2022年12月 2日 (金)

2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 15 犬山城観光 その1

名古屋から須ヶ口、津島、弥富、一宮、笠松、羽島、岐阜を経由し、犬山でほぼお昼となったので、犬山では駅から歩いて15分程のところにある国宝犬山城を見学することにしました。

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2022/8/3 犬山駅西口

犬山駅西口を出て、駅から真直ぐ西に向かう通りを約600m進み、本町の交差点を右折し真北に約600m向かうと犬山城の天守閣の下に出ます。

Dsc00747 本町の交差点から天守閣の下までの道は城下町として両側に土産物屋などが並んでいます。

Dsc00749 日本中の観光地がコロナ禍で大変な目にあいましたが、この頃は感染者数も大分少なくなり、観光客や修学旅行生の姿も大分見えるようになりました。

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犬山城は木曽川を背にする尾張の国と美濃の国の境、高さ88m程のの丘に築かれた平山城で、李白の詩「早發白帝城」(長江流域の丘の上に建っています)にちなんで荻生徂徠が白帝城と名付けました。岩倉織田氏の砦を織田信長の叔父・織田信康が改修して築いた城で、池田恒興や織田勝長が入城、豊臣政権時代に石川貞清が改修して現在の形になりました。小牧・長久手の戦いや関ケ原の合戦では西軍の重要拠点となりました。

Dsc00767 江戸時代、尾張藩の付家老、平岩親吉が入城し、成瀬正成以来、9代に渡り明治まで城主として居城しました。建物として残っているのは天守閣だけですが、江戸時代までに建造された「現存天守12城」のひとつで国宝に指定(1935年旧国宝指定、1952年新国宝指定)された5城(姫路城、松本城、彦根城、松江城)のひとつでもあります。1959年9月27日の伊勢湾台風では大きな被害を受けましたが、1961年から解体修理され、1965年に完了しました。2004年までは成瀬家による個人所有でしたが、維持管理が大変であることから、財団法人犬山城白帝文庫が設立され、法人所有となりました。

次回の記事では城内部の様子、天守閣からの眺めに関してレポートします。

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2022年12月 1日 (木)

2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 14 犬山線に小牧線、広見線が接続する犬山駅

犬山駅は犬山線の中間駅ですが、真南に伸びる名鉄小牧線、東に伸びる名鉄広見線が接続する拠点駅であり、各務原線の電車も多くが当駅、発着となっています。


Dsc00744 2022/8/3 犬山駅の通路にある列車案内
1番線:新鵜沼・岐阜方面、2・6番線:名鉄名古屋、豊橋、中部国際空港方面、3番線:小牧線平安通方面、4番線:広見線新可児方面と4方向に発車する列車が表示されています。


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 3面6線のホームに5編成が並ぶ姿も壮観です。


Dsc00741 犬山を発車する小牧線、名古屋本線方面の列車

1912年8月6日犬山線、岩倉~犬山間が開通した際に開業しました。犬山線は名古屋電気鉄道が押切町~枇杷島間を1910年5月6日枇杷島線として開業後、1912年8月6日に枇杷島~岩倉~西印田間を一宮線、岩倉~犬山間を犬山線として開業しました。その後、1913年1月25日に西印田 - 東一宮間の開業と同時に西印田駅が廃止され、1941年8月12日、新名古屋駅が開業した際に押切町 - 枇杷島橋間が廃止され、枇杷島橋 - 新鵜沼間が犬山線、岩倉 - 東一宮間が 一宮線となりました。1965年4月25日に一宮線は廃止されました。


Dsc00735 各務原線岐阜方面の列車も当駅まで運転されています。

1921年7月1日、名古屋電気鉄道は一宮線、犬山線を名古屋鉄道に譲渡しました。1926年5月2日、犬山~犬山橋(現、犬山遊園)間が関線として開業、同年10月1日には新鵜沼まで延伸しました。当時の名古屋鉄道は刃物で有名な関まで開通させるつもりだったようですが、それは実現できず、新鵜沼までが犬山線となりました。


