天竜浜名湖鉄道、日帰りの旅 その13 車両編 part3 2001年に登場したTH2000形、その改良形のTH2100形と観光用バージョンTH9200形
天竜浜名湖鉄道の開業以来、活躍してきたレールバスタイプのTH1形の老朽化に伴う置き換え用として2001年に3両製造されたのがTH2000形です。2002年からの増備車は保安ブレーキを2重化し、形式をTH2100形としました。TH2000形3両も2004年度に同様のシステムに改造の上、TH2100形に編入されました。そして2005年までに観光用の内装を装備したTH9200形1両を含め計15両が製造されました。
主要諸元
最高運転速度 80 km/h
最高速度 85 km/h
車両定員 119名 (座席52名)(TH2000,TH2100)、103名(座席44名)(TH9200)
自重 30.0 t(TH2000,TH2100) 30.7t(TH9200)
全長 18,500 mm
車体長 18,000 mm
全幅 3,188 mm
車体幅 2,700 mm
全高 3,950 mm
車体高 3,725 mm
床面高さ 1,240 mm
車体 普通鋼
台車 枕ばね:ボルスタレス空気ばね 軸箱支持:積層ゴム式 NP131D/T
車輪径 860 mm
固定軸距 2,100 mm
台車中心間距離 13,000 mm
機関 カミンズ製N14-Rディーゼルエンジン
機関出力 257 kW (350 PS) / 2,000 rpm
変速機 新潟コンバーター製液体式(TACN-33-1601)
変速段 変速1段、直結3段
制動装置 電気指令式
車体
製造は新潟鐵工所で軽快気動車NDCシリーズの一員です。車体は前面は貫通式、乗務員室は左側で、乗務員室側にのみ乗務員用扉が設けられ、1,000 mm幅の引き戸の客用扉が片側2か所、両車端に設けられました。幅1,200 mmの窓は7組で冷暖房効率の向上のため熱線吸収ガラスの固定式となりました。戸袋部に窓はなく、全車トイレの装備はありません。TH2000形、TH2100形の外装はアイボリーホワイトをベースとし、オレンジ、ブルー、グリーンの帯が入り、TH9200形の外観塗装は当初は一般公募による白にオレンジ、ブルー、グリーンが鮮やかに意匠化されたものとなりました。
内装
TH2000・2100形は4人掛けボックスシート8組を備え、扉付近のみロングシートとなり、TH9200形は全席転換クロスシートで、TH2000形、TH2100形では掛川寄り、TH9200形では新所原寄り助士側に車椅子スペースも設置されました。TH9200形の車椅子スペース付近の座席は1人掛けとなおり、TH2000形、TH2100形座席表布は青系、TH9200形は緑系です。天井は平天井となり、ラインデリアが設置されました。
TH9200形の形式名の由来は日本宝くじ協会の助成を受けた宝くじ号であることから「くじ」と意味する92と命名されました。
2014/8/13 掛川 TH2101 オリジナル塗装時代
2022/8/27 天竜二俣 TH2101 湘南色Re+塗装
外装は国鉄湘南カラー、内装は全面木目調 2018年5月16日から運行しています。
2022/8/27 天竜二俣 TH2102 キハ20塗色(奥の車両)
二俣線開業から80年となった2020年5月30日に登場、車内では国鉄二俣線時代から今日までの歴史を写真等で紹介
2022/8/27 天竜二俣 TH2103 初代CATALERラッピング
2018年5月18日から運行開始、現在は「シン・キャラクタライナー」となり、2023年8月11日から運行しています。
Catalerは掛川市を本拠とする自動車用排出ガス浄化触媒メーカーで国内トップのシェアを持っています。同社はCSR(corporate social responsibility(企業の社会的責任) )活動の一環として 「シティープロモーション」「子ども・青少年の育成支援」「環境保全」を目的とし 、 化学に触れる学びのトレインとして運行 しています。
以上の3両は2001年にTH2000形として登場、2004年にTH2100形に編入されました。
全編成撮影してはいませんが、残りの車両は明日の記事で載せます。
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