2020年11月 3日 (火)

2018年晩夏 長野県内の保存蒸機を見て歩く旅 32 豊野公民館に保存される9646号機

2018年晩夏、信州保存蒸機巡りの旅、2日目は長野駅から北しなの鉄道に乗車、まずは豊野駅から歩いて10分程の、豊野公民館に保存される9646号機を見学しました。

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沖田祐作氏の機関車表の履歴データによると
1914-12 川崎重工兵庫工場 製番155
1915-1-8神戸局配属
1933-6-30現在 長野
? 直方
1945-11 新潟局
1955-8-1現在 直江津
1964-4-1現在 直江津
1965-3-31現在 直江津
? 新津
この間映画撮影のため改造
1972-2-15廃車 長野      製造は川崎重工兵庫工場で新製配置は神戸局でした。しばらくして長野、一時は九州に転属したこともあったようですが、晩年は直江津で最後は長野でした。

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廃車された1972年は明治5年の鉄道開設から100年の年であったため鉄道100年記念映画が制作され、その映画で主演を務めたのがこの機関車でした。そのときに製造時の姿を再現するためにリンク式カプラーに交換されいまでもそのまま残されているのが特徴となっています。

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9600形式の蒸気ドーム、砂箱のコブの低さがよく分かります。

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今でもヨーロッパの鉄道では残っていますがリンク式カプラーにおける解決作業の危険性がよく分かります。

Dsc07302 炭水車側の前照灯はありませんが、尾灯は残されています。

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2018年9月 2日 (日)

速報版 信州公園保存車両巡りの旅 その2 

信州公園保存車両巡りの旅、2日目は北陸新幹線の金沢開通を機に三セク化されたしなの鉄道北しなの線、飯山線、そして長野電鉄の旅でした。

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まずは、ホテルのそばの長野県立大学後町キャンパスの構内?に展示してあるD51549号機を見学。もともとこの場所は小学校だったそうですが、2018年4月から大学のキャンパスになったそうです。

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長野駅から北しなの鉄道の115系で豊野へ参りました。ここ数年、しなの鉄道は湘南色、山スカ色、長野色など国鉄、JRの115系の色を復活させ編成にバラエティを出しているようですが、長野発6:24の315Mはコカコーララッピング(S11編成)でした。

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車内もコカコーラの広告だらけと思いきや、中吊りのみで少し寂しいコラボでした。

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豊野駅はかつての信越線、現在の北しなの線と飯山線の分岐駅ですが、駅東口は建造物的には立派なんですが店ひとつ無く閑散としていました。

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豊野駅から歩いて8分ほどの長野市豊野公民館に保存されている9646号機ですが、なぜか前後の連結器はバッファ付きのリンク連結器で、後は自連も付いています。これは1972年に制作された鉄道100年の映画の撮影に使われたときのなごりとのことです。

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豊野から千曲川沿いを走る飯山線のDCで飯山へ、飯山駅は北陸新幹線の開業で新幹線の駅に合わせて昔の駅から長野寄りに移動したそうです。手前は長野行き、奥が戸狩野沢温泉行き

飯山に来たのも、飯山線に乗車するのも初めてでした。新幹線の開業で駅は大きく変わったようですが、疑問に思うのは北陸新幹線のルートがなんで従来の信越本線に沿ったルートにならず豪雪地帯の飯山を経由したのか、豪雪地帯だからこそ、飯山でチョコッと顔を出しあとはトンネルにしたのか、トンネル工事も大変だったとは思うのですが。

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かつての飯山駅構内付近の鉄砲町児童公園に保存されているC56129号機を見学。

Dsc07368 飯山駅にポスターが貼ってあり、気付いたのですが飯山線では「おいこっと」というTOKYOの表記を逆から読んだおもてなし列車が走っており、9月1日は運転日でした。調べてみると飯山から長野に向かう列車とは豊野ですれ違うようで

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予想通りでした。

朝の豊野や飯山は結構、強く雨が降っており、長野電鉄でのスケジュールを予定通りすべきかどうか悩んだのですが、長野駅に到着することには雨も上がりました。

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まずは千曲川を渡った村山で下車
長野電鉄の多くの交換駅では右側通行方式で行き違いが行われます。線路の構成もそのようになっています。