Dsc00738 地下鉄線相互乗り入れ車輌、100系(200番台車214F)も電留線にいました。

小牧線が犬山に繋がったのは1931年4月29日のことで上飯田方面から延伸して犬山に到達しました。開通時は大曾根線でした。広見線も複雑な歴史を持っており、東濃鉄道1920年8月21日に広見~御嵩(現在の御嵩口)間を開業、名古屋鉄道が1925年4月24日今渡線として犬山口駅 - 今渡駅(現在の日本ライン今渡駅)間を開業したのを嚆矢としますが、東濃鉄道から東美鉄道への譲渡、今渡線から広見線へ改称を経て、犬山口~富岡前間の廃止、犬山への付け替えで犬山に繋がったのは1946年3月1日のことでした。

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2022年11月30日 (水)

2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 13 犬山橋を渡る車両たち

前述の通り各務原鉄道1927年9月20日、その路線を東鵜沼駅(現在の新鵜沼駅)まで延伸されましたが、それ以前の1926年10月1日(旧)名古屋鉄道により新鵜沼駅が開業しました。両線の開業後、新鵜沼駅は統合されましたが、犬山線が1500Vなのに対し、各務原線は600Vのため、両線は分断されていました。1964年、各務原線の昇圧に合わせ、ホームの改築が行われ、両線は一体化しました。


Dsc00717 2022/8/3 駅名標


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犬山には1970年代に家族旅行で下呂温泉に行った帰りに高山本線の鵜沼駅で下車し、明治村を訪れており、その後も高山本線、美濃太田、大多線、多治見、中央西線と回る小旅行で訪れいていますが、犬山線の犬山橋を渡るのは今回が初めてでした。


犬山橋の架橋建設は1925年11月1926年10月1日から鉄道の運行が始まりました。橋を架ける際、「道路と鉄道との共用」「愛知県・岐阜県・名古屋鉄道の三者により架設」「この三者が費用を分担すること」が合意され、鉄道・道路併用橋となりましたが、道路の交通量の増加、渋滞、電車との接触事故などの発生もあり、2000年3月28日、並行して架けられた橋が自動車、歩行者用となり、現在は電車線用となりました。



Dsc00718 2200系 新鵜沼と豊橋、中部国際空港を快速特急、特急として結んでいます。前の2両は特別車両で2000系ミュースカイと同様の室内となています。

Dsc00720 5000系 5007F パノラマスーパーの愛称で親しまれた1000系の機器・台車を流用、ステンレス車体の3扉ロングシート車

Dsc00781 犬山城天守閣から見た犬山橋を渡る名鉄電車

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2022年11月29日 (火)

2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 12 三柿野~犬山遊園

名鉄各務原線、三柿野駅は昨日の各務原線の歴史にも登場しましたが、1926年1月21日、同線が開業した際は終端駅で駅名も補給部でした。当時の駅は現在の場所より400mほど岐阜寄りにあったそうです。同年7月7日には各務野駅と改称され、従来の各務野駅は新那加駅となりました。1931年6月27日には各務補給部前駅と改称、このときに現在地に移転しました。1935年8月1日には航空廠前駅に、1938年12月1日、軍関係の要駅であることを伏せるため、三柿野駅となりました。

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2022/8/3 駅名標 両隣の駅名から「十三軒」としたら面白かったななどと冗談はさておき

現在、当駅は各務原線内途中駅で唯一折り返しが可能な構造となっており、昨日の記事にあるように三柿野止まりの普通が設定されています。かつては陸軍各務原飛行場への専用線が当駅から分岐しており、高山本線那加駅と各務原線新那加駅との間の連絡線を経由して貨物、旅客輸送も行われていました。戦後、アメリカ軍の占領時代はDED8500形(名鉄の形式名で、アメリカ陸軍が持ち込んだ電気式DL、一部は国鉄に貸し出されDD12形に)が貨車や客車を牽引していました。

Dsc00709 駅構造は1面1線の単式ホームと1面2線の島式ホームとなっており、単式ホーム(北側)から1,2,3番線となっています。名鉄岐阜から到着し、折り返す6500系4連6513F

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駅横には川崎重工業航空宇宙システムカンパニー、航空自衛隊岐阜基地などがあり、航空祭などが行われるときには大勢のファンが訪れるため通常は新鵜沼で折り返す快速特急・特急・ミュースカイ・急行が当駅まで延長運転されます。

