2023年晩夏の関西旅行 阪急電鉄編 その9 7000系 part5
引き続き阪急7000系の話題ですが、8連、もしくは6連として製造された編成の多くは更新工事が施工されていますが、8連の中では7005F、6連では7016F、7023F、4連では7024F、そして2連で製造された7030F、7025F、7026F、7031F~7037Fはいずれも未更新となっています。
7005Fはなぜ8連で唯一、未更新なのか、それは7005Fが8連で製造されたものの、早い時期に両先頭のみの2連、中間車は1975年(一部、1985年)に電機子チョッパ試作、あるいはVVVF試作として製造された2200系の試験終了に伴う6000系への編入、さらには先頭車の7000系編入過程で中間車を抜き取られたからではないかと思われます。
7005Fの編成短縮化に関連した編成
7005Fは1981年12月製造の鋼鉄製の編成ですが、1984年7月の7011F製造以降は編成内の連結順序がMcM'TTTTMM'cとなったため編成の順序が変更されました。1998年、7001Fを皮切りに7000系更新工事が開始されていますが、ここから7004Fの工事が終了する2003年秋までの間に7005Fの編成短縮が行われたのではないかと思われます。
2012年の時点で、7005Fは8連から2連に、7016Fも6連から2連になっており、7005Fの中間電動車7605・7505と付随車7565・7575は2200系の先頭車2250・2251を改番した6050・6150編成に、同じく7016Fの中間電動車7616・7516も6050Fに挿入され、同編成は8連化されました。さらに7005Fの付随車7555・7565は7020Fに、7016Fの付随車7676・7666は7022Fに挿入され、それぞれの編成の8連化に貢献しています。
2019年、6050Fは4連化され、中間電動車7516・7616は7516が付随車化された上で7031Fに、付随車7565.7575は7026Fに組み込まれ、それぞれの編成が4連化されました。そして両先頭車6050・6051は7090・7190に改番となり、7000系に編入されました。
2連となった7016Fは7200系7201Fに改造され2019年5月13日に能勢電鉄に譲渡、7026Fも2021年4月10日に7202Fに改造の上、譲渡されました。
2023/8/31 西宮北口 7005F 2連 7090Fとの併結で今津線運用に 2023/8/31 西宮北口 元2200系の7190
7005Fは2019年までは神戸本線の増結車として朝の通勤特急などの梅田側に連結されていましたが、それ以降は7090Fとの併結6連で今津線西宮北口~宝塚間の運用に入っています。また能勢電鉄転用などの改造のため阪神車両メンテナンスに入場するする伴車として7005Fがしばしば活躍しているそうです。
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