2020年9月22日 (火)

2018年晩夏 長野県内の保存蒸機を見て歩く旅 6 下諏訪町役場横あすなろ公園に保存されているC12 171号機

上諏訪を後にして一駅先の下諏訪で下車、駅から8分ほど歩いたところの下諏訪町役場横のあすなろ公園に保存されているのが今回、紹介するC12 形171号機です。

Dsc07196 2018/8/31

この機関車は沖田祐作氏の機関車表データによると
1938-3-29 日本車輛名古屋工場 製番573
新潟局配属
1955-8-1現在 上諏訪
1964-4-1現在 上諏訪
1972-3-31現在 上諏訪
1973-3-31現在 木曽福島
1973-4-27廃車 木曽福島
1973-7保存          と比較的異動の少ない履歴となっています。

Dsc07197
Dsc07198整備された直後だったのか非常に綺麗な外観でした。

Dsc07200
Dsc07208

九州で運用された履歴はないため炭庫の通風口はありません。

Dsc07205
キャブ内に立ち入ることも可能で逆転器ハンドルなども綺麗な状態を保っています。

Dsc07199 説明板も比較的新しいようです。

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村 
鉄道コム

最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。

2020年9月16日 (水)

2018年晩夏 長野県内の保存蒸機を見て歩く旅 2 茅野駅前のC12 67号機

2018年8月末から9月にかけての信州旅行、今回は茅野駅東口ロータリーに静態保存されているC12形67号機です。

Dsc07086
Dsc07088_20200915185501
2018/8/31
C12形といえば1番違いの66号機が真岡鉄道で動態保存されていますが、66~68号機は1933年製日立製作所製造のトリオです。

沖田祐作氏の機関車表データによる履歴では
1933-12-1 日立製作所笠戸工場 製番518
戦前の配属不明
1949-4-19現在 松本
1955-8-1現在 信濃大町
1962-3現在 松本
1964-4-1現在 松本
この間に上諏訪に移動
1972-4-1 中津川
1973-4-27 中津川 廃車    戦前の配属は不明ですが、戦後は信州地方で活躍しており、上諏訪機関区時代は茅野、上諏訪、下諏訪、岡谷での入換に従事していたそうです。仕業札入れには入3の札が入っています。

Dsc07090edit またこの説明版にあるように諏訪鉄山から鉄鉱石が採掘され、その輸送にC12が牽引する貨物列車が走っていた線があったことも初めて知りました。

Dsc07093
Dsc07091 九州で活躍したC12形、例えば187号機(常陸大子駅横に保存)、287号機(千葉県君津市小櫃公民館に保存)のような炭庫の通風孔はありません。

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村 
鉄道コム

最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。

2020年7月29日 (水)

新金谷駅SL広場に保存されているC12 164号機

拙Blogの過去の記事を見返してみると、保存車両に関する記事は2019年9月9日の元吉原小学校に保存されている東京都電7024号車の記事が最後となっています。これからしばらく、保存車両の話題で行きたく思います。


Dsc00053
2017/3/12 大井川鐡道新金谷駅


Dsc00056


最初は2017年3月に三島、吉原から岳南鉄道、吉原小学校、そして大井川鐡道を訪問した際に新金谷駅のSL広場で見学したC12形164号機です。


Img_7815
この機関車は1937年9月に製番484で日本車輛名古屋工場で落成しました。当初の配置は不明ですが、1941年から1947年にかけて上諏訪に配置、1948年には岡山に転属、1955年には宇部支区、1962年には厚狭区、1973年には木曽福島区に所属となり、同年9月20日同区にて廃車となりました。


Dsc00052
Dsc00059
これまでに各所でC12形を見てきましたが、C12287号機(小櫃公民館)のような炭庫の風穴はこの機関車にはありません。

同月24日、貸与され本川根町の大井川鐡道千頭駅で保存となり、1987年2月、日本ナショナルトラストが購入、同年5月14日解体整備が開始され、7月25日復元発車式を済ませ動態保存車となりました。2005年4月23日、ATSが未取り付けのため本線運転は終了し、2011年10月から写真のようにSL広場のターンテーブルにて静態保存となりました。2016年には大井川鐡道と日本ナショナルトラストの間で再び動態保存運転を目指す合意が交わされたそうです。


