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2025年3月20日 (木)

2024年春の名古屋周辺旅行 トヨタ博物館を見学 その7 先進技術を積極的に導入したキャデラック車

華々しく登場したものの、売れ行きは芳しくなかったエアフローシリーズ登場から遡ること3年の1931年、GMの高級車ブランドであるキャデラックはV型16気筒、165馬力、7.4リッターエンジン搭載のシリーズ452Aを発売しています。V型16気筒エンジンと言えば元々はディーゼル機関用のエンジンで船舶、航空機、鉄道車両用がメインでしたがキャデラックは高級車市場向けに開発、シリーズ452Aに搭載しました。年間500台程度の生産でした。


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キャデラック シリーズ452A


ヒトラーのドイツでフェルディナント・ポルシェらが国民車の実現に立ち向かっていた1938年、アメリカでは実用性を考慮した流線形モデルの車としてキャデラックシリーズ60スペシャルを発売しました。ランニングボードを廃し、トランクルームが設置され、現代のスリーボックスセダンの原型となりました。また変速レバーをコラムシフトとしたのもこの車が最初でした。全長5264㎜、全幅1978㎜、全高1679㎜、重量1948㎏、ホイールベース3226㎜、水冷8気筒L-頭型5670㏄エンジンを搭載,101kW/135HP/3400rpmでした。


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キャデラックシリーズ60スペシャル


1945年、第二次世界大戦が連合国の勝利で終結した後、戦争で疲弊した工場体制の立て直しの間、自動車の方も戦前型のマイナーチェンジでお茶を濁していましたが、1948年、GMの高級車ブランドであるキャデラックは曲面ガラスを使用し、双胴の戦闘機ロッキードP-38の尾翼をモチーフにしたテールフィンなどの先進的なデザインの「キャデラックフリートウッド60スペシャル」を世に出しました。全長5740㎜、全幅2004㎜、全高1613mm、重量1976㎏、ホイールベース3378mm、水冷V型8気筒、総排気量5676ccのエンジンを搭載、最高出力は112kW/150HP/3600rpmでした。このクルマのスタイルは当時、非常に先進的で日本のメーカーもトヨペットクラウン、プリンススカイラインなどが似たようなスタイルとなりました。

Dsc02857_20250319083201 キャデラックフリートウッド60スペシャル

キャデラックは先進技術を積極的に取り入れるのが特徴で、1912年発売のモデル サーティではセルフスタータを最初に取り入れ、1931年発売のシリーズ452Aでは量産型V型8気筒やV型16気筒エンジンを搭載、変速機ではシンクロメッシュ・ギアボックスの導入、サスペンションではダブルウイッシュボーン式前輪独立懸架の実用化、パワーステアリング、自動調光式ヘッドランプの採用、エアー・コンデショナーの設置などで他車に先掛け、乗用車に技術革新に大きく貢献しています。

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