2023年晩夏の関西旅行 阪急電鉄編 その11 5000系・5100系・5200系
阪急神戸本線の開業(十三~神戸(現在の上筒井〉間)は1920年7月16日、今から104年前のことで、1936年4月1日、西灘(現在の王子公園)~神戸(現在の神戸三宮)間が開業し、全通となりました。開業時から電化はされていましたが架線電圧は600Vで1500Vに昇圧されたのは1967年10月8日でした。
架線昇圧後、神戸高速鉄道東西線・山陽電機鉄道本線乗り入れ用に居住性の工場、乗り心地の向上を目指し、足回りの改善を眼目に設計されたのが5000系でした。1968年から1969年にかけ47両がナニワ工機で製造されました。車体は普通鋼製、WN駆動方式、電磁直通ブレーキを装備しました。
M'c-M-Tcの3両編成を番号順に2本ずつ併結し、6連としたのが5000系の基本編成でした。梅田~三宮間を8連化し、山陽電鉄線方面は6連で入線するように増結用2連が2本1969年に増備されました。1969年秋には5012Fを7連化し、宝塚線に転属させるために5550形付随車が製造されましたが、運転上扱いにくいとの理由から神戸線に戻すことになり、5550形の増備計画は中止となり、さらに通勤冷房車の気運の高まりから5000系の増備は終わり、5200系の試作へと繋がって行きました。
1968年、京王線5000系に冷房装置が搭載されたのを機に通勤列車の冷房化が各社で開始され、関西では1969年12月に京阪2400系が登場、阪急でも冷房車導入の機運が高まり、5000系の車体に冷房装置を搭載した試作編成として5200系が1970年から1971年にかけ25両製造されました。
試作的要素が強く早期の淘汰対象となったこともあり、1991年から廃車が始まり、2000年1月18日付で5230F,5201Fが廃車になったことで形式消滅しました。
5200系での冷房効果を確信した後、本格的量産冷房車として投入されたのが1971年から1979年までに90両製造された5100系でした。これまで神宝線と京都線では機器の規格も異なっていましたが、冷房車を各線に均等に配置するため規格が極力統一された系列でもありました。後に京都線には5300系が製造されたため、5100系は神宝線に集められました。
2019/10/18 梅田 5000F トップナンバー編成
2007年の更新工事で前面窓の構成が変化し、8両固定編成となりました。そして2020年3月25日、廃車となりました。
2023/8/31 西宮北口 5053(5001F)
5001-5501-5551-5523-5503-5053 の6連で今津北線で活躍中 2023/8/31 西宮北口 5059(5008F)
5008-5508-5558-5529-5509-5059 の6連で今津北線で活躍中 1981年 三宮 5201 懐かしい三宮のアーチ
1981年 西宮北口 5244
2023/8/29 十三 5123(5106F)
宝塚線8連 5106-5636-5657-5107+5116-5117-5122-5123と8両編成に4両McM'cが入るスタイルで活躍中
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