2023年11月14日 (火)

2023年 北九州旅行 その68  最後は新山口から山陽・東海道新幹線で

今回の九州北部旅行、最終日6月3日、土曜日は小倉駅で早朝の列車を撮影した後、鹿児島本線、山陽本線の各停で幡生まで移動、同駅で山陽本線最西端で活躍する115系、キハ47形等を撮影した後、さらに新山口まで移動、そこから山陽新幹線で東京方面に帰ることにしました。

折しも5月20日にグアムの南東で発生した台風2号が中心気圧を905hPaまで下げ、最大風速60m/sの猛烈な勢力となって、フィリピンの東に至り、北寄りに進路を変更し、宮古島のすぐ東を通過、6月1日から2日にかけ、黒潮の流れに沿うように日本列島の南側を通過し、6月3日15時に伊豆諸島付近で温帯低気圧に変わりました。この台風の接近の影響で6月2日午前中には中国・四国地方で、6月2日午後から3日午前中には東海地方で線状降水帯が発生し、大雨となり河川の増水、低い土地の浸水、土砂災害が起こりました。東海道新幹線も6月3日午前中は名古屋以東が運休となりました。

新山口から新幹線に乗車することにしたのは幡生駅での写真撮影を考慮したのと、山陽本線西部の風景を楽しみたかったのと、さらに自由席にしたのは時間によって列車を変更できる自由度を確保したかったからでした。

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2023/6/3 新山口駅 列車案内版
午前11時ごろ、この時点では名古屋以東が大雨の影響で不通になっていたため、本来東京駅まで行くはずの「のぞみ22号」は新大阪止まりとなっています。

後から思えば、あの時何で早く家に帰りたかったのだろうか、当初の予定通り、1時間後に出る「のぞみ26号」に乗車していれば東京まで座って行けたのにと感じましたが、11:11発の”新大阪止まり”の「のぞみ22号」に乗車してしまいました。乗ったときはもしかしたら途中で、行き先が東京に変更になるのではという淡い期待もありました。

500-w4-230603-2 500-w4-230603-4 2023/6/3 新山口 500系 W4編成

新山口駅では久しぶりに山陽区間で活躍する500系新幹線W4編成の姿を見ることができました。

淡い期待も空しく「のぞみ22号」は新大阪で運転打ち切りとなり、車内アナウンスでは「同じ名前の列車が別のホームから出発するので新大阪以東に向かわれる方はそちらに乗り換えてほしい」とのこと、混雑する中をかき分けて別のホームから出発する「のぞみ22号」に乗ろうとしましたが自由席車両はデッキまで人が立っている状態。その後は1時間あとに新大阪に到着した「のぞみ26号」に何とか乗車しましたが、こちらもどの車両も溢れんばかりで、新横浜まで立ちんぼ状態、名古屋駅、東京駅での列車渋滞による遅延で特急料金は払い戻しとなりましたが、最後はトンだ結末となりました。

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2023年11月13日 (月)

2023年 北九州旅行 その67  博多まで延伸された福岡市地下鉄七隈線

2005年2月3日に福岡市西区の橋本駅~天神南駅間が開業した七隈線が2023年3月27日、博多駅まで延伸開業しました。

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2023/6/1 JR博多駅構内の地下鉄七隈線博多駅の方向を示す案内


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七隈線延伸開業を表示する電照式ポスター

同地下鉄は2018年1月4日記事でレポートしているように鉄輪式リニアモーターモーターミニ地下鉄です。軌間は1435mmの標準軌となっています。全線複線電化(DC1500V)で営業キロは13.6kmとなり、駅数は18となりました。車両は2005年の開業時から導入された3000系(4両編成17本)と博多開業に向け製造された3000A系(4両編成4本)が活躍中です。3000A系は3000系をベースに両先頭車の座席を7人掛けから5人掛けとし、出入口付近のスペースを広げ、乗降をスムーズにし、シートの座面を60mm上げ、吊り手の増設、形状変更などをした系列です。

