2023年11月24日 (金)

世界で一番多い保有数を誇ったJALのBoing747 その41 B747-346の6番機として欧州直行便、北米線で活躍したJA8177

cn23638/ln658として製造され、1986年9月22日に初飛行、10月2日にJALに引き渡されたのがJA8177でした。23638という契約番号は23637から23641まで続く5機の契約番号(cn)の中にあり、

Ja8176ja8180

と-400の登場を前にJALがクラッシック・ジャンボの大量導入を続けていた最後の時期に契約、導入された一群であることが推察されます。

1991年、前年10月のドイツ統一でベルリンに占領4か国以外の航空会社の乗り入れが可能となり、ベルリン線が開設された際に現地からの第一便としてフライトしたのがJA8177でした。

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1996/5/6 NRT

Ja8177-jal-b747346-cn23638-ln658-961116-1996/11/16 NRT

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2006/11/17 HND JJ塗装、且つ 国内線運用?

導入時は旧鶴丸塗装、その後、新鶴丸塗装となり、最後はJJ塗装で引退となりました。2007年1月に保管状態となり、2009年7月31日Max Air(ナイジェリアの航空会社)に売却、レジは5N-BMGとなり、2013年9月に保管状態となるまで活躍しました。

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2023年11月23日 (木)

イタリアのフラッグ・キャリア いつのまにかアリタリア航空からITAエアウェイズになっていた その2 BaciとBVLGARI

日本線に就航した数々のアリタリア機のなかでも最も注目を浴びた機体はB747-243Mに施された特別塗装の2機、チョコレートブランドのBaciと時計のBVLGARIではなかったかと思います。

Baciの特別塗装となったI-DEMFcn22508/ln499として製造され、1980年12月11日に初飛行しています。エンジンはGEのCF6-50E2でした。12月22日にアリタリア航空に引き渡されています。

アリタリア航空では1970年5月と7月に2機のB747-143A (cn19729/ln36, cn19730/ln56)を受領し、I-DEMA, I-DEMEのレジで運航していますが、これらは1年半程度でフリートから離れています。1971年3月と5月に2機のB747-243B(cn19731/ln120,  cn19732/ln134)を受領し、I-DEMO, I-DEMUのレジで運航しています。この2機はGE CF6-50E2エンジンを装備していました。これらは1981年11月、12月まで在籍していました。1972年5月には5機目のB747として-243B(cn20520/ln190)を受領しています。エンジンはP&W JT9D-7Aが択ばれています。この機体は1980年12月に売却されています。

これら5機のB747が在籍していた時期は1960年代から活躍していたダグラスDC-8(最初は15機の-40、後半は11機の-60/70)が終焉を迎える時期で1980年代からの長距離国際線主力機となるB747のエンジンの選択の時期だったように見えます。1980年12月12日I-DEMDを皮切りにI-DEMFと続き、1981年8月にはI-DEMG, 9月にはI-DEML11月にはI-DEMN,12月にはI-DEMP, I-DEMRと引き渡されてゆきました。

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1998/3/21 NRT

さて、1980年12月22日に引き渡されたI-DEMFですが、1988年11月18日、ミラノ・マルペンサ空港からベネズエラのシモン・ボリバル空港への飛行中m自動操縦装置が故障し、機体が大きく揺れ、多数の乗客が負傷し、7名が救急搬送されるという事故に遭っています。

1997年4月、「イタリアからの(Baci:)キス、アリタリアからのキス」Perugina社のプロモーションの特別塗装になり、4月8日にはJFKまでの初フライトを行いました。当初はJFK便専用に予定でしたが、日本線を含めて世界中、B747-200Bの就航路線をフライトすることに。

1999年9月にはノーマル塗装に戻され、2000年11月にはアリタリア便としては最終フライトとなり、12月28日Atlas Airに売却、貨物機にコンバートされ、レジはN540MCとなりました。2011年7月20日、カリフォルニア、モハベに駐機、その後解体。

