2020年9月 8日 (火)

公園保存蒸機 遠賀町総合運動公園の8620形 78626号機

芦屋町には航空自衛隊の芦屋基地がありますが、これは帝国陸軍が建設したもので、戦後進駐軍が接収し、米軍基地となり、その際に遠賀川駅から基地までを結ぶ資材輸送用の芦屋線が敷設されました。それが基地の返還とともに廃線となり1961年に消滅しました。その辺のことは以前、遠賀川駅の記事で触れました。

Dsc00160
2017/10/14 鹿児島本線の煉瓦造りのガード、4輪車は進入できません。

遠賀町総合運動公園は、遠賀川橋梁と遠賀川駅の間、鹿児島本線の線路の南側にあります。

8620形式は1914年度から1929年度にかけ、汽車製造、日立製作所、川崎造船所、日本車輌、三菱造船所で672両製造されました。沖田祐作氏の機関車表では
1923-5-2 川崎重工兵庫工場 製番987
1923-5-12使用開始 配置 宮崎
1927-4-1現在 南延岡
1933-6-30現在 南延岡
1955-8-1現在 西唐津
1964-4-1現在 西唐津
1965-2-1現在 直方
移動時期不明 香椎
1967-6-12都城
1968-10-1南延岡
1971-5-21全検
1974-4-25休車
1974-8-6廃車 南延岡
1974-9-3貸与
1975-2-5保存 遠賀町 となっています。新製配置から廃車ななるまで九州で活躍し、保存も九州の機関車です。尚、Wikipediaでは製造は1924年となっています。

Dsc00167 Dsc00166 前照灯が欠損しています。

Dsc00165
Dsc00171
デフレクターは標準タイプです。

Dsc00169
Dsc00163
キャブの窓には網が張られています。

Dsc00174 かつて整備されたようですが、時間が経過してだいぶ傷んできたようです。

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2020年8月 7日 (金)

日本車輌豊川工場の保存車両 2 8620形58623号機

昨日に続いて、日本車輌製造豊川製作所に保存されている車両、今回は8620形式58623号機です。

Dsc06521

Dsc06524

この機関車、こういった状態で展示されているために、周囲を観察することは通常はできません。

Dsc06533 日本車輌製造製の特徴的なマークと製番54が確認できます。

Dsc06527
日本車輌製造で製造された鉄道省向け制式1号機関車であるために保存されたようです。ただ、ここにある機関車の歴史には大きな誤りがあります。沖田佑作氏の機関車表の車歴によると
1922-5 日本車輛名古屋工場 製番54
名古屋局配属
1931/1/31 人吉庫
1934/5 正明市 正明市は現在の長門市で山口県です。さらにこの後、稲沢庫、稲沢区に1936年に移動、さらに1937年には高知区へ移動
1955-8-1現在 松山
1957-6現在 松山
1964-4-1現在 小松島
1970-5-28 小松島 廃車

ということで「一度も四国を離れることなく」は誤りのようです。

Dsc065312017/8/4

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2017年10月15日 (日)

速報版 福岡県を旅行中 2日目

昨年の同じ時期、幡生の下関センターの公開に参加したときは一泊もせず、往復とも夜行高速バスの超ハードスケジュールの旅でしたが、今回は2泊するので、2日目は

1 クルーズトレイン「ななつ星in九州」を撮影する。
2 筑豊本線に導入されたデンチヤを記録する。
3 九州北部に保存されている車両に会いにゆく
をテーマにしました。

まず、クルーズトレイン「ななつ星in九州」ですが、JR九州のWEBサイトを調べるとその紹介のページに運行日、運行時刻が載っています。8月26日から、12月23日まで、そして来年1月6日から2月24日まで土日は1泊2日コースで長崎方面に向かい、9:58に博多を出発のスケジュールです。

Dsc09882
出発の約30分前に博多駅に到着すると既に発車予定の5番線ホームには光沢マルーン塗装に包まれたDF200-700077系7000番台客車7両、さらには黒色塗装のDE10 1753号機が待っていました。

