2023年晩夏の関西旅行 JR西日本編 その16 おおさか東線、新大阪から久宝寺まで
このシリーズの9/26の記事でで新大阪駅から大阪駅うめきた口までの梅田貨物線(東海道本線支線)の前面展望を紹介しましたが、今回は同じ旅で新大阪駅から関西本線、平野駅に向かう際におおさか東線を使い、久宝寺駅まで乗車しているのでその際の前面展望写真を使い、同線の風景を紹介したく思います。首都圏の武蔵野線と同様に大阪中心部から放射状に伸びる各線との交差が楽しい路線であります。
おおさか東線(営業キロ、20.2km:但し、鴨野~放出間は片町線)のうち、放出~久宝寺間は2008年3月15日に開業しましたが、新大阪~放出間が開業したのは2019年3月16日でした。両区間の大半は城東貨物線として、放出~吹田操車場間(貨物駅としては淀川~巽信号場~吹田)が1929年3月15日に北線(片町線貨物支線)、放出~久宝寺(元は竜華)(貨物駅としては放出~平野、放出~鴨野~巽信号場)間は1931年8月10日に開業、1938年10月に竜華操車場が創設され、関西線、臨港線、和歌山線、城東貨物線の貨物は同操車場で仕分けが行われるようになりました。第二次世界大戦が始まると現在の八尾空港の前身の大正飛行場が軍用飛行場となり、航空廠が設置され、竜華から加美、長吉を経て同航空廠に連絡する軍用鉄道線が敷設され、軍用機材を同飛行場に輸送する役割が担われたそうです(参考にした記事)。
おおさか東線として旅客化するにあたり、第三セクターの大阪外環状鉄道が第三種鉄道事業者として路線の建設、改良、施設の保有を行い、JR西日本が第二種鉄道事業者として旅客営業、JR貨物も神前川信号場から正覚寺信号場間で第二種鉄道事業者として貨物列車を走らせています。
2023年3月18日のダイヤ改正で梅田貨物線上に大阪駅(うめきたホーム)が開業し、おおさか東線の全列車は同駅まで乗り入れることになりましたが、今回は新大阪駅から乗車しました。
2023/8/30 新大阪駅 1番ホーム 12:26発の久宝寺行 車両は221系6連です。このホームから発車する列車はおおさか東線の列車と京都方面に向かう「はるか」「くろしお」です。
東淀川駅横を通過 画質が悪いのは早朝の貨物撮影でISO感度を上げたままにして戻すのを忘れたためです。
線路は左側から北方貨物線、梅田貨物線、そして旅客線外側線となっています。
梅田貨物線からの分岐 今回の開業で建設された東海道本線をオーバークロスし、吹田操車場からの城東貨物線と合流するまでの区間で、間に南吹田駅があります。
神崎川信号場 吹田操車場からの単線の城東貨物線の合流、および百済方面からの貨物列車が吹田方面に向かうための渡り線が設けられています。
東海道新幹線をアンダークロス
JR淡路駅手前で阪急京都本線、千里線をアンダークロス、この高架工事も2024年9月に見た時はかなり進展していました。
淀川橋梁 城東貨物線時代は貨物列車が間近を通過する橋梁(赤川橋梁)として有名でした。淀川橋梁の先に城北公園通駅、大阪メトロ谷町線を越え、さらにJR野江駅で京阪本線とも接続しています。その先にはかつて淀川貨物線がデルタ線を形成して分岐していた巽信号場がありました。
鴨野~放出間で片町線(学研都市線)が右側から合流してきて、同複線の間に入り、放出駅に到着します。
鶴橋方面に向かう片町線西行線をアンダークロスし、南に向かいます。
河内永和駅は近鉄奈良線との接続駅です。
衣摺加美北駅を過ぎると百済方面に連絡する正覚寺信号場を通過します。
加美を過ぎると関西本線の複線の間に入る形で久宝寺に向かいます。
新大阪から約33分で終点久宝寺に到着です。
2023/8/30 衣摺加美北 221系 近ナラNC602編成
おおさか東線を走る列車、2022年3月18日のダイヤ改正まではウグイス色の201系が投入されていましたが、同改正以降は221系となりました。
2023/8/30 久宝寺 201系 ND612編成
おおさか東線が部分開業したときから2022年3月の改正までは201系が活躍していましたが、この頃は関西本線がメインの活躍の場となっており、2024年度中には全廃される予定となっています。
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