国内線の航空需要を満たすため導入されたANAのB747SR-81 12 JA8153
cn22595/ln516として製造、1981年3月29日に初飛行、13機目のSR-81として同年5月28日にANAに引き渡された機体がJA8153でした。エンジンはGE CF6-45A2でしたが、ANAのB747SRは全機CF-45A2で引き渡され、JA8156,JA8157は長距離国際線チャーター用に-50E2に、同じくJA8158は貨物機にコンバートされた後にー50E2にパフォーマンスアップされました。
元々、GEのCF6エンジンはアメリカ空軍のC-5輸送機用に開発されたTF39ターボファンエンジンで、それを民間用に転用したものでした。最初にCF6エンジンを搭載した民間旅客機はDC-10でした。DC-10に搭載されたタイプはCF6-6で最大離陸重量時の静止推力は40,000 lbf (178 kN)。次にエアバスA300に採用されたのが推力が46,000–54,000 lbf (205–240 kN)のCF6-50で、エールフランスがローンチカスタマーとなって製造され、続いてKLMがB747-200BのエンジンにCF6-50に選択しました。これに続いたのがANAのSRシリーズで推力を若干落としたCF6-45としました。言うなればCF6-45A2というタイプはANAのB747SR用に-50をモディファイしたタイプだったのですね。
さらなる発展形がCF6-80シリーズで推力は48,000–75,000 lbf (214–334 kN)となりました。このタイプはB767とエアバスA310に採用され、エアバスA310はETOPSに認定されました。CF6-80には-80A、-80C2、-80E1の3つのタイプがあり、-80AはB767-200、A310-200に、-80C2はA300-600, A310-200/300、B767-200/200ER、B767-300/300ER、B767-400ER、B747-300、B747-400/400ER、MD-11に、-80E1はA330-200/300等に搭載されました。
1997/10/26 HND
JA8153はANAで23年半務めた2004年11月、N245BAとリレジされ退役し、再就職することなく解体されています。
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