2024年11月28日 (木)

青梅線開通130周年、青梅駅駅舎築100年

今週は西武秩父線、秩父鉄道、E233系P編成と3日連続で埼玉・東京西部の話題になりましたが、4日目の今日の記事も東京西部の話題でゆきます。

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2024/11/13 青梅駅

今年は青梅線(立川~青梅間)開通から130周年、青梅駅二代目駅舎落成から100年で青梅線沿線の各自治体では関連イベントが多く快哉れています。私も11月13日の午後、青梅市郷土博物館の特別展に行ってきました。

241113-2 青梅市郷土博物館は青梅駅の南の多摩川が大きく蛇行する川沿いの釜ヶ淵公園にあります。

青梅線の立川~御嶽間は青梅鉄道が軽便鉄道の規格で開業した路線で1894年11月19日に立川~青梅間が開業、軌間は762mmで拝島、福生、羽村、小作、青梅駅が開業しました。青梅線開業の本来の目的は日向和田の石灰石採掘とその輸送のためで1895年12月28日には日向和田まで延伸、日向和田は貨物駅として開業しました。1898年3月10日には青梅~日向和田間の旅客営業も開始されました。762mmの軽便鉄道規格では輸送量も限られ、甲武鐡道との接続駅、立川での積み替えも必要となるため、1908年2月18日に全線の軌間を762mmから1067mmに改軌、このときにドイツ・クラウス社製の蒸気機関車4両(二代目1~4号機関車)が導入されました。1920年1月1日には二俣尾まで延伸、1923年4月25日には立川~二俣尾間が直流1200Vで電化されました(その後、1930年に1500Vに昇圧されました)。電化当初には1921年に梅鉢鉄工所で製造された木造客車を改造したデハ1形電車が投入されました。1929年9月1日には御嶽まで延伸しました。開業以来の兼業であった石灰石採掘事業は1920年に浅野セメントに採掘権が譲渡され、採掘量の増加で青梅鉄道にも莫大な運賃収入をもたらしましたが、その後のセメント不況では経営不振に陥り、その打開策として沿線観光開発や旅客誘致に力が注がれることになりました。
 大正期には日帰り行楽旅行ブームが起こり、1921年には西多摩地区唯一の遊園地「楽々園」を現・石神駅前に開設、1925年には奥多摩川の風景を積極的に売り込み、1927年の「日本新八景」選定投票で「奥多摩渓谷」を「日本百景」に当選させました。

241113_202411270951012024/11/13 青梅駅舎 建造されてから100年経過しているとは思えません。

 青梅駅初代駅舎は木造平屋建て、建坪45坪で、駅構内には機関庫、客車庫、工場が併設されていました。1924年11月30日、青梅鉄道開業30周年記念で建て替えられたのが現在の二代目駅舎で地上3階、地下1階で、鉄道省出身の建築家久野節の設計によるものです。

1929年5月3日には社名を青梅電気鉄道に変更、自動車部を設置し、1930年には奥多摩自動車を買収し、乗合自動車偉業を始めました。1934年には団体貸切自動車事業も開始しました。この頃は青梅自動車を買収した武蔵野鉄道(現・西武鉄道)との間で東京~青梅間、青梅市域において激しい競争が展開されました。

青梅鉄道、青梅電気鉄道時代に開業した駅は、創立時の5駅の他
1895年12月28日 日向和田駅(貨物)1898年3月10日 旅客化
1908年5月16日 中神駅
1914年4月1日 宮ノ平駅(貨物)1923年4月1日 旅客化
1920年9月23日 上古新田駅(貨物)1935年6月14日 立川~上古新田間廃止
1927年2月20日 河辺駅
1928年10月13日 楽々園駅 → 石神前駅
1929年9月1日 軍畑停留場、沢井駅、御嶽駅
1930年11月15日 西立川停留場 → 1931年11月15日 西立川貨物駅 → 1935年6月1日 停留場と貨物駅を統合
1932年10月1日 東青梅停留場
1938年1月25日 昭和前仮停留場(現・昭島駅)
1942年7月1日 東中神停留場
1943年3月1日 牛浜仮停留場 が開業しました。

