2021年10月15日 (金)

小名木川に沿って歩く その14 江東区芭蕉記念館を訪問

小名木川に沿って歩くシリーズ、最後は萬年橋の数ブロック北側にある芭蕉記念館です。

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2021/8/31 江東区芭蕉記念館

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松尾芭蕉(幼名金作、成長後は宋房)は寛永21年(1644年)伊賀の国の農民の家に生まれ、寛文2年(1662年)伊賀国上野の侍大将・藤堂新七郎良清の嗣子・主計良忠(俳号は蝉吟)に仕え、厨房役か料理人を務めました。2歳年上の良忠とともに京都にいた北村季吟に師事して俳諧の道に入りました。延宝2年(1674年)に江戸に出て、日本橋に居住、上水道工事などに携わり、延宝6年(1678年)に宗匠、プロの俳諧師桃青としてデビューしています。延宝8年(1680年)、深川に転居し、草庵での暮らし、隠逸を始めます。この草庵には門人から贈られた芭蕉の株が生い茂ったことから「芭蕉庵」と呼ばれました。元禄2年3月27日(1689年5月16日)、弟子の河合曾良を伴い、江戸を発ち、東北から北陸を経て、美濃の国大垣まで約5カ月、600里(2400km)の旅を敢行し、有名な紀行文「奥の細道」を完成させました。
深川の芭蕉庵は芭蕉没後、武家屋敷に取り込まれ保存されましたが、幕末の混乱で消失、1917年9月の台風の高潮の後、常盤一丁目から「芭蕉遺愛の石の蛙」(伝)が出土し、同10年に東京府は、この地を「芭蕉翁古池の跡」と指定しました。江東区は1981年に芭蕉の業績を顕彰するために1981年4月19日に芭蕉記念館を、1995年4月6日に芭蕉記念館分館を開館しました。Dsc06059
深川芭蕉庵における有名な「古池や 蛙飛び込む 水の音」の成立事情の解説
「蛙飛び込む」に対してそれまでの和歌の伝統からは「山吹や」が良いのではという高弟の宝井其角の提案に対し、芭蕉はそれまでの伝統を打ち破り、「古池や」を持ってきたと言う話題

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2021年10月13日 (水)

置換えまであと僅か、相模線205系500番台R1編成に「相模線100周年HM」

相模川の砂利輸送を目的として相模鉄道が茅ケ崎駅から川寒川駅間を1921年9月28日に開業してから今年で100年になります。当初は軽便鉄道でしたが、1924年に会社定款が変更され地方鉄道になりました。1926年4月1日は寒川駅~倉見駅間が延伸開業、7月15日には倉見駅~厚木駅、1931年4月29日、厚木駅~橋本駅間が開業し、全通しました。
太平洋戦争が勃発し、都心が攻撃された場合の東海道~中央~高崎線を結ぶ迂回ルートの確保として相模線は1944年6月1日、国有化され運輸通信省鉄道総局管轄の相模線となりました。
茅ケ崎~橋本間33.3kmの他、かつては寒川駅から川寒川駅までの川寒川支線(0.9km、1931年11月1日に廃止)と寒川駅~西寒川駅までの寒川支線(1.5km、1984年3月31日廃止)が存在しました。

沿線は1980年代以降、ベッドタウン化されますが、それまでは相模原市が人口20万人、厚木市が8.9万人と少なく、相模川の砂利採掘が禁止された1960年以降は貨物輸送量も少なく、1971年度の営業収支は関東地方の国鉄線では鹿島線の634、木原線の459に次ぐ第3位の赤字線でした。それでも第三セクター化されずに来れたのは厚木市の日産自動車工場製の自動車輸送をまかなうためでした。

首都圏路線として国鉄時代は非電化のまま残され、民営化され1991年3月16日JR東日本のもとで全線電化されました。

Dsc06424 2021/10/11 海老名 9月28日からR1編成に掲出された相模線100周年HM

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2021/10/11 橋本到着後は八王子方に引き上げ、駅横のの電留線に入線して昼過ぎまで休憩

