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2026年8月 6日 (木)

速報版 2026年初夏、岡山、広島方面の旅 総延長35.8km、日本一の輸送人員を誇る広島電鉄 part 2 車両編 2 570形582号

広電は輸送力の強化、車両更新を目的に日本各地の廃業した路面電車車両を買い取って走らせており、まさに「日本の路面電車の博物館」と呼ばれていますが、今回の570形もそういった類の車両で種車は神戸市電の500形でした。

570-582-260518-22026/5/18 比治山下 循環線内回り運用に就く582号

神戸市電500形は1919年、日本初の低床式ボギー車として登場したC車と呼ばれたグループ(91-100)、1920年に登場したE車(151-170)と呼ばれたグループ(これらは1923年に501-530に改番され木造車グループと後年呼ばれました)、さらに1923年に登場したI車(531-550)、1924年登場のJ車(551-562)、1926年から1928年に登場したK車(563-587)、1931年登場のL車(588-597)の鋼製車4グループの6グループ計97両からなる一大集団でした。1932年にC車は600形に、E車とI車は1935年から1938年にかけ700形に改造されました。神戸大空襲でJ車8両、K車11両、L車3両が被災し廃車となり、1952年~1953年には状態不良の3両が廃車され、22両が使用され続けましたが、1958年から1962年にかけ大阪車輛工業にて大規模な更新改造が実施されました。このときに番号は571-592に整理されました。581,582,588,589の4両は更新対象から外され原型のまま使用されました。事故で大破した583号は後に廃車となりましたが、更新改造を受けた17両が1968年にワンマン対応改造を受けました。1971年に神戸市電は全廃となりましたが、廃止翌日から広電に譲渡され、17両が広島の地で第二の車生を送ることとなりました。

570-582-260518-32026/5/18 582号の車内に掲示されている神戸市電の銘板

主要諸元

軌間 1,435 mm
自重 15.54t(元J車)15.49t(元K車)17.00t(元L車)
車両定員 88(着席42)人
車体長 13,410mm(元J車)13,564mm(元K車)13,700mm(元L車)
車体幅 2,375mm(元J車)2,426mm(元K車)2,426mm(元L車)
車体高 3,762mm(元J車)3,758mm(元K車)3,758mm(元L車)
車体 半鋼製
主電動機出力 45 kW × 2
駆動方式 吊り掛け式

広電では車番は571-587となり、13m級大型車として重用され、前面方向幕の大型化改造などを受けました。冷房改造も3両(582,584,587)が受けました。非冷房車は順次廃車となりましたが、578はサンフランシスコ市に寄贈され、トロリーポールを装備のうえ市街中心部のマーケットストリートから、港湾地区の観光地フィッシャーマンズワーフに至る“F-Line”で動態保存されているとのことです。冷房改造された587は2003年3月、584は2006年6月に廃車となりましたが、582は健在です。

570-582-260518-2_20260805091601 570-582-260518-4

紙屋町東電停570-582-260518車内の様子 神戸市電当時とほとんど変化していない(冷房化以外は)

570-582-260518_20260805091701紙屋町東

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