2016年5月24日 (火)

Frankfurt am Main Airportでのspotting 6 Boeing 707 Air Seychelles

1989年5月、フランクフルト・アム・マイン空港でのスポッティング、今回は日本ではあまりなじみのないセーシェル航空 Air Seychelles のBoeing707です。

S74hm_b707324c_19871_711_air_seyche S7-4HM Boeing 707-324C cn 19871 ln 711 1989/5/6 FRT

まず国の場所ですが、アフリカ大陸東岸から1300kmほど離れたインド洋上に浮かぶ115の島からなるギリス連邦加盟の国家で首都はヴィクトリアです。地図上ではマダガスカル島の北に位置します。2年前の2014年3月8日に行方不明になったマレーシア航空370便の機体の一部と思われる残骸がセーシェル諸島で発見されたという報道もありました。

                   

Air Seychelles logo.svg

セーシェル航空はセーシェル共和国のフラッグキャリアで、1977年9月15日Air MahéInter-Island Airwaysの合併で設立されました。1978年9月からAir Seychellesと名乗り、1983年には国際線サービスを開始、フランクフルト、ロンドンに就航しました。

S74hm_b707324c_19871_711_air_seyc_2

現在は休止となっていますが、私がFRTで撮影したのはその時期の特定の曜日だったのだと思います。ヨーロッパ以外にも近隣諸島、アフリカ、中東への路線を運航し、日本への乗り入れも長いこと希望していました。

またイギリス国防省と契約し、2010年1月から英国本土とフォークランド諸島を結ぶ路線も運航していましたが2011年、第3四半期に終了しました。

2011年に新塗装を導入、事業戦略の見直しも行い、UAEのフラッグキャリアのエティハド航空 Etihad Airwaysの株式を40%取得し、戦略的提携関係を進め、2012年3月からエティハド航空のハブであるアブダビに就航して、同社とのコードシェア便運航も開始しました。
長年運航してきたシンガポール線を廃止し、香港乗り入れも開始しました。

フリートは 
Airbus A320-200 2機

Airbus A330-200 1機 

デハビランド・カナダ DHC-6 -300 2機 -400 4機  です。

S74hm_b707324c_19871_711_air_seyc_3

このフランクフルトで撮影したBoeing 707はVarig やコンチネンタル航空で活躍した機体で1988年2月から1989年8月までAir Seychellesで運航されました。その後、TC-GHB Golden Horn となり、D2-TON Angola Charterとなり、1999年ルアンダで用途廃棄(WFU)となりました。

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2016年5月 5日 (木)

Frankfurt am Main Airportでのspotting 5 Boeing 707 TMA

1989年5月、フランクフルト・アム・マイン空港でのスポッティング、今回は日本でもというか成田でも、あの頃、飛来していたレバノンのトランス・メディテラネアン航空 (TMA) の707貨物機です。ちなみにアラビア文字で表記すると الخطوط الجوية عبر المتوسط‎ となります。

Odafy_b707327c_19108_511_tma_890506OD-AFY  Boeing 707-327C cn 19108 ln 511 1989/5/6

アルファベットのphonetic (文字・数字の組み合わせを聞き間違いの無いように伝達するための頭文字の規則) IATAコードのTLからタンゴリマの愛称で親しまれていました。

    2004年まで使用されていたロゴ

レバノンのベイルート・ラフィック・ハリリ空港を本拠地に1953年に創業された不定期の貨物及び旅客の航空会社で、1959年には貨物専門の航空会社となりました。しかし、湾岸危機で経営危機に陥り、1996年11月には「Horizon2000」という名のレバノン再建計画で運航の現代化が図られ、経営の正常化が模索されました。

2002年にはAirbusA310-304FIslandflugから4月から11月までリースし、707の代替運航を試み、さらにAirbusA320をリースして、TMA-Leisureという社名で旅客チャーター便の運航も試みましたが、2002年中には実現出来ず、11万ドルの損益を出してしまいました。

2004年2月に主力機の707の安全性が疑問視され、全てのフライトが休止に追い込まれました。

TMA Logo.png     2010年運航を再開した際に使用されたロゴ

2008年にメッドエアウエイズが経営支援を行い、Airbus A300一機を新たに取得し、2010年に運航を再開しましたが、現在は再び運航停止状態となっています。