電化で投入されたのが205系500番台で、R1~R13の4両編成13本が投入され、今年で投入から30年が経ちますが、11月18日からはE131系500番台に置き換えられる予定であることがアナウンスされています。

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Dsc06428相模線100周年を記念し、9月28日まではぬりえアート展が開催され、9月28日からはR1編成にHMの掲出、さらに車内には沿線の小学生による205系500系のぬりえアートが掲出されています。

武蔵野線で長く活躍した205系も全編成撤退し、残すところは相模線、東北本線・日光線などでの活躍となった205系ですがそれらもE131系への置き換えがアナウンスされています。

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2021年9月29日 (水)

小名木川に沿って歩く その12 高橋から隅田川接続部へ

小名木川に沿って歩くシリーズ、橋の袂にシーラカンスの像のある西深川橋の次は高橋です。

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何か人の名前のような橋ですが、こちらはたかばしというそうで、最初の橋の架橋は約300年前だそうで、永代橋や新大橋よりも古い橋となります。1862年に出版された尾張屋板江戸切絵図-本所深川絵図にも記載されています。江戸から昭和にかけ4回架け替えられており、現在の橋は1973年に架けられた1径間鋼製桁の橋です。

小名木川北岸に高橋という地名がありますが、名前はこの橋に由来し、1934年の町名整理で深川区東森下町の一部、東元町・富川町・西町の全部をもって深川高橋一丁目-五丁目という町名になり、1971年の町名改正で深川高橋一丁目を高橋、深川高橋二丁目-五丁目を森下三丁目-五丁目としました。東京では珍しい、丁番の付かない町名となりました。

都道463号線、通称清澄通りが通っており、この道の地下には都営大江戸線が走っています。古くは月島~柳島福神橋間23番の都電が走っていました。隅田川の東側を川に沿って走る線でした。

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高橋を過ぎて隅田川の手前に現れる大きな構造物は新小名木川水門です。

流域を高潮や津波から守るため1961年に設置された径間11mⅹ3連の防潮水門です。2010年2月28日、南米チリで発生した大地震で日本列島にに津波警報が発令された際にこの水門も閉鎖されたそうです。現在、耐震補強工事を施工中で完成すると水門は2連式になります。

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この橋は1680年の江戸地図に既に登場し、「元番所のはし」と記載されています。その理由は中川番所の記事で触れたように江戸時代初期に小名木川を航行する船荷をチェックする「川船番所」がすぐ北側に設置されていましたが、明暦大火後、江戸の市街地が整備拡大されたため、番所も1661年に番所が中川接続部に移されたため、付近が元番所と言われるようになったためです。

萬年橋と呼ばれるようになった時期は不明ですが、葛飾北斎は富嶽三十六景の中で「深川萬年橋下」として、歌川広重は名所江戸百景の中で「深川萬年橋」として取り上げています。関東大震災までは木製の橋が架かっており、震災後の復興で1930年11月19日に現在の1径間下路ブレースドリブタイドアーチ橋、鉄筋コンクリート床鈑の橋となりました。


Dsc06049 小名木川と隅田川の接続部

隅田川の下流方向には清州橋がちらっと見えます。因みにもう少し右手の萬年橋の北詰めから清州橋を見た眺めは同橋を最も美しく見ることが出来るそうでケルンのライン川の吊り橋を彷彿させ「ケルンの眺め」と呼ばれているそうです。

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2021年9月28日 (火)

小名木川に沿って歩く その11 旧深川区と旧城東区の違いを感じる側道風景

小名木川に沿って歩くシリーズも先が見えてきましたが、扇橋閘門を境に川の水位が1m程度高くなっているため、川沿いに歩いていると交差する橋を潜る際にその高さの違いを感じます。


Dsc06030 2021/8/31 この案内図、よく見ると高橋と隅田川接続点の間に萬年橋があるのが抜けています。

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大横川を越えて、架かる橋は新高橋です。北は森下五丁目、南は白川四丁目を結んでおり、単径間鋼製トラス橋で1979年5月に架けられました。

