2023年11月 7日 (火)

2023年 北九州旅行 その64  門司から博多へ 鹿児島本線駅巡り その2 遠賀川駅

鹿児島本線の駅シリーズ、今回は遠賀川駅です。西小倉駅から西へスペースワールド、八幡、黒崎、折尾など、これまでに降りた駅は数駅あるのですが、今回の旅では降りてませんので、遠賀川に飛びます。

230601_20231106072201 2023/6/1 駅名標

遠賀はかつては「おか」と読んだそうで、日本書紀や万葉集にも記述がみられるそうです。1890年11月15日、九州鉄道が博多駅方面から延伸してきた路線の赤間駅~当駅間が開業した際に開設されました。開業時は遠賀郡島門村と浅木村の境目に駅が設けられたそうですが、1908年7月1日の遠賀川河川改修で現在地に移転しました。このときに鞍手郡鞍手町の室木駅までの11.2kmを結んだ室木線が開業しました。敷設の目的は沿線の炭鉱から算出する石炭の運炭でした。1978年7月25日には古月~室木間の貨物営業が廃止され、1981年9月18日には第1次特定地方交通線として廃止が承認され、1984年2月1日、遠賀川~古月間の貨物営業も廃止となり、1985年4月1日、全線廃止となり、西日本鉄道のバスによる輸送に転換となりました。

室木線は山陽新幹線の建設現場に近かったことから、以前石炭の積み込みに使われていた室木駅構内の空き地等が軌道工事区として利用されることとなり、室木駅から室木トンネルの工事現場まで専用線が敷設され、新日本製鉄八幡製鐵所で製造された25mレールが軌道工事区で溶接され100m-150mのレールとなり、枕木を取付け、専用線を使って現場に輸送され、さらに溶接し,1km以上のロングレールとなって敷設されてゆきました。

1915年4月13日にはやはり石炭輸送を目的に当駅から西芦屋駅までの6.0kmを結んだ芦屋鉄道が開業しました。同鉄道は軌間762mmの軽便鉄道でした。しかし経営が苦しく1932年4月25日には廃止となりました。第二次世界大戦終了後、芦屋町に建設されていた日本陸軍芦屋飛行場を進駐軍が接収し、米軍芦屋基地とし、資材・物資輸送のため、旧芦屋鉄道の路盤等を利用して建設されたのが芦屋線で当初は進駐軍専用側線として1947年3月2日に開業、1950年から大蔵省所有路線(建設費用が大蔵省の終戦処理費から捻出されたため)となり、同年2月10日から一般旅客営業も開始されました。しかし朝鮮戦争の勃発等もあり、芦屋基地が輸送基地となり、物資の輸送量が増加し、貨物主体の路線であり、正式な国鉄路線ともなかなか認知されず、全国版の時刻表にも掲載されなかったようです。1961年6月1日、米軍芦屋基地の返還と共に廃止されました。

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2010/8/29 レールセンターのチキ5500形と牽引用機械

山陽新幹線建設工事の際の経験からか、遠賀川駅の5番のりばの南側にはJR九州の子会社である「九鉄工業」が運営する「遠賀川レール技術センター」がありました。同センターでは黒崎駅から送られてくるレールをロングレールに加工する工事などが行われていました。2010年頃、同センターは廃止となり、跡地にはJR九州と九鉄工業による合同の研修施設「遠賀川施設実習センター」が設置され、中堅社員やグループ企業の土木・施設関係職員の検査・作業技術の向上を目的に、各種の実習が行われ、施設関係の事故の展示なども行われています。

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2018/1/18 火事で焼失した駅舎に代わって設置された仮駅舎

2017年8月30日、午前8時ごろ、駅構内のたい焼き店付近から出火し、駅舎が全焼したのも記憶に新しいことでした。

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2023/6/1 885系 SM-2編成

883-ao18-100829 2010/8/29 883系 AO-18編成

787-bm10-171014 2017/10/14 787系 BM-10編成

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Ef81-301-1008292010/8/29 EF81 301

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2017/10/14 EH500-46

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2023年8月15日 (火)

2023年 北九州旅行 その32 登場以来、「ソニック」で活躍を続ける883系

1994年から1997年にかけて、さらに2008年に登場した883系、今年5月の記事()で触れましたが、783系787系、そして885系のように新幹線の開業で職を追われることはなく、淡々と日豊本線特急「ソニック」での活躍を続けています。