Idems-az-b747243b-cn22969-ln-575-981129-Idems-3 1998/11/29 NRT

BVLGARI塗装のI-DEMScn22969/ln575として製造され1983年2月11日に初飛行、2月28日にアリタリア航空に引き渡されています。Baciに続く、プロモーション第二段として1998年4月Bulgari Aluminium特別塗装機になりました。1998年4月25日、特別塗装機としての初飛行を行っています。2000年1月、ノーマル塗装に戻され、2001年10月31日、アリタリア便として最終フライト。2002年7月、アリゾナ州マラナに停泊。2002年11月8日、Boeing Aircraft Companyが購入、N73717に。2007年3月、アリゾナ州フェニックスにて解体。

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2023年11月22日 (水)

イタリアのフラッグ・キャリア いつのまにかアリタリア航空からITAエアウェイズになっていた その1 アリタリア航空編

イタリアの航空会社といえば長らくアリタリア航空(Alitalia-Societa Aerea Italiana S.p.A.)でした。

日本線には古くはダグラスDC-8, DC-10, MD-11, B747 そしてA330-200, B767-300ER, B777-200などが就航していました。



同社は1947年9月16日イタリア産業復興公社Istituto per la Ricostruzione Industriale; 1933年イタリア政府の出資で設立、世界恐慌で破産しそうになった銀行、自動車製造会社を傘下に収め救済、第二次世界大戦後は鉄鋼・自動車・航空・放送などに長期出資し、国内の経済成長を支え、産業の民営化をはかり、2000年に解散)と 英国欧州航空(British European Airways)の共同出資で設立、長距離路線はダグラスDC-6B、ヨーロッパ域内路線はヴィッカースバイカウントで運航を開始し、1957年にはイタリアのLAI航空と合併、1960年代以降はシュッド・カラベル、ダグラスDC-8などを導入し、日本へも就航しました。
2001年には航空連合「スカイチーム」のメンバーとなりましたが、同時多発テロ以降は経営が著しく悪化、政府が株式の49%を保有し、事実上国有化されました。その後も経営状態は芳しくなく、エールフランス‐KLM連合による買収、ルフトハンザドイツ航空との提携案が出されるものの労働組合の反対などで実現に至らず、2008年から2009年にかけ、分割民営化による経営再建の道が採られました(会社名はイタリア航空からアリタリア-イタリア航空会社)。

しかし経営悪化はさらに進み、2014年2月にはアブダビのエティハド航空傘下になりました。それでも経営悪化は収まらず、そうこうしているうちに2019年末から新型コロナウイルス感染症の世界的大流行で航空需要は大幅に落ち込み、2020年4月23日、完全国有化が発表となりました。



 

 

2020年10月、アリタリア-イタリア航空の後継として国営フラッグキャリアとして設立したのがITA(Italia Transporto Aero S.p.A.)でした。正式には2020年11月11日に設立、2021年10月15日、ローマ・フィウミチーノ空港をハブに68機の保有機材で運航を開始しました。IATAコードはアリタリア時代と同じAZで2022年5月13日エアバスA350XWB-900を初受領、11月5日、羽田~ローマ便を週3便で開設しました。

Idemg-az-b747243b-cn22510-ln553-981114-n1998/11/14 NRT I-DEMG B747-243B cn22510/ln553
1981年7月1日に初飛行、8月5日にアリタリア航空に引き渡された機体でエンジンはCF6-50E2を装備、コンフィグはC36Y368、2000年4月に退役、2003年に解体されています。
アリタリアのB747スペシャルカラーとして有名なBaci c/s(I-DEMF), BVLGARI c/s(I-DEMS)に関しては明日の記事で紹介します。同社は22機のB747シリーズを運航しており、2機が-100型、19機が-200B型、1機が-400型(-400F)でした。

