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2025年2月25日 (火)

2024年春の名古屋周辺旅行 藤が丘からリニモで八草へ その2 リニモ100形

2005年3月の開通以来、愛知高速交通東部丘陵線(リニモ)で活躍しているのが愛知高速交通100形電車です。

100形として実用化されるまでに磁気浮上リニアモーターカー(HSST: High Speed Surface Transport )には長い歴史があります。

1970年代初頭、成田空港が都心から約60km離れていたため、そのアクセス手段として日本航空が空港アクセスシステムとして調査・研究を始めたのが嚆矢とされています。最初に注目したのが当時、西ドイツでメッサーシュミット・ベルコウ・ブローム(MBB)社の主導で開発されていたトランスラピッドでした。トランスラピッドが地上一次式リニア同期モーターを使用しているのに対し、HSSTは浮上と案内を兼用した車上一次式リニア誘導モーターを採用している点が異なります。西ドイツにおいても車上一次式リニア誘導モーターはクラウス=マッファイ社により、トランスラピッド04において実用化一歩手前まで研究が進められていましたが、MBB社主導に一本化されたため、それ以降研究が進みませんでした。

Img_1472
Img_1911 Img_1464 2009/10/15 トランスラピッド方式を採用した上海浦東空港アクセス鉄道 磁浮

トランスラピッドでは永久磁石と電磁石による浮上方式を採っており、車両側と軌道側の浮上距離は1㎝程度です。万が一の接触を防ぐため軌道の敷設、保守には高精度が要求されるため、地震や地盤の変動が避けられない我が国においては、この方式は避け、浮上量約10cmを確保できる超電導電磁石方式での研究開発が進められました。


Dsc08781 2014/8/12 岡崎南公園 同公園に保存されているHSST-03 

HSSTの実験車両は1975年のHSST-01(無人), 1978年のHSST-02(客室スペースあり、8人分の座席)、1985年筑波博、1986年バンクーバー博、1987年の岡崎市制70周年記念博などでデモ走行を行ったHSST-03、1988年さいたま博で展示走行したHSST-04、後にHSST-200形として開発、1989年の横浜博で営業運転したHSST-05、こちらもHSST-200形として開発、都市型交通システムとして開発されたHSST-100などの実験車両が作製され、HSST-100Lとして中部HSST開発が1995年に開発した車体長14.4mの車両が愛知高速交通東部丘陵線100形のベースモデルとなりました。100形は日本車輛製造が製造を担当し、2002年から2005年までに3両編成9本が用意されました。09編成は愛・地球博の輸送力増強のために増備された編成で博覧会協会が所有し、塗装も万博用の特別塗装でした。万博閉幕後は運用から外れ、8本体制となっていましたが、2022年11月1日のジブリパーク開設に伴う輸送力強化から、買い戻されることとなり、2022年10月13日、17年ぶりに運用復帰しました。

主要諸元

編成 3両組固定
軌間 1,700 mm
電気方式 直流 1,500 V
最高運転速度 約 100 km/h
設計最高速度 130 km/h
起動加速度 4.0 km/h/s
減速度(常用) 4.0 km/h/s
減速度(非常) 4.5 km/h/s
編成定員 244 人
車両定員 先頭車 80 人(34 席)中間車 84 人(36 席)
車両重量 17.3 t
編成長 43,300 mm
車体長 先頭車 14,000 mm
中間車 13,500 mm
車体幅 2,600 mm
車体高 3,450 mm
車体 アルミニウム合金
台車 モジュール方式(10 台/両)
主電動機 東洋電機製造製 リニア誘導電動機 TDK-6820-B(10 台/両・インターネットアーカイブ)
制御方式 VVVFインバータ制御 未更新車:IGBT素子 更新車:ハイブリッドSiC素子
制御装置 東洋電機製造製 未更新車:RG680-A-M
更新車:RG6051-A-M(インターネットアーカイブ)
制動装置 電油協調ブレーキ、逆相ブレーキ式純電気ブレーキ(抑速ブレーキ付)
保安装置 ATO、油圧式圧着ブレーキ

01-240316-3
2024/3/16 芸大通 リニモ100形 第01編成 

形式は101-102-103 Mc1-M-Mc2 で車体番号は111-112-113となっており、02編成以降は121-122-123・・・191-192-193と附番されています。

09-240316_20250224101801 2024/3/16 芸大通 リニモ100形 第09編成 万博閉幕後は運用から外れていましたが、2022年10月、17年ぶりに復帰しました。

240316_20250224101901 車内の様子

240316-3 先頭部 無人運転のため、運転席はあるものの運転士は通常、いません。

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