Dsc00705 このクルマは軌陸車ではなく、軌道線専用のようです。

Dsc00712_20221128084101 三柿野からは10:18発、犬山行に乗車しました。

Dsc00715 犬山橋、かつては多摩川を渡る東急田園都市線の二子橋、長野電鉄の村山橋など鉄道道路併用橋がありましたが、交通渋滞の解消、安全性の問題などから次々に分離され、現在は江ノ電の神戸橋のみになりました。

鵜沼宿を過ぎ、新鵜沼の手前で併走するJR高山本線とは別れ、木曽川の鉄橋、犬山橋を渡り、再び、愛知県に。橋の先に見える、犬山遊園で下車し、犬山橋をバックに撮影をすることにしました。

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2022年11月28日 (月)

2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 11 名鉄岐阜 ~三柿野

名鉄全線ほぼ乗りつくしの旅、1日目は名鉄名古屋駅から名古屋本線で須ヶ口、津島線、尾西線で弥富へ、尾西線で名鉄一宮、玉ノ井、折り返し、再び名古屋本線で笠松へ、竹鼻線、羽島線で新羽島、笠松まで戻り、再び名古屋本線で名鉄岐阜までたどり着きました。

現在の名鉄岐阜駅は南東に向かう名古屋本線と東に向かう各務原線が約45度に交わる地点に設置されています。名古屋本線が築堤上にあるのに対し、各務原線は地平にあり、両線の間に連絡線はありません。1914年12月26日美濃電気軌道が新岐阜~笠松間を笠松線として開業したのが始まりで、その時点には既に岐阜市内線の岐阜駅前停留所があり、その連絡を兼ねてすぐ横に新岐阜駅(初代)が造られました。1922年1月には美濃電気軌道は名古屋鉄道傘下になり、1930年8月20日、美濃電気軌道と名古屋鉄道は合併、社名を名岐鉄道としました。

一方、各務原線の方は1924年4月13日、岐阜・鵜沼と軍都各務原を結ぶ鉄道として各務原鉄道が設立され、1926年1月21日、安良田(現在の名鉄岐阜駅 - 田神駅間にあり、後に廃止)~補給部駅前(のちの各務野駅で、現在の三柿野駅)間が開業、同年8月1日には各務野駅 - 二聯隊前駅(現在の名電各務原駅)間、1927年9月20日には二聯隊前駅 - 東鵜沼駅(現在の新鵜沼駅)間が開業、1928年12月28日には長住町駅(後の新岐阜駅で、現在の名鉄岐阜駅) - 安良田駅間が開業し全通しました。各務原鉄道は1935年3月28日、名岐鉄道と合併し、同線は各務原線となりました。

1948年、名岐線と改称されていた現在の名古屋本線の新岐阜駅は長住町駅付近に移転し、2代目新岐阜駅が誕生しました。1970年6月25日、田神線が開業したことで各務原線に美濃町線直通列車が設定され、7番線が直通線用ホームとなりました。2005年4月1日、田神線、美濃町線の廃止で7番線は電留線となりました。この時に駅名が名鉄岐阜駅に改称されました。

220803_20221127085401 2022/8/3 名古屋本線から各務原線へ、改札内の連絡通路

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各務原線の列車案内

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ここからは各務原線で犬山に向かいますが、まず乗車したのは各停三柿野行でした。車両は「金魚鉢」の一代前の顔「鉄仮面」の6500系4連,6513Fでした。各務原線に乗車するのは初めてですが、以前、岐阜から高山本線に乗った際に感じたのは両線は細畑手前までは名鉄線が北側、以降はJR側が北側を走り、鵜沼で分かれるまではほぼ並走することです。

Dsc00695 前面展望 田神 6500系初期編成

Dsc00696 前面展望 高田橋付近  3500系 3506F 金魚鉢スタイル

Dsc00698 名鉄岐阜を出発し、22分、11駅目の三柿野がこの電車の終点です。

各務原線の現行ダイヤ、平日の日中は約15分おきの運行で2本は犬山行、2本は三柿野止まりとなっています。名鉄の線路配線図を見て感じるのは三河線や蒲郡線以外はどの路線も相対式ホームの駅が大多数を占めることで、各務原線も名鉄岐阜、新那加、三柿野、鵜沼宿、犬山だけが島式ホーム式となっています。

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2022年11月24日 (木)