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そして大富(おおとみ)橋、都道319号(通称、三ツ目 通り)が通っています。三ツ目 通りの言われは堅川に架けられた三之橋の別名(三ツ目 橋)に由来するそうで、都道319号線は現時点でも完成はしていませんが、港区海岸二丁目から、新宿区、文京区、台東区、墨田区を経由し、江東区辰巳二丁目に至る環状3号線を形成しています。

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続いて東深川橋1931年に架けられた側径間:2径間鋼製ガーター・中央径間:1径間鋼製箱桁の橋です。

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次の西深川橋は面白い橋でひとつは当日は気づきませんでしたが、後でネットで調べてみると、橋の銘版はアンモナイトの形をしていたり、橋の袂(南詰)に大きなシーラカンスのモニュメントがあることです(情報はこちら)。

さらに橋を潜る側道は橋と水面の高低差が低いためフロート式になっていることです。

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自転車で側道を通過する際は橋に頭をぶつけないように降りて通過すべき場所です。

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2021年9月27日 (月)

小名木川に沿って歩く その10 再び運河同士の交差点へ

小名木川に沿って歩く旅、扇橋閘門の西側では水位が1m程度高くなっているので、交差する道路の風景も随分変わります。

Dsc05990 2021/8/31 先日、小名木川クローバー橋の記事でアップした写真ですが、参考にもう一回上げます。

第一点は横十間川を境に東側が旧城東区、西側が旧深川区ですが小名木川を渡る幹線道路の数は3本ずつで同じですが、それ以外に架かる橋の数に大きな違いがあります。その事も関係していると思いますが、運河との交差点がそれぞれ1か所ずつあり、横十間川との交差点には小名木川クローバー橋が架けられ我々のような小名木川に沿って歩く人間には便利になっているのに対して、横十間川との交差点にはそういった橋はなく、ちょっと遠回りをしなくてはなりません。

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扇橋閘門のすぐすぐ西側に架かるのは新扇橋です。1929年、関東大震災復興橋梁として架けられた1径間鋼製ランガ―アーチのトラス橋です。1973年3月に改修工事が行われました。ランガ―アーチ橋とは、アーチ橋はアーチと柱の組み合わせで桁を吊り下げ、もしくは支えていますがアーチ部分の部材が太くアーチ部分で支えているのがローゼ桁橋というのに対し、ランガ―桁橋はアーチ部分の部材が細いものを言います。

Dsc06023 少し歩くと大横川の交差部分に着きます。左手が小名木川隅田川方向、右奥が大横川錦糸町方向。
大横川を超えるには大横川に沿って南下し、

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小名木川に沿って南側を走っている清州橋通りが越えている扇橋を渡ります。

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横十間川のように正確な掘削年代は不明ですが、江戸時代に堅川と大川(隅田川)の間の十万坪と呼ばれる葦原を流れていた川を整備した運河で明治時代以降は東京湾に来航する貨物船の荷物を移し替えた艀が行き交い賑わいを見せていました。大戦中、戦後は東京湾や他の運河を掘った浚渫が放棄され川床が上昇、さらに1951年以降は地盤沈下のため橋桁が下がり、船の通航が難しい状態となりました。

Dsc06028 東大島のあたりではかなり西に見えた東京スカイツリーも大横川からは北北東方向に見えます。

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2021年9月24日 (金)

小名木川に沿って歩く その9 地図からも分かる扇橋閘門

小名木川に沿って歩くシリーズ、小松橋のすぐ西側に川幅が1/3程度に狭まる箇所が地図上でも分かりますが、これが扇橋閘門です。


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2021/8/31 小松橋の下の先から川幅が1/3程度に狭くなりその先に鉄の扉が見えます


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閘門の東側の水位は西側の水位に較べ最大で3m程度下げられているため、船舶の通航のために1976年に設置された施設です。


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鋼製単葉ローラーゲートで径間は11m、門扉の高さは前扉5.9m、後扉7.3mです。このため通航できる船舶の大きさは長さ90m、幅員8m、高さA.P.+4.5m以下となっています。

Dsc06016_20210923104901 閘門西側からの風景

Dsc06018 閘門の更新工事は終了し、通航が可能になりましたが、取付護岸の耐震工事が始まりました。

荒川ロックゲート同様にこちらを通過するクルーズ船もあるようです。詳細はこちら

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2021年9月23日 (木)

