2024年春の名古屋周辺旅行 樽見鉄道の旅と旧谷汲駅の見学 その10 樽見鉄道の現役車両たち part3 ハイモ295-610形(617)
樽見鉄道の現役車両たち、今回はハイモ295-610形617です。
この車両は2008年に廃止された三木鉄道が1985年4月1日の三セク転換時から使用いていたレールバス・ミキ180形-101、-102を置き換えるために1998年から2002年にかけ導入した富士重工業製LE-DC仕様の気動車ミキ300-100形3両(ミキ300-103、-104、-105)のうちの-105です。
三木鉄道三木線は1916年11月22日に播州鉄道として開業、加古川線の厄神駅から金物の町三木の三木駅までの6.6km、9駅の路線で美濃川の舟運を代替する物流のための路線でした。1923年12月21日には播但鉄道に譲渡され、播但鉄道は三木駅から明石市大明石町までの免許を取得、路線の延伸を計画していましたが、1937年には免許が失効、1943年6月1日、国有化され三木線となりました。開設時から人の流れと逆らった方向への路線であったため乗客数は伸びず、1981年9月18日、特定地方交通線第一次廃止対象として廃止が承認、1984年2月23日、第三セクター鉄道への転換が決定、1985年4月1日、三木鉄道となりました。
転換後、JR加古川線への直通列車もなくなり2002年に芝山鉄道が開業するまで日本最短の三セク鉄道であったこともあり、営業成績は悪く、経営改善のためJR北海道が当時開発中だったDMV(デュアル・モード・ビークル )の導入で三木駅と約800m離れている神戸電鉄三木駅の直通も検討されましたが、2006年三木市の財政再建のため「三木鉄道の廃止」を公約に掲げた候補が市長選で当選したことで2007年3月1日の市議会で廃止が決定、2008年4月1日をもって路線廃止、会社も消滅となりました。
主要諸元
最高速度 95 km/h
車両定員 116名(座席57名)
自重 29.7 t
全長 18,500 mm
全幅 3,090 mm
全高 4,000 mm
車体 普通鋼製
台車 FU50D(動力台車)FU50T(付随台車)
動力伝達方式 液体式
機関 PF6HT03 × 1基
機関出力 295 PS/2100rpm
変速機 シンコウSCR0.91B-4D
変速段 変速2段自動切替・直結1段
制動装置 SME3管式非常弁付き直通空気ブレーキ
ミキ300-105は樽見鉄道に譲渡され、2009年3月1日に営業運転を開始、2014年9月までは三木鉄道時代の塗色のままで活躍しました。
2024/3/17 本巣機関区 ハイモ295-617 2014年10月からケーブルテレビCCNetのラッピングとなっています。この日は運用休みなのか、入庫していました。
ミキ300-104は北条鉄道に譲渡され、フラワ2000-3として、2012年2月まで三木鉄道時代の塗色で活躍しました。
2019/8/5 粟生 北条鉄道 フラワ2000-3
ミキ300-103は保存を前提に旧三木駅構内の車庫で保管されていましたが2009年6月、ひたちなか海浜鉄道に譲渡され、同年8月から、そのままの形式名・車番・塗色・内装で運用入りしましたが、2019年、ROCK IN JAPAN FESTIVAL20周年及びひたちなか市市制施行25周年記念事業の一環として「ROCK IN JAPAN FESTIVAL2019」のラッピング車となり、ラッピング車としての運用終了後は三木鉄道時代の塗装に戻りました。JR東日本からのキハ100形キハ100-39の譲渡で置き換えられる予定です。
2016/3/5 那珂湊 ミキ300-103
最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。
« 2024年春の名古屋周辺旅行 樽見鉄道の旅と旧谷汲駅の見学 その9 樽見鉄道の現役車両たち part2 ハイモ295-510形(516) | トップページ | 2024年春の名古屋周辺旅行 樽見鉄道の旅と旧谷汲駅の見学 その11 樽見鉄道の現役車両たち part4 ハイモ330-700形(701、702,703) »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 2024年9月の京都、嵐電と阪急沿線の旅 その40 JR神戸駅(2026.02.26)
- 2024年9月の京都、嵐電と阪急沿線の旅 その39 元町駅で東海道・山陽系貨物列車を撮影 part6 EF510牽引の貨物列車(2026.02.25)
- 2024年9月の京都、嵐電と阪急沿線の旅 その38 元町駅で東海道・山陽系貨物列車を撮影 part5 EF210-300番台牽引の貨物列車(2026.02.24)
- 2024年9月の京都、嵐電と阪急沿線の旅 その37 元町駅で東海道・山陽系貨物列車を撮影 part4 EF210-100番台牽引の貨物列車(2026.02.23)
- 2024年9月の京都、嵐電と阪急沿線の旅 その36 元町駅で東海道・山陽系貨物列車を撮影 part3 EF210基本番台牽引の貨物列車(2026.02.19)
「気動車」カテゴリの記事
- 2024年春の名古屋周辺旅行 明知鉄道の旅 その3 明知鉄道の車両 part2 アケチ10形(2025.05.29)
- 2024年春の名古屋周辺旅行 明知鉄道の旅 その2 明知鉄道の車両 part1 アケチ1形、6形(2025.05.28)
- 2024年春の名古屋周辺旅行 樽見鉄道の旅と旧谷汲駅の見学 その10 樽見鉄道の現役車両たち part3 ハイモ295-610形(617)(2025.05.13)
- 2024年春の名古屋周辺旅行 樽見鉄道の旅と旧谷汲駅の見学 その11 樽見鉄道の現役車両たち part4 ハイモ330-700形(701、702,703)(2025.05.14)
- 2024年春の名古屋周辺旅行 樽見鉄道の旅と旧谷汲駅の見学 その9 樽見鉄道の現役車両たち part2 ハイモ295-510形(516)(2025.05.12)
「三セク鉄道」カテゴリの記事
- 2024年9月の京都、嵐電と阪急沿線の旅 その33 神戸高速鉄道、走らせる車両を持たない準大手私鉄(2026.02.16)
- 2024年夏の新潟旅行 その30 直江津駅に乗り入れる列車たち part3 北越急行ほくほく線 HK100形(2025.11.13)
- 2024年夏の新潟旅行 その29 直江津駅に乗り入れる列車たち part2 妙高はねうまラインで活躍するET127系(2025.11.12)
- 2024年夏の新潟旅行 その28 直江津駅に乗り入れる列車たち part1 日本海ひすいライン用ET122形気動車(2025.11.11)
- 2024年夏の新潟旅行 その27 JR東日本・西日本の境界駅からえちごトキめき鉄道・JR東日本の共同使用駅となった直江津駅(2025.11.10)
« 2024年春の名古屋周辺旅行 樽見鉄道の旅と旧谷汲駅の見学 その9 樽見鉄道の現役車両たち part2 ハイモ295-510形(516) | トップページ | 2024年春の名古屋周辺旅行 樽見鉄道の旅と旧谷汲駅の見学 その11 樽見鉄道の現役車両たち part4 ハイモ330-700形(701、702,703) »




コメント