Dsc00074
C12形は1932年から1947年までに282両製造され、日本車輌製造110両、日立製作所55両、三菱造船所17両、川崎車輛56両、汽車製造44両を担当しました。製造期間における設計変更は38号機以降のアーチ管(ボイラー火室内に装備して伝熱面積を増大、蒸発量の増加のため)の装備、制輪子の変更(1933年製以降)、先輪、従輪のスポーク輪心からディスク輪心への変更(276号機以降)と少ないのが特徴です。2つの瘤は前が砂箱,後が蒸気溜です。

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村 
鉄道コム


最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。

2020年6月 4日 (木)

2019年8月の岡山・広島・鳥取・兵庫旅行 12 若桜鉄道の旅  その6 若桜鉄道の保存車両 C12 167号機

今回からは若桜鉄道の若桜駅構内などで保存されている車両に関してです。まず最初はC12形蒸気機関車167号機です。

C12-167-190803-2
2019/8/3 若桜

この機関車、沖田祐作氏の機関車表のデータによると
1938-3-20 日本車輌名古屋工場 製番569 大阪局配属
1938-3米子
1945-8-31鳥取
1946-12-31?現在 鳥取
1946-10-19 加古川
1955-8-1現在 加古川
1970-5-7後藤工場全検
1972-3-31(4-4?) 奈良
1973-11-11 吉松(山野線)
1974-2-5 南延岡(日ノ影線)
1974-3-31 南延岡 休車
1974-6-12 南延岡 廃車
1974-11 貸与 兵庫県加美町 中央公民館に保存

と名古屋で産声を上げてから36年間、中国地方、近畿地方で活躍し、最後は南九州で終焉を迎えました。特に加古川線での活躍は終戦直後の1946年から1972年までと長かったため、南延岡で廃車後は加古川線に近い加美町からの請願で同町役場前に保存されるようになりました。

一方、若桜駅構内には1930年の開業から転車台、給水塔などの蒸気機関車用設備が残され、これらの施設の修復を続けてきた山根徹氏の活動を継承する「若桜プロジェクト」が2006年6月にNPO法人として発足しました。2006年10月22日には「若桜駅SL遺産保存活動」が立ち上げられ加美町に保存されていたC12167号機を誘致することになり、2007年8月8日に移送されました。

C12-167-190803-3
登記上は車両ではないものの、何とか動くように出来ないものかと運転に向けた整備が進められ、2007年10月14日、圧縮空気による公開試運転に漕ぎつけました。
さらに2015年4月11日には地方創生号(社会実験)として日中の若桜鉄道営業路線を線路閉鎖し、12系客車に案山子を乗せ、後述のDD16に牽引され若桜~八東間を往復しました。

2016年以降、5月1日は「恋の日」という語呂合わせで、C12167号機もピンクに塗装されイベントに登場するようになりました。実はこのピンク色塗装は2013年6月9日に智頭急行が線内の恋山形駅の駅舎、ベンチ、看板などをピンクに塗装したのが始まりで、駅構内には「ハート形モニュメント」「幸せ の鐘」などが設置され、全国から多数の夫婦・カップルが訪れ、今では“恋愛のパワースポット”として鳥取県 を代表する観光地にまで成長したことから、若桜鉄道でもC12167号機のピンク塗装が毎年5/1から5/8にかけて行われるようになったそうです。鳥取県としてもピンクを県のイメージカラーとして売り出しており、既にピンクのカレー、ピンクの醤油などが販売されているそうです。

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村 
鉄道コム

最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。

2019年8月 4日 (日)

速報版 岡山、広島、鳥取、兵庫を巡る旅 二日目

2日目は、朝9時にオープンする「津山まなびの鉄道館」の見学と因美線・智頭経由で郡家(こおげ)まで行き、若桜鉄道を訪問することです。

Dsc02438
2019/8/3 津山駅前

前回、津山を訪問した2013年には無かった駅前のC1180号機を見学します。2017年8月までは津山市南小学校に保存されていたそうです。実に美しく整備されています。

