2024年春の名古屋周辺旅行 樽見鉄道の旅と旧谷汲駅の見学 その11 樽見鉄道の現役車両たち part4 ハイモ330-700形(701、702,703)
1987年から1992年にかけて導入されたハイモ230-310形の置き換え用として新造されたのがハイモ330-700形でした。
このタイプは新潟トランシス(2001年に経営破綻した新潟鐵工所の新交通システム・鉄道車両・除雪機械・産業用車両部門の事業を引き継ぎ、富士重工業の鉄道車両部門をあわせて譲受しました)の前進である新潟鐵工所が製造したローカル線向け軽快気動車シリーズNDCの1タイプに分類されます。
主要諸元
設計最高速度 95 km/h
車両定員 119名 (座席50名)
自重 31.2 t
全長 18,500mm
車体長 18,000mm
全幅 3,093mm
車体幅 2,800mm
全高 3,946.6mm
車体高 3,660mm
床面高さ 1,150 mm
車体 普通鋼
台車 ボルスタレス空気ばね式 NF01LD/NF01KT
車輪径 860 mm
固定軸距 2,100 mm
台車中心間距離 13,000 mm
機関 新潟原動機製DMF13HZディーゼルエンジン
機関出力 243 kW (330 PS) / 2,000 rpm
変速機 液体式(日立ニコトランスミッション製TACN-33-1607)
変速段 変速1段、直結3段
制動装置 電気指令式
保安装置 ATS-ST
車体長は18.5mで両運転台方式で乗務員室は左側、乗務員室扉が設置され、客用扉は幅1mの引き戸、ステップが設置され、車椅子用の着脱式スロープも搭載されています。側窓6枚は幅1.2mで固定窓となっています。全席ロングシートで運転席右側に車椅子スペースがあります。
エンジンは電子制御の新潟原動機製DMF13HZディーゼルエンジン(243 kW / 2,000 rpm)を1基搭載し、動力は日立ニコトランスミッション製TACN-33-1607液体変速機(変速1速、直結3速)を介して2軸駆動の台車に伝達されます。燃費の向上のため、変速機の速度段が変更され、自動変速が採用されています。台車はボルスタレス空気ばね式NF01LD/Tが採用されました。ブレーキは応答性の良い全電気指令式空気ブレーキとなっているため従来車との併結運転は通常時は不可能となっています。TICS(列車情報制御装置)を採用し、各種機器取り扱いが運転席のタッチパネルで行えるようになりました。
暖房はエンジン排熱を利用した温風式、冷房は機関直結式の能力18.0 kW(15,500 kcal/h)のものが2基設置されました。
-701が2010年12月、-702が2015年12月、-703が2018年12月に導入されました。
2024/3/17 大垣 ハイモ330-701
2024/3/17 東大垣 ハイモ330-301
2024/3/17 谷汲口 ハイモ330-701
-701は登場時から2014年7月までは標準色、2014年8月から糸貫柿振興会と、本巣地域園芸特産振興会いちご部糸貫支部の全面広告車となり、昨年3月時点では標準色に戻りましたが、白いラインはシルバーとなり、観光列車「ねおがわ」用車両となっています。
2024/3/17 本巣機関区 ハイモ330-702
-702は登場時から一般公募のデザインによるモレラ岐阜の全面広告車となっています。
2024/3/17 本巣 ハイモ330-703
-703は標準色です。
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