Odafy_b707327c_19108_511_tma_8905_2OD-AFY

Frankfurtで目撃したこの機体、元は1966年に初飛行し、カスタマーコードが示すようにブラニフ航空が購入した機体でしたが、1993年7月26日、172便としてアムステルダムスキポール空港からレバノン国際空港に向かう途中、離陸前のタキシングの最中に右主脚部の翼の梁が永年の金属疲労で亀裂が入り、修理不能と判断され飛行断念に追い込まれました。

歴代のフリートは

Airbus A310-304F - leased from Islandsflug
Boeing 707-320C
Boeing 707-330C
Boeing 747-100SF
Canadair CL-44 - operated by Seaboard World Airlines
Douglas DC-4
Douglas DC-6

です。

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2016年4月18日 (月)

Frankfurt am Main Airportでのspotting 4 Avianca Boeing 707

1989年5月の東西分裂ドイツ時代のFrankfurt空港、今回も同空港で撮影したコロンビア Avianca航空Boeing 707です。

Hk1402_b707359b_cn_19741_681_avianc HK-1402 Boeing 707-359B cn 19741 ln 681 1989/5/6 FRA

Avianca

AVIANCA (Aerovias del Continente Americano)1919年12月5日SCADTA社として創設された航空会社で、現存する航空会社の中ではオランダのKLMに次いで世界で2番目に長い歴史を持つ航空会社です。

SCADTA社 (Sociedad Colombo Alemana de Transporte Aero) はコロンビア・ドイツ航空公社で1919年にドイツ系資本により、コロンビアに設立された航空会社でした。第二次世界大戦後、SACO (Servicio Aereo Colombiano)と合併し、国営コロンビア航空 Aviancaとなりました。

設立当時、コロンビアには陸上の飛行場が少なかったため、マグダレナ川を基地として、ユンカースの水上機を使って運航が開始され、アンデス地域に航空路を広げました。

Hk1402_b707359b_cn_19741_681_avia_2

コロンビアのフラッグキャリアとしてボゴタのエルドラド国際空港を拠点に国内、中南米、カリブ会周辺、北アメリカ、ヨーロッパに路線を持っています。

2010年にエルサルバドルのサンサルバドルに本拠地を置くTACA航空 (Transportes Aeros del Continente Americano)と経営統合し、中南米の航空会社企業連合シネルジー・エアロスペースの子会社としてアビアンカ・ホールディングを形成し、同航空の持ち株会社となりました。

現在のフリートは  Planespotters.netによる

Airbus A318-111   10機
Airbus A319-112   1機
Airbus A319-115   10機
Airbus A319-132   5機
Airbus A320-214   39機
Airbus A320-233   1機
Airbus A321-211   2機
Airbus A321-231   6機
Airbus A330-243      8機
ATR 72-600     9機
Boeing 787-8 Dreamliner 7機

となっています。

現在はAirbus機が圧倒的に多いですが、以前はBoeing機も多数運航しており、
歴史的Fleetでは
写真のBoeing 707の他、727、737、747、757、767を運航しており、カスタマーコードは59でした。またMcDonnell Douglas MD-11 MD-80やFokker F50 F70の運航実績もあります。
Hk1402_b707359b_cn_19741_681_avia_3

AviancaのBoeing 707といえば、1990年1月25日、21時34分にニューヨークJFK空港に着陸しようとしていた52便 Boeing 707-321B (HK-2016)が燃料不足に陥り、さらに着陸直前の乱気流で着陸復航を試みるも旋回中に燃料切れとなり、エンジンが停止し、高度維持が不可能となり、空港手前24キロのロングアイランドのコーブネックに墜落し、乗員乗客9/149名のうち、73名が犠牲になった事故が思い出されます。

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2016年3月30日 (水)

Frankfurt am Main Airportでのspotting 3 PIA Boeing 707-340C

冷戦下の西ドイツ、フランクフルト空港でのSpotting、今回は望遠を持ち合わせていなかったため、小さすぎる写真しかないのですがパキスタン国際航空Boeing 707です。

Apaxg_b707340c_20488_849_pia_890506 1989/5/6 FRA

レジはAP-AXGで、Boeing 707-340C cn 20488 ln 849です。貨物機です。

                        