1944年、御嶽駅で接続する氷川に向けた奥多摩電気鉄道の開業に向けた工事も進む中、政策的な要請により鉄道の国有化が進められ、青梅電気・南武・奥多摩電気鉄道は「関東鉄道」として自主的に合併する方針も空しく、国有化されることとなり、4月1日には立川~御嶽間、7月1日には御嶽~氷川間が国鉄に編入となり、青梅線となりました。一方、自動車事業の方は1945年に関連事業を含めた一切を奥多摩振興(現・西東京バス)に譲渡しました。青梅電気鉄道は国有化後、解散を決議したものの、買収路線復帰運動の際に受け皿会社として活動を再開、清算会社として存続した後、1995年に解散しました。奥多摩電気鉄道は奥多摩工業と社名を変更、石灰石の採掘・運送会社として現存しています。南武鉄道も太平洋不動産として現存しています。

40-edit 昭和50年代の青梅駅で休むクモハ40

青梅線には今では想像もできない旧型国電が走っていました。

241113_20241127095701 241113_20241127095801 博物館の特別展で撮影が可能だった展示物から

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展示物に関する説明が纏められた冊子 ¥100で入手可能でした。

E2330-t40-10r-241112-2 2024/11/12 東小金井

E2330-t40-10r-130hm-241107-2 2024/11/7 三鷹

E233系T40編成にも青梅線開業130周年記念のHMが掲げられています。

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2024年11月25日 (月)

西武4000系 4017F 西武秩父線開業55周年記念ラッピングを撮影

1969年10月14日、約2年の工事期間を経て、吾野~西武秩父間の西武秩父線が開業し、今年で55年となりました。開業と同時に旅客輸送では池袋~西武秩父間に5000系特急「レッドアロー」が、そして一般車両として25‰の連続勾配走破のために大出力モーター、発電・抑速ブレーキを装備した101系が投入されました。同線は元来、秩父への観光輸送の他に武甲山から産出される石灰石を原料にしたセメント輸送・砂利輸送、東横瀬駅構内の三菱鉱業セメント工場への重油輸送の目的を有しており、そのために国鉄EF60形電機に匹敵する性能を有したE851電機が投入されました。

E851-800524-edit 1980/5/24 所沢 現役時代のE851 現在、この場所は所沢エミテラスになっています。

4000-4018-e85-241119-edit 4000-4017-e85-241119-4edit 2024/11/19 飯能 5021レとして発車を待つ4017F 

4017Fは11月8日に武蔵丘車両検修場を出場しましたが、出場直後の試運転では赤一色の姿でした(情報はこちら)。色彩的にはE851を彷彿させますが、サイドビューの第一印象は営団地下鉄丸ノ内線の300~500形の再来かとも感じました。

飯能から同編成に乗車し、久しぶりに西武秩父に向かうこととしました。

55-241119 2024/11/19 吾野

吾野駅は西武池袋線と西武秩父線の接続駅ですが、駅横に開通55周年の看板が設置されています。

4000-4018-e85-241119-edit_20241124112301 同駅では後続の特急の通過待ちのため数分間停車します。

4000-4021-241119 2024/11/19 吾野 4021編成

さらに上り、飯能行きとの交換もあり、標準色の4021Fとの対比も楽しめました。

001-a-241119 2024/11/19 西吾野 001系A編成

西吾野では吾野で交換した各停を追ってくる特急とも交換、なぜか「右側通行方式」のすれ違いとなっています。

4000-4017-e85-241119-2 2024/11/19 西武秩父 飯能出発から58分で西武秩父に到着

4000-4018-e85-241119-2
同編成は6分のインターバルの後、5032レとして飯能に向けて出発、飯能到着後は武蔵丘に回送される運用でした。

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55th-anniversary-241119-2 西武秩父駅構内も55周年で様々な飾りつけがなされていました。

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2024年11月14日 (木)

