2024年夏の新潟旅行 その8 開業120周年の新潟駅
2024年5月3日、新潟駅は開業120周年を迎えました。
1904年5月3日、北越鉄道が沼垂駅から新潟駅(旧駅)まで延伸した際に新潟駅が開設されました。当時の線路は越後石山からほぼ直線的に北西方向に伸び、沼垂駅に至り、沼垂駅を出ると進路を南西方向に改め、旧新潟駅に至るものでした。
新旧新潟駅の位置
太平洋戦争が終わり、大陸からなどの引揚者や東京、大阪などからの買い出し者などで駅の利用者が増加し、駅は常に人であふれている状況となり、沼垂から市街地を大きく迂回して新潟駅に至る線形の悪さ、越後線の終点は信濃川対岸の白山駅となっているものの、関屋から上沼垂間には貨物線があり、旧新潟駅のすぐ南を通過していることから、新潟駅を貨物線上に移転し、信越本線と越後線、さらに白新線を新駅で統合することになりました。1956年1月10日に着工、1958年4月29日に駅舎(旧駅時代から数えて3代目)が完成しました。しかしこの駅舎は1961年には火災に見舞われ、1964年6月16日には新潟地震でによる倒壊、津波による冠水被害を受けています。
上越新幹線は高架駅として建設されましたが、在来線は地上駅として長らく残されたため、駅周辺は鉄道線路を境に南北に分断され、渋滞や狭さに起因する問題が発生していました。新潟県、新潟市は1992年からこの問題を解決するための調査を開始、1994年からは在来線の連続立体交差化の目指しての本格的調査に移行しました。2003年に新潟駅連続立体交差事業、駅周辺整備事業が発表され、2006年に都市計画決定、国土交通省の認可を得て、2007年に工事が始まりました。
2013/8/7 地上駅時代の新潟駅駅舎と駅前広場
2013/8/8 地上駅時代の1.2番線
2013/8/8 地上駅時代の3.4番線
2013/8/7 地上駅時代の8.9番線 第2期工事における仮設ホーム
2013/8/7 当時の工事の様子 奥が新幹線、手前が在来線
2007年から2009年の第1期工事では南口側の整備が行われ、ペデストリアンデッキが供用開始となり、駅ビル、駅舎の整備が行われました。
2009年から2021年の第2期工事では在来線の連続立体交差化が実施され、ホームは3階に移設されました。
2024/8/18 対面乗り換え方式の改札口 手前が在来線5番線ホーム(特急いなほなどが発着)、改札の向こう側が新幹線10番線
2021年以降の第3期工事では駅舎の全面改修、南北バスターミナルを駅舎東側の高架下に設ける交通広場に一元化などが行われました。
2024/8/19 鉄道線路の高架下に南北を貫く形で設置されたバスターミナル
2024/8/19 万代口
最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。
« ANAの国内線仕様 B747-481D JA8957 国内線仕様から国際線仕様に、そして再び国内線へ | トップページ | 2024年夏の新潟旅行 その9 SLばんえつ物語号と新津駅 »
「旅行・地域」カテゴリの記事
「駅」カテゴリの記事
- 2024年夏の新潟旅行 その27 JR東日本・西日本の境界駅からえちごトキめき鉄道・JR東日本の共同使用駅となった直江津駅(2025.11.10)
- 2024年夏の新潟旅行 その26 信越本線 柏崎駅(2025.10.30)
- 2024年夏の新潟旅行 その25 越後線の旅 part2 吉田~柏崎間(2025.10.29)
- 2024年夏の新潟旅行 その21 新潟駅周辺の散策 part1 東新潟駅から越後石山駅まで (2025.10.07)
« ANAの国内線仕様 B747-481D JA8957 国内線仕様から国際線仕様に、そして再び国内線へ | トップページ | 2024年夏の新潟旅行 その9 SLばんえつ物語号と新津駅 »






コメント