Dsc09894
配置は機関車・客車とも大分車両センターですが、博多出発の際は竹下から牽引されてくるために先頭には黒塗りのDE10 1753号機が牽引役を務め、既に切り離されていました。
各車両の写真も収めました。

Img_5873
Img_5886 2017/10/14 博多

定刻に汽笛一声を発してマルーンの列車が静々と出発して行きました。

Dsc09789 黒崎の桃園公園のD51244号機

Dsc09826 2017/10/14 黒崎 3009

黒崎では直方に至る筑豊電気鉄道が経営する路線でかつて西鉄北九州線との相互乗り入れも行っていたため、今でも路面電車スタイルの車両が走っています。

Dsc00093 筑前垣生のC11260号機

まるで全検を終えて出場してきた機関車のようにピカピカだったC11260号機
蒸機ドームは丸く、砂箱は角型の変形機、デフレクターは門鉄タイプ。

Dsc00165 遠賀川総合運動公園の78626号機
前照灯の欠落とナンバープレートがレプリカなのが残念

Dsc00116 遠賀川が日本海に注ぐ河口の街 芦屋高浜公園に保存されているD60 61号機
こちらも門鉄デフレクターが似合っています。

Dsc00046 直方市石炭記念館

直方駅から南方へ線路に沿って小高い丘の上に建つかつての石炭産業関係者が会議を持った建物を利用しており、筑豊の石炭採掘、若松までの輸送、八幡官営製鉄の歴史の勉強ができます。保存機は見えているコッペル32号機、そしてC11131号機が保存されており、石炭輸送用貨物車も保存されています。

Dsc00045 2017/10/14 直方 400形 404

手前の線路には筑豊本線、福北ゆたか線、平成筑豊鉄道が走っています。

そして「デンチャ」の話題です

Dsc00061 2017/10/14 直方 充電中?

正式にはBEC819系で近郊形交流用蓄電池駆動電車。「"D"UAL "EN"ERGY "CHA"RGE TRAIN」の頭文字をとった「DENCHA」の愛称が与えられています。烏山線のEV-E301系(DC版)に続き、交流版で初めて蓄電池走行を可能にした車両で、男鹿線のEV-E801系はこの車両で得られた技術をベースにしています。折尾から先の筑豊本線若松までは無架線区間をパンタを下げて走行します。

Dsc09761
折尾駅に停車中のBEC819系と817系、上方の架線はここで終わっています。
BEC819系は若松まで直通可能です。

最後は遠賀川駅です、ここはかつて日本陸軍芦屋飛行場を接収した進駐軍が建築資材、燃料、ジープ、トラックなどを輸送するために専用線を建設し、芦屋線と呼ばれました。米軍基地の返還とともに1961年に廃止されました。また石炭全盛時代、沿線の中小炭鉱から掘り出される石炭輸送のために室木線がありましたが、1985年バスに置き換えられ廃止されました。

Dsc00157 2017/10/14 改札口等はすべて閉鎖された遠賀川駅舎

そういった歴史のある遠賀川駅ですが今年8月30日、駅構内のたい焼き店付近から出火し、駅舎が全焼しました。

Dsc00183 海老津よりに設置された臨時改札口

(10月15日にアップしたものに10月16日に写真を添え、アップデイトしました。)

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2017年8月 5日 (土)

速報版 愛知/三重の旅 1日目 豊橋から四日市へ

8月4日金曜日から6日日曜日にかけて、三河地方、名古屋駅、四日市、三岐鉄道、三重県東部といったキーワードで旅に出ています。

501_170804
1日目は東京駅6:26発の「ひかり501号」で豊橋へ、

一橋学園を朝一番の電車5:17で出ると国分寺で5:26発の各駅停車東京駅に接続し、東京駅には6:15に到着します。東京から出る東海道新幹線は6:00発の「のぞみ1号1A」が初発ですが、東京発の新幹線で豊橋に最も早く停車するのはこの「ひかり501号501A」です。

170804
豊橋から東海道線を一駅戻り、二川駅へ最初に訪問したのは、豊橋総合動植物公園「のんほいパーク」でした。特別な動物や植物を観察したくて訪れたのでは無く、園内西門の側にD5189号機が保存されているためでした。