230601_20231112075901 福岡市の地下鉄路線、時刻表

230601_20231112080001 駅事務室

230601_20231112080002 改札口

天神南から博多までの延伸は2014年2月に起工されましたが、なんといっても記憶に残っているのが同年10月27日に博多警察署入口交差点付近で発生した道路陥没事故でした。原因は岩盤層を掘り進めていたトンネル上部の地盤が割れ、地面と岩盤層の間にあった地下水や土砂が坑内に流れ込み、上部地盤が崩壊したことによると結論付けられました。

同日午前4時25分頃、トンネル工事に携わっていた作業員が「肌落ち」と言われる地盤崩落の兆候を察知、坑内で異常出水も起こり、全作業員の待避、警察への通報、周囲の道路の封鎖等を迅速に行ったため、崩落に通行人や車が巻き込まれることなく、死傷者が出ることはありませんでした。封鎖完了後の午前5時15分頃には地上道路に亀裂が発生し、5時20分頃、道路北側、30分頃には南側に大きな穴が開きました。その後両方の穴が拡大し、縦横約30m、深さ15mの巨大な穴となり、道路直下に埋設されていた水道・ガス・上下水・電気・通信の各管が大きく損傷し、現場を中心にライフラインの遮断が相次ぎました。

将来的には博多駅から福岡空港国際線ターミナルまでの延伸なども考慮されているそうです。

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2023年11月 9日 (木)

2023年 北九州旅行 その66  門司から博多へ 鹿児島本線駅巡り その4 千早駅

鹿児島本線の駅巡り、今回は千早駅です。

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2023/6/1 駅名標

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2023/6/1 同一レベルの高架を行く西鉄貝塚線

西日本鉄道西鉄貝塚線の西鉄千早駅とJR九州の千早駅と駅舎がほぼ一体となっているのが特徴で、前者は1951年6月15日に名香野(なかの)駅として開業、2004年8月2日に高架化で移転し、現在の駅名に、後者は2003年7月7日に国鉄香椎操車場跡地の再開発の一環として開業しました。駅周辺は福岡市の東の副都心と位置付けられており、大型マンションの建設ラッシュの最中にあります。

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2005/12/9 811系 P9編成

230601_202311080758012023/6/1 操車場分岐信号機

Eh50065-1065-230601 2023/6/1 1085レ

100319Ef81-451-100319-2-2 2010/3/19 福岡ターミナルからのコンテナ貨物列車の到着・入換

昨日の記事にあるように千早駅は鹿児島本線と博多臨港線の分岐駅で4081レ、4083レ、4091レ、4095レ、4097レなどの福岡ターミナルから鹿児島本線博多駅方面、あるいは4094レのように博多駅方面から福岡ターミナルに向かう貨物列車のスイッチバックの際の機関車の付け替えの風景が間近で見ることのできる駅でもあります。

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2023年11月 8日 (水)

2023年 北九州旅行 その65  門司から博多へ 鹿児島本線駅巡り その3 香椎駅

鹿児島本線の駅巡りシリーズ、今回は香椎駅です。

230601_20231107073201 2023/6/1 駅名標

230601-2 1,2番のりばの間にある上り線専用の通過線の信号機

遠賀川駅同様に上下線ホームの間に通過線、待避線があるために列車の編成全体を写しこむことができるため、福岡県に旅行する際はほぼ毎回立ち寄っている駅です。

230601_20231107083801 2023/6/1 鹿児島本線門司港、香椎線西戸崎方面 両線は並行して行き、鹿児島本線九産大∼福工大前間で香椎線は鹿児島本線をオーバークロスして海の中道、西戸崎方面に向かいます

鹿児島本線のみならず、香椎線が乗り入れていることは有名ですが、もうひとつ、JR貨物の第一種鉄道事業区間となっている鹿児島本線貨物支線(博多臨港線)の起点駅ともなっています(あくまでも登記上の話で実際に分岐するのは千早操車場ですが)。駅番号では鹿児島本線がJA04,香椎線がJD06となっています