2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 10 新羽島~名鉄岐阜

東海道新幹線岐阜羽島駅、1964年10月1日改正のダイヤでは下り「こだま」が朝8:02から毎時1本ずつ02分に、14:02を除いて、15:02は15:00、22:02まで、上り「こだま」は7:54から、毎時54分に11:54と20:54を除き、22:54まで停車するダイヤでした。1980年10月1日改正のダイヤで朝夕、名古屋以西で運行される「ひかり」が停車するようになりました。1996年3月16日改正のダイヤからは東京発着の名古屋以西各駅に停車する「ひかり」が終日、1時間ごとに設定されました。現行のダイヤではほぼ全時間帯、「ひかり」「こだま」が毎時1本ずつ停車するダイヤとなっています。

近鉄と名鉄の間では大垣、岐阜、羽島辺りで長年バトルが展開されており、1961年に近鉄が養老線の岐阜への延伸計画とともに大垣と岐阜羽島を結ぶ新線計画を発表すると、名鉄は岐阜市内から羽島、大垣、養老を結ぶモノレール構想を打ち出しました。その時に同時に普通鉄道で江吉良~岐阜羽島を結ぶルートが羽島新線として計画され、1963年5月に免許取得となりました。近鉄の計画はこの免許取得で申請見送りとなり、岐阜羽島~岐阜市内を結ぶ路線は羽島新線に一本化されました。

当初はこの計画に従い、新幹線開業に合わせて羽島新線は建設されるはずでしたが、用地買収の遅れ、自治体の開発との競合などで交渉が難航し、名鉄自身、豊田新線、知多新線、瀬戸線栄乗り入れなどのプロジェクトを抱えており、免許取得から12年後の着工、工事期間7年を要し、1982年12月11日の開業となりました。

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2022/8/3 新羽島 9500系 9612 名鉄の通勤車両の中では最も新しい車両が投入されていました。

3300-3307-220803
羽島市役所前での列車交換

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西笠松での列車交換

羽島線、竹鼻線は笠松~新羽島間を15分間隔で運行しており、交換駅では必ず対抗列車と交換するようになっています。また朝の列車は名鉄岐阜まで直通し、名古屋本線内は急行(笠松~名鉄岐阜間はノンストップ)となる列車が大半となっています。

9500-9603-220803
9500系 9603

笠松からは普通岐阜行に乗車しました。

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名鉄岐阜に到着する直前ですが、東海道本線を潜る際に名鉄本線の線路が単線になる場所があります。名古屋本線の4大ボトルネック区間と言われています。他の3つは豊橋~平井信号所までのJR東海飯田線との線路共用区間、名鉄名古屋駅、枇杷島分岐点の平面交差です。

3150-3158-220803
3150系 3158F2連が停車しているホームに入線です。

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駅名標

名古屋本線の名鉄岐阜駅は櫛型ホーム2面4線(1~4番線)で築堤上にあります。いずれのホームも8両編成に対応しています。

9500-9612-220803_20221123103801
笠松~新羽島~笠松と営業運転し、笠松から名鉄岐阜まで一足先に回送されていた9512Fはここから須ヶ口までの普通運用に入るようです。

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2022年11月23日 (水)

2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 9 笠松 ~新羽島(岐阜羽島)

笠松からは竹鼻鉄道が建設した竹鼻線、そして東海道新幹線岐阜羽島駅アクセス線として名鉄が建設した羽島線に乗車し、新羽島に向かいました。

Dsc00639 2022/8/3 笠松駅 列車案内

Dsc00640 竹鼻線は笠松駅から南方向に分岐して行きます。

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編成は9500系4連 9512Fでした。

羽島線も含め、駅数(両端駅も含め)10、路線延長は笠松~江吉良10.3km、江吉良~岐阜羽島1.3kmです。運行上は笠松~岐阜羽島間通しで運行されており、西笠松、南宿、羽島市役所前で交換が可能です。

Dsc00646 西笠松駅での交換 3300系 3307F

前述の通り、美濃電気軌道1914年6月2日、笠松口~広江間の笠松線を開業し、同年12月26日には新岐阜まで延伸した際に竹鼻町とその近隣の住民からは笠松線を竹鼻町へ延伸するよう要望が出されましたが、美濃電はその要望を聞き入れませんでした。そこで竹鼻町の小宮山儀太郎他の有志が1919年11月14日に竹鼻鉄道を設立、1921年6月25日、新笠松~竹鼻間を軽便鉄道規格でしたが開業しました。1929年4月1日には大須まで延伸しました。1943年3月1日、名古屋鉄道が竹鼻鉄道を吸収合併し、笠松~大須間は竹鼻線となりました。