D5189_170804
ナメクジスタイルは重量配分が悪く重量列車牽引時に空転が多発する点を改良するために浜松工場で製造されたグループの86~90号機で後の標準スタイルのプロトタイプのうちの1両です。機関士側のデフが欠けている特徴もあります。

6501_170804 6501他 豊川稲荷から本線一宮行き急行 国府

豊橋に戻り、名鉄に乗車、国府(こう)で豊川線に乗り換え、諏訪町に向かいました。

二番目の訪問先は日本車輌豊川工場です。といっても工場内までは訪問せず、玄関先に展示されている保存車両、8620形58623号機上野動物園懸垂形モノレール、新幹線0系、名鉄811などの見学です。

58623_170804 58623号機 日本車輌豊川工場

諏訪町から、豊川稲荷へ、飯田線豊川駅から、豊橋へ戻り、予定では東海道を下り、蒲郡で再び名鉄乗り換え、子どもの国や西尾駅側の保存機関車を訪問する予定でしたが、あまりの暑さで予定を変更、名古屋駅に向かうことに。

681_6_170804
681_6_170804_2
2015年3月のダイヤ改正で「しらさぎ」の車両が683系2000番台から681系や元北越急行の683系8000番台に置き換えられてからまだ記録していなかったので、この機会に記録。

De10_1725_170804

そして、関西本線の亀山行き快速で四日市へ、さらに富田まで引き返し、近鉄富田で三岐鉄道三岐線も撮影して、四日市駅側のホテルに入りました。



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2016年9月 3日 (土)

速報 関西方面旅行中 1 京都鉄道博物館他

9月2日から2泊3日の予定で、関西方面を旅行しています。

今回は4月にオープンした「京都鉄道博物館」、EF81が引退し、JR東日本田端からEF510-500番台全機が移籍した富山機関区EF510の活躍、103系、201系が最後の活躍をし、いよいよ323系が登場した大阪環状線や103系、205系が頑張っている阪和線の様子を記録しておこうとおもいます。

2日は、東京から名古屋まで新幹線、名古屋から大垣、米原と乗り継ぎ、草津線の手原駅そばに保存されているD51403号機を見学し、午後から京都鉄道博物館をゆっくりと見学しました。

7854006_160902_2
東京~名古屋間の新幹線は出たところ勝負で乗った「のぞみ5号」でしたが、今年4月に落成したJR西日本のN700A(large)F6編成でした。 名古屋駅 写真は全て2016/9/2撮影

311g1313j7_160902_2
名古屋から大垣まで乗車したJR東海の快速は311系G1編成313系J7編成の混成でした。 大垣駅

160902_6 いつも大垣での接続待ちで眺めるだけでまだ乗車していない養老鉄道

313_z2_160902_2
大垣から垂井経由の関ヶ原越えはZ2+Z14?編成の313系2連併結編成でした。 米原駅

113_l3_160902
草津線は今では他の会社では見ることが出来ない113系が草餅見たいな塗色で頑張っていました。 草津駅

D51_403_160902_2
草津で乗り換えたのは一駅先の手原駅そばの稲荷公園に保存されているD51403号機を見学するためで、前回2014年の訪問の際には台風の接近で断念した場所でした。

160902_7 JR西日本がこれまで大阪弁天町の交通科学博物館、梅小路蒸気機関車館、そして機関区などで保管していた車両を纏めて公開し、JR東日本の(大宮)鉄道博物館、JR東海のリニア・鉄道館と匹敵する鉄道博物館として開いただけあって、展示物の充実度は見事でした。展示物に関しては別の記事で紹介する予定です。

8630_sl_160902_2
梅小路蒸気機関車館としては1974年2014年に続いて3度目になりますが、前回は台風でSLスチーム号は運休中で、今回初めて動態保存機が動くところを見ることが出来ました。

D51200_160902 梅小路整備工場内で整備中のD51 200 蒸気ドームのカバーが外されています。

D51_200_160902 炭水車は建物の外に

新たに「SLやまぐち号」や「SL北びわこ号」牽引機に抜擢され、現在修復中のD51200号機のエンジン部は扇形庫横の建物内で整備中、炭水車は野外に出されていました。