相対式ホーム1面1千、島式ホーム2面4線の計3面5線ホームの地上駅です。

九州鉄道(初代)が博多駅~赤間駅間を開通させた1890年9月28日に開業しました。香椎線は1904年1月1日に博多湾鉄道として開業、1920年に博多湾鉄道汽船に改称、1942年9月22日に博多湾鉄道汽船が5社合併して西日本鉄道を設立、1944年5月1日、西日本鉄道の西戸崎駅~宇美駅間が戦時買収により国有化、運輸通信省が継承しました。

100830051210

駅名は開業時の地名、糟屋郡香椎村に由来しますが、神功皇后の伝承と縁の深い香椎宮が存在するように、かしい(かしひ)の地名は古事記、日本書紀、筑前国風土記に出てきます。

811-p2003-230601_20231107084401 2023/6/1 811系P2003 リニューアル編成

813-r001-230601 2023/6/1 813系 R001編成

47-79-100830-3 2010/8/30 キハ47 79 AQUA LINER他

819-z5311-230601-2_20231107084601 2023/6/1 BEC819系 Z5311編成

Ef81-303-100319_20231107084701 2010/3/19 EF81 303

Ef81-451-051210 2005/12/10 EF81 451他

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2023/6/1 ホームにあるICカード SUGOCAのチャージ機

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2023年11月 7日 (火)

2023年 北九州旅行 その64  門司から博多へ 鹿児島本線駅巡り その2 遠賀川駅

鹿児島本線の駅シリーズ、今回は遠賀川駅です。西小倉駅から西へスペースワールド、八幡、黒崎、折尾など、これまでに降りた駅は数駅あるのですが、今回の旅では降りてませんので、遠賀川に飛びます。

230601_20231106072201 2023/6/1 駅名標

遠賀はかつては「おか」と読んだそうで、日本書紀や万葉集にも記述がみられるそうです。1890年11月15日、九州鉄道が博多駅方面から延伸してきた路線の赤間駅~当駅間が開業した際に開設されました。開業時は遠賀郡島門村と浅木村の境目に駅が設けられたそうですが、1908年7月1日の遠賀川河川改修で現在地に移転しました。このときに鞍手郡鞍手町の室木駅までの11.2kmを結んだ室木線が開業しました。敷設の目的は沿線の炭鉱から算出する石炭の運炭でした。1978年7月25日には古月~室木間の貨物営業が廃止され、1981年9月18日には第1次特定地方交通線として廃止が承認され、1984年2月1日、遠賀川~古月間の貨物営業も廃止となり、1985年4月1日、全線廃止となり、西日本鉄道のバスによる輸送に転換となりました。

室木線は山陽新幹線の建設現場に近かったことから、以前石炭の積み込みに使われていた室木駅構内の空き地等が軌道工事区として利用されることとなり、室木駅から室木トンネルの工事現場まで専用線が敷設され、新日本製鉄八幡製鐵所で製造された25mレールが軌道工事区で溶接され100m-150mのレールとなり、枕木を取付け、専用線を使って現場に輸送され、さらに溶接し,1km以上のロングレールとなって敷設されてゆきました。

1915年4月13日にはやはり石炭輸送を目的に当駅から西芦屋駅までの6.0kmを結んだ芦屋鉄道が開業しました。同鉄道は軌間762mmの軽便鉄道でした。しかし経営が苦しく1932年4月25日には廃止となりました。第二次世界大戦終了後、芦屋町に建設されていた日本陸軍芦屋飛行場を進駐軍が接収し、米軍芦屋基地とし、資材・物資輸送のため、旧芦屋鉄道の路盤等を利用して建設されたのが芦屋線で当初は進駐軍専用側線として1947年3月2日に開業、1950年から大蔵省所有路線(建設費用が大蔵省の終戦処理費から捻出されたため)となり、同年2月10日から一般旅客営業も開始されました。しかし朝鮮戦争の勃発等もあり、芦屋基地が輸送基地となり、物資の輸送量が増加し、貨物主体の路線であり、正式な国鉄路線ともなかなか認知されず、全国版の時刻表にも掲載されなかったようです。1961年6月1日、米軍芦屋基地の返還と共に廃止されました。

