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2024年8月 7日 (水)

2023年晩夏の関西旅行 嵐山電鉄編 その3 嵐電の車両 part2 モボ501形

嵐電のモボという形式名はモータとボギー車を意味しています。今から100年前の大正から昭和初期にかけての時代、西洋文化の影響を受け、都会に出現した先端的な男女のことをmodern boy, modern girlと呼んだことがあったようですが、嵐山電気鉄道でも1929年モボ101形が登場するまでの開業時からの形式は1形(1-20:1910年3月、川崎造船所製、台車は21Eタイプの単車)、31形(31-37:1921年11月入線、元阪神1形、こちらは日本初のボギー台車)、21形(21-27、51-61:1形の改造車、1924年から改造で登場)などで形式名に「モ」や「モボ」は付いていませんでした。一世を風靡した言葉とモボという形式名、全く関係なかったのかどうかが気になります(笑)。そして2000年に製造されたモボ2001形にまで受け継がれている点も流石です。

今回の記事で紹介するのはモボ501形です。

501-230829 2023/8/29 西院車庫

モボ501形は1984年に501、502号、1985年に503,504号が製造されました。デザインは都電7000形の車体更新車を参考にしたそうです。ワンマン運転に備え、それまでの前・後2扉配置から後扉を車体中央に移動しました。また当初から冷房装置搭載でした。製造は武庫川車両工業でした。最初からZ型パンタを搭載した車両で嵐電車両では初めてでした。
走行・制御に関する主要機器類は501号はモボ114号、502-504号はそれぞれモボ129、130、128号から流用しています。台車も501号が住友KS46L形、502-504が川崎車輛BWE12形を履いていましたが、後に501号の台車はBWE12形に換装、制御機器もモボ611形、モボ631形と同じ住友FS93に換装されました。
503,504号は2000年から2001年にかけ、モボ2001形に置き換えられる形で廃車されましたが、501,502形は2016年10月、リニューアル改造されました。

運用に際してワンマン運転向けに準備された前中扉構造は他の形式と扉位置が違うことから乗客の動線の悪化を招くことがわかり、出入口の狭さも乗客の乗降に支障を招くことが判明し、以降、増備されたモボ611形以降は従来のドア配置、ドア幅に戻されました。501,502号もリニューアル工事で前後扉方式に変更され、乗務員室の左側に乗務員扉が設置されました。

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