883-ao1-230601 2023/6/1 博多 大分から到着した「ソニック18号」 AO-1編成

883-ao2-7-230601-2 2023/6/1 香椎 「ソニック7号」 AO-2編成

883-ao3-4-230601-2 2023/6/1 香椎 「ソニック4号」 AO-3編成

883-ao5-20-230601-2 2023/6/1 博多 783系CM-11編成と並ぶ「ソニック20号」 AO-5編成

883-ao17-21-230601-2 2023/6/1 博多 出発を待つ「ソニック21号」 AO-17編成

883-ao2-4-230602 2023/6/2 小倉 「ソニック4号」 AO-2編成

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2023年5月24日 (水)

JR九州初の振り子式電車883系 その2 リニューアル、全編成が7両に

883系は博多~大分間という比較的短距離で、かつ新幹線の開業とは縁のない区間を担当しているため、1995年のデビュー以来、783系787系が経験したような移動を経験せずに順調に列車本数を増やし時間が経過している感があります。

第1次車から第4次車までの編成に施工された改造を以下に列挙すると、

登場当初は下枠交差型のPS401Kパンタグラフを搭載していましたが、2000年3月6日、AO2編成の6号車のパンタグラフがシングルアームタイプのPS401KAに換装されたのを嚆矢に同月中に全編成のパンタグラフが同タイプに交換されました。

2000年12月から2002年8月にかけ、踏切衝突事故対策として前面排障器株にバンパーが装着されました。

883系の振子装置は制御付き自然振子方式で、クロハ882形に設置されたコマンド・コントローラー(CC装置)と繋がる地点検知車上子がATS地上子を検知し、予めセットされている路線情報に基づき自車位置と曲線の入口・出口を距離演算して割り出し、CC装置から各車両に取り付けられているチルト・コントローラー(TC装置)に傾斜タイミングの指令を転送し、TC装置が車体の傾斜を制御する仕組みで、振子機構はコロ式となっています。第1次車からだ3次車までの台車吊り受け装置に関しては、2002年から2003年にかけて改良が加えられました。

2003年6月から2004年3月にかけ、クロハ882に文字放送受信装置が設置されました。これにより「見えるラジオ」の配信が開始されましたが、2014年3月31日に同サービスは終了しました。

ATSのデジタル化に伴い、2010年6月から2011年7月にかけ、ATS-SKからATS-DKへの換装が行われました。

乗客の要望により2014年6月から2015年7月にかけ、客室内にラゲージラックの取り付けが進められ、7号車の車端部AB席、他の号車は車端部CD席が欠番となりました。

883

登場から10年以上が経過した2005年3月、車両検査に合わせ、リニューアルが施工され、外観はステンレス無塗装からインディコブルーメタリックに塗装され、車内はカラフルな内装からシックな内装になりました。

883-ao1-071216 2007/12/16 スペースワールド AO1編成

883-ao3-100830-2 2010/8/30 香椎 AO3編成

883-ao5-121222 2012/12/2 西小倉 AO5編成

2008年7月、それまで5連だった第4次車、3編成(AO5~7)に2両の増結編成が増備され、7連化されました。形式はモハ883形1000番台・サハ883形1000番台で日立製作所がアルミ合金車体製造(A-train)に特化したため、ステンレス車体ではなく885系と同じアルミ合金製となり、番台も1000番台となりました。また中間電動車のモハにパンタグラフが設置されている点も従来の方式とは異なります。この増結でAO6~8編成はAO16~18編成になりました。

883-ao16-110127 2011/1/27 多々良川橋梁 AO16編成

883-ao17-110127-2 2011/1/27 多々良踏切 AO17編成

883-ao18-121222-3 2012/12/22 西小倉 AO18編成

2両の増結車は写真でも容易に判別が出来ます。
全編成7両化でThscTMTMTMcが5本、ThscTMMTTMcが3本という構成になり、2008年7月18日より、営業運転に投入されましたが、このときからは区別なく、「ソニック」20往復に投入されました。

2012年3月17日のダイヤ改正では「ソニック」21往復(臨時2)と定期列車が増えましたが、2021年3月13日のダイヤ改正では14往復(臨時4)となり、2022年9月23日の西九州新幹線開業のダイヤ改正では18往復(臨時1)となっています。

冒頭にも記したように日豊本線の特急列車で新幹線の開業で職を追われることはありませんが、登場から再来年で30年が経過することを考えるとそろそろ後継に道を譲る時期が近いかもしれません。

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2023年5月23日 (火)