ここから、かつて須坂から屋代まで通じていた屋代線の井上駅の西にあるトレインギャラリーNAGANO駐車場に保存されている元東急5000系、長野電鉄モハ2510+クハ2560、さらにラーメン店蔵の駐車場に保存されている緩急車を見学し、さらに5kmほど東の臥竜公園そばの須坂動物園内に保存されているD51401号機を見学し、須坂駅まで戻る計画です。全部歩きで15kmくらいになります。

雨が強く降っているときは断念するつもりでしたが村山駅を降りた時点では止んでましたので決行しました。

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たわわに実ったリンゴや袋かけされたブドウを眺めながら千曲川沿いに歩くこと40分でまずラーメン店蔵の駐車場に保存されている2台の形式ヨ5000 13581と13824を見学、そこから5分程、千曲川方向に進み

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トレインギャラリーにはレストランも併設されており、ここで早めの昼食

さらに40分ほど歩いて

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須坂動物園内に保存されているD51401号機を見学

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さらに30分程歩いて、須坂駅に
須坂駅は2009年の大晦日に東京から日帰りで訪問しており、ちょうど新村山橋開通の直後でした。駅もその頃と較べると構造がかなり変わっているようです。

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須坂から小布施へ、なかでん電車の広場には2000系D編成が保存されています。

そして、信州中野を経由して、長電の終点、湯田中へ。かつて大学時代の友人の結婚式で夜間瀬まで来たことはありましたが、電車で湯田中に足を伸ばしたのは初めてでした。

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電車が到着する度に演歌調の音楽がお出迎えというのも如何にもという感じがしました。古い駅舎は湯になっているのですね。

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帰りは特急料金100円を”奮発”して元小田急ロマンスカーHiSE10000系を譲受した1000系S1編成の最後部展望席で去りゆく風景を楽しみながら長野に戻りました。

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2018年1月 6日 (土)

2017年10月の福岡旅行 3 筑豊本線 若松駅

若松~折尾間は九州島に深く入り込んだ洞海湾の北側を鹿児島本線と並行に走っています。筑豊の炭田で採掘された石炭を若松の港から積み出すために1893年に飯塚から若松まで筑豊興業鉄道が線路を敷設しました。

最盛期の石炭取扱量は1000万トン/年で日量にして28000トン、13トンから17トンの石炭車に換算すると毎日1900両弱の石炭車がヤマとの間を往復していたことになります。

明治時代、石炭積み出し港としての役割を担った若松港でしたが、水深が3mと浅く、干潮時には1.5mほどの浅瀬となるため大型船が入港できず、外海に停泊する大型船まで積載量80トンの艀でピストン輸送する状態でした。

この問題を解決するために炭鉱主達は若松築港株式会社を立ち上げ、国から補助金を得て、港の整備のための資金を調達し、干潮時でも水深9mの港を完成させました。

121221 2012/12/21 若松駅 駅名標

121221_2 2012/12/21 操車場跡の碑

終端の若松駅には石炭車入換のための操車場が設けられ、その面積は35万平方メートルで機関区、客貨車区、鉄道工場、保線区も設置され、1500人の職員が働く職場となっていました。

この碑文の”42万平方キロメートルの鉄道用地に35万平方キロメートルの操車場”、日本の国土面積は37万8千平方キロメートルの筈ですが。

この碑の側の久岐の浜広場には9600形蒸機19633号が保存されています。 

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こちらの記述は35万平方メートルとなっています。

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駅前には完成時「東洋一の吊り橋」と言われた若戸大橋が見えます。
全長627m、最大支間長367m、1958年に着工し、1962年9月26日に開通しました。

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一方、洞海湾、直線距離400mを舟で渡る「若戸渡船」も残っています。

北九州市産業経済局渡船事業所によって運営されており、明治以前から運航されており、1889年に若松村により、1919年には若松氏と戸畑町の共同運航になりました。1930年4月2日には乗客179名のうち72名が死亡するという痛ましい沈没事故が起きています。