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2016年1月30日 (土)

速報版 2015冬の旅行 青森・函館の旅 弘南鉄道弘南線4

弘南鉄道弘南線、沿線の新里(にさと)駅には8620形蒸気機関車48640号機が保存されています。そこで、復路は新里駅で途中下車して見学をすることにしました。

48640_151225
48640号機

151225
新里駅は1927年9月7日、弘南線弘南弘前~津軽尾上間が開業したときに停留所として開業し、1951年9月18日、停車場に格上げされた駅です。

151225_3 新里駅 構内の様子 2015/12/25
ホームの屋根も昔の写真ではあったようですが、現在は撤去されています。

1959年7月15日から1971年10月1日までは貨物取り扱いを行っており、今でも構内にはそういった跡が残っています。48640号機もそういった場所に展示されているのであたかも入れ換え機が待機しているように見えます。

1972年7月1日から業務委託廃止により、一旦無人化され、1973年4月には解消されましたが、1987年11月16日から、再び無人駅となっています。

48640号機は会津、秋田、五能線で活躍後、1973年6月22日に廃車となった後は;青森県鯵ケ沢町「鯵ケ沢町役場」に保存されていました。それがNPO法人五能線活性化倶楽部により、2011年11月14日にこちらに移設され保存展示されるようになったそうです。お披露目の会も2011年12月4日に催されたとのことです。

私がいつも保存車両の情報で参考にさせて頂いているM.TADA氏のサイト(汽車・電車1971~)でも移設後の様子が紹介されておりますが、2012年6月の時点のお写真と較べると、大きな違いはデフレクターが装着されている点です。デフレクターは2013年7月の時点では装着されていたようです(関連記事)。

151225_2
2011年11月、おそらく48640号機の移設と同じ頃改築された駅舎 2015/12/25

今回は速報版と云うことで48640号機に付いては、後日保存機シリーズで詳しく触れる予定です。

7103_151225
7153_151225
新里駅周辺、特に黒石方面は好撮影地です。

7152_151225
1時間新里駅に滞在して、弘前に向かいました。

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2015年1月 2日 (金)

40年ぶりの梅小路蒸気機関車館 4 8630号機

2014年8月10日の梅小路機関車館訪問、今回は8620形式の8630号機です。

8630_740930_2
       1974年訪問時の写真 この時点で満60歳

8630号機は672両量産された8620形式のなかでも11番目、1914年製造の機関車です。製造は汽車会社で、JR九州の58654と並んで2機の動態保存機の1機です。

8630_140810_2
今回はDE10とともに庫内にいました。

沖田祐作氏の機関車表のデータを引用すると、

8630      汽車製造大阪工場=129       1914-06-27(6/26?) S46.75t1CT(1067)
   車歴;1914-06-27 製造→ 納入;国鉄;8630→1914-06-00 配属;品川→
      1914-07-20 使用開始[神管達696];神戸局→ 大宮→
      1926-12-18 発(12/18 着)千葉→1928-04-17 発(4/17 着)借入;銚子分庫→
      1928-04-20 発(4/20 着)返却→1930-05-06 発(5/6 着)成田→
      1933-04-13 現在;安房北條事故? →1934-11-23 発(11/23 着)安房北条→
      1938-12-28 発(12/29 着)借入;尾久支区→1939-01-05 田端発(1/6 着)返却→
      1939-05-29 発(5/31 着)常陸大子→1952-12-02 発郡山工場にて乙修施工→
      1952-12-08 発(12/8 着)平→1955-08-01 現在;平→1967-09-29 水戸→
      1968-10-03 平→1970-03-27 付(3/26 付郡山工場出場3/26 水戸発?水戸発は
      書類上の処理か)弘前→1972-08-25 動態保存整備のため土崎工場入(1972 年廃車の78627 号
      より小工デフK-7 形を移植= 思うに移植されたのはデフだけではない可能性を見る 梅小路収容は
      第一義的には動態保存であり現在梅小路にある現車は運転室が後期型のものを装備していて特徴的
      なS 字の初期型ではない この運転室の変更は何時行われたのか公表されたものはないがデフを交
      換されたときにデフだけではなく後期型のボイラーを含む上回り全体を取換えられてしまったので
      はないかと邪推している)→1972-09-13 土崎工場発→1972-09-14 付梅小路→ 小工デフ撤去→
      1979-03-28 廃車;梅小路→ 保存;京都府「梅小路機関車館」;8630→
      1989-10-13 借入;宮原客車区→1989-10-17 返却(最終走行距離=4,124,177㎞動態整備以前)