JR九州初の振り子式電車883系 その1 2005年のリニューアル前まで

JR九州の電車特急シリーズ、783系、787系に続き、博多~大分間の特急「ソニックにちりん」用に1995年4月20日のダイヤ改正から投入されたのが883系でした。

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2005/12/6 スペースワールド AO1編成 

883-ao2-030712-2 2003/7/12 香椎 AO2編成 これらは1次車で前照灯は5か所点灯します。

883-ao3-041018 2004/10/18 下曽根 AO3編成 2次車、これ以降は前照灯の点灯は4か所にパネルはルーバー状に

特急「つばめ」の名称復活に合わせ、グレーツートンの荘重なイメージで登場した787系とは打って変わり、無塗装のステンレスボディにSONICと大きな文字をあしらい、車内の腰掛には大きな耳型ヘッドレストを装備するなど話題性に富んだ車両となりました。
 車両デザインは水戸岡鋭治が手掛け、製造は日立製作所が担当しました。1994年から2008年にかけ7両編成8本、計56両が製造されました。1995年10月1日にグッドデザイン商品に選定、1996年5月31日にブルーリボン賞、6月21日にブルネル賞長距離部門大賞を受賞しました。

主要諸元
最高運転速度 130 km/h(曲線通過 +30 km/h)
設計最高速度 130 km/h
起動加速度 2.2 km/h/s
編成定員 334/342人(普)+15人(グ)=349/357人
編成重量 264.3 t 188.6t
全長 21,700 mm (20,500 mm)
全幅 2,850 mm
全高 3,580 mm
車体 ステンレス (前頭部のみ普通鋼)
主電動機 かご形三相誘導電動機
駆動方式 TD継手式中実軸平行カルダン駆動方式
編成出力 190 kW×12= 2,280 kW
190 kW×8= 1,520 kW
制御方式 GTO素子VVVFインバータ制御 IGBT素子VVVFインバータ制御(1000番台)
制御装置 東芝製PC401K
制動装置 発電ブレーキ、電気指令式ブレーキ
保安装置 ATS-SK、ATS-DK

1995年当時、鉄道のライバルである高速道路網は大分自動車が全線開通を目前に控えていましたが、日豊本線は曲線が多く、また同線に運用されていた485系はかなり老朽化も進み、メンテナンスも行き届いていない状態となっていました。こういった状況を打破し、高速バスとの競争に打ち勝つためにまず振り子式を採用し、スピードアップすること、そして奇抜なデザインにより話題性を獲得することを重要視し、787系「つばめ」プロジェクトで成功していた水戸岡氏にデザインを依頼、787系では抑えられていた色彩から一転し、赤・青・黄・緑などの原色を用いたポップカルチャーが取り込まれた車両として883系が登場しました。

車体は軽量ステンレス製、前頭部は非貫通構造の鋼鉄製で水戸岡はイタリアのデザイナー・マルチェロ・ガンディーニがデザインしたトラックを参考に883系の顔をデザインし、ブルーメタリックに塗装しました。また前頭部には別パーツのパネルが装着されており、当初は編成ごとにパネルの形状や色が異なりました。

783系は1M方式、787系はMM'(奇数・偶数の関係は通常とは逆)方式だったのに対して883系はM-TA方式、制御電動車のクモハまたは中間電動車のモハと交流用機器とパンタグラフを積む付随車のサハの2両で1つのユニットを組む方式としました。

列車内は「つながった街並としての車両を作っていきたい」という水戸岡の発想から、2・4号車の車端部に設置されているコモンスペースは「公園」、デッキは「人の集まる広場」と位置付けられ、車内の仕切りにはガラスが用いられ、2時間の短距離輸送なのでビュッフェは設置されませんでしたが、コモンスペースが設置され、車販の拠点となるクルーズルームも設けられました。

機器回路の構成は813系に準じており、制御方式はサイリスタ位相制御と東芝製GTO素子によるVVVFインバータ制御で1C4M方式となりました。

883-8824-020315-2 2002/3/15 博多 AO4編成 第3次車はフェンダーミラーが黄色に、連結器カバー、ワイパーカバーが赤色に塗装されました。