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2002/9/22 KIX I-DUPD MD-11 cn48630/ln567
この機体は1994年6月から2004年6月までアリタリアに在籍、その後、2005年1月までN630LTとしてウェルズ・ファーゴ・バンク・ノースウェスト社(リース会社)に在籍、2005年1月から12月までD-ALCSとしてルフトハンザ・カーゴに、そして2015年12月以降はN630SNとしてウエスタン・グローバル・エアラインズ
Eidip-airbus-a330202-339-190519-nrt6 2019/5/19 NRT EI-DIP A330-202 cn339
同機は2000年5月から2002年4月まではC-GGWDとしてカナダ3000に、2002年4月から2004年10月まではI-VLEFとしてヴォラーレ航空2005年5月から2008年3月まではA6-EYWとしてエティハド航空に、2008年3月から2009年1月まではEI-DIPエア・ワンに、その後2009年1月から2022年3月まではアリタリア航空に所属し、現在はITAエアウエイズ機として運用されています。

Ideic-boeing-76733aer-27377-561-020519-n 2002/5/19 NRT I-DEIC B767-33AER C25Y189 cn27377/ln561
アリタリアは14機のB767-300ERを運航しており、その多くは2002年8月に引き渡され、2012年10月までに全機退役しています。

Idiso-boeing-777243er-32857-424-030607-n 2003/6/7 NRT I-DISO B777-243ER cn32857/ln424
アリタリアは12機のB777シリーズを運用しており、-200ERが11機、-300ERが1機でした。-200ERは2003年10月から引き渡され、現時点で5機がストア状態、6機が他社に売却されています。

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1989/6/6 FRA I-BUSL A300B4-203 cn173
アリタリアはA300B2を2機、B4を12機運用しており、この機体は1982年2月から1998年3月まで在籍していました。
恐らくローマ、ミラノ~フランクフルト、ロンドン、パリなどのヨーロッパ域内メジャー路線に投入されていたのではないかと思います。

Ibixe-az-a321112-cn488-980921-lhr 1998/9/21 LHR I-BDXE A321-112 cn488
アリタリアではA321-100を23機運用しており、A300が活躍していた路線を引き継いでいたのではと思います。

Iribc-az-dc932-cn47233-ln429-890617-cgn 1989/6/17 CGN DC-9-32 cn47233/ln429
アリタリアはDC-6Bからの伝統でボーイング機よりもダグラス機をチョイスしていて、B737が2機に対してDC-9を46機運用していました。

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1998/3/21 FRA MD-82 cn5322/ln2079

さらにMD-80は90機運用していました。

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2023年11月17日 (金)

世界で一番多い保有数を誇ったJALのBoing747 その40 2機目にして最後の-146B/SUDとなったJA8176

-300と同じボディながらエンジンはJT9D-7Aという組み合わせの-146B/SUDはJA8170cn23637 ln655で製造され、1986年8月29日に初飛行し、9月9日にJALが受領したJA8176しかありません。JALは国内線用のB747としてこれら以降もSR仕様の機体を受領していますが、-7Aエンジンの製造が終了したため、-346SRとなりました。



国内幹線用、さらに伊丹からグアム線などの運用に就き、2006年4月6日Orient Thai Airwaysに売却(レジはHS-UTM)されるまで活躍しましたが、JA8170のようなスペシャルマーキングにはなりませんでした。2012年8月に解体されました。

Ja8176-jal-b747146bsud-cn23637-ln655-970

1997/7/3 HND

Ja8176-jal-b747146bsud-cn23637-ln655-980

1998/3/15 HND

Ja8176-jal-b747146bsud-cn23637-ln655-010

2001/5/6 HND

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2023年11月10日 (金)

世界で一番多い保有数を誇ったJALのBoing747 その39 5機目の-346として北米、欧州線に投入された JA8173

cn23482 ln640として製造、1986年4月6日にN6009Fのレジで初飛行、同月15日にJAL5機目の-346として引き渡されたのがJA8173でした。同じ-346でもNレジで導入されたN212JL, N213JLは機材としての路線就航制限、さらにFAAの資格を持った乗員しか乗務できないといった制約がありましたが、JAナンバー機であるJA8163, JA8166, JA8173は-446就航まではJALの殆どの長距離路線での運航が可能でした。