2023年晩夏の関西旅行 JR貨物編 その3 彦根駅を通過する東海道線貨物列車

東海道・山陽本線、東は新鶴見信号場、あるいは東京貨物ターミナルから、西は幡生操車場、あるいは下関貨物駅までの1100kmを越える長距離を現在は新鶴見機関区、吹田機関区、岡山機関区のEF210形が最大1300トンのコンテナ貨物を牽引して、日夜運用に就いています。
そんな日常において今年7月24日12時32分頃、山陽本線新山口駅構内において福岡ターミナルから東京ターミナルに向かう2054レの牽引機、EF210-341号機が同駅で停車し、発車した直後、脱線する事故が起きました。同機は23両のコンテナ貨車を牽引していましたが、脱線したのは機関車の車輪のみでした。
 事故について調べると大阪寄りの第一動輪車軸が折損していることが判明しました。341号機は2022年製造のグループでJR貨物では最新鋭のタイプです。脱線した車軸と同時期に組み立てられた輪軸を装備するEF210形式や他形式の機関車の車軸の点検、コンテナ貨車の車軸の点検が急遽、実施されました。その結果、9月頃には日本中の鉄道会社において輪軸の圧入過程において圧入力値が高いにもかかわらず、あたかも正常値で圧入したように記録簿が改ざんされていたことが発覚し、社会問題となりました。
 確かに圧入値を偽って記録していたことは問題ですが、そもそもEF210-341号機はなぜ脱線したのか、規定値よりも高い圧力で圧入された輪軸の破損が脱線の原因なのかは現時点ではまだ不明なようです。8月13日に新山口から9874レとしてEF210-122号機に牽引され、広島貨物ターミナルに到着、広島車両所に入場、現在も臨時検査入場中のようです。

Ef210341-4095-231005-2 2023/10/5 4095レを牽引して西国分寺を通過する新鶴見機関区配置時代のEF210-341号機
同機は落成後、新鶴見機関区配置となりましたが、2024年3月のダイヤ改正を前に吹田機関区に転属していました。

本題に戻りますが、東海道・山陽線系の貨物列車の撮影しやすさ、昼間の時間帯の本数などを考えた場合、首都圏よりは、名古屋周辺、あるいは関西圏の方がはるかに魅力的と私は感じています。そこで今回は彦根駅で撮影した貨物列車を紹介したく思います。

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5060-230831

2023/8/31 吹田機関区EF210-146号機牽引 5060レ 東福山4:14発、東京タ20:19着で西濃運輸カンガルーライナーTF60 1200トン貨物です。途中、姫路貨物でのみ着発線荷役作業があり、6:37着8:49発となります、他は運転停車です。日・月曜日運休です。

Ef210334-1073-230831 Ef210334-1073-230831-2 2023/8/31 吹田機関区EF210-354号機牽引 59レ 盛岡タ19:52発、安治川口15:21着 こちらも福山レールエクスプレス ブロックトレインです。仙台タ、郡山タでコンテナ荷扱いがあります。土。日曜運休です。

Ef210334-1054-230831 1062-230831 2023/8/31 吹田機関区EF210-334号機牽引 1062レ 本来、岡山区のA5運用ですが、吹田区が代走しています。鹿児島タ16:14発、名古屋タ15:30着

Ef210348-2059-230831 2059-230831-2 2023/8/31 新鶴見機関区EF210-348号機牽引 2059レ 陸前山王(仙台港)23:12発、吹田タ15:14着 西濃運輸カンガルーライナーSS60 仙台タ、郡山タでコンテナ荷扱いがあります。日曜日運休です。

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1054-230831

2023/8/31 吹田機関区EF210-108号機牽引 1054レ 鍋島21:27発、東京タ21:04着 休日運休
EF210-108号機は2024年3月改正を前に新鶴見機関区に転属しています。

最初の5060レが通過したのが11:57、その後、彦根城を見学、約50分して駅に戻り、最後の1054レが13:53と実質1時間の間に5本の列車を撮影することが出来、しかも中線があり、直線区間が長いため、編成全体を写し込める点が魅力的でした。

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2024年11月13日 (水)