小名木川に沿って歩く その8 小名木川橋、小松橋、そして扇橋閘門へ

小名木川を旧中川側から隅田川に向かって歩くシリーズ、横十間川の交差部を超えると旧深川区に入ります。

深川の名前の由来は慶長年間の初期(1596年から1614年)に摂津国の深川八郎右衛門が小名木川北岸一帯の開拓を始め、1627年には富岡八幡宮永代寺が創建され、将軍家光の時代からは富岡八幡宮の鳥居前町として栄え、明暦の大火の後、木場が置かれ、商業開港地域となり、岡場所も設置され花街となりました。深川は江戸から見て辰巳の方角にあることから深川芸者は辰巳芸者と呼ばれ、粋で気風が良いとされました。

江戸時代、どこまでが江戸でどこを境に江戸でないのかを明確にするために江戸の領域を定義したのが1818年に幕府が発行した江戸朱引図でした。これによると今の荒川以西が江戸と定義され、さらに町奉行の支配地として墨引も定義され、横十間川以西が墨引の内側でした。

木場が設置されたために材木商人として財を成した紀伊國屋文左衛門や奈良屋茂左衛門も深川に邸宅を構えました。1878年、郡区町村編制法が施行され東京15区が成立し、深川区が誕生、1889年の市制町村制施行で横十間川より西側の地域が深川区になりました。

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旧深川区に入って最初の橋は川の名前そのままの小名木川橋です。現在は都道465号、通称四ツ目通りが通っており、北は猿江2丁目、南は扇橋2丁目を結んでおり、1910年最初は木橋が架けられ、1929年、関東大震災の復興で3径間鋼製桁橋が架けられ、1988年に現在の3径間鋼製桁橋に架け替えられました。

ちなみにこの橋付近の地下を東京メトロ半蔵門線が通過してしています。水天宮駅~押上駅間が着工されたのが1993年12月6日、開業が2003年3月19日で営団地下鉄として最後の新規開業区間となりました。半蔵門線は首都高箱崎JCTそばの水天宮駅からしばらく福住ランプ方向に向かう線に沿って進み、隅田川の下を潜り、清澄公園の西をかすめ、清州橋通りを東に進み、四ツ目通り手前で北に進路を取り、小名木川橋を潜り、錦糸町駅を目指します。

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扇橋閘門のすぐ東側に架かる橋が小松橋です。猿江2丁目と扇橋1丁目を結んでおり、1981年6月に架けられた単径間鋼製トラス橋です。

次回の記事では扇橋閘門について触れます。

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2021年9月22日 (水)

小名木川に沿って歩く その7 横十間川と小名木川クローバー橋

小名木川に沿って歩くシリーズ、越中島支線の橋梁を潜り、さらに西進すると横十間川と交差する地点にX字に架かる小名木川クローバー橋が見えてきます。

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2021/8/31 小名木川に沿って旧中川方向から隅田川方向を見る 交差しているのが横十間川 左が南、右が北、クローバー橋は交差点の上に4つの角を結ぶように架けられています。

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この橋は東京の観光名所にもなっており、小名木川の歴史を紹介するプレートも用意されています。

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小名木川、旧中川方向

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小名木川、隅田川方向 先に扇橋閘門が見えます。

横十間川は1659年に徳山重政・山崎重政両名によって開削され、都道453号線、通称、浅草通りに沿って隅田川から旧中川に通じる北十間川から分岐し、江戸城に対して横方向(地図では南北)に流れ、堅川(首都高7号小松川線の下)と交差、小名木川と交差し、仙台堀川と交差した後、西方に進路を変え、大横川に合流します。川幅が10間(18m)であることからこう命名されました。

Dsc05995_20210921112601 横十間川、北方向 東京スカイツリーも見えます。

Dsc05997 横十間川、南方向 こちらは北砂水上公園となっており、暗渠部の出口にはマイクロ水力発電装置が設置されています。

横十間川はかつての深川区と城東区の境界であり、以前の記事でも触れましたが小名木川に架かる橋の数も深川区がほぼ200mおきに架かっているのに対し、城東区側は1kmおきと大きく違っており、南北の交通の不便さの解消と交差点における川沿いを進む通行の便利さのために架けられたのが小名木川クローバー橋で、1994年12月に供用が開始されました。歩行者、自転車専用の橋です。