Dsc00652_20221122143201 羽島市役所前での交換
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8:53、笠松から22分で新羽島に到着

1964年10月1日、東海道新幹線が開業した際、岐阜県下の駅として岐阜羽島駅が開業しましたが、停車するのは「こだま」のみ、岐阜からのアクセスも路線バスのみでした。岐阜羽島駅は竹鼻線江吉良駅から約1.4kmの距離にあり、新幹線駅に接続する新線の建設が計画され、1982年12月11日1944年から休止中だった江吉良駅を復活させ、江吉良~新羽島を結ぶ新線が開業しました。せっかく、新線は開業したものの多くの利用客は沿線各駅から名鉄名古屋駅に向かい、全列車が停車する名古屋駅から東海道新幹線を利用するため、羽島線の利用客はあまり芳しくないようです。2001年10月1日、江吉良~大須間6.7kmは廃止となりました。

Dsc00661 Dsc00664 東海道新幹線 岐阜羽島駅

この駅は新幹線のルートを選定する際、名古屋と京都を直線的に結ぶのであれば鈴鹿山脈を越えるルートになるところを、東京オリンピックまでに開業するという時間的制約から関ヶ原越えルートとなり、岐阜市を通ると遠回りになるため、ここに駅を造ることにしたそうです。後は関ケ原の降雪時に除雪車を待機させる基地を作る必要性から駅用地が広く確保できる場所としてこの地が選ばれたそうです。

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2022年11月22日 (火)

2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 8 名鉄一宮 ~笠松

名鉄一宮に戻った後は8:18発名古屋本線の準急 岐阜行で笠松を目指しました。

Dsc00625 2022/8/3 名鉄一宮 列車案内

Dsc00629 前面展望 名鉄一宮を出発後、高架線区間が間もなく終わります。すれ違うのは9500系他

Dsc00630 前面展望 今伊勢手前ですれ違うのは6800系後期タイプ 本線を2連が走っているのも首都圏ではあまり見ない光景です。

Dsc00634 名古屋本線は木曽川堤を過ぎると木曽川鉄橋を渡ります。

明治時代、大河に鉄橋を架橋することはどの鉄道会社にとっても大変なことで鉄道の開業の歴史を見てみると大河の両端まで鉄道が開業し、そこで会社が買収されたり、合併をすることで資金調達先を確保し、架橋建設が進んだ例をよく目にします。

まさにこの木曽川を越える問題で尾西鉄道は鉄道部門を売却し、美濃電気軌道と名古屋鉄道が合併し、名岐鉄道となることで木曽川橋梁建設が可能になりました。当時、建設費を抑えるために、東海道本線の木曽川橋梁に較べ、川幅が狭い場所に架かっており、そのため名古屋本線は前後で大きくカーブしています。木曽川を越えると岐阜県に入ります。

Dsc00672 駅名標

Dsc00635 笠松に到着した準急 岐阜行 3150系 3155F

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笠松町はかつては尾張の国でしたが、木曽川の氾濫で流れが変わることで美濃の国に移り、尾張国葉栗郡から美濃国羽栗郡となりました。木曽川に面した港町であり、岐阜街道が通っていることもあり江戸時代には幕府直轄地として笠松陣屋が置かれ、江戸時代末期には笠松県庁、明治時代初期には岐阜県庁が置かれていました。

笠松町が市ではなく町なのは、茨城県の美浦村同様に町の財政を支える大きな収入源があるからでしょう。これまでにも岐阜市、羽島市、笠松町、岐南町、柳津町、北方町が参加した50万都市を目指す合併協議会での議論があったようですが、岐阜市の産業廃棄物不法投棄問題などもあり、笠松町での住民投票で協議会からの脱退が決議されました。

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2022年11月21日 (月)