2023年晩夏の関西旅行 JR貨物編 その2 おおさか東線の貨物列車

10月17日記事で旅客化されたおおさか東線に関して触れましたが、同路線は元々、吹田貨物ターミナルと百済貨物ターミナル、さらには竜華操車場を結ぶ城東貨物線として開通した路線でした。竜華操車場1938年10月1日に開業し、1939年10月10日には片町線の貨物支線として城東貨物線(放出~八尾間)が開業、さらに機関区も併設され、湊町にあった機関区の機能が移転しました。
1937年、20万平方メートルの敷地の買収から始められ、1938年に操業開始、1941年には1日1200車の処理能力を持つ平面操車場となり、能力はその後、1日1600車まで拡大しました。しかし、国鉄末期の1984年2月1日、ヤード経由式の輸送方式が廃止され、操車場としての機能は停止となり、1986年11月1日、竜華信号場となり、操車場は廃止されました。さらに1997年7月28日には信号場も廃止され、鉄道関係から竜華の名称は無くなりましたが、再開発にあたり、八尾市は跡地の地名に龍華町という地名を残しました。
 一方、百済駅は1940年に大阪南部の貨物取扱能力の救済のため計画され、1942年に承認されましたが、用地の取得の難航と戦争で工事は進まず、1960年に天王寺駅の客貨分離案から漸く着工となり、1963年10月1日に年間40万トンの処理能力で暫定開業しました。1964年11月25日には駅の北側に大阪市中央卸売市場東部市場が開場し、同市場と連絡する貨物線(2.1km)も開業しました。1965年10月にはコンテナ取扱設備も完成、1966年10月には車運車による自動車輸送も開始されました。1968年10月にはそれまで王寺、天王寺、湊町で行っていた鉄道小荷物(チッキ)扱いも同駅に集約されました。梅田貨物駅と吹田貨物ターミナル駅の機能移転先として2006年度から2012年度にかけ駅整備の改修事業が行われ、2013年3月16日のダイヤ改正で従来の百済駅から百済貨物ターミナル駅になりました。

230830_20241112132101 正覚寺信号場方面230830_20241112132102 2023/8/30 平野駅の旅客線北側に敷設された正覚寺信号場と百済貨物ターミナルを結ぶ貨物専用線

百済貨物ターミナル駅は再開発事業で駅面積は13.6haから15.1haに拡大し、従来、18両編成900トン対応であった構内が26両編成1300トン対応となりましたが、平野駅~当駅間には貨物列車用の専用線が無く、到着列車は関西本線上り線を逆走していましたが、2010年10月末に貨物専用線が増設されました。さらに構内も電化されDLによる入換は廃止され、2011年3月12日のダイヤ改正からは当駅~正覚寺信号所間も電化され電気機関車の乗り入れが可能となりました。 

202403
 
2024年3月改正ダイヤにおける百済貨物ターミナル発着列車

Ef510502-4071-230830  Ef510502-4071-230830-2
4071-230830

2023/8/30 衣摺加美北駅を通過するEF510-502 牽引 4071レ

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2024年11月12日 (火)

2023年晩夏の関西旅行 JR貨物編 その1 安治川口駅

大阪市此花区島屋六丁目にある安治川口駅はJR西日本とJR貨物の駅です。

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2023/8/30 駅名標

1898年4月5日西成鉄道が大阪~安治川口間を開業した際に終着駅として開業しました。現在は大阪環状線の支線となっていますが、大阪から安治川に至る路線は当時の大阪港であった安治川河口付近の築港工事のための資材運搬、臨港鉄道としての需要から開業が急がれたようです。1905年4月1日には天保山(廃止後、桜島駅に)まで開業し、1906年12月1日には国有化され、西成線となりました。
1940年1月29日には鉄道車両としてガソリン動車の危険性を認識させた西成線列車脱線火災事故:(3両編成のガソリン動車キハ42000形が駅員の分岐器切換えミスにより、3両目が2対の線路にまたがって走行する事態となり、駅構内の島屋町踏切の構造物に衝突、脱線転覆し、燃料のガソリンに引火、車両火災が発生し、死者189名、重軽傷者69名を出す大惨事となりました。)が起きています。
1987年4月1日の国鉄分割民営化ではJR西日本とJR貨物の駅となりましたが、民営化後しばらくはJR貨物の職員が駅の改札業務を行っていたこともあるそうです。
2004年3月13日、当駅と東京貨物ターミナルを結ぶM250系貨物電車によるコンテナ列車「Super Rail Cargo」の営業運転が始まりました。早いものでもう20年ですか、登場したときは増発や他の電化線区への進出もあるかと思いましたが・・・