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2021年9月21日 (火)

小名木川に沿って歩く その6 進開橋、嵩上げ護岸の碑と越中島支線橋梁

砂島橋を潜ると進開橋の手前でかつてこの辺が江東ゼロメートル地帯だった頃の水害対策のための護岸の碑が残されています。

Dsc05979 2021/8/31 明治期以降の工業の発展と工場による地下水の汲み上げで地盤が沈下し、天井川状態となり護岸が嵩上げされていった記録です。

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水門、閘門で荒川、隅田川と隔絶し、小名木川、横十間川などの水位を約1mほど下げ、護岸に使用したコンクリートなどが不要となり、それを再利用し、遊歩道の整備に充てたとのことです。


次に見えて来るのは進開橋です。北側は大島一丁目と四丁目、南側は北砂一丁目と三丁目の境界となっている都道306号線王子千住夢の島線 、通称、明治通りが走っています。かつて明治通りには都電が走っていました。雪廼舎閑人氏の「続都電百景百話」の「100境川の分車庫」の話題では

京葉道路を水神森で右に曲がり、都電専用橋で堅川を、進開橋で小名木川を南に渡って進むと、境川の停留所に来る。38番の電車は、これから小名木川貨物駅に行く引き込み線のガード下をくぐり、汽車製造会社のわきをかすめ洲崎に向かって行く。29番は境川で左折して、一路葛西橋へ。停留所の右手に見えるのが、まるで飛行場の格納庫のようなばか高い屋根の境川分車庫である。

ちなみに錦糸町から水神森を経て、荒川放水路手前の西荒川、さらに東荒川から今井までの区間、そして水神森から洲崎までの区間は城東電軌の路線として開通後、1942年2月に東京市電に編入された区間でした。旧城東電軌の路線の発展に関してはこちらのサイトの情報が大変参考になります。実際に水神森から永代通りまで現在は緑道となっているかつての都電軌道跡を歩いてのレポートは大変興味深いものがあります。

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進開橋の西側に架かる橋は総武本線越中島支線の小名木川橋梁です。1929年3月20日、小名木川の水運を利用した物流の連絡拠点として小名木川駅が北砂二丁目15に開業し、小岩駅との間が開通しました。貨物専用の駅でしたが、5面のコンテナホーム、6本の貨物荷役線、4面の有蓋車用貨物ホーム、6本の貨物荷役線を持つ東京東部の鉄道貨物輸送拠点でした。

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Dsc05986線路は全線単線ですが、鉄橋や用地は複線分確保されていました。

上の記述にも出てきましたが近くには汽車製造東京製作所があり、同所に続く専用線もあり、同所で製造された151系、181系、153系、157系、165系、101系、103系、113系、115系、455系の他、0系新幹線、私鉄・地下鉄公共電車・海外向け車両などの甲種輸送の出発駅でもありました。一方、都営大江戸線の12-000形の木場車庫への搬入の際には甲種輸送の到着駅ともなりました。

1958年11月10日には線路が越中島駅まで延伸しました。同駅は1990年3月10日、京葉線に越中島駅が開業したことで越中島貨物駅と改称されました。かつては東京都港湾局所有の専用線が豊洲、晴海方面に伸びていましたが、1989年2月10日に廃止されました。

貨物輸送形態の変化により、2000年3月11日に小名木川駅での貨物列車の設定は廃止され、駅も同年12月2日に廃止となりました。機能は隅田川貨物駅に移転となりました。跡地の一部は複合商業施設「アリオ北砂」になりました。因みにそばを通る明治通りの交差点名は依然として「小名木川駅前」となっています。

越中島貨物駅は近くにJR東日本レールセンターがあり、ここからロングレールが各地に配送されています。レールは船から陸揚げされ、センター内でロングレール化され、日曜を除く毎日3往復設定されています。2021年3月のダイヤ改正からJR東日本のレール輸送はキヤ195系となり、JR東日本以外の事業者が購入したレール輸送のみがDE10牽引のチキのスタイルとなりました。