Dsc02352

2019/8/3 転車台上にはDD13 638号機が乗っていました。ここに乗る車体は1ヶ月ごとに替わるそうです。

Dsc02428
キハ58 563は少し前に引っ張り出されており、車内も見学可能でした。手前の動輪はC5768号機のもの

Dsc02368
DD16304のラッセルヘッドは片側だけが付属しており、扇形庫の外側から見学することが出来ました。

駅には「津山まなびの鉄道館」までの道順が示されており、徒歩約10分とのこと、オープン前に到着しましたが、既に待っておられる方が数名いました。扇形庫は1936年製で梅小路に次ぐ日本で2番目の大きさの庫だそうです。2009年には転車台とともに経済産業省の「機械遺産」に登録され、2018年にはJR西日本の鉄道記念物とされました。2016年京都鉄道博物館がオープンした際、大阪弁天町の交通科学博物館に保存されていて京都鉄道博物館に収蔵されなかったD512号機、DF5018号機のほか、試作機1両のDE50、DD51, DD13, DD15, DD16などのDL, キハ181、キハ58、キハ52、キハ28、そして異色のオハ50形にエンジンを搭載したキハ33, 10t貨車移動機等13両が収蔵されています。

Dsc02481
2019/8/3 智頭 キハ120-343 因美線 津山~智頭間

駅に戻り、1135発の因美線智頭行きに乗車、1時間程で智頭に付きますが因美線はこの区間山越えでキハ120形25km速度制限区間をゆっくり進むのが印象的でした。

Dsc02492
2019/8/3 智頭 HOT3501 智頭~鳥取間 上郡~智頭間の智頭急行の車両が山陰線まで乗り入れています。

智頭からは智頭急行HOT3500形鳥取行きで郡家に向かいますが、郡家で降りて若桜鉄道を待つと1時間ほどあるので、そのまま鳥取まで乗車しました。

Dsc02513

Dsc02532
2019/8/3 鳥取 キハ126 何種類かのラッピングがあるようですが、15+1015は漫画家青山剛昌が北栄町出身とのことで名探偵コナンのラッピング(青と赤基調)となっています・

鳥取駅は高架駅ですが、自動改札は導入されておらず、女性の駅員さんが列車のアナウンス、改札をしておられました。
30分の滞在で駅弁を購入、列車の写真等を撮影後、郡家に戻ります。今度はJRキハ47形2連でした。郡家で若桜鉄道の切符を購入する際に往復を買おうとしたら、1日自由乗車券の方が100円安い(¥430x2に対して¥760)とのことでそちらを購入。10分ほどで若桜行きの列車が到着、この列車も鳥取方面からやって来ました。

Dsc025842019/8/3 若桜 隼駅がスズキ製大型バイクの聖地とされていることからWT3301はバイクのラッピングに

Dsc02596

Dsc02592
若桜鉄道に乗車するのは初めてですが、隼駅ではライダーの集会があり、安部駅は映画「男はつらいよ 寅次郎の告白」(1991年12月21日公開)のロケ地、そして終点若桜駅には12形客車、DD16 7号機, C12167号機などが保存されていました。

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村 
鉄道コム

最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。

2018年9月 1日 (土)

速報版 信州公園保存車両巡りの旅 その1 

8月も終わり、2018年のこの狂ったように暑い夏はどうなるのか、ここ数日はゲリラ豪雨が各地で発生し、ここ数年の気象状況の異常さを痛感しています。

さて、以前コメント欄でも書きましたが、31日金曜日から2泊3日の予定で中央線から信州へ、長野電鉄に乗り、帰りはしなの鉄道から軽井沢、碓氷峠、信越本線、高崎線と廻る旅をしています。

表題にもあるように今回は長野県内に保存してある車両を見て回るのがメインです。

Dsc07084 2018/8/31 茅野駅東口 C1267号機

初日は茅野駅東口のC1267号機を皮切りに

Dsc07132

Dsc07164 今年4回目の花火大会の準備で忙しい、諏訪湖畔のD51824号機
上諏訪駅から歩いて10分ほどでした。

Dsc07165
駅に戻るとE353系のS114編成の試運転に遭遇。早くも14編成目まで登場という感があります。

Dsc07196
続いて下諏訪駅から歩いて8分ほどの町役場横のあすなろ公園に保存されているC12171号機

次のターゲットまでは駅まで戻ること無く直接行った方が早そうなので歩くことに

Dsc07221

ここからが今日の長距離歩行の始まりで、諏訪湖岸の岡谷市民総合体育館側に保存されているD51349号機
北海道特有の切り詰めたデフレクターとギースルエジェクターが特徴の機関車でした。

