2023年晩夏の関西旅行 JR西日本編 その5 「きのさき」「こうのとり」そして「くろしお」用に投入された287系
2011年3月12日、東日本大震災の翌日で九州新幹線(鹿児島ルート)の全面開業が目玉のダイヤ改正でしたが、近畿地区では新大阪~福知山・豊岡・城崎温泉間の特急列車が「北近畿」から「こうのとり」に改称され、京都~福知山・豊岡・城崎温泉間の「きのさき」・京都~天橋立間の「はしだて」・京都~東舞鶴間の「まいづる」に新型の287系が投入されました。
このときに投入された287系は4連7本、3連6本の計46両で翌年の3月17日ダイヤ改正では南紀方面の特急「くろしお」に6連6本、3連5本の計51両が投入されました。製造は川崎重工業・近畿車輛が担当しました。
683系4000番台の設計思想が踏襲され、全車電動車編成(但し、全車1Mではなく0.5M方式)とすることで車両構体の共通化によるコスト削減が図られ、パンタグラフの搭載スペースは全車種に2か所設けられ、車両制御装置・CP・BATTもいずれの車種にも搭載可能となっています。
主要諸元
最高運転速度 130(曲線通過+15 km/h)km/h
設計最高速度 130 km/h
起動加速度 1.6 km/h/s
減速度(常用) 4.6 km/h/s
減速度(非常) 5.2 km/h/s
編成定員 345名(普)+15名(グ)=360名 (6両編成時)
編成重量 236.8 t (6両編成時)
全長 21,100 mm
車体長 先頭車:20,670 mm
中間車:20,600 mm
全幅 2,915 mm
全高 先頭車:4,090 mm
中間車:3,855 mm
集電装置折畳高:3,970 mm
車体高 3,490 mm
車体 アルミニウム合金
台車 軸梁式ボルスタレス台車(ヨーダンパ付)
動力台車:WDT67
付随台車:WTR249・WTR249A
主電動機 かご形三相誘導電動機 WMT106-G1
主電動機出力 270 kW
駆動方式 WNドライブ
歯車比 5.65
編成出力 6両編成:270kW×2×6=3,240kW 4両編成:270kW×2×4=2,160kW 3両編成:270kW×2×3=1,620kW
制御方式 2レベルIGBT-VVVFインバータ制御
制御装置 WPC15A-G2(静止形インバータ一体型)
制動装置 回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ(応荷重・遅れ込め・直通・救援・抑速・耐雪ブレーキ付き)
保安装置 ATS-SW2・ATS-P3、列車防護無線装置 EB・TE装置
0.5M方式を採っているため、287形と286形の区別は主制御器の有無ではなくパンタグラフとCPの有無で287形と286形を区別しています。
編成
吹田総合車両所福知山支所
←京都・新大阪/天橋立/東舞鶴 城崎温泉・宮津→
(>>) (< >)
FA01-07編成 クモハ287-0(Mc)+モハ286-0(M')+モハ287-100(M)+クモロハ-0(M'sc)
(>>)
FC01-06編成 クモハ287-0(Mc)+モハ286-100(M'1)+クモハ286-0(M'c)
吹田総合車両所日根野支所
←京都 新宮・奈良→
( >) ( >)
クモハ287-0(Mc)+モハ286-0(M')+モハ286-200(M'2)+モハ287-200+モハ286-0(M')+クモロハ286-0(M2) HC601-606編成
( >)
クモハ287-0(Mc)+モハ286-100(M'1)+クモハ286-0(M'c) HC631-635編成
2012/3/16 天橋立 287系 FA02編成 上の写真がクモハ側、下の写真がクモロハ側
2011/12/26 島本 FC01編成 上の写真がクモハ287側、下の写真がクモハ286側
2016/9/3 野田 「くろしお」 287系 HC606編成 上の写真がクモハ側、下の写真がクモロハ側
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