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2023/8/30 着発線で入換作業中のHD300-19号機

Ef210335-230830

2023/8/30 機街線で休むEF210-335号機

Ef21017-2308302023/8/30 着発線で休む EF210-17号機

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2024年10月21日 (月)

中央快速線E233系にG車連結開始 まずは3編成登場

2025年3月のダイヤ改正で中央快速線E233系基本番台にG車2両が連結され12両運転が開始されるのに先立ち、10月13日、日曜日からT3, T24の10両貫通編成とH57の4+6両編成にG車が連結され営業運転に投入されました。3月改正までの期間は「お試し期間」としてグリーン料金はかからずに乗車が可能です。わたしも10月15日にその様子を見に行ってきました。

241015 2024/10/15 西国分寺 列車案内表示 編成両数が表示されるように
また、次の列車が10両か12両を知らせる文言がアナウンスに追加されました。

241015_202410200714012024/10/15 西国分寺 G車の連結位置は4,5号車

12-241015 2024/10/15 西国分寺 足元表示も12号車と暫定的に10両用の表示も

E2330-12r-h57-241015 E2330-12r-h57-241015-2 2024/10/15 西国分寺 H57編成 12両化された編成の前面は特に変化なし。増結G車は4号車、サロE233-1と5号車、サロE232-1

E2330-12r-t24-241015 E2330-12r-t24-241015-22024/10/15 西国分寺 T24編成 こちらも12連化されていますが、前面にステッカー等の表示はなし。増結G車は-2

E2330-12r-t3-241015 2024/10/15 立川 T3編成 こちらも同様 増結G車は-7

E2330-10r-t1-241015 2024/10/15 西国分寺 T1編成
当面、10両編成のT1編成には”10 made to be Green Mark" を意味しているようなステッカーが、これ 英語的に"ten made to be" なのか ローマ字読みで 「天まで飛べ」なのかわかりませんが?

E2330-10r-t21-241015 2024/10/15 西国分寺 T21編成 こちらも同様

E2330-10r-t39-241015 2024/10/15 西国分寺 T39編成 こちらは 10 CARS
T6, T20, T26, T36, T42 編成なども同様、しかし書体など細かな点が違っています。

E2330-64r-h48-241015-2
E2330-h-241015 2024/10/15 西国分寺 H48編成 他

一方、6+4編成のH43以降の編成はChuo Ome Line のステッカーが表示されています。
あと、8月か9月頃からか、八トタの所属表記が消されているのが気になっています。

10月19日、土曜日にはT12編成にもG車が組み込まれ運用開始しました。増結G車は-8です。
10月22日、火曜日にはT33編成も運用入りしました。情報によるとこの編成のG車組替は18日に行われたようで、増結G車は-45とのことです。

来年3月に向けて10両編成がどのように12連化されていくのかも楽しみです。

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2024年10月17日 (木)

2023年晩夏の関西旅行 JR西日本編 その16 おおさか東線、新大阪から久宝寺まで

このシリーズの9/26の記事でで新大阪駅から大阪駅うめきた口までの梅田貨物線(東海道本線支線)の前面展望を紹介しましたが、今回は同じ旅で新大阪駅から関西本線、平野駅に向かう際におおさか東線を使い、久宝寺駅まで乗車しているのでその際の前面展望写真を使い、同線の風景を紹介したく思います。首都圏の武蔵野線と同様に大阪中心部から放射状に伸びる各線との交差が楽しい路線であります。

おおさか東線(営業キロ、20.2km:但し、鴨野~放出間は片町線)のうち、放出~久宝寺間は2008年3月15日に開業しましたが、新大阪~放出間が開業したのは2019年3月16日でした。両区間の大半は城東貨物線として、放出~吹田操車場間(貨物駅としては淀川~巽信号場~吹田)が1929年3月15日に北線(片町線貨物支線)、放出~久宝寺(元は竜華)(貨物駅としては放出~平野、放出~鴨野~巽信号場)間は1931年8月10日に開業、1938年10月に竜華操車場が創設され、関西線、臨港線、和歌山線、城東貨物線の貨物は同操車場で仕分けが行われるようになりました。第二次世界大戦が始まると現在の八尾空港の前身の大正飛行場が軍用飛行場となり、航空廠が設置され、竜華から加美、長吉を経て同航空廠に連絡する軍用鉄道線が敷設され、軍用機材を同飛行場に輸送する役割が担われたそうです(参考にした記事)。