若戸大橋の開通時に貨物線は廃止され、旅客船も廃止の計画でしたが、市民の強い要望で存続となりました。運賃は大人100円、子ども50円です。

121221_6 2012/12/21 若松駅駅舎

121221_5 改札口

1000_121221_2
駅構内にはかつて石炭輸送に活躍したセム1000が保存されています。

40_8135_121221 2012/12/21 

この時は非電化の若松線にはキハ47などのキハ40系が活躍していましたが、2017年3月4日のダイヤ改正でBEC819系が投入され、全列車電車に置き換えられました。

ちなみに写真のキハ47 8000番台は車体の割にエンジン出力の低いキハ47の性能向上のため、1999年より、機関をコマツ製SA6D125H-1A,液体トルクコンバータを新潟コンバータ製TACN-22-1612Aに更新した番号区分です。

仕様
車両性能     最高速度: 95km/h
全長     21300mm
全幅     2903mm
全高     4055mm
台車     DT22D (動台車) TR51B (付随台車)
駆動機関     SA6D125H-1A (300PS)
液体変速機形式     TACN-22-1612A
冷房装置     AU600K
設計     JR九州

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2016年9月17日 (土)

公園保存蒸機 79642号機 八幡浜 王子の森公園

今回の公園保存蒸機は2014年12月の広島・四国西南部旅行で八幡浜市を訪問した際に立ち寄った王子の森公園で見学した79642号機です。

79642_141221_6 2014/12/21 王子の森公園

141221
訪問したときは上の写真のように平成29年度に開催される「えひめ国体」ソフトボール競技会場として同公園が使用されるため、9月から翌年3月までのバックスタンド建築工事のため、保存機関車にも足場が組まれていました。

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前面の手すり、入れ換え作業が多かった北海道の機関車に見られる特徴でした。

79642_141221_8
どうやら機関車の横にプラットホームのようなものが設けられ、屋根も設置されるようでした。

この工事はスタンドの整備のため、保存機関車を10m程移動(前進)させるため、以前から設置されていた屋根、ホームも作り直したそうです(詳しくはこちらのサイトに)。

79642_141221_9
キャブサイドには鋭いタブレットキャッチャーが装備されています。

この機関車の履歴を沖田祐作氏の機関車表データで見てみると
79642      汽車製造大阪工場=792          1924-10-27 S59.80t1DT(1067)
   車歴;1924-10-27 製造→ 納入;国鉄;79642→1924-10-27 使用開始[名鉄達832];名古屋局→
      1933-06-30 現在;上諏訪→1955-01-01 現在;高山→1965-03-31 現在;高山→ 稲沢一→
      1969-06-16 名寄→1975-05-22 追分→1976-03-01 廃車;追分→
      保存;愛媛県八幡浜市「王子の森公園」;79642

製造は汽車製造大阪工場で、落成は1924年(大正13年)10月27日です。新製配置は名古屋局で、甲府庫に配置、1931年には上諏訪に異動しています。中央東線での活躍後、1936年に福井に異動、富山区を経て、1943年から高山区へ、1968年高山本線の無煙化で稲沢第一区に異動、1969年北海道に渡り、名寄、1976年3月の国鉄蒸気最後の時を追分機関区で迎えた機関車でした(詳細はこちらのデータから)。

王子の森公園の「子どもの広場」が1976年5月15日に完成した際に廃車となった同機がここに永住の地を見いだしたようです。ちなみに四国の蒸気機関車の歴史は1970年4月に絶えており、9600形式は四国には配置されなかった形式でした。

私が訪れたときはちょうどこのような状態でしたが、2016年2月の時点での写真はこちらのサイトに紹介されています。

テンダーの後端は名寄時代に虎塗りにされたようです。

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2015年4月18日 (土)

九州鉄道記念館訪問 その2 59634号機

10年以上前の2004年10月17日、開館して1年ちょっとが過ぎた頃の九州鉄道記念館を訪れたときの記録です。
今回から展示車両の紹介ですが、最初は9600形蒸気機関車の59634号機です。

