2023年夏と2024年冬の名古屋旅行 その48 系列名が細かい近鉄一般車 その6 京都線920系を高性能化してコンバートした1010系
近鉄名古屋線で活躍する1960/70年代スタイルの車両、最後は1010系です。このシリーズの最初に登場した1000系は1930年製の2200系の機器を流用し、新造の車体と組み合わせた系列でしたが、1010系は京都線に1972年、旧形車600系の置き換えを目的に奈良線8400系の車体と600系の機器(吊り掛け式)を流用し、投入された920系を名古屋線に転属させ、改番した系列です。ですから1000系とは車体は似ているものの、由来は全く別です。
京都線時代の1982年から冷房改造、前面行き先表示器の設置、10100系(ビスタカーII世)の主電動機の出力アップ流用、8000系の回生化で捻出された制御機器の流用で界磁位相制御化などの高性能化改造が施されましたが、3連が不要となり、1987年から1989年に名古屋線に移籍となりました。その際に1010系と改番されました。名古屋線では最も遅れて登場した1960/70年代スタイルの系列となりました。
名古屋線に転属後、2006年に1012F、1015Fがワンマン対応改造工事を受けました。その後,1012Fのモ1064が鈴鹿線運用時に発煙事故を2度起こし修理されましたが、根本修理に至らず、2013年12月、1014Fの中間車を1012Fの中間に組み込み,1014Fの先頭車は廃車、1012Fのモ1062は電装解除され、奈良線8600系の中間車サ8167の代わりにサ8177として改番され、組み込まれました。
2024/1/5 近鉄名古屋 1115
2024/1/5 町屋川橋梁 1016
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