Dsc07217

この辺りから左手に見えるのが上諏訪の方向、天気が良ければ富士山も見えるそうですが
因みに諏訪湖1周は16kmだそうです。

Dsc07241 釜口水門

さらにおよそ1.6km、諏訪湖から天龍川が流れ出す釜口水門まで歩き、

Dsc07250
水門建設工事でのトロッコ輸送に活躍したプリムスも記録

この辺りで雨がかなり降り出しましたが岡谷駅まで無事到着。
ここら辺は中央東線の単線区間なので1つの列車が遅れるとそれが上下列車に波及して行きます。

Dsc05631
塩尻駅から歩いて5分ほどの市役所構内に保存されているD51155号機を記録
この頃には天候も回復して夏の太陽が照りつけていました。駅の側で昼食後、篠ノ井線の松本行きに乗車

Dsc05659
E257系あずさ、かいじからの撤退が発表されており、松本でしか見られないこの姿も貴重な記録かと

Dsc05685
つづいて明科駅から歩いて8分ほどの安曇野市龍門淵公園に保存されているC56124号機

Dsc05709 桑原信号所で上りしなのの通過待ち

またぞろ、雨が激しくなり、姨捨、桑原信号所でのスイッチバック運転は大雨の中となりましたが、運転士が反対側の運転台に移動すること無く逆行運転するのは初めて見ました。

Dsc05732
最後はちょっと分かりづらい場所にあり、日没との競争で慌てましたが、篠ノ井支所(旧篠ノ井市役所構内)のD51921号機を撮影して、本日の予定は無事消化できました。

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村  鉄道コム

最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。

2017年3月13日 (月)

速報版 大井川鐵道「SLフェスタ」 その3 新金谷基地見学と大井川第一橋梁での撮影

SLフェスタ」参加のために初めて訪れた大井川鐵道、2日目(3月12日、日曜日)は昨日と同じように金谷発7:48の3列車で新金谷まで乗車しました。

21003_170312
車両は南海ズームカーでした。

21000_170312
内部は高野線の特急時代のシートが残されており、行楽電車という雰囲気でした。

新金谷は大井川鐵道大井川本線の車両基地(新金谷車両区)があり、鉄道ファンとしては見逃してはいけない駅です。

170312_3
1面2線のホーム両側には客車の留置線があり、ここから千頭まで運行されるSL,ELに牽引される客車が留置されています。

170312 2017/3/12 新金谷 ホーム西側の留置線 E102号機とオレンジ色の旧形客車

170312_2 ホーム東側の留置線 

形式は国鉄のスハ43系ですが、台車のタイプがTR23、TR46などいろいろ観察できる楽しみもあります。

Sl_170312 大井川鐵道にとってSL列車はセールスポイントで、駅入り口前にはその日のSL列車の座席予約状況がこのように表示されます。

左へ進むと駐車場、バスの車庫を過ぎるとSL広場があり、

C12_164_170312
2011年10月7日に再設置された転車台上にはC12164号機が展示されています。

C5644_170312
C11190_170312
本日の運転に向けてC5644号機、C11190号機が準備に入っていました。

E34_170312
電車庫手前では西武から来たE34がなにやら整備中

続いて、代官町寄りの踏切を渡り、線路の東側を金谷方面に歩くとこちらにもSL広場があります。

E33_e32_170312 E33 E32 は電車庫の横に留置状態 その後は近鉄16103

21002_170312 電車庫には南海ズームカー 21001+21002編成

36170312 ホーム横 最東側の留置線には オハニ36 7 展望車 スイテ821 お座敷客車 (青帯車)が留置されていました。スイテ821は西武鉄道サハ1501形の改造車です。

車両区の脇から南東方向に分かれる側線は砂利採取線の跡で14系座席車が3両留置されていました。

14_170312
車体番号は スハフ14557 オハ14535 スハフ14502 でした。これらは「はまなす」で運行されていた客車で平成28年3月の北海道新幹線開通で「はまなす」が廃止されたため、JR北海道より購入し、大井川鐵道での機関車牽引列車に平成29年6月頃から使用されるとのことです(ニュース記事)。

16002f_170312 2017/3/12 近鉄16000系 

新金谷からは元近鉄16000系モ16002+ク16102 で、川根温泉笹間渡まで乗車し、近くの大井川第一橋梁を通過する列車の撮影を楽しみました。

E1023_170312
E1023_170312_2
EL E10 2 牽引 客車急行

C56_447e501_170312
C56_447e501_170312_2
C5644牽引 旧客7両 E501

C11_1905_170312
C11_1905_170312_2
C11 190 旧形客車5両

21003_170312_2
南海ズームカー

16000_170312
近鉄特急 16000系

9:30頃から13:00過ぎまで、数本の列車を撮影できたので、橋のインカーブ側からいろいろな角度で撮影を試みました。
川根温泉笹間渡発13:21の10列車(南海ズームカー編成)で金谷まで、金谷から18切符で小平まで戻りました。