59634_041017
九州といえば炭鉱、そして石炭列車で9600形が石炭車のセム、セラ、セキなどを牽引していた光景を彷彿させます。

沖田祐作氏の機関車表によりますと、
59634      川崎重工兵庫工場=733            1922-01-31 S59.80t1DT(1067)
   車歴;1922-01-31 製造→ 納入;国鉄;59634→1922-01-31 使用開始[門鉄達80];広島→
      1925-00-00 岡山→1933-06-30 現在;富山→ 直方→1945-11-00 新鉄局→ 秋田→
      1946-04-30 庭坂→1947-07-09 山形→1955-08-01 現在;山形→ 米沢→
      1964-04-01 現在;米沢→1971-05-00 土崎工場全検→1974-06-28 後藤寺→
      1974-12-19 休車→1974-11-22 小倉工場廃車上申[小工機685]→
      1974-12-24 廃車[工車1136];後藤寺→
      1975-03-04 貸与[工車1472]保存;福岡県粕屋郡「粕屋町中央公民館」;59634→
      移管保存;福岡県JR 九州小倉工場;59634→
      2003-08-09(開館日)移管保存;福岡県北九州市門司港駅「九州鉄道記念館」;59634

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1922年1月31日に川崎重工兵庫工場で誕生しましたが、1936年(昭和11年)までの配置に関しては履歴簿の紛失で不明だそうです。
その後は貴婦人「躍動」さまのサイトの情報によると、
昭和14年9月16日    富山 → 金沢
昭和15年8月31日    富山
昭和16年1月13日    金沢
昭和16年5月14日    大里
昭和16年5月18日    直方
昭和21年2月12日    秋田
昭和21年4月29日    庭坂

と北陸から、北九州へ、さらに秋田、板谷峠へと異動しています。その後、25年間米坂線で活躍して、九州に再びやって来ています。最後は後藤寺に移り、廃車。一旦は粕屋町の中央公園で保存されましたが、JR九州小倉工場に引き取られ再整備を受け、2003年の九州鉄道記念館の開館でここに保存されることになりました。

貴婦人「躍動」さまのサイトには小倉工場で保存されていたときの様子もあります。さらにYoutubeには同機が1970年9月18日、米坂線で旅客列車を牽引した際の録音もアップされています。続編もあります。

59634_041017_2
米坂線時代は1972年10月に無煙化された後も予備機として残り、1973年3月には長井線で臨時貨物を牽引したそうです。九州形の機関車はキャブ下に点検穴があるそうですが、この機関車は晩年に九州に来たため穴はありません(以上はTADAさまのサイトの情報です)。
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今でも変わらないと思いますが、足回りも車体も大変美しく磨き出されていました。

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2015年1月27日 (火)

40年ぶりの梅小路蒸気機関車館 5 9633号機

2014年8月10日の梅小路蒸気機関車館訪問、今回は9600形式9633号機です。

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9633号機 2014/8/10 梅小路蒸気機関車館

国鉄の前身である鉄道院が1913年から製造した日本初の本格的貨物牽引用、テンダー形式の蒸気機関車であり、1976年3月の国鉄蒸気機関車廃止の時点で最後まで稼働したのも9600形式でした。にも書きましたが、9600形式という形式名自身は1912年度に12両試作された加熱式テンダー機関車が最初に命名されており、本形式は9600形としては2代目に当たります。

9600形式は1941年までに828両が製造されており、その大半が川崎造船所(686両)あとは汽車製造会社(69両)、国鉄小倉工場(15両)で770両、9600から79669まで符番されました。そのほか、三菱大夕張鉄道、夕張鉄道、美唄鉄道の自社発注や、樺太庁鉄道、台湾総督府鉄道向けなどに断続的に同形機が生産されました。