Pakistan International Airlines (Urdu: پاکستان انٹرنیشنل ایئر لائنز‎) はパキスタンのフラッグキャリアーで、国内23地点、海外30地点(27か国)の路線を有しています。路線はアジア、ヨーロッパ、北アメリカに伸び、メインハブはカラチでラホール、イスラマバード/ラワルピンジーは第二ハブです。
PIAは航空史においてはアジアで2番目にジェット機を運航した航空会社、あるいはアジアで2番目にBoeing 737を運航した航空会社として有名です。また、今ではBoeing 777-200LRのローンチカスタマーとしても有名です。約19000名の従業員を抱えており、現在、国営航空から民営航空へ移行の最中であるそうです。

1947年までパキスタンは英領インド帝国(British Raj)統治下にあり、同年8月15日英領インド帝国が独立したときにパキスタンもインドから分離して、後にバングラデシュとなる東パキスタンとともに東西パキスタンとして独立しました。
まだ独立する前の1946年10月23日、新興エアラインのオリエント・エアウエイズがカルカッタで登録されました。1947年2月、アメリカ・テキサスの会社からDouglas DC-3を3機調達し、5月には飛行免許も取得しました。6月には営業を開始し、コルカタ~シットウェ、ヤンゴン(ラングーン)(国はミャンマー)間の路線を飛び始めました。この航空会社はムスリム(イスラム教徒)のみによって運営される英領インド帝国初めての航空会社で、1955年まで運航されました。

1954年6月6日
、オリエント・エアウエイズは東西パキスタンを結ぶダッカ~カラチ間の航路を開設しさらに国内ルートとしてカラチ~ラホール~ペシャワール、カラチ~クゥエッタ~ラホール便も設定しました。赤字も蓄積したため政府は同航空を国営会社にすることにし、1955年3月11日、合併が行われPakistan International Airlines Corporationとなりました。
新たにLockheed L-1049C Super Constellationを入手し、カラチ~カイロ~ローマ経由 ロンドンヒースロー線を開設しました。1956年5月にはL-1049H Super Lockheed Constellation と Vickers Viscount 815 を5機購入しました。

1960年3月Boeing 707Pan AMからウエットリースしました。これがAir Indiaに次ぐアジアで2番目のジェット機運航です。この機材を用いて、最初の大西洋横断路線、カラチ~ロンドン~ニューヨーク(Idlewild)を1961年に開設しました。1962年Boeing 720, Fokker F27, Sikorsky ヘリコプターを導入し、商用旅客機の運航でのスピード記録 938.78km/h (Boeing720) は今日でも破られていない記録となっています。
1964年には北京路線も開設し、非共産主義国としては最初の乗り入れ会社となりました。1965年の印パ戦争開始時にはPIAの機材等はパキスタン空軍の輸送目的に利用されました。1966年にはViscountsがリタイアし、4機のHawker Siddeley Tridentが導入されました。

1970年代は東パキスタンのバングラデシュとしての分離などがあり、PIAが再び軍事目的に利用されることもありました。リビアとの国交樹立でトリポリが目的地に加わり、ユーゴスラビアのJATとも協定も結ばれました。1973年にはMcDonnell Douglas DC-10を導入し、Boeing 707-300がリタイアしました。1974年、PIAは貨物航空会社も立ち上げました。1975年以降、それまでリースだったBoeing 747を購入し、アジアで最良の航空会社と認識されました。

1980年代、カラチに貨物取扱センターが開設され、全機材に対するCD安全性チェックも実施される様になりました。この頃、最初のAirbus A300B4-203が導入されました。1985年にはBoeing737-300が5機導入されています。

1991年6月
A310-300が6機導入され、この時期、よく成田でも撮影しました。1999年にはBoeing747-300を5機、キャセイパシフィック航空からリースし、それまで活躍したBoeing 747-200Mを置き換えました。

2002年10月、ほぼ10年ぶりにBoeing社に新造機発注があり、8機のBoeing 777シリーズがオーダーされました。これらは3機の777-200ER, 2機の-200LRと3機の-300ERから構成されていました。-200LRはそれまでEVA Airから3機のオーダーで止まっていましたが、PIAのオーダーで復活したそうです。