このデータにもありますが、8620や9600の運転室下部はS字のカーブを描くラインを持っているのが特徴ですが、現車はそのS字ラインを失っているようです。

8630_140810_6
写真からも分かるように当日は台風の接近でまさに叩き付けるような雨でした。

入館後の1979年に車籍を無くしており、営業路線走行は出来ませんが、館内の線路上を「スチーム号」として走行することは可能です。2006年に蒸気機関車群、関連施設とともに、準鉄道記念物に指定されています。

8630_140810
現在、満100歳。 釜に火が入っています!
さすがの大雨でスチーム号の運転は中止、HMを付けての撮影となりました。

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2014年9月24日 (水)

郡山車両基地まつり 2014  その2 保存蒸気 78693号機

2014年9月6日の郡山車両基地公開レポート、2回目は公開の時しか見ることのできない保存機78693号機です。

78693_140906研修用教材であるため公式側はご覧のようにカットボディとなっています。 2014/9/6

78693_140906_6 正面から、片側がカットされているため、多少違和感はありますが・・・

78693_140906_9 キャブ横のナンバープレートの下には大正14年日本車両製造のプレートが

78693_140906_12 炭水車の水槽もカットされているので、水槽の大きさが実感できます。

78693_140906_13 ボイラー中央部上方に存在する蒸気溜に貯まった蒸気を乾燥管を通してピストン・シリンダーに送るのを制御するのが加減弁ですが、ふだんは外からでは見ることができない弁の構造、配置がわかります。

78693_140906_15_2 8620形の場合は単式空気圧縮器を装備しており、蒸気圧を利用して圧縮空気をつくり、制動装置に利用しています。

78693_140906_19 煙室内の配管の様子や蒸気管がシリンダーに導かれる様子がわかります。

78693_140906_3
この機関車の履歴をいつものように沖田祐作氏の機関車表から

78693      日本車輌名古屋工場=137           1925-08-00 S46.75t1CT(1067)
   車歴;1925-08-00 製造→ 納入;国鉄;78693→1925-08-27 使用開始[仙管達754];仙台局→
      1933-07-31 現在;米沢→ 新小岩→1941-11-16 常陸大子→1955-08-01 現在;常陸大子→
      水戸→1962-03-31 廃車[達137];水戸区土浦支区→
      保存;福島県郡山市JR 東日本「郡山工場」;78693

1925年日本車両の製造で、仙台局に配置、米坂線や水郡線で使用され1962年に廃車となっています。蒸機としては比較的早い時点での廃車ですね。

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2014年6月29日 (日)

公園保存蒸気 58683 佐倉 高崎川南公園

日本全国の公園等に保存されている蒸気機関車を観て歩くシリーズ、今回は佐倉駅から歩いて数分の高崎川南公園に保存されている58683号機です。

58683_140104
58683号機 高崎川南公園

今年1月4日の千葉青春18切符の旅で最後に訪問致しました。前々回の記事でご紹介したましたが、茂原荻原公園の58680号機も同じ日に訪問しており,一日に2台の8620形を観ており、しかも番号は僅か3番違いでした。