またの機会に是非訪問し、次は沿線の別の場所で撮影をしてみたく思いました。

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村  鉄道コム

最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。

2016年10月20日 (木)

公園保存蒸機 C12 259 宇和島 和霊公園

全国の公園等に保存されている車両を見て歩くシリーズ、今回は2014年12月の広島・四国西部旅行で訪れた宇和島市和霊公園に保存されているC12259号機です。

C12_259_141221_7 2014/12/21 和霊公園

和霊公園は市街地の北端にあり、かつて戦国期の山城、鎌江城があった場所だそうです。中四国地方では漁業を中心に産業の神として崇める和霊信仰があり、その総本山がここ和霊神社だそうです。

C12_259_141221_11
祭神は山家清兵衛(やんべせえべえ)(山家公頼)で米沢の生まれで、伊予宇和島初代藩主伊達秀宗(仙台藩主伊達政宗の長男)の家老として産業の拡充、民政の安定に手腕を発揮しましたが、元和6年(1620年)、奉行を務めた桜田元親一派に襲撃され、一族皆殺しにあいました。その後、この事件に関与した者が相次いで海難や落雷で変死したため、清兵衛の怨霊だと恐れられ、その霊を城北の地に祭ったのが和霊神社の始まりだそうです。

C12_259_141221_13
伊達政宗の長男の秀宗が豊臣家から寵愛を受けたこと、さらに慶長4年(1600年)には仙台藩の後継者となる伊達忠宗が誕生し、秀宗は伊予宇和島10万石を与えられ別家を興したことなども関係し、かなり複雑な人間関係があったようです。

C12_259_141221_21
キャブ内部も見学可能でした。

この機関車の履歴をいつものように沖田祐作氏の機関車表データから見てみると

C12259      日立製作所笠戸工場=1286            1940-09-16 S50.00t1C1t(1067) 車歴;1940-09-16製造→納入;国鉄;C12259→配属[達743];大阪局→1940-09-16竣工→       配置;大阪局→1955-08-01現在;宇和島→1968-12-11廃車;宇和島→       保存;愛媛県宇和島市「和霊公園」;C12259

とのことで、1940年9月16日に日立製作所笠戸工場で落成し、大阪局配置ですが、どこの機関区なのかは不明の様です。1955年8月以降はここ宇和島区に配置され、1968年12月11日に廃車となるまで活躍したようです。

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村  鉄道コム

最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。

2016年5月18日 (水)

公園保存蒸機 常陸大子駅横 C12 187号機

日本全国の公園等に保存されている車両を観て歩くシリーズ、今回は現在、水郡線常陸大子駅横に保存されているC12 187号機です。

C12_187_140906_2 2014/9/6

2014年9月6日
、水戸から水郡線経由で、「郡山車両センター公開」に出かけた時と2014年11月30日、常陸大子で開催された「水郡線営業所祭り」に参加した際の二度、この機関車を見る機会がありました。

C12_187_141130 2014/11/30

まずこの機関車の履歴から、いつものように沖田祐作氏の機関車表データで見てみると

C12187  日本車輌名古屋工場=589 1938-07-00 S50.00t1C1t1067    車歴;1938-07-00製造→納入;国鉄;C12187→配属;門司局→  1938-07-27竣工[門鉄局達617=総裁達617=配属指令の錯誤か?];門司局→  1938-08-02配置;東唐津→1938-09-23豊後森→1942-03-05借入;南延岡→  1942-03-20返却→1943-10-08宮崎→1943-10-19借入;南延岡→1943-10-24返却→  1964-06-02鹿児島→1967-07-067/9?)水戸→  1970-06-01高鉄局配置表(5/31?)高崎一→1970-11-28廃車;高崎一→       保存;茨城県大子町「中央公民館」;C12187

誕生は1938年7月、日本車輌名古屋工場で、C12の場合は川崎車輌、汽車製造会社、日立製作所、日本車輌製造、三菱重工業の五社で製造されました。新製配置は門司局でした。九州各地を転々とした後、関東に異動、水戸から最後は高崎管理局で桐生機関区に配置されて、足尾線で活躍していたそうです。その頃は、現在、桐生市桐生ヶ丘公園に保存されている49号機と一緒だったそうです(詳しくはこちら)。