883-ao5-051208 2005/12/8 香椎 AO5編成 リニューアル後の写真

1994年8月にクモハ883-1~2、モハ883-101,102,201,202、サハ883-1,2,101,102,201,202、クロハ882-1,2の4形式14両(第1次車)、1995年2月に クモハ883-3、モハ883-103,203、サハ883-3,103,203、クロハ882-3の7両(第2次車)が大分運転所に新製配置、ThscTMTMTMc7両編成3本に組成され、1995年4月20日のダイヤ改正から「ソニックにちりん」4往復に投入されました。
 クモハ883には主電動機と制御装置が搭載され定員は48名。
 モハ883,100番台は5号車で定員56名。
 モハ883,200番台はクルーズルームがあり、定員44名。
 サハ883、パンタグラフ、交流関係機器、補助電源装置、CPを搭載し、0番台は6号車で乗務員室があり、定員56名、100番台は4号車でコモンスペース設置、定員56名。200番台は2号車でコモンスペース(AO1~5編成では携帯電話スペース)を設置、定員56名。
 クロハ882、補助電源装置を搭載した半室グリーン車で車体中央にデッキと乗降扉があり、定員15+18名。

1996年2月にはクモハ883-4,5、モハ883-104,105,204,205、サハ883-4,5,104,105,204,205、クロハ882-4,5(第3次車)が増備され、7両編成5本となり、「ソニックにちりん」9往復に投入されました。

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2005/12/9 西小倉 AO6編成 リニューアル後

883-ao7-051208 2005/12/8 香椎 AO7編成

883-ao8-051206 2005/12/6 海老津 AO8編成 リニューアル後

1997年2月にもクモハ883-6~8、モハ883-206~208、サハ883-6~8,206~208、クロハ882-6~8(第4次車)が増備され、5両編成ThscTMTMcが同年3月22日のダイヤ改正では名称変更された「ソニック」6往復に投入されました。

20020401883
2002年4月1日時点の大分運輸センター配置883系編成表 大分運輸センターは1999年12月1日に大分電車区から名称変更
当時、同センターには883系の他、485系が14両、815系が18両、717系が2両、457系が27両、415系が24両配置されていました。

以後、ダイヤ改正毎に「ソニック」が増発されてゆき、1999年3月13日の改正では7連による9往復、5連による7往復、2000年3月11日のダイヤ改正では7連による11往復、5連による7往復、2001年3月3日の改正では7連による11往復、5連による8往復、2005年3月1日改正では7連による12往復、5連による8往復、2008年3月15日のダイヤ改正では5連による「きらめき」0.5往復も設定されました。

2005年、登場から10年を経過したのを契機に車両検査のタイミングでリニューアルが行われました。リニューアルと4次車(1000番台)増備による、5連の7連化については明日の記事で触れます。

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2018年1月24日 (水)

2017年10月の福岡旅行 5 鹿児島本線 香椎駅 その1

地元、西武鉄道の話題を3日間続けた後に再び、2017年10月の福岡旅行の話題に戻ります。

1710152017/10/15

今回は鹿児島本線と香椎線が交わる香椎駅です。この駅も中線、上り通過列車用の線路がある関係で編成全体を撮影しやすいことから、鹿児島本線のこの区間ではよく写真を撮影してきた駅であります。

 

051209 2005/12/5 門司港方面
左側の線路が鹿児島本線上り線、上り通過線、下り線、右側の線路が香椎線
香椎線はこの先の九産大前の先で鹿児島本線をオーバクロスし、海の中道の西戸崎方面に向かいます。奥正面の大きな建物は九州産業大学のビルで、学会等で行ったことがあります。

 

051209_22005/12/5 博多方面

この駅はJR九州の駅であると同時に、JR貨物が第一種事業者となっている鹿児島本線貨物支線(博多臨港線)の登記上の起点駅でもあります。

開業は九州鉄道により、博多~赤間間が開業した1890年9月28日1904年1月1日博多湾鉄道粕屋線西戸崎 - 須恵間が開業した際に同線の香椎駅も出来ました。同線は1905年6月1日に新原まで延伸、そして同年12月29日、宇美まで延伸し、全通となりました。

香椎線と言えば松本清張の小説「点と線」を思い出しますし、

051210

未だ、参詣はしてませんが、香椎宮の参拝下車駅でもあります。

100830駅ホーム上にはこういったことを周知するそれらしきものが多く見受けられます。

香椎駅で撮影した鹿児島本線の列車から、

885_sm2_1710152017/10/15 885系 SM2編成

885_sm2_051210 2005/12/10 885系 SM2編成
同じ編成ですが2005年当時は黄色でした。
もともと「白いかもめ」としてデビューした885系も「ソニック」として活躍するようになりました。

 

