世界で一番多い保有数を誇ったJALのBoeing747 その54 受領後はしばらくアメリカで乗員訓練用に使用されたJA8072
cn24424/ln760として製造され、1989年12月14日に初飛行、1990年1月25日にJALに引き渡されたのが-446の2号機、JA8072です。
この機体は受領後、アメリカ・ワシントン州モーゼスレイクでパイロットの訓練に使用されたため、1990年4月の-400就航時には不在でした。私は誤解しており、1号機が訓練に使用されていたのかと思い、2月9日の記事で-446のデビュー当時の絵葉書にJA8072の写真が使われている件を書いてしまいましたが、逆にあの写真はアメリカにおける乗員訓練の際に撮影されたものであったのかも知れません。
訓練が終了後、日本にフェリーされてからは欧米線、東南アジア線に就航し、機内エンターテインメントMAGIC-II装備の3クラス機として活躍しました。
JA8072に関する事故レポート
2005年5月7日、JL47便としてニューヨークJFK空港を23時14分に離陸し、乗員18名、乗客355名が搭乗し、成田国際空港に向け高度36,000ftを飛行中、5月8日11時41分頃、客室与圧の低下を示す警報表示があり、乗客用酸素マスクを下ろし、高度を10,000ftまで緊急降下させ、目的地を新千歳空港に変更し、12時51分着陸しました。
事故の原因はキャビン・プレッシャー・コントローラー(CPC)が何らかの不具合で誤った差圧を感知し、客室与圧システムのアウト・フローバルブを過度に開いたため、与圧低下が発生したものと推察されるものの、CPCの不具合がなぜ生じたのかを再現することは出来ませんでした。
最後はフレイターにコンバートされ-446(BCF)となり、Kalitta Airに2010年1月14日に売却、N742CKとなりました。現在も活躍中とのことです。
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コメント
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B767-281様お早うございます。この機体横田にも来ていますね。私も見ています。大体朝1番、6時に降りてくるのが747フレイター。アトラスエアも多いです。
投稿: 細井忠邦 | 2024年2月24日 (土) 07時11分
細井忠邦さま、おはようございます。
私はまだ横田基地でのスポッティング経験というのはありませんが、こうしてかつてJALなどで活躍していた機体がフレイターとして観ることができるというのも面白いですね。
もう少し暖かくなったらトライしてみようかなと思います。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2024年2月25日 (日) 04時53分
B767−281様 こんばんは。実は横田でのスポッティングではなく我が家の頭上を横田基地に離着陸する機体が飛んでいくのです。ちょっと前まではオスプレイも飛んでいて恐怖を感じていました。民間機が飛んできて喜ぶのは微妙です。確かに成田や羽田に比して珍しい機体も来ますが騒音はと言えば厳しいものがあります。そんなこんなで飛んでくる飛行機のレジまで拡大すれば読める状態ではあります。
投稿: 細井忠邦 | 2024年2月26日 (月) 21時19分
細井忠邦さま、おはようございます。
成程、状況が良く分かりました。横田基地の滑走路使用パターンが北風運用の場合、着陸機は南から着陸するのでご自宅のすぐそばを通過することになるのですね。しかも高度からして撮影すればレジ、シリアルも判読可能ということですね。
実は家も入間基地の着陸コースに近いので北風運用の場合は頻繁に上空を着陸機が通過しています。ただまだ高度があるのでレジ、シリアルを見たことはありません。確かに騒音は酷いですし、墜落したらの恐れは常にあります。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2024年2月27日 (火) 04時16分