2023年8月に開業した宇都宮 Light Rail(ライトライン)を訪ねて 後編
2023年8月26日に開業した宇都宮駅東口~芳賀・高根沢工業団地間は優先整備区間として位置づけられており、2030年代頃までに国道119号線と県道2号線が交差する桜通り十文字交差点まで西方向に延伸される予定だそうです。JR東北本線は宇都宮駅の北側でオーバークロス、東北新幹線はアンダークロスする高架橋が建設される予定だそうです。
投入されたHU300形は公募型プロポーザルで新潟トランシスが車両の設計・製造の契約を締結したもので、ライトライン(LIGHT LINE)という愛称も「ミライド」「ライトライン」「ウィライト」「ミライトラン」の4種からアンケート調査の結果、4万を超える投票の48.8%が「ライトライン」であったことから決定しました。
車体構造はドイツのMAN GHHが1990年に試作車を発表、Bremen市電に納車し、1993年から量産された"Typ Bremen"と呼ばれているもので特徴は車軸のない左右独立の車輪を採用することで超低床化を実現したことです。現在、ヨーロッパではBombardier Transportationによって製造されています。
ドイツの都市では、アウグスブルク、ベルリン、ブラウンシュヴァイク、ブレーメン、フランクフルト(an der Oder)、イェーナ、マインツ、ミュンヘン、ニュルンベルク、ツヴィッカウの市電に導入されており、日本では熊本市電、岡山電気軌道、万葉線、富山ライトレール、福井鉄道が導入しています。
主要諸元
設計最高速度 70 km/h
起動加速度 3.5 km/h/s
減速度(常用) 4.4 km/h/s
減速度(非常) 5.0 km/h/s
編成定員 160名(座席50名)
編成重量 39.0t
編成長 29,520 mm
全幅 2,650 mm
全高 3,625 mm
主電動機 かご形三相誘導電動機 三菱電機 MB-5189-A
主電動機出力 100 kW
駆動方式 直角カルダン駆動
制御方式 IGBT素子VVVFインバータ制御方式
制御装置 電気(発電/回生)ブレーキ、バネ式ディスクブレーキ、トラックブレーキ
2023/12/16 宇都宮駅東口停留所を出発するHU311
車内の様子
運転席 窓が大きいため非常に明るく、視界が広い感じ
宇都宮駅東口を出発して大きく左に曲がるとしばらくは鬼怒通りを直進します。宇都宮大学陽東キャンパスを出ると鬼怒通りから右に外れ、専用軌道に入ります。 専用軌道を走行
平石駅に接近
平石駅はそれまでの電停とは異なり、追い抜き等が可能な構造となっており、駅の先には車庫が併設されています。 本線から車庫への分岐線
やがて鬼怒川を越え、清原地区市民センター前を過ぎると進路を北に取り、ゆいの杜西で再び鬼怒通りと合流します。そのまま、芳賀町工業団地管理センター前まで進み、ここで左折し、終点芳賀・高根沢工業団地まで北進します。ここら辺はかなり起伏が激しく大きな勾配があります。
終点の芳賀・高根沢工業団地 電停
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