おおさか東線として旅客化するにあたり、第三セクターの大阪外環状鉄道が第三種鉄道事業者として路線の建設、改良、施設の保有を行い、JR西日本が第二種鉄道事業者として旅客営業、JR貨物も神前川信号場から正覚寺信号場間で第二種鉄道事業者として貨物列車を走らせています。

2023年3月18日のダイヤ改正で梅田貨物線上に大阪駅(うめきたホーム)が開業し、おおさか東線の全列車は同駅まで乗り入れることになりましたが、今回は新大阪駅から乗車しました。

1-230830 2023/8/30 新大阪駅 1番ホーム 12:26発の久宝寺行 車両は221系6連です。このホームから発車する列車はおおさか東線の列車と京都方面に向かう「はるか」「くろしお」です。

230830 東淀川駅横を通過 画質が悪いのは早朝の貨物撮影でISO感度を上げたままにして戻すのを忘れたためです。
線路は左側から北方貨物線、梅田貨物線、そして旅客線外側線となっています。

230830_20241016103901  梅田貨物線からの分岐 今回の開業で建設された東海道本線をオーバークロスし、吹田操車場からの城東貨物線と合流するまでの区間で、間に南吹田駅があります。

230830_20241016104801 神崎川信号場 吹田操車場からの単線の城東貨物線の合流、および百済方面からの貨物列車が吹田方面に向かうための渡り線が設けられています。

230830_20241016105101 東海道新幹線をアンダークロス

230830_20241016105301 JR淡路駅手前で阪急京都本線、千里線をアンダークロス、この高架工事も2024年9月に見た時はかなり進展していました。

230830_20241016105601 淀川橋梁 城東貨物線時代は貨物列車が間近を通過する橋梁(赤川橋梁)として有名でした。淀川橋梁の先に城北公園通駅、大阪メトロ谷町線を越え、さらにJR野江駅で京阪本線とも接続しています。その先にはかつて淀川貨物線がデルタ線を形成して分岐していた巽信号場がありました。

230830-2 鴨野~放出間で片町線(学研都市線)が右側から合流してきて、同複線の間に入り、放出駅に到着します。

230830-4放出駅手前

230830_20241016110301 放出駅を出発

230830_20241016110501鶴橋方面に向かう片町線西行線をアンダークロスし、南に向かいます。

230830_20241016111501 河内永和駅は近鉄奈良線との接続駅です。

230830-jrJR俊徳道駅は近鉄大阪線と接続しています。

230830_20241016112101衣摺加美北駅を過ぎると百済方面に連絡する正覚寺信号場を通過します。

230830-2_20241016112501 加美を過ぎると関西本線の複線の間に入る形で久宝寺に向かいます。

230830_20241016112701 新大阪から約33分で終点久宝寺に到着です。

221-3-230830-22023/8/30 衣摺加美北 221系 近ナラNC602編成 
おおさか東線を走る列車、2022年3月18日のダイヤ改正まではウグイス色の201系が投入されていましたが、同改正以降は221系となりました。

201-nd612-230830-2

2023/8/30 久宝寺 201系 ND612編成
おおさか東線が部分開業したときから2022年3月の改正までは201系が活躍していましたが、この頃は関西本線がメインの活躍の場となっており、2024年度中には全廃される予定となっています。

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2024年9月26日 (木)

2023年晩夏の関西旅行 JR西日本編 その4 大阪駅うめきた地下口とホーム 

2023年3月18日のダイヤ改正、関西地区の目玉は何といっても大阪駅うめきた地下口とホームの開設かと思います。これは従来、吹田貨物ターミナル駅から梅田貨物駅(2013年3月限りで廃止、現在は梅田信号場)を経由し、桜島線の安治川口駅を結ぶ梅田貨物線のうち、大阪駅北地区を通過するルートを同地区の再開発に合わせ地下化し、大阪駅の地下ホームを新設したものです。現時点では2031年度春開業予定のなにわ筋線も大阪駅(うめきたエリア)に乗り入れる予定です。

