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2025年4月16日 (水)

2024年春の名古屋周辺旅行 トヨタ博物館を見学 その14 1950年代 純国産方式で誕生したトヨペットクラウンRS型

1950年代中期、太平洋戦争の終結から約10年が過ぎ、我が国においても本格的な乗用車の生産が開始されました。当時、日産はイギリスのオースチンA50ケンブリッジいすゞはイギリスのルーツ社ヒルマンミンクス日野はフランスのルノー4CVなど海外のメーカーとの技術提携を行い、海外モデルの国内生産を行っていましたが、トヨタは純国産方式を押し通し、1955年に登場させたのがトヨペットクラウンRS型でした。

1953年、中村健也主査らによって開発が開始され、コンポーネント的には当時主流だったアメリカ車を手本にしながら純国産設計で開発、スタイリングは社内デザイン、車体は後部座席の乗りやすさを考慮し、観音開きドアとし、エンジンは1953年に登場したタクシー向けのトヨペット・スーパーに搭載された水冷直列4気筒OHVのR型、1453㏄、出力48PSを流用、シャシーは乗用車専用のものを開発(従来はトラックとの共通でしたが)、サスペンションは前輪はコイルスプリング、後輪は半楕円リーフスプリング方式、コラムシフト方式の3段変速(当時はリモート方式)は2,3速にシンクロナイザーが装備されました。車名は創業者の豊田喜一郎が「クラウン」に決めていましたが、喜一郎自身はこの車の製作に取り掛かった1952年3月27日に急逝しました。
尚、RS型と並行してタクシー向けに前輪をリジットリーフスプリング方式にしたトヨペット・マスター、ライトバン、ピックアップトラックのトヨペット・マスターラインも同時に生産されました。

Dsc02910_20250415091401 Dsc02909 Dsc02908_20250415091501トヨペットクラウンRS型
全長 4285㎜ 全幅 1680㎜ 全高 1525㎜ 重量 1210㎏ ホイールベース 2530㎜ 最高出力 36kW/48HP/4000rpm

1963年頃でしたか、父親が務めていた職場が当時、井荻にあった通商産業省工業技術院機械試験所で職員の慰労のために自動車クラブというのがあり、休日に所の車を借りることが出来ました。その時の車がこのクラウンRS型で車を借り出しては横浜にドライブ等に行った憶えがあります。

1958年にはマイナーチェンジをしてRS20型となり、1960年のマイナーチェンジでは小型車規格が変更となったこともあり、サイズの大型化、エンジン総排気量も1900㏄になりました。1957年にはクラウンの弟分として初代コロナST10型(1000㏄)がデビュー、1960年そのコロナがモデルチェンジして2代目PT20型となり、1500㏄モデルも追加されましたが、この1500㏄モデルはクラウンの1500㏄エンジンを引き継いだものでした。自家用車として初めて手にしたクルマがこのPT型のマイナーチェンジ版のRT20型でした。余談になりますが、このコロナの給油口は後部ナンバープレートの部分を開けると出てくる方式でした。

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コメント

B767−281様 ご無沙汰いたしております。毎日見させていただいています。いつもありがとうございます。幼少期はカーマニアでしたので、トヨペットクラウンとても懐かしいです。うちの近所にこの携帯を復刻してようなクラウンがあります。車長はもっと長くスマートですが、前面のデザインなどそのままです。いつ頃発売されたのでしょうか。

細井忠邦さま、おはようございます。

クラウンRSの復刻版として2000年7月に出た「オリジン」ですね。私もそういった車が出たことはかすかに記憶にあり、ネットを調べたら出てきました。1000台の限定生産だったのですね。 https://www.carsensor.net/contents/market/category_1491/_65347.html

わたしも小学校くらいまではカーマニアで、父親がモータショーで買ってきた自動車ガイドブックを熱心に眺めては街を走る車を見て名前を言い当てていました。ところが車の方があまりに細かく進化し、かつセダンからSUVなどが主流になると興味が薄れてゆきました。

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