9633号機の車歴を沖田祐作氏の機関車表から見てみますと、

9633      川崎重工兵庫工場=142            1914-00-00 S59.80t1DT(1067)
   車歴;1914-11-00 製造→ 納入;国鉄;9633→1914-12-09 使用開始[東管達1076];東京局→
      1933-06-30 現在;松本→1933-12-00 現在;高崎→
      1938-02-02 長野工場発(2/3 着)上諏訪→1940-05-01 発(5/1 着)甲府→
      1941-06-18 借入;上諏訪→1941-06-27 返送→1941-07-12 発(7/14 着)富山→
      1941-09-18 発室蘭(倶知安支区?)→1945-09-30 現在;倶知安→
      1949-03-01 現在;倶知安→1955-03-28 発(3/29 着)小樽築港→1972-09-24 梅小路→
      1979-03-28 廃車;梅小路→ 保存;京都市JR 西日本「梅小路機関車館」;9633
      (最終走行距離=2,670,745㎞)

1914年製造で最初は東京局配属ですが、1933年に松本に転属、1941年には富山から、北海道に渡り、最後は小樽築港機関区でした。梅小路に保存後、1979年3月28日に車籍を失っています。
梅小路機関車館の説明書きには1967年のNHK朝の連続テレビ小説「旅路」に出演とありますが、この頃は私も観ていた憶えがあります。

室伏雄一郎:横内正
室伏有里:日色ともゑ
室伏嘉一:宇野重吉
室伏はる子(伊東はる子):久我美子
室伏千枝(岡本千枝):長山藍子
千枝の夫・岡本良平:山田吾一
佐々木三千代(和田三千代):十朱幸代
塩谷駅長・南部斎五郎:加東大介
駅手・伊東栄吉:名古屋章
関根重彦:小山田宗徳
坂井正作:松山省二

Wikipediaによれば朝の連続テレビ小説としては最後の白黒放送だったそうで、前年度の「おはなはん」ほど強烈な印象は残っていませんが、配役のリストを見ると思い出すといった感じです。男性が主役という珍しいドラマでもありました。

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40年前の1974年当時は釜に火が入った状態で保存されていました。 1974/9/29

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1987年から静態保存状態となっているそうです。

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プレートは形式名入りです。キャブとランボードの繋がりはSカーブではありません。

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2014年12月22日 (月)

速報 ただ今 八幡浜市内観光中

20日の夕刻から予讃本線を走って、宇和島に到着しましたが、21日はもう一度来た道を八幡浜まで戻りました。四国はこれまで1987年10月、2002年12月、2012年3月に仕事で来ていますが、松山以西に足を踏み入れたのは初めてでした。

宇和島7:06発の4630Dで北上すると下宇和での交換で日本のトロッコ列車の草分け的存在しまんトロッコ号牽引のキハ54 4 と遭遇しました。

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八幡浜に到着すると、4630Dは特急待避、行き違いで長時間停車モードとなり、

2000_141221
まずはTSEと表示されている2000系試作車2101先頭の特急「宇和海4号」の待ち合わせ、

18531133106_141221
さらに下りキハ185系3100番台使用の913D宇和島行き(キハ185-3113+3106)との行き違いとなりました。

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八幡浜に来た目的は王子の森公園に保存されている9600形蒸機 79642号の見学でした。

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このように平成29年に愛媛県で国体が開催され、王子の森公園がソフトボールの開催球場となり、バックスタンドを新築する工事が行われていました。その一環として、保存機79642号機の屋根の設置工事も行われているようでした。

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キハ54 7  4632D 八幡浜~双岩間 2014/12/21

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2151 特急「宇和海7号」 八幡浜~双岩間 2014/12//21

八幡浜市内、八幡濱まちなみミュージアムとして江戸、明治時代の邸の建物が保存されているのを見ながら、港まで歩きました。

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八幡浜と臼杵をむすぶオレンジ四国 2014/12/21 八幡浜港

地図で見ると八幡浜と臼杵の航路は佐田岬半島と佐賀関半島にほぼ並行しており、両半島先端間の直線距離は14kmですが、中央構造線が走っていることによる地質構造上の問題、財政事情の問題、あるいは伊方原発の存在などで、豊予海峡トンネル構想の実現は現時点では難しそうです。

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港には魚市場もあり、新鮮な獲れ立ての魚が並んでいました。

八幡浜発11:50の4917Dで宇和島に戻り、今度は宇和島市内の観光をしました。
続きは明日の記事で。

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2014年2月10日 (月)

