世界で一番多い保有数を誇ったJALのBoeing747 その51 シンガポール航空の-212Bを購入、貨物機に改修した JA8193
太平洋路線の貨物輸送力増強を狙って1991年6月24日にシンガポール航空の9V-SQO(-212B: cn21940/ln457、エンジンはJT9D-7Q)を購入したのがJA8193でした。
尤もこの機体の初飛行は1980年6月12日で、シンガポール航空へのデリバリーは同年6月27日、1987年1月1日から4月14日までは同一のレジでマレーシア航空にリースされています。JALは購入にあたり、-212B/SFに改修しています(ノーズカーゴドアは無く、他の貨物専用機に較べ、窓が多く残されているのも特徴でした)が、ちょうどこの頃、湾岸戦争が勃発し、航空不況が訪れます。その影響で改修は終わっていたものの、実際に日本にやってきたのは1994年7月2日のことで約3年間、運航に入れない日々が続きました。
1996/5/19 NRT
1998/11/29 NRT
デリバリーされたときは新鶴丸カラーでB747クラッシックとしてこの塗装で導入されたのはこの機体だけでした。その後、Super Logistics、2003年にはJJ塗装となりましたが、2007年11月には保管状態となり、2008年1月17日、Orient Thai Airlinesへ売却、レジはHS-ORAに、しかし同年8月には運航が停止となり、2009年4月17日にはMK Airlinesへ売却、レジはG-MKKAとなり、2010年1月に保管状態となり、2013年1月に解体されました。
JALのB747クラッシックに関してはJA8937というレジの機体もいましたが、JA8937はJA8151として在籍した機体の出戻りなので、JA8193が実質的に最後の機体となります。
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