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2024年8月 6日 (火)

2023年晩夏の関西旅行 嵐山電鉄編 その3 嵐電の車両 part1 モボ21形とモボ101形

京福電鉄京都本社嵐山線部門の主力車両は1929年の嵐山本線四条大宮~嵐山間全線複線化に伴う輸送力増強と新京阪電鉄による桂駅~嵐山駅開業に対抗して製造が開始され、モボ101形(1929年製造:101-106、藤永田造船所(現、三井造船)製)、モボ111形1932年製造:111-117、田中車両(現、近畿車輛)製、モボ121形1936年製造:121-130、川崎車両(現、川崎重工業車両カンパニー)製)、ク201形1950年製造:201-203、汽車会社(現、川崎重工業車両カンパニー)製からなります。

1968年、老朽化が進んだモボ101形については台車交換、外板張替え等の修繕工事がなされ、さらに1975年には車体の更新が行われました。1980年代にはモボ111形は機器流用でモボ501形モボ611形に、モボ121形は同様にモボ501形モボ621形モボ21形に、ク201形は同様にモボ631形に生まれ変わりました。

1971年には武庫川車両工業(現、阪神車両メンテナンス)により、モボ301形(301,302)が製造されています。
以上が、モボ101形の主要機器類を踏襲した自動加速制御の吊掛け駆動車ですが、2000年、嵐山本線開業90周年記念に、モボ501形の置き換え用として初のカルダン駆動、VVVFインバータ制御のモボ2001形(2001,2002)が武庫川車両工業で製造されました。

といった経緯から、現有車両は

モボ101形:6両 101-106
モボ301形:2両→1両 301 302号は2007年3月29日に運用離脱 西院車庫に留置後、オークション等を経て、解体
モボ501形:4両→2両   501,502 モボ111形、モボ121形の機器流用車 503号,504号はそれぞれ2001年2000年に廃車解体
モボ621形:5両 621-625 モボ121形の機器流用車
モボ611形:6両 611-616 モボ111形の機器流用車
モボ21形:2両 26,27 レトロ調 電車 モボ121形の機器流用車
モボ631形:3両 631-633 ク201形の機器流用車
モボ2001形:2両 2001,2002 となっています。

26-102-230829-2_20240805090101 2023/8/29 西院車庫で休むモボ21形26とモボ101形102

モボ21形は1994年の平安京遷都1200周年記念行事の協賛の一環としてモボ621形(621-625)が製造された際に基本設計はモボ621形に倣い、装飾やダブルルーフ屋根などをレトロ調にした車両で、モボ621形の続番として下2桁の26,27とし、モボ121形の126.121の制御装置、主電動機、台車を流用して製造されました。2021年に車両更新が行われ、行き先表示器がLED式に、パンタグラフがシングルアームタイプ、台車がBWE12から住友FS93に換装されました。

モボ101形102号は前述の通り、1929年藤永田造船所製で1975年のポール集電廃止で、Z型パンタに換装、車体はモボ111形117のものと交換、1990年には冷房改造を受けました。2016年には京紫塗装になりました。

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コメント

B767−281様 お早うございます。この嵐山電鉄何度か利用したことがありますが、なかなか便利です。京都はバズが渋滞にハマって時間がかかることが多いですが流石に電車、定時で行けます。形式のモボのボは考えてみましたがボギー車のボでしょうか?全く関係ありませんが、たまたま家にいると色々な飛行機が頭上を通過します。先程は747−446( BCF)が降りてきました。何気なく里帰りしています。

細井忠邦さま、おはようございます。

いみじくも先ほど、Updateした記事の冒頭で私も書いていますが、モボのボはボギー車のボなんですね。かつてはボを付ける形式名が日本全国の鉄道で見られたようですが、今では嵐電だけのようですね。
オーバーツーリズムというのか、観光客がその地域のキャパシティ以上に押しかけ、そこに住んでおられる方が迷惑する、これは本当に困った現象ですね。かといって来てくれるなとも言えない状況であることも確かで。

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