3機の777-200ERを受領した時に新しいカラースキームが導入され、フリート全体が新しいスキームに代わって行きました。2005年11月3日、FokkerF27を置き換えるためにATR42-500が7機導入されました。最初の777-200LRは2006年2月25日に導入され、エバレットからマンチェスター経由でイスラマバードまで飛行しました。早速、3月3日からトロント~カラチ、イスラマバード線に投入されました。

2007年3月5日、EU委員会はPIAの42機のフリートのうち、9機が老朽化で安全性に問題ありとして、EU域内乗り入れ禁止措置を発表しました。該当する機体は747-300とA310-300であり、11月にこの禁止措置は解除されました。

2010年、再び塗装の変更が行われ、2012年2月、5機のBoeing 777-300ERが発注されました。4機のBoeing 737-800もリースされ、2015年には16年間使用されたBoeing 747-300が退役しました。

現時点でのフリート構成は

Airbus A310-300     5機
Airbus A320-200    11機   2機発注中

ATR 42-500                6機
ATR 72-500       5機 

Boeing 777-200ER      6機  1機発注中
Boeing 777-200LR    2機
Boeing 777-300ER      3機   5機発注中 

AP-AXG は1970年12月11日に初飛行し、AP-AWAとしてPIAが登録しました。1970年12月23日納入されますが、1972年3月28日には登録が解除され、G-AZROとして4月8日British Caledonian航空にリース登録、納入されまし。1973年10月31日、PIAに戻り、11月1日、AP-AXGとして再登録されました。1999年1月3日にSales noticeが公開され、2002年にカラチ空港で解体となりました。

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2016年3月12日 (土)

Frankfurt am Main Airportでのspotting 2 EL AL航空のBoeing707-320C

ドイツのGateway空港、Frankfurt am Main 空港でのspotting、前回は1986年の新婚旅行の際に撮影した西ベルリン線のPAN AM B737-200 について触れました。これからは1989年5月に同空港を訪問したときの写真を紹介致します。

最初はイスラエル エルアル航空Boeing707-320Cです。

4xaty_b707358c_20301_835_el_al_isra 4X-ATY Boeing 707-358C cn20301 ln835 1989/5/6                 

                   
エルアル航空はイスラエルの国営航空会社で創業はイスラエル独立直後の1948年でした。テルアビブのベン・グリオン国際空港を拠点にヨーロッパ、北アメリカ、アジア、アフリカに路線を展開しています。

4xaty_b707358c_20301_835_el_al_is_2 軍用車に先導されてゲートに向かうエルアル機 4X-ATY

イスラエルのアラブ国家との対立やこれまでに何度かハイジャックのターゲットになったことからエルアル航空の旅客機が到着するとドイツに限らず多くの国の空港で独特の緊張感が生まれます。

FrankfurtAMでも着陸した機体を軍の装甲車が先導する光景が見られました。搭乗する際のセキュリティチェックも他の航空会社に較べ数段厳しいものだそうです。

4xaty_b707358c_20301_835_el_al_is_3

過去に運航していた機材

Boeing 747-SP
Boeing 727
Boeing 707
Boeing 757
Douglas DC-8
McDonnell Douglas MD-11
Lockheed Constellation
Bristol Type 175 Britannia

現在のフリート Planespotters.netの情報による

Boeing 737-700   1機 -800  15機  -900  7機
Boeing 747-400   7機
Boeing 767-300ER 7機
Boeing 777-200ER 6機

これから導入予定

ボーイング787-8/ボーイング787-9 15機

1991年5月、エチオピアのユダヤ教徒ベタ・イスラエルをイスラエルに短時間に輸送するために行われたソロモン作戦ではエルアル航空のBoeing747の内部を改造(ギャレーの撤去、4箇所のラバトリー撤去)し、760座席を設け、さらに座席の肘掛けを全て跳ね上げ、1087人を輸送したそうです(正し、3名は機内で誕生した新生児)。ギネスブックに認定されている1機での最大輸送人数だそうです。

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2013年8月28日 (水)