883_ao1_0512092005/12/9 883系 AO1編成

 

883_ao7_0512082005/12/8 883系 AO7編成

今は濃紺の883系も登場時はこんな塗色をしていました。

 

787_bm12_0512082005/12/8
「つばめ」でデビューし、現在はいろいろな特急に使用される787系BM12編成

783_cm25_0512102005/12/10
こちらもJR九州、特急車両元祖783系

Ef81_303_1003192010/3/19 
今は風前の灯状態かもしれませんが関門の主だったEF81300番台

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現在は福岡ターミナルまでですが、近い将来はさらに足を伸ばすかもしれない「関門の金太郎」こと門司機関区配属のEH500

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編成が短縮され往年の輝きを失いかけていた最晩年の「はやぶさ

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2018年1月19日 (金)

2017年10月の福岡旅行 5 鹿児島本線 遠賀川駅

遠賀川駅は福岡県遠賀郡遠賀町遠賀川一丁目と、遠賀が3回も出てくる所在地名を持っています。

 

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2017/10/14

 

現在は単なる中間駅ですが、速報版でも書きましたが、1961年までは芦屋線が、1985年3月までは室木線が分岐していました。

 

駅は九州鉄道により、博多から赤間までの開通に続いて当駅まで1890年11月15日に開通した際に開業しました。1907年7月1日には九州鉄道が国有化され、帝国鉄道庁所管となりました。

 

1908年7月1日、遠賀川河川改修で現地点に駅は移転し、室木線遠賀川~室木間が開通しました。

 

室木線は沿線の中小炭鉱から産出される石炭を輸送するために敷設された鉄道で11.2kmで新延・八尋・室木の各駅が設けられました。1960年代以降は当初の使命を失い、通勤通学鉄道となり、1974年1月20日、SLの運転終了、1981年9月18日、第一次特定地方交通線として廃止が承認され、1985年4月1日に廃止、西日本鉄道のバス路線に転換されました。

 

100829

 

 

2010/8/29
駅から南東方向に金剛山(標高562m)を中心とする連山が、見えます。その左手が直方市、さらに南西の方向が室木です。

 

1972年から1974年にかけての山陽新幹線の建設時、室木駅構内の空地が資材置き場として使用されたり、室木駅から室木トンネルまで、資材運搬のための専用線が敷設されたり、八幡製鉄所で製造されたロングレールの輸送に貢献したそうです。

 

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2017/10/14 芦屋町高浜町児童公園にある、鉄道記念碑

 

芦屋線は太平洋戦争後の1947年3月2日、旧日本陸軍芦屋飛行場が進駐軍に接収され、アメリカ空軍芦屋基地となり、そこへの建築資材、燃料、ジープ、トラックなどの輸送のために建設された路線です。

実はこの芦屋線は遠賀川~西芦屋間を結び1915年に開業し、小さな蒸気機関車が客車1両、貨車1両を牽引して走っていた芦屋鉄道(軌間762mm,6.06km)、1932年に廃止の路線を再利用して開業したそうです。

 

米軍専用鉄道として開業し。1950年、大蔵省の所有路線となり、国鉄に委託する方式で運営されましたが、九州地方版時刻表には路線の存在が書かれていても全国版には載せられない謎の路線で結局1961年に米軍芦屋基地が返還されると同時に廃止されてしまいました。

 

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2017/10/14
かつて芦屋鉄道や国鉄芦屋線が結んでいた遠賀川駅~芦屋町中心部は現在こういったコミュニティバス、あるいは

 

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折尾駅からの北九州市営バスで結ばれています。

 

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2010/8/29 このときはレール運搬用のコキやスイッチャーの姿がありました。

 

第三の特徴は八幡製鉄所で製造されたレールを黒崎駅で貨車に積み込み、遠賀川駅にあったレールセンターで溶接し、長尺化して保線基地に積み出す作業が行われていたことです。

 

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2017/10/14
昨年10月に再訪した際には建物は残っていましたが、すでに廃止されていました。

 

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883系AO-18編成
この駅は中線がある関係で、編成写真を写しやすく、以前からしばしば立ち寄っていました。

 

何と言ってもショッキングだったのは2017年8月30日午前8時ごろ、駅構内の鯛焼き店付近から出火し、駅舎が全焼する火事に見舞われたことでした。

 

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それまでの駅舎は閉じられ、

 

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博多よりに臨時改札口が設けられていました。昨年12月9日に仮駅舎が供用開始されたそうです。

 

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