2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 7 名鉄一宮 ~玉ノ井

尾西鉄道は津島~新一宮間の全通後、新一宮から岐阜を目指し、路線を伸ばしたのが今の玉ノ井方面で記述の通り1914年8月4日、木曽川橋まで開業しました。一方、木曽川の西側では美濃電気軌道が笠松線として広江(名古屋本線の駅でしたが1968年1月7日に廃止)~笠松口間を1914年6月2日に開業、同年12月26日には新岐阜まで延伸しました。名古屋を目指した美濃電気軌道は笠松口と木曽川橋を結ぶバス路線を開業し、尾西鉄道が1924年2月15日に開業していた新一宮~国府宮間と合わせ、岐阜~名古屋連絡の足掛かりを掴みました。尾西鉄度は経営悪化で1925年には名古屋鉄道に鉄道部門を譲渡、一方、美濃電気軌道は1930年9月5日に名古屋鉄道と合併し、社名を名岐鉄道とし、木曽川の架橋が推進され、1935年4月29日に名岐線新一宮~新笠松間が開業しました。
 これによって目標を失ったのが尾西鉄道が開業した新一宮~木曽川橋間です。太平洋戦争の激化で1944年3月21日には奥町~木曽川橋~木曽川港は不要不急路線と認定され休止となり、1951年12月28日、奥町~玉ノ井間の営業が再開されますが、1959年11月25日は玉ノ井~木曽川港間は廃止されました。

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2022/8/3 名鉄一宮駅 1番線列車案内

Dsc00604 この日、名鉄一宮~玉ノ井間に投入されていたのは3500系4連 3510Fでした。前面のECBマークは電気指令式ブレーキ搭載車です。

津島方面から7:34に到着後、7:55発の玉ノ井行に乗車しました。名鉄一宮~玉ノ井間は両端駅を含め5駅、交換設備のない単線で、1編成がピストン運行しています。

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名鉄一宮を出発後、8分で終点玉ノ井に到着です。

Dsc00616 駅名標

東武スカイツリーライン(私は伊勢崎線と言った方がしっくりしていますが)の東向島駅が昔、1987年までは玉ノ井駅でした。尤もこちらは1902年の開業時は白髭駅、1905年に営業休止となり、1908年に廃止、1924年に営業再開した際に玉ノ井駅になったそうです。両、玉ノ井駅とも営業停止の歴史を持っています。ここから先、線路が続いていたとは思えない変貌ぶりです。

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Dsc00618折り返しの関係で駅周辺は見てませんが、駅から300mほど歩けば木曽川の堤防のようです。

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8:07発の電車で折り返し、名鉄一宮に戻りました。

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2022年11月18日 (金)

2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 6 名鉄一宮 駅

JR東海の尾張一宮駅と名鉄一宮駅を合わせて今では「一宮総合駅」と呼ぶこともあるそうですが、歴史的にみると尾西鉄道が1900年1月24日に弥富からの同社の路線を萩原~一ノ宮間延伸させた際に開業したのが始まりでした。同年度中に駅名は新一宮となりました。1914年8月4日には新一宮~木曽川橋間が開業、さらに1918年5月1日、貨物線として木曽川橋~木曽川港間が延伸し、尾西線は全通しました。一方、名古屋方面と新一宮ガ名岐線で繋がったのは1928年2月3日のこと、笠松を経て、岐阜までつながったのは1935年のことでした。後で触れますが、この名古屋~岐阜間の開通には実に多くの鉄道会社が関与しています。

Dsc00586 2022/8/3 駅名標

Dsc00588快速特急 中部国際空港行 3100系 3117F

Dsc00592 特急 豊橋行 2200系 2232F

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Dsc00601 パノラマsuperの愛称で活躍する1000/1200系

さすがに名鉄名古屋本線の主要駅であり、豊橋~名古屋~岐阜間を結ぶ特急や中部国際空港との間を結ぶ快速特急などの花形車両が発着する様子が見られます。

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JR尾張一宮駅に到着する313系

1995年7月以前は地上駅で、国鉄・JR東海との共同使用駅でした。岐阜方には貨物の中継のための連絡線があり、1966年に貨物営業が廃止される以前、しかも名鉄が600Vの時代は電圧の違いを越えての接続のため蒸気機関車による貨車入換作業が行われていました。

高架化後は両駅は分離され、名鉄一宮駅は尾西線が1番線、2~4番線 が名古屋本線となりました。運行的には1番線の北側を玉ノ井方面、南側を津島方面と分けて使用しており、現時点の西武新宿線の東村山駅と似ています。ただ、ここの場合、両線は繋がっており、西武国分寺線や西武園線のような車止めはありません。

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