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2024年5月10日 (金)

世界で一番多い保有数を誇ったJALのBoeing747 その65 -446D 初号機 JA8083

JALは国内幹線用にSR-46, -146B, -146B/SUD, -346SRといった747の短距離バージョンを導入して来ましたが、その-400版がJA8083から始まる-446D(Domestic)です。

-400Dは最大離陸重量を-400の87万5千lb(39万6900㎏)から60万lb(27万2160kg)に下げ、標準最大航続距離も2250nm(4167km)としました。機体の構造的には2階客席床面の構造強化、2階客席窓を右側3列、左側2列追加、中・後部胴体の上部構造の強化、胴体フレームの強化、後縁フラップのトラック追加、後桁バルクヘッドの追加といった客席数の増加と飛行サイクルの増加に応じた強化がメインとなっています。さらに外観的な最大の特徴は飛行距離が短いことからウイングレットが廃止されたことで、主翼端の形状が変わり、ウイングレット先端から211in(5.36m)の位置で外側の継ぎ目に合わせて翼端部を取り外し、そこに新設計の主翼端部を取付け、-200、-300と同じ翼端フェアリングが取り付けられました。これによって機体の全幅は64.43mから59.64mと小型になりました。フラップに関しても最外側の前縁可変キャンバー・フラップはなくなり、747Classicと同様の5枚構成となりました。エンジンは-446と同様のGE CF6-80C2B1Fでした。

Ja8083-jal-b747446d-cn25213-ln844-920611 1992/6/11 HND

Ja8083-jal-b747446d-cn25213-ln844-961013 1996/10/13 HND

JA8083はcn25213/ln844として製造され、N60668のテストレジで1991年3月15日に初飛行、同年10月10日にJALに引き渡されています。同月14日に羽田空港にフェリーされ、22日から路線就航、初便は羽田~福岡線でした。シートコンフィグはスーパーシート24席、普通席544席で合計568席はJAL機材としては最大でした。

Ja8083-jal-b747446d-cn25213-ln844-010819

2001/8/19 HND

Ja8083-b747446d-010923-hnd22001/9/23 HND

2001年6月11日からはJAL50周年キャンペーンの一環でJAL Dream Express3号機としてスペシャルマーキングとなりました。

Ja8083-boeing-747446d-25213-844-030711-h 2003/7/11 HND

最後はJJ塗装で2010年9月にストア状態となり、N894DBにリレジ、2011年に解体されました。

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旅客機 Boeing 767」カテゴリの記事

コメント

B767−281様 お早うございます。先週の火曜日、横田から上がっていく飛行機が見えたのでフライトレーダーで確認してみましたら、B747−446BCFと出ました。前に挙げていただいた中に旧日本航空の747が貨物機に転用されてまだ飛んでいるとのことでしたが、まさにそれではないかと思います。このフライトレーダーというアプリ、場合によってはレジも出るのですが今回は出ませんでした。

細井忠邦さま、おはようございます。

面白い情報、ありがとうございます。JALがかつて使用していた-446,-446Dの大半はスクラップ、あるいはStore状態になっていますが。
Kalittaに行ったN742CK(exJA8072),N743CK(exJA8906),N744CK(exJA8909),N745CK(exJA8915)はまだ現役で活躍しているようで、Yokota, Inchon, Nagoyaなどに飛来しているようですね。Flightawareの情報によるとN742CKが4月29日にYokotaに飛来していることが分かりました。

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