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2010/8/29 レールセンターのチキ5500形と牽引用機械

山陽新幹線建設工事の際の経験からか、遠賀川駅の5番のりばの南側にはJR九州の子会社である「九鉄工業」が運営する「遠賀川レール技術センター」がありました。同センターでは黒崎駅から送られてくるレールをロングレールに加工する工事などが行われていました。2010年頃、同センターは廃止となり、跡地にはJR九州と九鉄工業による合同の研修施設「遠賀川施設実習センター」が設置され、中堅社員やグループ企業の土木・施設関係職員の検査・作業技術の向上を目的に、各種の実習が行われ、施設関係の事故の展示なども行われています。

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2018/1/18 火事で焼失した駅舎に代わって設置された仮駅舎

2017年8月30日、午前8時ごろ、駅構内のたい焼き店付近から出火し、駅舎が全焼したのも記憶に新しいことでした。

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2023/6/1 885系 SM-2編成

883-ao18-100829 2010/8/29 883系 AO-18編成

787-bm10-171014 2017/10/14 787系 BM-10編成

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2023/6/1 ED76 83 1091レ

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2017/10/14 EH500-46

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2023年11月 6日 (月)

2023年 北九州旅行 その63  門司から博多へ 鹿児島本線駅巡り その1 西小倉駅

5月末から6月頭にかけての九州北部旅行では鹿児島本線の各停に乗車し、門司から博多まで往復しましたが、いくつかの駅では列車から降りて、撮影をしました。まず最初は西小倉駅です。

230601_20231105082801 2023/6/1 駅名標

10月4日の小倉駅に関する記事にもありますが、1891年4月1日に九州鉄道(初代)が黒崎駅から門司駅間を延伸開業した際、開業した小倉駅は現在の西小倉駅付近に開業しました。その後、1915年4月4日に小倉駅は東に移転しました。さらに1958年3月1日、さらに700m東に移転し、現在の地に小倉民衆駅が開業となりました。1974年12月14日、当時の国鉄がこの地に西小倉駅を開設しました。但し、日豊本線所属の駅としての開業であったため、鹿児島本線のホームはありませんでした。1987年4月1日、国鉄が分割民営化され、JR九州が発足、同じ年の10月1日、鹿児島本線にもホームが設置されました。1988年7月1日にはみどりの窓口が設置され、2003年3月29日には橋上駅舎が新築され、7月7日には日豊本線、鹿児島本線の快速が停車するようになりました。

構造は単式ホーム1面1千、島式ホーム2面4線の計3面5線ホームを有する地上駅です。
1番のりば   日豊本線、日田彦山線 下り
2・3番のりば  日豊本線、日田彦山線 上り (3番線:小倉総合車両センター出入場線が接続)
4番のりば        鹿児島本線 下り
5番のりば   鹿児島本線 上り

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2005/12/9 西小倉駅5番のりばホーム端から小倉駅方向

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2008/12/8 西小倉駅 4番のりばホーム端から小倉駅方向

小倉駅~西小倉駅間の配線で興味深いのは2000年代初頭、貨物線が部分的に一時的に単線になっていた ことです(こちらのサイトの配線図も大変参考になります)。

Eh50047-3051-230601_20231105092301 2023/6/1 西小倉駅 4番のりばホームから小倉駅方向

現在は貨物線も複線化されています。

230601_20231105092401 2023/6/1 日豊本線側 こちらは基本的に変わりません。

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2023年11月 2日 (木)

2023年 北九州旅行 その62  小倉城見学の後は来た道を戻り、魚町銀天街や旦過市場をブラブラ

小倉城を見学した後は北九州市役所の横を通り抜け、紫川の縁に出ました。ちょうどお昼時でここら辺一帯は紫川テラスと呼ばれ市役所に務る方々や周辺のオフィスなどで働く人々がランチタイムを楽しんでおられました。