梅田貨物線の地下化は2023年2月13日に完了し、同日から貨物列車の運転が始まりましたが、同区間には最大23.5‰の勾配区間となったため、長大編成のコンテナ貨物列車にはEF210-300形による補助機関車が編成最後部に連結されることとなりました。

吹田機関区EF210-300補機関連運用(安治川口)(2024/3改正)

仕業番号
A251  吹貨西14:00 後59レ 安治川口14:21
A252  安治川口22:05 58レ 新鶴見 ヨ5:05
A253  新鶴見5:45  59レ 安治川口14:21
A254  安治川口22:05 後58レ 吹貨西22:25
A255   吹貨西5:53 後3061レ 安治川口6:14/18:05 後3060レ 吹貨西18:26
A256  吹貨東6:55 65レ  大阪タ7:05/8:06 次単1484 吹貨東8:16

Dsc06351

2023/8/30 新大阪駅 1番線を出発 右隣の線路は吹田貨物ターミナルからの梅田貨物線

Dsc06352281系 特急「はるか」とすれ違い

Dsc06353 Dsc06354 上淀川橋梁を渡ります。

Dsc06356

大阪駅に向かう東海道線と別れ、右にカーブし、トンネルへ

Dsc06357 今度は左へカーブ

Dsc06359 トンネルへ

Dsc06360大阪うめきた地下ホームの駅名標
(写真の画質が悪いのは早朝の貨物撮影の際にISO感度を上げておいて、通常のISO400に戻すのを忘れたためです。)

新大阪駅を出発して大阪駅地下ホームに到着するまでの写真です。

Dsc06362_20240925082701うめきた地下ホームに停車中の大阪東線 221系 NC610編成

このホームの開業で大阪東線の終点も新大阪から大阪になりました。

Dsc06363_20240925083501

乗り場は21~24番線の2面4線でこれまで大阪駅には停車しなかった(できなかった)特急はるか、特急くろしおなども停車するようになりました。

Dsc06365

うめきたエリアの地下改札にはマスコミなどが取り上げた顔認証機能付きICカード専用改札機も設置されています。


Dsc06369 大阪駅高架ホームとの連絡は案内に従って進めば数分で到着します。東京駅と京葉線東京地下駅程、遠くはありません。

Dsc06374
高架ホームの神戸方先頭付近にうめきたエリアへの連絡口があります。

 

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2024年9月23日 (月)

2023年晩夏の関西旅行 JR西日本編 その1 新大阪で運転が打ち切られた上りサンライズ瀬戸・出雲

2023年8月30日、新大阪駅前のホテルを早朝に出発し、千里丘で東海道を下ってくる貨物列車を撮影しようと新大阪駅に向かうと、

Dsc06244

2023/8/30 新大阪駅 駅名標 時刻は5:02

本来なら0:52に同駅を通過し、沼津~熱海辺りを走っているはずの285系上り特急5032M「サンライズ瀬戸・サンライズ出雲」が新大阪駅のホームに停車しておりました。編成はI1とI4で、後で分かったことでしたが、「サンライズ出雲」の方が山陰本線伯耆大山付近で輸送障害に遭遇、岡山で合体後、山陽本線熊川~万富間で先行列車が動物と接触したために大幅遅延となり、新大阪で運転打ち切りとなったためでした。

Dsc06242
Dsc06243_20240922093301
乗客はまだ乗車しており、新幹線が動き出すまで車内に留まって貰っているようでした。

新幹線が動き出し、東京方面に向かう乗客が完全に下車した後、同列車は早朝の東海道を回送されました。わたしも千里丘を猛スピードで通過する同列車を目撃しました(同列車に関する情報はこちらのサイトから)。

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2024年9月 4日 (水)

