2024年春の名古屋周辺旅行 明知鉄道の旅 その2 明知鉄道の車両 part1 アケチ1形、6形
昨日の記事にあるように国鉄明知線が明知鉄道明知線に転換された1985年にその開業時に準備されたのがアケチ1形気動車5両(アケチ1~5)でした。
富士重工製のLE-Car、レールバス型気動車で樽見鉄道のハイモ230-300形と同様にそれまでのレールバスタイプに較べ車体長は15.5m、幅は2.98mに拡大され、台車もボギー台車となったタイプでした。甘木鉄道のAR-100形、長良川鉄道のナガラ1形、天竜浜名湖鉄道のTH1形など同時期に製造された同タイプのLE-Carはバス用の冷房装置を搭載していましたが、アケチ1形は恵那駅から岩村駅までの急勾配区間対応のためか軽量化を優先して冷房装置の搭載は省略となりました。
主要諸元
車両定員 110名(座席46名)
自重 23.5 t
全長 15,500 mm
車体長 15,000 mm
全幅 2,980 mm
車体幅 2,700 mm
全高 3,515 mm
車体 普通鋼
台車 枕ばね:上枕空気ばね 軸箱支持:軸ばね式 FU34D/T
車輪径 762 mm
固定軸距 1,800 mm
台車中心間距離 10,000 mm
機関 日産ディーゼル製PE6HT03ディーゼルエンジン
機関出力 169 kW (230 PS) / 1,900 rpm
変速機 新潟コンバーター製液体式(DB115)
歯車比 3.22
制動装置 SME、ハイドロ・ダイナミック・リターダ
大型バス・トラックなどの補助ブレーキシステムとして使われているリターダをエンジンの排気と組み合わせて鉄道車両で実用化したのは本形式が初めてとのことです。
アケチ1-5はセミクロスシート仕様で導入され、車内中央部に片側2組、左右計4組の4人掛けボックスシートが設けられたほかはロングシートといった構成でした。
2024/3/18 山岡駅横
アケチ1は廃車後、山岡駅に留置されていましたが、現在は塗装を塗りなおし写真のように「森の列車カフェ」として車内に立ち入ることができる状態となっています。訪れた日は営業していませんでした。
これに対し、1990年4月、お座敷列車としての使用を考慮し、オールロングシート、冷房付きで導入されたのがアケチ6形-6でした。エンジンもこれに合わせ、定格出力184 kW(250 PS) / 1,900 rpmにパワーアップされました。1992年8月にはアケチ1形-5がロングシートに改造されました。
1997年、第三セクター鉄道の標準仕様車アケチ10形が登場すると1999年までにアケチ1形は全車置き換えられ、アケチ1は山岡駅、アケチ2は阿木駅に保存されました。
2004年4月に全線が集中連動信号に変更され、自動列車停止装置(ATS)を装備しないアケチ6は編成の中間車としてしか運用できなくなりましたが、2009年1月にATSが搭載されたことで編成の先頭に立つことができるようになりました。ただ、列車ダイヤ自体が出力の大きいアケチ10形にあわせたものになったため単行運転は行われず、2017年3月にアケチ100形の導入を待たず廃車となりました。
2024/3/18 アケチ6
アケチ6の車体は廃車後、このように明智駅構内の側線に留置されていました。
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