公園保存蒸気 9667 高萩勤労青少年ホーム

全国の公園等に静態保存されている蒸気機関車を見て歩くシリーズ、今回は常磐線高萩駅から歩いて10分ほどの高萩勤労青少年ホームに保存されている9667号機です。

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高萩勤労青少年ホームの玄関横に保存されている9667号機 2013/12/23

デフレクターなしの4桁ナンバーです。ホームそばを通っている国道6号線の歩道橋からの望遠撮影です。

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大正機の風格を湛えていますが、前照灯はシールドビームです。

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9600形式は以前にも記述しましたが、狭軌鉄道向け機関車としては従来不可能と信じられてきた巨大なボイラーを、台枠の上に火室を載せてしまうことにより可能にした機関車でした。そのために出力は上がりましたが、ボイラー中心高さは当時の狭軌用蒸気機関車最高の2,591mmとなり、重心位置が非常に高く、小輪径の動輪もあって常用最高速度は65km/hと高速走行は苦手でした。この写真からもその重心の高さが容易に推察できます。

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キャブ下のランボードと繋がるカーブは1/4円を描いていますが、9600~9617までの18両はSカーブを描いています。1915年(大正4年)川崎造船製のプレートも残っています。

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9600形式の給水温め器は住山式で、D51などに見られる煙突のそばの丸い筒状のものではなくテンダー前部に温め槽と言われる水槽を仕切り、連絡水管で取水する方式です。

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後部の様子 ライトは装備されていますがシールドビームライトです。ナンバープレートも付いています。

この機関車の履歴です(沖田祐作氏の機関車表より)

9667      川崎重工兵庫工場=204            1915-09-03 S59.80t1DT(1067)
   車歴;1915-09-03 製造→ 納入;国鉄;9667→1915-09-15 使用開始[中管達1006];中部局→
      1915-11-00 浜松→1923-06-00 敦賀→1927-05-00 糸魚川→1937-03-30 富山→
      1943-10-01 高山→1946-09-23 仙鉄局青森区→1950-08-01 青函局青森区→
      1952-08-05 盛岡局青森区→1971-10-26 廃車;青森→
      保存;茨城県高萩市「勤労青少年ホ- ム」(運動公園=RP330);9667

製造後、浜松に配属となりますが、8年後敦賀を嚆矢として、糸魚川、富山と北陸で働き、高山から青森へと転属し、最後は青函連絡船での入れ換えに活躍しています。

9667_131223_2
トータルで56年1ヶ月働き、走行距離は地球64.9周に相当するそうです。

なお、青函連絡船入れ換えで活躍した9600形の中には右側運転台の機関車がいたことを以前、TADAさまのサイトの掲示板の発言で見た憶えがありましたが、それは函館側の入れ換え機だったようです。

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2014年1月16日 (木)

公園保存蒸気 9687号機 川口市青木町公園

全国に静態保存されている蒸気機関車を観て歩くシリーズ、今回は栃木・さいたまシリーズの一環として、2013年11月24日に訪れた川口市青木町公園に保存されている9687号機です。

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9687号機 2013/11/24 川口市青木町公園

いわゆる4桁の96です。場所は西川口駅から北方向に徒歩約10分で、地図はこちらYahoo地図 です。今回は前回の記事でご紹介した蕨の大荒田交通公園に引き続いて訪問したため、西川口駅からは歩いてはいません。

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青木町公園は陸上トラック、野球場、テニスコート、プールも有した総合運動公園(青木町平和公園とも言われている)で、機関車は西側ゲートのそばに、京浜急行236号車と並んで保存されています。訪れた日は秋の運動会だったのか、多くの子供達、家族ずれで公園全体が賑わっていました。

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公園の西門の脇に屋根付きのスペースが用意されて保存されていました。奥には京急の236号の車体も。

記事を書くにあたり、いつも参考にさせて戴いているTADAさまのサイトの情報によると2013年9月下旬にボランティアの方々による清掃が行われたそうです。

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柵等の関係で気に入った角度から写真が撮りにくいと行った難点はあります。