上り列車
工7230D
越中島レールセンター→(入換)→小名木川10:40発→新小岩操10:50着

配9246レ/9294レ DE10牽引
越中島レールセンター→(入換)→小名木川13:42発→新小岩操13:55着
※レール検測時は運休

工7232D
越中島レールセンター→(入換)→小名木川16:10発→新小岩操16:20着

下り列車
工7231D
新小岩操9:23発→小名木川9:33着→(入換)→越中島レールセンター

配9247レ/9295レ DE10牽引
新小岩操12:10発→小名木川12:22着→(入換)→越中島レールセンター

工7273D
新小岩操14:35発→小名木川14:45着→(入換)→越中島レールセンター

※レール検測時は配9295レ/9295レ運休

情報はこちらのサイトを参考にしました。小名木川駅はJR貨物時刻表に記載されている越中島貨物駅のことで、旧小名木川駅より先は入換運転となるため、このように標記しているとのことです。

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2021年9月20日 (月)

小名木川に沿って歩く その5 旧中川接続部から西へ 砂島橋まで

小名木川に沿って歩くシリーズ、いよいよ全長約4.6kmの小名木川に沿って東の旧中川接続部から、川沿いの遊歩道を西の隅田川接続部に向かって歩きます。

現在、この地域は東京都江東区ですが、1932年10月1日、南葛飾郡全域が東京市に編入された際に、亀戸町・大島町・砂町の区域が城東区(江戸城、皇居の東側にあることから)と命名されました。この名前になるまで亀戸区、小名木区などの案もありましたが、東京府会において城東区と決定されました。ちなみにこの頃、東京府東京市は35区の時代で周辺には深川区、本所区、向島区、江戸川区が隣接していました。
1943年7月1日、東京は東京都になり、東京府と東京市は廃止されました。35区の時代は現在のような行政区ではなく一定の自治が認められた存在でした。1947年3月15日、特別区に移行となり、深川区・城東区が合わさって江東区となりました。この時点では東京22区でした(練馬区は同年8月に板橋区から分区されて成立しました)。

Dsc05969_20210919102401 2021/8/31 平成橋から見た小名木川(左手)と旧中川接続部
右手に都営地下鉄東大島駅、茶色の建物が中川番所資料館

Dsc05971_20210919102801 最初の橋は「番所橋」 名前の由来は中川番所に近い場所に架かるからでしょう。
都道477号亀戸葛西橋線(通称、番所橋通り)が通過しています。北側は大島八丁目と九丁目の境界、南は東砂二丁目です。開通は1960年です。橋が出来る前は「草屋の渡し」があり、1946年に最初の橋が架けられ、1960年に現在の鋼製の橋に架け替えられました。

Dsc05972 川沿いの風景 両岸に遊歩道が整備され、ところどころに休憩用のベンチもあります。ちょうど百日紅(サルスベリ)が赤い花をつけていました。

Dsc05976 2番目の橋は「塩の道橋」 1径間鋼製箱桁の歩行者・自転車専用橋で2008年3月に供用を始めました。北側の大島八丁目、南側の北砂六丁目を結んでいます。橋の名称は大島南央小学校と第六砂町小学校の5,6年生から募集し決定したそうです。

Dsc05977 3番目の橋は「丸八橋」 5径間鋼製桁の橋で都道476号南砂町吾嬬町線(通称、丸八通り)が通っています。大島五丁目と北砂五丁目、六丁目の境界を結んでいます。1949年に最初の橋が架けられ、その後1960年、1972年に改築されました。

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4番目の橋は「砂島橋」 1径間鋼製箱桁の歩行者・自転車専用の橋で1979年に供用開始。大島五丁目と北砂五丁目を結んでいます。

この時点ではまだ気づいていませんでしたが、橋と橋の間隔、それと遊歩道の路面と架かる橋の位置関係、高さが旧城東区側と旧深川区側では大きく異なります。前者は橋の間隔が長く(架かる橋の数が少なく)、水面に対して高い位置に架かっており、後者は橋の間隔が短く、水面からの距離も少なくなっています。

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