2019年8月の岡山・広島・鳥取・兵庫旅行 10 津山まなびの鉄道館 展示車両 9 キハ52 115
津山まなびの鉄道館の展示車両、機関車編に続いては気動車編です。
まず最初はキハ52形です。
国鉄制式の呼称ではありませんが国鉄における気動車の開発の歴史を語る際に形式番号的に近いグループを鉄道ファン的に系列番号で呼んでいますが、1953年に登場した10系気動車群
キハ17形(キハ45000形)便所付き 片運転台
キハ16形(キハ45500形)便所なし 片運転台
キハ10形(キハ48100形)便所なし 両運転台
キハ11形(キハ48000形)便所付き 両運転台
キハ12形(キハ48200形)便所付き 両運転台 酷寒地仕様
キハ18形(キハ46000形)便所なし 中間車
キロハ18形(キロハ47000形)二三等合造車 便所・洗面所付き中間車
キハ50形(キハ44600形)便所なし 片運転台 エンジン2基装備 試作
キハ51形(キハ44700形)便所付き 片運転台 エンジン2基装備
は、DMH17形エンジン搭載車でしたが、エンジン出力が小さかったため、車体断面を大きくできず、居住性に問題を抱え、乗り心地の点でも問題がありました。
1955年にスイス国鉄の準モノコック車体とプレス鋼板溶接車組立台車を取り入れたナハ10形軽量客車が開発され、これを気動車の車体にも応用することで十分な車強度を保ちつつ、従来比3/4の軽量化が可能となり、従来のエンジンのまま1956年に登場したのがキハ55形(キハ44800形)準急用気動車でこの成功を受けて一般形気動車として誕生したのが20系気動車群です。
キハ20形(キハ49000形)暖地向け 便所付き 両運転台
キハ21形 寒地向け 便所付き 両運転台
キハ22形 酷寒地向け 便所付き 両運転台
キハ25形 暖地向け 便所付き 片運転台
キハユニ25形 寒冷地・極寒地向けの郵便荷物合時代造車
キハユニ26形 暖地向けの郵便荷物合造車
キユニ21形 キハ21形を改造して郵便荷物合造車としたもの
キハ52形 キハ20形の2エンジン搭載版
キハ52形はエンジン2基搭載の気動車として初の両運転台車で、エンジン、変速機、放熱器を搭載するため床下スペースはきつく、全長は21.3mの車両限界一杯となりました。初期型0番台は1958年から1962年製造でエンジンはDMH17C垂直シリンダータイプで床面にエンジン点検蓋があるのに対し、後期型100番台は1962年から1966年にかけて製造されエンジンは横型DMH17Hが搭載され、排気管は車体中央から車端部に移された関係で側窓は等間隔になりました。
115号は1965年9月3日に落成、高岡機関区に配置(実際の配置は糸魚川機関区で給油設備の関係から書類上、高岡機関区)、越美北線に転属、同線では185系のような越美北線カラーでしたが、大糸線に転属後は2004年7月29日から国鉄標準色に戻り、2010年に廃車されるまで活躍しました。
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