2018年晩夏 長野県内の保存蒸機を見て歩く旅 95 坂城町武道館裏のD51 245号機
このシリーズ、1月6日の記事で坂城駅の169系編成について触れましたが、坂城駅で下車したのは坂城駅とテクノ坂城駅のほぼ中間の坂城町武道館裏のわんぱく広場公園に保存されているD51 245号機を見学するためでした。
2018/9/2 車体全体的にはよく整備されているのですが、前照灯が欠けているのが残念です。
沖田祐作氏の「機関車表」によるとこの機関車は
1939-9-28 国鉄浜松工場 製番36
名古屋局配属
1939-10-4配置 浜松
1940-8-20金沢
1943-3-2敦賀
1957-10-1福井
1962-6-11上諏訪
1965-7-10(7-9?)稲沢第一
1966-1-23借入 奈良
1966-2-22返却
1966-7-1中津川
1973-7-20廃車 中津川
1973-10-27 坂城町文化センターに保存 といった経歴の持ち主です。
山線での使用が多かったせいか大型の集煙装置が煙突に装着されています。
重油併燃方式であったようで、ドームの後ろには重油タンクが載っています。
国鉄浜松工場製のD51は
1937年製 86 - 90(製造番号19 - 23)
1938年製 D51 199 - 206(製造番号24 - 31)
1939年製 D51 207 - 210・245 - 250・473 - 477(製造番号32 - 46)
1940年製 D51 518 - 530(製造番号47 - 59)
1941年製 D51 531 - 534・685(製造番号60 - 64)
1942年製 D51 686 - 689・819 - 826(製造番号65 - 76)この年から浜松工機部
1943年製 D51 827 - 830・848 - 852・861 - 863(製造番号77 - 88)
ちなみに製造番号1~18に該当する機関車は18900形(後のC51形)で1919年から18900 - 18917号機を製造しています。
潤滑油バルブは線路と同じ方向に砂管のパターンは前の一本がほぼ垂直、真ん中と後方が後ろに流れる感じで浜松工場製ではこれまで
89号機 豊橋動植物公園
200号機 梅小路機関区
688号機 岡崎南公園
824号機 上諏訪 を見ていますが、200号機、688号機、824号機の形態が似ています。
逆転器リンクプレートの穴は小穴です。潅水清浄装置は助手席キャブ前のランボードに小型のものが載っています。
この写真では分かりにくいですが、炭水車側の前照灯も欠損しています。
信越本線で活躍したわけではありませんが、廃車を機にこの地に展示ということになったようです。
最後まで読んで戴きありがとうございます。
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