2017年12月26日 (火)

黒磯~白河へ 東北本線の輸送体系の変化 その3

JR東日本の2017年10月14日のダイヤ改正で、これまで黒磯まで乗り入れていた東北地区配置の交直両用車両、交流専用車両は新白河までの乗り入れとなりました。

そこで、今回の記事では黒磯でかつて見ることが出来た北からの車両達の写真を集めてみました。

455_s33_030419_3 2003/4/19 黒磯 455系 S-33編成

455_s40_030215 2003/2/15 黒磯 455系 S-40編成

かつて急行電車として活躍した車両がローカル車両として活躍中の姿

417_k5_030211_3 2003/2/15 黒磯 417系 K-5編成

1978年、国鉄が設計・製造した交直流近郊形電車。晩年は阿武隈急行に譲渡され、A417系として活躍中でしたが、2016年5月に引退。

701100_f2103_081220 2008/12/20 黒磯
701系は現在も活躍中ですが、100番台、1000番台、1500番台などが顔を見せていました。

719_h9_030419_2 2003/4/19 黒磯 719系 H-9編成
こちらも廃車が進行中の719系

E721_p01_070520_2 2007/5/20 黒磯
在りし日のE721系 P-1編成 

E721_p19_070520_0 2007/5/20 黒磯
在りし日のE721系 P-19編成 

これらの編成は2011年3月11日、常磐線新地駅に停車中(P-1とP-19編成の4連にて運用)、東日本大震災の大津波で流され、大破し廃車となりました。同年4月14日から数日間に渡り、解体されたとのことです。

黒磯~高久間の交直接続のためのデッドセクション設置は現在進行中とのことですが、これらの車両は一足先に黒磯駅からは姿を消してしまいました。そして、未来永劫見ることはなくなりました。

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2013年5月22日 (水)

1975年 新潟の旅 8 115系 1000番台 

115系の話題、今回は1000番台です。

1000番台の特徴は耐寒耐雪構造とシートピッチの拡大ですね。1977年から1982年にかけて製造されました。尚、1000という番台区分は寒冷地用として好評を博していた485系1000番台 のイメージを踏襲することを狙ったそうです。

300番台をベースに設計がなされていますが、シートピッチに関しては1978年に設計・製造された417系と設計思想を統一したそうです。4人掛けボックスシートは狭いと評判が悪かったので座席の幅を930から1040mmに、間隔を1420から1490mmとして当時の急行形車輌並みに拡大されました。

因みにシート拡大は115系1000番台と明日記述予定の2000番台以外では、113系1500・2000番台415系100番台・キハ40系気動車でも採用され、「シートピッチ改善車」と呼ばれ以後の標準となりました。

417_k2_060711_3
仙台地区で活躍した417系電車 写真はK-2編成 2006/7/11 東仙台

冷房に関しては長野、新潟地区投入車は国鉄の財政難で冷房準備工事車となりました。客室暖房容量向上が実施されたことから、冷房準備工事車も新造時から160kVA MGを搭載しました。後年、これらの準備工事車はすべて冷房化されました。

極寒冷地での夜間滞泊による水管割損を避けるため、485系1000番台で採用された自動給排水装置を搭載しました。

電動車では、浸雪対策として主電動機の冷却方式を変更。車体側妻部の取入口を廃止し、冷却風は1・4位側車端部に設置された「雪切室」に導く構造としました。 雪切室設置と同時に配電盤などを収めた扉も取付られたことから、車端部は従来のボックスシート+3人掛けロングシートから5人掛けのロングシートに変更となりました。 雪切室にはルーバーが設置されました。

1151000_t1041_090905
高崎センター所属のT1041編成 2009/9/5 高崎 昨日の記事で300番台の写真であった連結面側の戸袋窓の横の小窓がシートの変化に対応して無くなっているのが分かります。

1151000_y1040_060826
クモハ115 1000番台を含む3連 T1040編成 2006/8/26 伊勢崎 乗務員室扉後方に大型の空気取り入れ口とルーバーの存在がわかります。

クモハ、クハの運転台付き車輌の貫通扉には膨張性シールゴムを設けて運転室の気密性向上を図りました。小学生の頃から、先頭車両で前方展望を楽しんでいると必ず、ヒューという風の進入音がして、その後、貫通扉にガムテープを貼って、目張りをしているのも見かけましたが、その対策がこのゴムだったのですね。

クモハ115形1000番台+モハ114形1000番台ユニットは松本運転所(現・松本車両センター)・同北松本支所・長岡運転所(現・長岡車両センター)・新前橋電車区・三鷹電車区(1ユニットのみ)に限定新製配置されました。

1151000_t104_100501
上越線水上までの列車に活躍する高崎所属の115系1000番台 T1044編成 2010/5/1 屋形原踏切 SLみなかみを撮りに行った際についでに写したものです。

クハ115形は偶数向(クハ115-1001 -・1201 - )奇数向(クハ115-1101 - )に番号区分され、トイレは偶数向きの1001 -にのみ設置とし、採光窓も小型化されました。 後に奇数向きもクハ115-1142以降(昭和54年度第2次債務車)ではトイレ設置に設計変更されました。

サハ115形のトイレ設置は廃止されました。

1151000_t1091_100429_2
信越線横川までの区間で活躍する高崎のT1091編成 2010/4/29 松井田~西松井田 SL碓氷号を撮りに行った際についでに写したものです。

1982年に製造された伯備線電化用はグループでは屋根布がポリウレタン樹脂の塗屋根に設計変更されました(昭和55年度第2次債務車)。また外板腰板部をステンレスとするなどさらなる腐食防止対策も施工されました(昭和56年度第1次債務車)。

1000番台は1982年までに651両が製造されました。
形式別の車輌番号は

クモハ115 1001-1084
モハ115  1001-1127
モハ114  1001-1211
クハ115  1001-1099、1201-1243 (偶数向き) 1101-1159 (奇数向き)
サハ115   1001-1028

1151000
吾妻線で活躍する115系1000番台

1979年の配置表をみると、1000番台は

長岡    6連 McM'TMM'T'c 14本
      4連 McM'TT'c       8本
      3連  McM'T'c     1本 
新前橋 7連 TcMM'TMM'T'c 4本(0番台、300番台混成)
      3連  McM'T'c         18本
小山   4連  TcMM'T'c    4本
            7連 TcMM'TMM'T'c  4本(0番台、300番台混成)
松本   5連 McM'MM'T'c   14本
      3連  McM'T'c         7本
岡山   6連  TcMM'MM'T'c 14本 +TcMM'T'c

といったように配置されていました。西トタの1000番台はまだ未配置でした。

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