西ベルリンの思い出 Tegel空港のB707-458 D-ABOC

テーゲル空港にはルフトハンザ旧塗装のB707-420が保存されています。

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テーゲル空港の入口、駐車場に駐機され、内部も見学可能だったルフトハンザ旧塗装のBoeing B-707-420 1989/2/18

この機体は"Berlin"という愛称を与えられ、登録記号はD-ABOCです。

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塗装はルフトハンザ、レジは西ドイツのD-ABOCでした。 1989/2/18

B707はルフトハンザ航空にとってジェット機時代の創生期に活躍した機体です。私が見たときには空港の東側の駐車場敷地内に駐機されておりましたが、今は別の場所にあるそうで、空港の南側隅(消防署の側)に隠されるように残されているそうです。

冷戦下の西ベルリンでなぜD-レジの、しかもルフトハンザ塗装のB707があったのか、長いこと疑問でしたが、先日謎が解けました。

この機体は本来はルフトハンザとは全く関係ない機体で1986年までイスラエルのEl Al航空で働いていた機体(B707-458) cn 18071/216 でした。58というカスタマーコードが示すように元々El Al用に製造されたものでした。

1961年6月にEl Al航空に引き渡され4X-ATBというレジで活躍していました。1973年にはテルアビブからニューヨークに向けて飛行中にハイジャックにあい、ロンドン・ヒースロー空港に緊急着陸した事件にも遭遇している機体です。

退役後、状態の良いB707-420を探していたボーイング社が引き取り、同年200機目のボーイング機がルフトハンザ航空に引き渡された記念に1960年代の同社の塗装を纏いプレゼントされたそうです。その当時、ルフトハンザ航空でD-ABOCの登録記号を付けて活躍していたB707(Berlin)はリビアのトリポリで1980年代初頭にスクラップになっていました。

Daboc_cn_18071_216_boeing_707458__8
Noseの部分にはベルリンの愛称を示す熊のマークが

冷戦下では西ベルリンに向けてD-レジの航空機を飛ばすことは不可能でしたから、アメリカ国籍のN130KRというレジに再登録し、1986年11月にテーゲル空港まで回航されたそうです。ルフトハンザは西ベルリンで同機を受領し、空港正面の駐車場に駐機し、公開するようにしたそうです。1998年に同機は駐機場所の移動がきまり、2000年代初頭に現在の場所に移動したとのことです。

<B707-420について>

航続距離が伸びて国際線仕様機として受注をのばした-320型(Intercontinental)をベースに、イギリス製のターボファンエンジン、ロールス・ロイス・コンウェイ「Mk.508」型を搭載したのが-420です。コメット4に代わる長距離用機材として開発されていたものの、開発が遅延していたイギリス製のビッカース VC-10コメットの代替機を欲していた英国海外航空(現在のブリティッシュ・エアウェイズ)の依頼によって開発され、主に英国海外航空やブリティッシュ・カレドニアン航空などイギリスとイギリス連邦諸国の航空会社で使用されました。

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-420型特有のRR製のエンジン

D-ABOCというレジの機体、現在はコンドル航空(ルフトハンザのチャーター部門でしたが、Wikipediaによると2009年よりトーマス・クック・グループへ移った模様とのこと)のB757-330 (cn 29015/818) が登録されています。

(AIRLINERS.NEThttp://www.airliners.net/による)

ドイツ統一後、首都はベルリンになりましたが、首都の玄関口の空港としてテンペルホーフ空港(2008年10月末に閉鎖)、ベルリン大空輸のために49日間で造成したと言われるテーゲル空港、東ベルリンのメイン空港だったシェーネフェルト空港のどれもが施設の狭さ、拡張性の無さ等の問題を抱え、新空港の建設、開港が叫ばれてきましたが、今年10月に数度の延期を経てベルリン・ブランデンブルク空港が開港することになった様です。

果たしてこの機体の運命は?

Daboc_cn_18071_216_boeing_707458_10
テーゲル空港も閉鎖されるそうですが、果たしてD-ABOCのレジを付け、ルフトハンザ旧塗装を纏ったB707-420はどうなるのでしょうか。

なお、B707-458 D-ABOCに関するエピソードは
http://www.flickr.com/photos/smokeonit/3259606681/ に英語とドイツ語で記載されています。さらに同サイトに2007年6月に撮影された同機の写真も掲載されています。

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