C12_187_141130_8 2014/11/30

保存に関しては、引退直後は袋田駅横に保存されていたようです。その後、常陸大子町中央公民館に移転し、2010年10月1日、現在の場所に再移転したそうです(詳しくはこちら)。

C12_187_141130_2_2 2014/11/30

見て分かるように、非常に綺麗な外観が保たれています。

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村  鉄道コム

最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。

2015年12月15日 (火)

公園保存蒸機 C12 69 安城総合運動公園

全国の公園等に保存されている蒸気機関車を見て歩くシリーズ、今回は昨年夏の京都、滋賀、岐阜、愛知、静岡旅行の一環で立ち寄った安城総合運動公園のC12 69号機です。

C12_69_140812_4 C12 69号機 2014/8/12 安城総合運動公園

今から思えばあの旅行は終止、雨に降られた旅行でしたが、この安城総合運動公園を訪問した8月12日の午前中も愛知県地方は激しい雨が降っていました。

まずは沖田祐作氏の機関車表のデータからこの機関車の履歴を見てみると

C1269      日本車輌名古屋工場=296           1934-03-00 S50.00t1C1t(1067)
   車歴;1934-03-00 製造→ 納入;国鉄;C1269→ 配属;? → 配置;? →
      1955-08-01 現在;糸魚川→1972-03-19 中津川→ 借入;木曽福島→1973-10-01 返却→
      借入;木曽福島→1974-03-27 廃車;中津川(木曽福島貸渡中廃車)→
      1974-05-00 保存;愛知県安城市「総合運動公園」;C1269
誕生は1934年3月、引退は満40歳を迎えた1974年3月でした。詳細な履歴データは無いようですが、中部地方で一生を過ごした機関車であることはわかります。

C12といえば66号機が真岡鐵道で現役であり、60番台は60号機が福島県飯野町公民館前(未訪)、64号機が宮崎県都城市旧志布志線今町駅跡(未訪)、67号機が長野県茅野市茅野駅東口広場(未訪)と多くが保存されています。

C12_69_140812_3edit
機関車は屋根付き、ホーム付きのスペースに保存されており大変美しい状態を保っています。前照灯は前後ともにシールビームライトです。

C12_69_140812_5

C12_69_140812_2
C12_69_140812 この表示板のように保存会も発足し、定期的なメンテナンスが行われており、内部の公開もあるようです。当日は訪問時間が早すぎて観覧時間ではなかったので、詳細を見ることは残念ながら出来ませんでした。

東海道線の安城駅からは歩いて20分くらいの場所です。公園を名鉄西尾線が突っ切っていますが、こちらも駅はそばにはありません。あまりに激しい雨だったので、帰りはJR安城駅までバスに乗りました。