Ja8173-jal-b747346-cn23482-ln-640-9511231995/11/23 NRT

Ja8173-jal-b747346-cn23482-ln-640-980214 1998/2/14 NRT

Ja8173-b747346-020205-bkk2002/2/5 BKK

私自身、2001年以降、デジカメでの撮影になってからは専ら鉄道写真を撮っており、空港通いの回数も激減したため、JJ塗装の機体はあまり撮影していませんが、JA8173はJJ塗装になることなく2007年2月5日には保管状態となり、同年8月17日ロシアのTransaero Airlinesに売却となり、最初はN740UNのレジ、同年8月26日にはVP-BGUにリレジされ、2013年6月に保管状態となるまで活躍しました。

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2023年11月 3日 (金)

世界で一番多い保有数を誇ったJALのBoing747 その38 -246Fとしては初のJT9D-7R4G2 装備となった JA8171

現役のときには全く気がつかなかったのですが、cn23391/ln654として製造、1986年8月19日に初飛行、8月25日JA8171としてJALに納入された-246F 貨物機は同社としては8機目の貨物型になりましたが、エンジンはJA8161, JA8162, JA8169などの-246B、そして-346と同じP&W JT9D-7R4G2となりました。燃費性能の向上で航続距離が伸びたことだけではなく、貨物型として最大離陸重量が増えたため、JT9D-7Q搭載機に較べ6tの貨物積載量が増えました。

Ja8171-b747246f-cn23391-ln-654-950807-nr 1995/8/7 NRT   尾翼にレジが描かれていた頃のJA Cargo塗装

Ja8171-b747246f-cn23391-ln-654-980214-nr 1998/2/14 NRT Super Logistics 塗装のJA Cargo

Ja8171-b747246f-cn23391-ln-654-980913-nr 1998/9/13 NRT

Ja8171-b747246f-cn23391-ln-654-020414-nr  2002/4/14 NRT JA Cargo から JAL Cargoに

2008年にJAL機としての運用を終え、2009年12月31日Kalitta Airに売却、レジはN704CKとなり、2015年11月に保管状態になるまで活躍しました。

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2023年10月27日 (金)

世界で一番多い保有数を誇ったJALのBoing747 その37 ドメス仕様初のSUDとなったJA8170

JALのB747シリーズ、インター仕様では既に4機(N212JL, N213JL, JA8163, JA8166)の-346が登場していますが、国内線仕様の747としては初めて2階部分が延長されたのがcn23390 ln636として製造され、1986年2月26日に初飛行、同年3月24日にJALに引き渡されたJA8170でした。見た目には2階部分が延長され-346SRかと思われましたが、エンジンはJT9D-7Aを搭載した-100Bをベースにしているため、形式的にはB747-146B/SUDとなっています。JAL便としての初就航は1986年4月4日、羽田~千歳のJL503便でした。

さらにこの機体からそれまでは2階席だった国内線機のスーパーシートが一階のメインデッキの最前方となりました。これはR31と呼ばれるコンフィグレーションでJクラス25席、Yクラス538席、二階部分だけで80席あり、YS-11の64席を越えています。563席は当時、世界最多の座席数でした。以後,-346SRや-446Dでもこの方式が踏襲されました。逆にそれまで「スーパーシートは階段を上った別室」と感じていた方々には些か物足りなさを味合わせたのもこの機体からということになりました。私みたいに普通席しか乗らない人間にとってみると2階席に搭乗できる機会が与えられた機体でもありました。最初に搭乗したのは1988年10月の福岡出張の帰りの便で、その時の往路便はJA8142でした。

Ja8170-jal-b747146bsud-cn23390-ln636-960 1996/8/16 HND 京浜島

Ja8170-jal-b747146bsud-cn23390-ln636-961 1996/10/19 HND

Ja8170-jal-b747146bsud-cn23390-ln636-941 1994/12/25 HND JA8142と同時期に登場したDream Express塗装

Ja8170-jal-b747146bsud-cn23390-ln636-990 1999/7/17 HND
函館キャンペーンで登場した "GLAY JET"

写真を見ていて気付きましたが、国内線仕様のSUDの2階部分の窓、ポートサイドの窓パターンは国際線仕様の-346にはない2個の窓が少し離れてあるのですね。

2006年12月1日にタイのOne-Two-Go Airlinesに売却され、レジはHS-UTQとなりました。2008年7月に運航停止となり、2011年バンコクで解体されました。

