2023年夏と2024年冬の名古屋旅行 その31 豊橋鉄道市内線 活躍中の車両 モ800形
豊橋鉄道のモ800形もかつて名鉄に在籍した車両で美濃町線・田神線用に2000年7月に3両投入されました。名鉄時代はかつて名岐鉄道がデボ800形として1935年に投入、合併で名鉄になりモ800形となった形式に次いで2代目モ800形でした。2005年3月末で同線が廃線となったため、同年4月、モ801は豊橋鉄道に譲渡され、赤岩口工場で改造の後、8月から豊橋鉄道で運行開始、モ802、モ803は2005年4月に福井鉄道に譲渡され、2006年4月から運行開始されました。
名鉄では初となる超低床電車で床面の一部を停留場と同じ高さまで下げた部分低床車でした。
主要諸元
設計最高速度 60 km/h
起動加速度 2.8 km/h/s
減速度(常用) 4.0 km/h/s
減速度(非常) 4.0 km/h/s
車両定員 72人(座席30人)
自重 18.9 t
全長 14,780 mm
全幅 2,220 mm
全高 3,880 mm
車体 全鋼製車体
台車 インダイレクトマウント台車 FS-567
主電動機 かご形三相誘導電動機 MB-5090-A
主電動機出力 60 kW
搭載数 2基 / 両
駆動方式 WN駆動方式
歯車比 5.6
制御方式 IGBT素子VVVFインバータ制御
制御装置 三菱電機製 MAP-062-15V91
制動装置 回生併用電気指令式ブレーキ MBS-R
保安装置 M式ATS・デッドマン装置
モ800形の開発当時、熊本市交通局の9700形(1997年導入)や広島電鉄の5000形(1999年導入)のように100%低床構造の超低床電車が普及しつつありましたが、名鉄では既存の車両と保守面での互換性を持たせることを設計の条件としたこと、国外の技術に寄らず日本初の超低床電車の作製を目指したことから14m級車体、台車間低床方式の車両となりました。2001年に第41回ローレル賞を受賞しています。
福井鉄道に譲渡されたモ802、モ803でしたが移籍後、2013年から100%低床式のF1000形(愛称FUKURAMI)が導入され、2016年までに4編成揃えられる事態となりました。収容力の小さいモ800形は乗客増加で運用がしにくくなり、経費削減の一環として運用から外す決定がなされ、2019年3月13日付で豊橋鉄道に譲渡されることになりました。
2024/1/4 駅前 モ802
2024/1/4 前畑 モ803
東田本線の井原から運動公園方面に分岐する際、井原カーブと言われる半径11mの急カーブが存在することは以前の記事で触れましたが、名鉄から導入した際のモ801はカーブを通過できない問題がありました。2018年に台車側受けを大きくし、車体の高さを少々上げる、台車カバーを外すことでこの問題が解決できることが判明し、赤岩口工場で改造工事(R11対応工事)が施工、福井鉄道から譲渡されたモ802、モ803にも同様の工事が行われ、今はT1000形以外の全ての形式がこのカーブを通過できるようになりました。
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