武蔵野線北府中駅、東芝府中工場から続々と出荷される 台湾鉄路管理局500型 電機 ( 台鐵E500型電力機車)
近鉄名古屋線の話題はまだまだ続きますが、ちょっと中休みを。
武蔵野線北府中駅は東芝府中工場(東芝府中事業所)に隣接しており、同工場で完成した鉄道車両がJR線を通って出荷されてゆくのをしばしば目にすることがあります。最近よく目にするのは台湾鉄路管理局E500型で2015年から2024年までの車両更新計画で従来から活躍するE1000型電車の機関車、E200型、E300型、E400型電機の更新の一環としてE500型が68両製造されるとのことで、東芝府中工場がその製造を請け負っています。
2023年8月30日にE501号機が竣工し、9月17日に花蓮港第8埠頭に到着、税関検査後、9月23日に花蓮機務段(車両基地)に到着、10月28日に潮州車両基地で新車のお披露目が行われたそうです。その後も、製造は続き、昨日(5月26日)にはE511号機が発送の準備中であるのを武蔵野線の車内から見かけました。
主要諸元
軸配置 0-6-6-0(Co-Co)
軌間 1,067 mm
電気方式 交流 25,000V 60Hz
全長 20,770 mm
全幅 2,759 mm
機関車重量 96 t
軸重 16t
主電動機 東芝SEA-116
かご形三相誘導電動機
保安装置 ATS-SN、ATS-P、ATP
最高速度 130 km/h
設計最高速度 140 km/h
出力 3,888kW[1]
最大引張力 280kN
E500型は東芝が設計から最終組み立てまで担当したもので、1435mmの標準軌の国なら波ヨーロッパ製の標準軌仕様の電機を輸入するところですが、台湾は1067mmの狭軌であり、建築基準も日本統治時代のものがそのまま残されており、架線は25kV、60Hz交流方式であるため、日本の企業が製造を担当、輸出ということになったそうで日本製の電機の輸出第一号だそうです。
2024/4/23 北府中駅 出場の準備をするE507号機とE511号機
ちなみにだいぶ塗装の劣化が著しくなっているED30とEF65 535号機ですが、EF65 535号機の方は5月26日に見たところ、塗装が上塗りされたように見えました。
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コメント
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B767−281様 こんばんは。今頃になってのコメントお許しください。私も武蔵野線からこの機関車を目撃しました。塗装といい外観といいすごい迫力ですね。台湾は1067ミリ軌間となるほど日本の占領と関係があるとわかりました。最近「ナチスは良いこともしたのか」というブックレットを読みましたが、日本も朝鮮半島や台湾でインフラ整備をして良いことじゃないか、という与太話を飲み屋などで聞きますがとんでもないことだと思います。あくまで植民地政策の一貫です。さて話は戻りますが、この機関車の大量発注で東芝はたいそう盛り上がっているという話を聞きました。逆にいうとこの生産が終了した後がちょっと怖いです。
投稿: 細井忠邦 | 2024年6月 3日 (月) 19時20分
細井忠邦さま、おはようございます。
ヒットラーはアウトバーンを建設したり、いろいろな産業を振興してベルサイユ条約による賠償金で疲弊しきったドイツを再び戦争が出来るまで立て直したというのが例の本の趣旨なのでしょう。己の領土拡大、侵略の野心のためにまず国を立て直すということなのでしょうが、前半だけでやめておかないのが人間の本性なのでしょうね。
一旦戦争を始めると為政者は戦争を絶対にやめないことは今のロシアやイスラエルを見ていると分かります。日本だってあれだけ悲惨な目に遭っておきながら、自民党政権は憲法の精神をどんどん蔑ろにして戦争準備しているように見えます。人間というのは何度同じ過ちを繰り返せば気が済むのでしょうね。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2024年6月 4日 (火) 04時46分