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2023年10月20日 (金)

世界で一番多い保有数を誇ったJALのBoing747 その36 3機目Executive Express専用機として導入されたJA8169

JA8161, JA8162に次ぐJT9D-7R4G2エンジン装備の-246Bの3機目として、そしてJALのB747シリーズとしては最後の-200Bとなったのがcn23389 ln635として発注、製造され、1986年3月1日に初飛行したJA8169でした。1986年3月19日にJALに納入されました。

1991年3月に開設された成田~ワシントン線での初便を担当した機体でもありました。さらにビジネス需要の高い路線のため、機内に寿司カウンターを設け、すし職人が搭乗し、機内で江戸前寿司を提供するサービスが展開されたことでも有名になりました。
 
Boeing 747 Production ListにおいてJA8169のcn23389以降の番号で契約され、製造された-200Bをリストアップすると、

B747200b-last
cn23389(JA8169)以降に製造されたB747-200Bのリスト

22機が製造されており、中には赤字で示したcn23718の-400契約以降の番号を持つ機体もあります。緑のセルの機体はcn番号的にはJA8169より後ですが、製造ライン、初飛行はJA8169より早くなっています。

Ja8169-jal-b747246b-cn23389-ln-635-98042 1998/4/29 NRT

Ja8169-jal-b747246b-cn23389-ln-635-98112 1998/11/29 NRT

3機のExecutive Express 専用機の中では唯一、サテライト・コミュニケーションシステムを搭載していたため、1989年7月のアルシュ・サミットに宇野首相が参加した際には特別機として使用されました。-400登場後は、東南アジア線等を担当し、2000年12月にはフレイター(-246BF)に改修されました。2008年4月、ラインから外れ、同年8月14日Southern Airに売却、N798SAとリレジされ、2009年5月保管状態に、そして解体、部品取り状態となりました。

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2023年10月13日 (金)

世界で一番多い保有数を誇ったJALのBoing747 その35 50機目のB747となったJA8166

cn23151 ln607として1986年1月17日に初飛行、2月4日にJALに引き渡されたJA8166はタイトルにもあるようにJALにとっては記念すべき50機目の747でした。ただ、当時は今と違って、何かあればすぐスペシャルマーキングになる時代では無かったため、それ程、騒がれることの無いデビューだったようです。私も搭乗した経験がありますが、L1ドアの内側に50機目の747であることを示すプレートが掲示されていました。

初めは太平洋線、欧州直行便に投入され、晩年はアジア、ホノルル線に回りましたが、成田~伊丹間のJL151/152便として国内線用SUDが就航する前に定期便としてフライトした実績を持つ機体でもありました。

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1992/3/22 NRT

Ja8166-jal-b747346-cn23151-ln607-980214-

1998/2/14 NRT

Ja8166-jal-b747346-cn23151-ln607-981113-

1998/11/13 NRT

Ja8166-boeing-747346-23151-607-020414-nr 2002/4/14 NRT

2008年1月にストア状態となり、2009年9月18日Orient Thai Airwaysに売却、レジはHS-UTVとなり、2014年1月にストア状態となりました。

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2023年10月 6日 (金)

世界で一番多い保有数を誇ったJALのBoing747 その34 JA8160と同様にパンナムから購入したJA8165

1983年12月21日JA8165として登録されたB747-221Fはカスタマーコードが示すようにPan American航空が貨物機として発注した機体、cn21743 ln384でした。初飛行は1979年7月5日で”Clipper Bald Eagle"と命名され、N904PAと登録されました。エンジンはJT9D-7Qで、約4年5か月の後、JALの貨物機として第二の職場を得ました。
 JALでの塗装はJAAとの共用機材との位置づけからJA Cargoでした。

Ja8165-jal-b747221f-cn21743-ln384-941103 1994/11/3 NRT

Ja8165-jal-b747221f-cn21743-ln384-981025 1998/10/25 NRT

2007年5月1日Kalitta Airに売却となり、レジはN747CKに、2012年7月に保管状態になるまで活躍し、2021年に解体されました。

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