世界で一番多い保有数を誇ったJALのBoeing747 その53 1990年4月、国内線運用でデビューしたJA8071
JALの国際線用B747-446の1号機はcn24423/ln758として製造され、1989年9月29日に初飛行し、1990年1月25日にJALに引き渡されたJA8071でした。
JA8000番台のレジはJALのDC-8-30,-50シリーズがJA8001からJA8019まで(JA8004を除き)、JA8021からJA8030まで(JA8029を除き)をJALのConvair CV880が、JA8031からJA8061までとJA8067,JA8068をJALのDC-8-60シリーズが使用しており、空いているJA8071からのレジにJAL、ANAのB747-400シリーズが登録されてゆきました。JA8070以下の空き番号、JA8004,JA8020, JA8029, JA8062-JA8066,,JA8069, JA8070は後年、JASのMD90-30が登録され、JA8091,JA8092は一時期、政府専用機-47Cが使用、JA8093,JA8100は結局、使用されませんでした。
1987年9月21日に行われた-446の最初の発注では1970年代前半に導入したB747のリプレイス目的で、5機が発注されました。続いて1989年5月30日の2度目の発注で15機が導入され、このうち6機は短距離用-446Dでした。
JA8071は1989年1月25日に受領後、モーゼスレイクでで整備士や運航乗員の訓練に使用され、2月14日にJL8071便として成田にフェリーされました。今から34年前の出来事でした。
JALはB747クラッシックではP&WのJT9Dエンジンシリーズを全機に渡って使用しましたが、-400シリーズではGEのCF6-80C2B1Fを国際線用、国内線用機体に装備しました。JALがGEのエンジンを使用するのはCV880以来のことでした。DC-10を導入したときもデフォルトのGEエンジン装備のDC-10-30ではなく、敢えてP&Wエンジン装備のDC-10-40を導入した「GEエンジン嫌い」と考えられていたJALが-400ではGEエンジンを選択したことが当時は驚きをもって受け取られました。P&Wの後継エンジンPW4056はJT9Dとは互換性が無かったことからエンジン選定はP&W,GE,RRと全く白紙の状態から行われたそうです。
JA8071の初就航は1990年4月1日のJL355便、羽田~福岡でJL358で羽田に戻り、さらにJL907~JL908で那覇まで往復しました。このときのコンフィグレーションはF/21C/76/Y/278で国内線であったためCクラスは普通席扱いでした。
2002/5/19 NRT
導入から19年後の2009年10月、保管状態となり、2011年10月4日、Air Atlanta Icelandicに売却、レジはTF-AMZとなりました。その後。N344ASにレジが変更となり、2012年12月に保管状態となり、2014年には解体されました。
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