通勤電車シリーズ 205系 15 E231系の登場と中央・総武緩行線からの撤退 part1
VVVF制御方式の901系が209系として量産化され、京浜東北線の主力となり、1994年8月からは横須賀線・総武快速線に113系置き換え用としてE217系の量産先行車が登場、1995年11月からは量産型も登場、1995年には常磐線、交直両用通勤形4扉車としてE501系も登場し、電車の制御方式の主流はVVVF方式となりました。さらに209系950番台から発展したE231系が2000年3月から中央・総武緩行線で、同年6月からは東北本線(宇都宮線)で運転されることとなり、205系はトップの座を追われる立場になりました。
三鷹電車区の205系は2000年度にはクハ205/204-103、-104、-105先頭10両編成3本が配置されており、それらはミツ20,21,22からミツ14,15,16編成となっていました。
2001年度、E231系の中央・総武緩行線投入により、205系は転属の時を迎えました。ミツ14編成は10両のまま京葉電車区に転出となり、ケヨ21編成となりました。京葉線は通称メルヘン顔の205系が配置されていましたが、初めてオリジナル顔の205系が投入されることになりました。この編成は最初、南武線中原区に配置された6連と、京浜東北線浦和電車区に配置された編成の一部からなるハイブリッド編成です。
2005/5/28 舞浜 ケヨ21編成 2002年3月15日に大宮工場で帯色が変更されました。
ミツ15、ミツ16編成はモハユニット1組を抜き、8両は武蔵野線用に豊田区へ、抜かれたモハユニットは運転台取り付け改造をして、南武支線(尻手~浜川崎間)に投入されることになりました。武蔵野線には6M2T8連の205系5編成が投入されていましたが、同じように6M2Tで投入すると山手線からの転配を行った際に電動車ユニットが不足することが分かっていたため、205系の電動車ユニットを界磁添加励磁制御からVVVF化改造し、4M4Tで転用することになり、こういった形になりました。武蔵野線向けVVVF改造の第一号例となり、以降、同線向けに転用される205系はこの方式となりました。E39編成のVVVF化改造は東京総合車両センターにて、E40編成は大宮工場にて施工され、2003年から実施された山手線からの転用の際のノウハウがこの改造の際に蓄積されました。尚、この際、外された界磁添加励磁装置一式は2002年FIFA、WC日韓大会で253系が増備された際に転用されました。武蔵野線用の編成が豊田区から京葉車両センターに移管されたのは2004年3月12日のダイヤ改正時で、当初は豊田区の編成番号が附番されていましたが、後にE39がM1、E40がM2となりました。
2016/5/27 府中本町 M1 元E39編成
2006/4/22 新座
2007/9/24 西浦和 M2編成
南武支線に関しては明日の記事で触れます。
最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。
最近のコメント