230602_20231101063101 2023/6/2 紫川 左手奥の方が小倉駅方向、右端に神嶽川の合流点が辛うじて写っています

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しばらく東方向に歩くと、紫川に合流する神嶽川が流れており、この川を渡ると、小倉駅方向の北側が魚町銀天が南側が旦過市場になります。

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魚町銀天街は1951年、我が国で初めて公道上にかかるアーケード商店街として整備された場所で「銀天街」という名称は6000通の公募から「銀の天井に輝く街」という意味で命名されており、全国各地に「銀天街」の名称は広まったそうです。

地方都市などでは大型スーパーの進出やネット通販の発達で商店街の「シャッター商店街化」が叫ばれて久しいですが、この商店街は数々の活性化計画などで活気を保っているようです。

魚町銀天街の南の端は旦過市場に接続しています。そもそも「旦過」とは修行僧の雲水が宿泊する場所のことで、小倉城の城主を務めた小笠原家ゆかりの宋玄寺や開善寺があり、城下町の南玄関の香春口との間に橋がかけられていたこと由来するそうです。

230602_20231101063701 神嶽川と旦過市場の裏側

ここに市場が出来たのは神嶽川から海産物を荷揚げする場所として開け、さらに後年、田川、中津方面からの野菜の集積地となったことがきっかけとのことです。

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230602-2_20231101064101 旦過市場内部

これまで旦過市場は2009年7月の中国・九州北部豪雨による浸水被害、さらに2010年7月にも同様の浸水被害を受けたほか、1999年9月、2022年4月、8月に大規模な火災による焼失被害が発生しており、建物もかなり老朽化しているため、訪問時はまさに再整備のさなかといった感じでした。
230602-3edit 230602-4edit 230602-6edit 旦過市場リボーンプロジェクト紹介のポスターから

短い時間でしたが、小倉の街、松本清張記念館、小倉城、魚町銀天街、旦過市場と回りましたが、非常に魅力的な場所ばかりでした。

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2023年11月 1日 (水)

2023年 北九州旅行 その61  松本清張記念館のあとは小倉城に

これまで何度か小倉には来ていましたが、街をブラブラ歩くことはあっても小倉城や松本清張記念館は訪れたことがありませんでした。いつ頃から始まったのかはっきり記憶はありませんが、最近は訪れた先で城巡りをするのもプログラムに組み込まれており、小倉では小倉城を見学することにしました。

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2023/6/2 紫川と小倉城、奇妙な形の建物はリバーウォーク北九州

昨日の記事の地図にあるように小倉城は小倉駅の南西にあります。城の歴史は1264年から1274年の文永年間、緒方大膳が居城したことに始まるようです。その後、1569年(永禄12年)、毛利氏が築城し、高橋鑑種や毛利勝信が居城、1602年、関ヶ原の合戦の論功で細川忠興が豊前国1国と、豊後国速見郡、国東郡合せて39万9千石で入封となり、7年かけ唐造の天守閣を築城、城下町が整備されました。1632年、細川家が肥後国に移封となり、小笠原忠真が領主となり、幕末まで居城しました。1837年、本丸御殿、天守が火事で焼失、以後天守は再建されず、第二次長州征伐では長州藩の攻勢の前に、小倉藩は火を放って小倉城を焼却、熊本に退避し、1867年の和平後も領地は長州藩預かりとなりました。

230602-12 12-230602 2023/6/2 旧陸軍第12師団司令部 鉄門の跡

230602-12_20231031090801 大砲

明治以降は1875年に陸軍の歩兵第14連隊と同隊を管轄する歩兵第12旅団本部が松の丸跡に置かれ、1898年には陸軍第12旅団司令部庁舎が本丸跡に建てられました。1925年に、同庁舎は久留米に移転しましたが、太平洋戦争終戦まで小倉城跡は原爆投下のターゲットとなった軍都小倉の中枢でした。また陸軍の中央機関であった陸軍造兵廠が直轄する6機関のひとつであった小倉兵器製造所が1916年に開設され、1923年の関東大震災で被災した東京砲兵工廠の集約移転先として小倉工廠が1933年に完成、後に小倉造兵廠として小型戦車、小銃、機関銃、後者機関砲、砲弾、風船爆弾、化学兵器などが製造されました。このため、1945年8月9日のアメリカ軍の原爆投下では、小倉陸軍造兵廠が第一投下目標とされましたが、悪天候で爆撃航程に失敗したため、第二投下目標であった長崎市に投下されました。