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村  鉄道コム

最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます

その他のカテゴリー

クルーズトレイン スポーツ ディーゼル機関車 ディーゼル機関車DD13/DD15 ディーゼル機関車DD16 ディーゼル機関車DD200 ディーゼル機関車DD50 ディーゼル機関車DD51 ディーゼル機関車DD54 ディーゼル機関車DE10/DE11/DE15 ディーゼル機関車DF200 ディーゼル機関車DF50 ニュース ハイブリッド機関車 ハイブリッド気動車 バス モノレール 三セク鉄道 事件・事故 事業用車 催事 地下鉄車両 城巡り 大相撲 客車 客車12系 客車14系 客車20系 客車24系 客車50系 客車E26系 新交通システム 新幹線0系 新幹線電車 旅客機 旅客機 Airbus A220 旅客機 Airbus A300 旅客機 Airbus A310 旅客機 Airbus A318/A319/A320/A321 旅客機 Airbus A330 旅客機 Airbus A340 旅客機 Airbus A350 旅客機 Airbus A380 旅客機 Boeing 707 旅客機 Boeing 727 旅客機 Boeing 737 旅客機 Boeing 747 旅客機 Boeing 757 旅客機 Boeing 767 旅客機 Boeing 777 旅客機 Boeing 787 旅客機 Douglas DC-10/MD-10 旅客機 Douglas DC-8 旅客機 Douglas DC-9/MD-80 series/MD-90/Boeing 717 旅客機 Lockeed L-1011 Tristar 旅客機 MD-11 旅行・地域 日記・コラム・つぶやき 書籍 東京メトロ 東京都営地下鉄 民鉄:京成グループ 民鉄:京浜急行電鉄 民鉄:京王電鉄 民鉄:京阪電気鉄道 民鉄:南海電鉄 民鉄:名古屋鉄道 民鉄:大井川鐵道 民鉄:富士急行 民鉄:小田急電鉄 民鉄:山陽電気鉄道 民鉄:東急電鉄 民鉄:東武鉄道 民鉄:江ノ電 民鉄:相模鉄道 民鉄:西日本鉄道 民鉄:西武鉄道グループ 民鉄:近畿日本鉄道 民鉄:阪急電鉄 民鉄:阪神電気鉄道 気動車 気動車1000形 気動車2000系 気動車キハ100系 気動車キハ110系 気動車キハ11形 気動車キハ120形 気動車キハ126系 気動車キハ141形 気動車キハ150形 気動車キハ181系 気動車キハ183系 気動車キハ185系 気動車キハ187系 気動車キハ189系 気動車キハ201系 気動車キハ20系 気動車キハ25形 気動車キハ261系 気動車キハ281系 気動車キハ283系 気動車キハ32形 気動車キハ35系 気動車キハ40系 気動車キハ45系 気動車キハ56/57/58系 気動車キハ75形 気動車キハ81形 気動車キハ82形 気動車キハ85系 気動車キハE120系 気動車キハE130系 気動車キハE200系 海外の鉄道 特急電車 私鉄 蒸機8620 蒸機9600 蒸機C10 蒸機C11 蒸機C12 蒸機C50 蒸機C51 蒸機C53 蒸機C55 蒸機C56 蒸機C57 蒸機C58 蒸機C59 蒸機C60 蒸機C61 蒸機C62 蒸機D50 蒸機D51 蒸機D52 蒸機D60 蒸機D62 蒸気機関車 貨車・貨物列車 路線について 路面電車 軽便鉄道 近郊形電車 通勤電車 連絡船 鉄道以外の博物館・展示施設 鉄道博物館 鉄道施設 電機ED16 電機ED60/ED61/ED62 電機ED70 電機ED71 電機ED72 電機ED73 電機ED74 電機ED75 電機ED76 電機ED77 電機ED78 電機ED79 電機ED91 電機EF10 電機EF12 電機EF13 電機EF15/EF16 電機EF18 電機EF200 電機EF210 電機EF30 電機EF510 電機EF53/EF56/EF59 電機EF55 電機EF57 電機EF58 電機EF59 電機EF60 電機EF61 電機EF62 電機EF63 電機EF64 電機EF65 電機EF66 電機EF67 電機EF70 電機EF71 電機EF80 電機EF81 電機EH10 電機EH200 電機EH500 電機EH800 電気機関車 電車101系 電車103系 電車105系 電車107系 電車113系 電車115系 電車117系 電車119系 電車121系 電車123系 電車125系 電車143系 電車151/161/181系 電車153系 電車155/159/167系 電車157系 電車165/169系 電車183/189系 電車185系 電車201系 電車203系 電車205系 電車207系 電車209系 電車211系 電車213系 電車215系 電車221系 電車223系 電車225系 電車227系 電車251系 電車253系 電車255系 電車281系 電車285系 電車287系 電車289系 電車301系 電車303系 電車305系 電車311系 電車313系 電車315系 電車323系 電車371系 電車373系 電車381系 電車383系 電車401/403/421/423/415系 電車417系 電車419系 電車451/453/455/471/473/475/457系 電車481/483/485/489系 電車5000系 電車581/583系 電車651系 電車681系 電車683系 電車70/72系 電車7000系 電車701系 電車711系 電車713系 電車715系 電車719系 電車721系 電車731系 電車781系 電車783系 電車785系 電車787系 電車789系 電車8000系 電車80系 電車811系 電車813系 電車817系 電車821系 電車8600系 電車883系 電車885系 電車_旧形国電 電車BEC819系 電車E127系 電車E129系 電車E131系 電車E217系 電車E231系 電車E233系 電車E235系 電車E257系 電車E259系 電車E261系 電車E351系 電車E353系 電車E501系 電車E531系 電車E653系 電車E655系 電車E657系 電車E721系 電車E751系 電車EV-E301系 電車EV-E801系 電車クモハ42 電車クモハ52

カテゴリー

2024年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
フォト
無料ブログはココログ

日本ブログ村

  • 日本ブログ村