2023年夏と2024年冬の名古屋旅行 その50 系列名が細かい近鉄一般車 その8 界磁チョッパ4連1400系をベースに2連化した1200系・1201系
大阪線に投入された1400系をベースに名古屋線の需要に合わせ、1982年、M-T編成1C4M制御界磁チョッパ車として投入されたのが1200系でした。160kW出力の主電動機を搭載、回生ブレーキを併用した電磁直通ブレーキと抑速回生ブレーキを装備しています。
車体は1400系に準じ、Mc車(モ1200形)に下枠交差タイプのパンタグラフ(PT-48)を2基搭載、台車はKD-88を履いていますが、1982年製のク1302~1306には廃車された2250系のKD-78Aが流用されました。1205F以降は側面に行き先表示器が設置され、1207F以降は車内内装デザインが変更されました。さらにユニークなのは1984年製造の1211F・1212Fでこれらは2410系のク2590形の冷房化に合わせ、4連化するためにMcTで製造され、ク2590+モ2450+サ1380+モ1200という前後で制御方式のみならず前面形状、車体断面の異なる2両同士の4連となっています。
サ1380形には長距離運用を考慮してトイレが設置されました。
2001年から2004年にかけ、車体更新工事が施工され、1201F~1210Fは同時にワンマン運転対応工事が施工され、系列名が1201系となりました。2002年にはク1301~1306の台車が2600系廃車で捻出されたKD-66に変更されました。
2024/1/5 近鉄富田 1201F
2024/1/5 近鉄富田 1204F
名古屋線の平日日中の各駅停車は2連で使用されています。
2024/1/5 近鉄富田 1200系 1211F
2024/1/5 佐古木~富吉 1200系 1212F
こちらの前(鳥羽方)4両は前後2両ずつで制御方式、前面形態、車体断面の異なる4連(1200系)で、近鉄名古屋線最大の珍編成といっても過言ではないと思います。
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