速報版 2024年晩夏 京都の旅 2日目 午前中は嵐電、午後は叡電を満喫

新型コロナの時期を除いて、関西の旅は現役時代からよくしてきましたが、京都に宿泊するというのは随分、久しぶりの気がします。

今回、四条堀川のホテルにしたのは、旅の目的が昨年、西院で撮影し、その魅力に嵌まった嵐電(京福電気鉄道嵐山本線と北野線)の撮影を一番に考えたからでした。四条堀川から嵐電の始発駅である四条大宮へは歩いて数分の距離です。

四条大宮の交差点といえば東西南北の碁盤の目のような道路に対して斜めの後院通(こういんどおり)が北西の方向に伸びるのが特徴的な交差点ですが、嵐電四条大宮駅を1階部分に持つビルも、嵐電の線路の方向に合わせるように南西~北東を向いて建っています。
Dsc00006_20240903182501 2024/9/3 四条大宮交差点に建つ嵐電駅が1階部分にあるビル

Dsc00184_20240903182901 出札口で1日フリー切符¥700を購入

Dsc00008_20240903183201 ホームで待っていたのはモボ501+モボ502の併結編成でした。

嵐電初の冷房車として1984年に登場、都電7000形車体更新車を参考とし、ドア配置もワンマン運転を考慮し、前中扉構造としたものの、他車との配置の違いが災いし、厄介者扱いされ、リニューアル工事で扉配置が従来車と揃えられた歴史をもつタイプです。

Dsc00018
この編成で嵐山まで行き、渡月橋などを観光したのち、有栖川にて朝の併結編成を撮影、

Dsc00038 京紫を纏ったモボ106

Dsc00070 朝のラッシュ時間にしか見られないといっても過言ではないモボ301 現役最古の形式

Dsc00079 江ノ電とのコラボのモボ631

などを撮影し、懐かしい吊り掛けサウンドを満喫した後、帷子ノ辻から北野線に乗車しました。

Dsc00111 2024/9/3 北野白梅町 モボ621

こちらは一部複線区間はあるものの、殆ど全線単線で狭い用地に何とか駅を用意したという駅が何駅かある路線です。ニュースによると9月2日には脱線事故があり、今朝は始発から運行しているとのことでした。北野線を1往復して、帷子ノ辻から再び、嵐山本線へ

Dsc00141 三条通の併用区間を走る山之内電停の幅の狭すぎる安全地帯を撮影し、

Dsc00150_20240903190701

併用区間を行くモボ106

Dsc00172

最後は昨年同様に西院車庫の様子を見て、四条大宮に戻りました。

一旦、ホテルに戻った後、午後からは叡山電車の撮影に出町柳駅に向かうことにしました。

Dsc00191_202409031913012024/9/3 叡山電車 出町柳駅

四条堀川から出町柳、電車で行くなら大宮から阪急で京都河原町、四条祇園まで歩き、京阪で出町柳に向かう方法がありますが、市バスなら3系統で乗り換え無しで行けるのでバスによる方法を選択しました。幸い渋滞に巻き込まれること無く無事到着しました。こちらの鉄道にも1日フリー切符「えぇきっぷ」¥1200があります。路線は八瀬比叡山口に向かう叡山本線と宝ヶ池で分岐して鞍馬に向かう鞍馬線があります。
出町柳の出発ホームから叡山本線と鞍馬線は別れています。それは叡山本線が通常1両の運行、鞍馬線が2両編成の運行となっているためです。

Dsc00206_20240903193501 2024/9/3 元田中~茶山京都芸術大学間 叡山本線の700系 722

Dsc00226

宝ヶ池に到着する900系 903+904 鞍馬線

Dsc00214

叡山本線の終点、八瀬比叡山口に到着

Dsc00241 鞍馬線の終点、鞍馬駅

どちらの終点もかなり標高の高い地点にあるため、電車は急坂を登って到着すると言った様子でした。

Dsc00293

車両基地は修学院駅に隣接してありますが、今回のお目当てであった700系732「ひえい」の姿はどこにもありませんでした。

出町柳に戻った後は京阪電車で三条、地下鉄東西線で蹴上へ行き、南禅寺の水路閣を観てきました。

Dsc00340
琵琶湖疏水の分流として南禅寺の境内を流れる水路をローマの水道橋のように煉瓦アーチの構造物にしたもので実際に水が流れており、煉瓦アーチの風情もなかなか見応えのある構造物です。

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