今回はまず、機関車表(沖田祐作氏)から車歴データを見てみましょう。

58683      汽車製造大阪工場=633            1922-10-18 S46.75t1CT(1067)
   車歴;1922-10-18 製造→ 納入;国鉄;58683→1922-10-25 使用開始[東管達891];国府津→
      大宮→ 田端→1932-03-00 新小岩→1934-09-00 現在;成田→1934-11-00 現在;新小岩→
      1944-12-00 成田→1955-02-00 佐倉→1969-12-11 廃車;佐倉→
      1973-03-29(据付日)保存;千葉県佐倉市「鉄道記念公園」;58683(最終走行距離=2,287,115㎞)

140104

58680号機と同様に汽車製造大阪工場で製造されており、時期は2ヶ月遅く1922年10月ですが、国府津を嚆矢に関東地方で一生を過ごし、1969年12月11日に佐倉で廃車となっております。

58683_140104_3
丸いボイラーを支える車体との接合部のカーブが8620形らしさを現しているように思います。煙突も化粧煙突でしょうか。

58683_140104_12
蒸気ドームと砂箱の2つ瘤、スポーク動輪も大正機の特徴です。

58683_140104_8
後部ライトは欠品のようですが、ナンバープレートはレプリカかも知れませんが,きちんと着いていました。

58683_140104_9
遠目に見るとこうやって屋根付きのスペースに入れられているのがわかりますが、公開の節には訪問してみたいものです。

Photo
保存スペースの中にはかつて成田線で使われていたのでしょうか、タブレット閉塞機も展示されていました。

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2014年6月10日 (火)

公園保存蒸気 58680 茂原萩原公園

日本全国の公園等で保存されている静態保存蒸気機関車を観て歩くシリーズ、今回は前回に続いて、今年1月4日の18切符を利用した千葉県の旅です。

58680_140104_86
動輪やタイヤは白く塗られ美しく保存されている58680号機 茂原萩原公園 2014/1/4

旭駅から東金駅まで総武本線を戻り、東金線で大網に抜け、外房線で新茂原へ、新茂原から歩いて10分ほどで到着しました。

58680_140104_60
残念ながら右側のシリンダーカバーが欠品となっていました。

これまでに大正時代の名機9600形式は数機紹介していますが、8620形は初めてとなります。

<8620形式について>

国鉄の前身鉄道院が製造した我が国初の量産形、旅客列車牽引用テンダー式蒸気機関車で、明治末期に急行列車用として輸入された8700形、8800形、8850形などを参考に蒸気機関車国産化技術の確立を目的として製造されました。

旅客用機関車は先輪をボギー式にして軌道追従性を上げるのが設計の常道なのだそうですが、本形式では島安次郎氏の考案で先輪1軸と第1動輪を心向キ棒で一体化した特殊な台車として、第1動輪に32mmの横動を与えて曲線通過性能を向上させているそうです。

1914年から1929年の間に672両製造され、半数以上が汽車会社で製造され、川崎造船、日本車輌、日立製作所、三菱造船所なども製造に参加し、樺太庁鉄道向け、台湾総督府鉄道向け、北海道拓殖鉄道向けにも同形機が製造されています。

58680_140104_25
正面から大きめの四角いデフつきの姿で保存されています。

58680_140104_74
キャブ内は立ち入り禁止でした。

58680号機の履歴を沖田祐作氏の機関車表から見てみると

58680      汽車製造大阪工場=630            1922-10-00 S46.75t1CT(1067)
   車歴;1922-10-00 製造→ 納入;国鉄;58680→1922-10-18 使用開始[東管達891];東京局→
      1925-08-01 現在;田端→1934-11-00 現在;尾久→1936-05-00 現在;田端→
      1955-08-01 現在;佐倉→1969-09-27 福井→1971-07-06 廃車;福井→
      保存;千葉県茂原市「萩原交通公園」;58680

140104
ということで、1922年製造後、東京局配属で田端、尾久と首都圏に配属となり、33年後に佐倉へ、さらに14年後に福井へ転属しそこで廃車となっています。

58680_140104_85
公園の中央部の開けた場所におかれているのでこのように全景を写すことも可能です。

8620形式の付番の仕方は 8620 (1) ~8699 (80)、18620 (81) ~18699 (160)、 28620 ~28699 (240) ・・・ と云う方式になっており、N86** の場合、
80xN+(**-20)+1 = 製造順 となります。

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