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2024年7月16日 (火)

2023年晩夏の関西旅行 阪急電鉄編 その10 6000系 

前回の記事で2200系試作車両について少し触れましたが、今回の6000系は2200系の車体と5100系の機器類を組み合わせ、1976年から1980年にかけ126両、1985年に4両の計130両が製造された系列です。いうなればそれまでの阪急スタイルを脱した新デザイン(2200系)と抵抗制御の通勤冷房車(5100系)を継承した系列でした。

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宝塚線向けに製造された4M4T 8両貫通編成の6000系

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神戸線向け、その他に製造された6000系

神宝線用として製造されましたが、同じ8両編成でも神戸線用は山陽電気鉄道直通運転を考慮し、6両基本2両付属という6M2T編成、宝塚線は4M4T編成という構成になりました。6000Fは試験的にアルミニウム車体で製造されました。構体はアルミニウム、亜鉛、マグネシウムの三元合金による押出形材によって構成され、3.5tの軽量化となりました。

1984年、7000系でもありましたが、編成順序をMcTM'TTMTM'cからMcM'TTTTMM'cに変更する編成替えが行われました。これは電動車を隣接させることで保守点検を容易にすること、T車の高圧引き通しを廃止することが目的でした。

1985年の増備車は付随車でそれぞれ6020F、7021Fに組み込まれました。同時期に2200系のVVVFインバータ試験車との差異換えで抜かれた中間付随車2750・2751も6022Fに組み込まれました。

6020-6670-6680-6120+6010-6510-6650-6660-6610-6110 4両増結+6両基本編成
6022-2750-2751-6122+6012-6512-6652-6662-6612-6112
7021-7521-6671-7761-7771-6681-7621-7121

1987年から1988年にかけ、6000系4連の増結編成運用は中止となり、6670・6680、2750・2751は7000系に組み込まれることになりました。

1992年、2200系のチョッパ車による実用試験が終了し、チョッパ制御の電動車は電装解除の上、神戸線の6000系に組み込まれました。

6010-6510-2760-6650-6660-2770-6610-6110
6011-6511-2761-6651-6661-2771-6611-6111
6025-6125+2250-2720-2721-2251

1995年1月17日の阪神淡路大震災で6025F/2250Fが宝塚劇場の大カーブで被災し、脱線、2721は被災廃車となり、代替で2772が製造されました。さらに2200系は6000系に組み入れられ、改番されました。
6050(2250)、6150(2251)、6750(2750)、6751 (2751)、6760 (2760)、6770 (2770)、6761 (2761)、6771 (2771)、6762 (2720)、2771(廃車)、6772(代替新造2772)

1998年、山陽電鉄乗り入れが廃止となり、神戸線での6連運用が廃止されました。このタイミングで増結2両編成は3両編成化の上、甲陽線、今津南線のワンマン運用に転用、基本6両編成にはT車を2両挿入し,4M4Tの8両固定編成にして宝塚線に転用となりました。

2019年には6050、6150が7000系に編入となり、7090,7190となりました。

6000系の廃車は2011年4月28日付で試作アルミ車6600が廃車となったのを皮切りに、6671・6681が2017年4月7日付で7000系7025・7125との4連で能勢電鉄に譲渡(7200系へ)、6012Fの6670・6680が7016・7116との4連で2018年4月12日付で譲渡、元2200系の6750・6751は2018年3月23日付で廃車解体、伊丹線転属で編成から脱車された付随車(6554・6564・6574・6584・6558・6568・6578・6588・6551・6561・6571・6581)が廃車されました。

6000-6000-191018-2 2019/10/18 大阪梅田 6000F トップナンバー編成 アルミ車体編成 M車は6614鋼製

6000-6101-191018_20240715093001 2019/10/18 十三 6001F 6000系として最初に製造された編成 2020年、4連化され、6601-6101は6691-6151に改番 伊丹線運用に

同様の転用は2018年1月 6012F、2018年7月 6004F、2019年 6008Fに対して行われ、4編成ともT車4両が抜かれ、MM'cは電装解除され、改番されています。

6000-6102-230829 2023/8/29 6002F 「日生エクスプレス」専用編成として2014年7月31日、能勢電鉄に譲渡された編成 

6000-6010-230831 2023/8/31 西宮北口 6010F

6000-6120-230831 2023/8/31 西宮北口 6020F 山陽電鉄乗り入れ用に投入された2+6編成ですが、4+6編成時代を経て今はどちらも今津南線用ワンマン3連

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