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9687号機はデフレクターは装着されていません。いくつもの機関車の写真を撮っていると砂管や給水温め器の配管の様子も気になってきます。

履歴を機関車表(沖田祐作氏)から見てみると

9687      川崎重工兵庫工場=226            1916-00-00 S59.80t1DT(1067)
   車歴;1915-12-00 製造→ 納入;国鉄;9687→1915-12-25 使用開始[東管達1336];東京局→
      1929-00-00 現在;高崎→1936-10-00 現在;高崎→1943-05-21 大阪局→
      1945-07-11 札幌局→1947-00-00 現在;五稜郭→1955-08-01 現在;五稜郭→
      1965-03-31 現在;五稜郭→ 函館→1965-09-23 大宮→1969-11-06 廃車;大宮→
      保存;埼玉県川口市「児童文化センタ-」;9687

製造されたのは1915年で当時の川崎造船ですね。最初は高崎に配置されますが、戦時下、大阪へ、さらに北海道に渡り、廃車時は大宮でした。大宮時代は4桁の96として人気が高かったそうですね。

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川口といえば古くから鋳物の街として有名ですが、1881年の日本鉄道設立後の事業開始で工事用の車輌の組み立てが川口市で行われたことが縁で機関車の保存に繋がっているのですね。

同じ9600形といえば、九州福岡県の炭鉱でかつては有名な志免町に保存されていた29612号機が公園の改修工事に絡んで移転を余儀なくされたところ、移転費用の捻出ができず解体の危機に陥っているとのことです。蒸気機関車など保存車両を網羅されており、私も現地訪問などで参考にさせて戴いているやまてつ様のサイトに詳細が載っています。ひとつの案として大分県玖珠町にある豊後森機関区に移転してはという話もあるそうです。

過去にも維持が出来なくなり、解体となった車両は多くあると思いますが、蒸気機関車は単に鉄道ファンのノスタルジーではなく、産業遺産としての価値、すなわち蒸気機関が産業の発展に貢献をしたことを示す貴重な教材でもあると思います。そういった意味においてこれまで保存してきたものをこれからもきちんと維持して行くことは極めて重要と思います。

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2013年12月17日 (火)

公園保存蒸気 39685 さいたま市中央区役所

日本全国の公園等に静態保存されている鉄道車両を見て歩くシリーズ、今回はさいたま市中央区役所の構内に保存されている9600形の39685号機です。地図はこちらYahoo地図

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これまで見てきた九州の9600が門鉄デフだったり、デフなしだったりするのに対して、こちらは正調の大型のデフを装備しています。 2013/11/24

9600形式の保存機に関してはこれまでに九州の福岡市の貝塚公園の49627号機北九州市若松の久岐の浜広場の19633号機を見て参りましたが、関東地方にも9600形式は何両か保存されております。

さいたま市中央区というのはほぼ旧与野市に相当する地域で、この場所もかつての与野市役所だったそうです。2001年5月1日の浦和市、大宮市、与野市の合併、さらに2003年4月1日の政令指定都市指定で中央区となりました。

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9600形式は大きなボイラーを小半径の動輪上に載せているため、甲虫という愛称が付けられたそうです。

それではこの機関車の車歴を見てみましょう.データはいつものように沖田祐作氏の機関車表からです。

39685      川崎重工兵庫工場=538            1920-02-00 S59.80t1DT(1067)
   車歴;1920-02-00 製造→ 納入;国鉄;39685→1920-02-10 使用開始[門鉄達272];大里→
      1927-04-01 現在;鹿児島→1933-06-30 現在;大分→ 行橋→1950-09-00 頃転出→
      1964-04-01 現在;坂町→1971-11-29 廃車;坂町→
      保存;埼玉県与野市「与野市市役所」;39685

最初は九州日豊本線などで活躍し、米坂線で最後を迎えたようです。

39685_131124_6
煙室扉は補強されているのか二重になっています。

39685_131124_10
表面には錆の浮き出しも見られます。

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旧与野市はバラで有名なそうで、この機関車もバラに囲まれて余生を送っていました。

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ちなみに旧与野市の痕跡は足元のマンホールの蓋に残っております。 2013/11/24

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