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1959年、鉄筋コンクリート構造の天守閣が復元され、内部は郷土資料館として利用されることになりました。

城郭は本丸を中心に、南に松丸、来たに北の丸、それらを囲むように二の丸、三の丸、外郭が配された梯郭式平城で城の東側を流れる紫川を天然の堀として利用していました。創建時の天守は4重5階の大天守と1重の小天守からなる連結式層塔型天守でした。規模的にも熊本城(143坪)、姫路城(140坪)、豊臣大坂城(132坪)を凌ぐ209.25坪と壮大なものでした。

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焼失する前の天守の模型 他の城の天守に見られる破風と呼ばれる飾り屋根が無いのが特徴でした。1959年の再建時、破風が無いとサマにならないという意見が地元商工会から出され、大入母屋破風や千鳥破風・唐破風などの破風が追加され、史実とは異なる外観となりました。

230602_20231031094501 小倉城天守再建50周年を記念して誕生した公式マスコットキャラクター「とらっちゃ」(情報

230602-4_20231031094801 天守 東側から

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古くから小倉ぎおんさんと呼ばれる八坂神社

870年(貞観12年)4月に疫病が蔓延した際に企救郡の総鎮守として創建され、細川忠興が京都出身であったため京都の祇園祭を取り入れ小倉祇園社として小倉藩の総鎮守に

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2023年10月31日 (火)

2023年 北九州旅行 その60  北九州モノレールを堪能した後は松本清張記念館へ

北九州モノレールを一往復完乗した後は旦過まで再び乗車し、次に向かったのは以前から小倉に行く機会には訪問したかった松本清張記念館でした。

230602-edit 2023/6/2 小倉駅、モノレール旦過駅と松本清張記念館の位置関係

昭和を代表する小説家であり、小説のみならず、「日本の黒い霧」「昭和史発掘」などの近現代史に関するノンフィクション作品、さらには森鴎外、菊池寛などに関する評伝など幅広い領域に及ぶ創作活動を行った松本清張1909年12月21日に広島県広島市で生まれ、福岡県企救郡板櫃村(現在の北九州市小倉北区)に出生届が出され、1992年8月4日亡くなりました。

230602-2_20231030091101 表札

230602_20231030091201 カフェの併設されておりその名は「清聴」

北九州市は清張の生前の功績を称え、後世に語り継ぐことを目的に小倉城址域の一角に記念館を建設することを決定し、1998年8月4日に開館しました。

230602_20231030091401 玄関正面

館内は写真撮影が禁じられているので外観等の写真しか紹介できませんが、なんといっても展示の目玉は杉並区高井戸の自宅の外観と書斎、書庫、応接間等が清張が亡くなった当時のまま再現されていることです。

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2023年10月30日 (月)

2023年 北九州旅行 その59  北九州モノレールに乗って その3 企救丘総合基地

北九州モノレールの終点、企救丘駅を降りて、少し先に企救丘総合基地があり、北九州高速鉄道の本社や車両基地があります。

230602-edit2 企救丘駅と総合基地の位置関係 駅に掲示されていたNavicaの地図を加工しています。

モノレールの軌道は企救丘の駅から先、敷地内をグルっと回って基地に出入りするようです。

230602-4_20231029124701 2023/6/2 表札

230602-6 正門 右手のビルが本社の社屋

230602-7 社章とモノレールと読める植栽も

501-230602 この黄色の車体の車両は事業用車・工作車501かと思われます。車籍は無いようです。

230602-8

230602-3_20231029130101 トンネルのような建物は車体洗浄用でしょうか、中にブラシのようなものがみえます。手前は3線の分岐器ですね。

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