2023年夏と2024年冬の名古屋旅行 その17 静岡鉄道 新清水駅
以前から東海道線の列車で清水~草薙付近を通過するたびに静岡鉄道にも乗らなくてはと思っていたのですが、今回、漸くそれが実現しました。静岡鉄道は新静岡駅~新清水駅間,11km、駅数15駅(両端駅を含め)、全線複線電化(DC600V)、軌間1067mmの路線で、全駅が静岡市内にあります。
2024/1/4 新清水駅 静岡鉄道路線図と運賃表示
1908年5月18日、明治の鉄道王と言われた雨宮敬次郎が社長を務める(旧)静岡鉄道により、辻村(現、新清水)~清水町(後の波止場)が762mmの軽便貨物鉄道として開業しました。同年7月1日には旅客営業も開始されました。同年7月28日には(旧)静岡鉄道と他7社、熊本軽便鉄道(後の鹿本軌道、1920年廃止)、山口軌道(後の山口線)、広島軌道(後の可部線)、伊勢軽便鉄道(後の中勢鉄道、1943年廃止)、浜松鉄道(後の遠州鉄道)、熱海鉄道(後の熱海軌道組合、1924年廃止)、信達軌道(後の福島交通飯坂東線、1971年廃止)が合併し、大日本軌道(静岡支社)となりました。さらに同年12月9日、鷹匠町(現、新静岡)~辻村間が開業、全通しました。1918年には辻村から改称した江尻新道~波戸場間が廃止されました。
新清水駅付近の地図 新清水駅がかつては清水港方面(波止場方面)に向かう中間駅(開業当初は今とは逆方向の始発駅)であったことが分かるとこの駅が今この場所にあることが理解できます。
1919年5月1日、大日本軌道は解体の一途を辿り、静岡支社も駿遠電気に譲渡されました。1920年8月2日、路線は1067mmに改軌され、600V直流電化されました。1923年2月28日、静岡電機鉄道に改称されました。その後、路線の複線化が進み、1943年5月15日、藤相鉄道・中遠鉄道と合併し、静岡鉄道となりました。
江尻新道駅は1933年3月29日に清水相生町駅に、さらに1954年10月1日に新清水駅に改称されました。 列車案内表示
新清水駅は3面2線で北側から降車専用、1番線、2番線となっており、かつては駅前の国道149号を通っていた路面電車の清水市内線と接続していた3番線があったそうです。ホームの先には急カーブが存在します。
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