2023年晩夏の関西旅行 JR西日本編 その8 走り始めて早30年、281系特急「はるか」 part2
2019年1月も終わろうとしていた29日、検査を終えて吹田工場を出場する281系HA604編成にはハローキティのラッピングが施されていました。この編成を嚆矢とし、281系全編成がハローキティのラッピングを纏うことになりました。
ラッピングのパターンは4種類で6両基本編成はButterfly, Ori-Tsuru, Kanzashiの3種類がこの順番で9本の編成に施され、3両付属編成は全てOugiになりました。
Butterflyはシックなネイビーと赤をアクセントにした大人っぽい印象を出しており、モダンなデザインの花に蝶が舞う姿が描かれています。
HA604,HA607,HA609編成
Ori-Tsuruはハート型の花を中心に折り鶴が添えられたデザインで、和のテイストが出ています。HA603,HA605, HA606編成
Kanzashiは日本の着物に似合う簪、櫛などの髪飾りを描き、クールでキュートな世界観になっています。HA601, HA602, HA608編成
Ougiは和の小物の扇をポイントにあしらい、四つ葉のクローバーと花びらの多い花が印象的なデザインとなっています。
HA631,HA632,HA633編成
281系編成とハローキティラッピングのパターン
2023/8/31 野田 HA604編成 Butterfly ラッピング
このラッピングは剥離済み
2023/8/30 千里丘 Ori-Tsuru ラッピング
2023/8/30 新大阪 Kanzashi ラッピング
約5年間続いたハローキティラッピングも最初に登場したHA604編成、7番目に登場したHA607編成はそれぞれ2023年12月、2024年4月の検査入場で剥がされています。
2020年3月14日のダイヤ改正では281系の付属編成の不足分を補う形で新系列271系がデビューしました。これは2020年夏に予定された東京オリンピックや2025年の大阪・関西万博の開催によるインバウンド需要の増加を見込んでの車両増備でした。281系の製造から既に四半世紀が過ぎており、新設計の車両ということで287系を基本に(0.5M方式の全電動車構成)、225系などにも導入されているオフセット衝突対策や衝撃吸収構造を採用し、車体構造を強化、EB-N装置(デッドマン装置)の採用、機器の二重化などの安全対策の強化がなされました。今回は3両編成6本が近畿車輛で製造されました。今後、281系が引退すると271系の6連も製造され、置き換えられるのではと思われます。
主要諸元
最高運転速度 130km/h
車体 アルミニウム合金
台車 WDT67・WTR249B・WTR249C
主電動機 かご形三相誘導電動機
駆動方式 WN駆動方式
制御方式 フルSiC-MOSFET素子VVVFインバータ WPC16(1C2M)
制動装置 MBS-A 全電気指令式電空併用方式
保安装置 EB-N(デッドマン装置)、ATS-SW、ATS-P
2023/8/30 新大阪 271系 HA651編成
2023/8/30 新大阪 271系 HA651編成
ハローキティラッピングも281系同様、Ougiのパターンとなりました。デビュー直後の2020年4月1日から、新型コロナウイルスの感染症拡大による利用者減少で特急「はるか」は当分の間、6両編成での運行となり、運用を外れることになりました。2021年3月13日のダイヤ改正で一部の列車が9連での運転となり、運用に復帰しました。2023年になり、インバウンドの回復、夏休み期間の旅客の増加で8月から大半の列車が9連での運転となり、日中の運用にも復帰しました。2022年8月6日には団体臨時列車で伯備線にも入線しました。
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