2019年4月10日 (水)

公園保存車両 萩中児童公園の保存車両 その1 東武鉄道B3形蒸機

公園に保存されている鉄道車両の訪問記録、今回は東京都大田区の萩中児童公園です。訪問日は2015年3月1日、所在地は大田区萩中三丁目26番46号です。

豊富な遊具のみならず、B3形(34号)蒸気機関車軌道モーターカー都電7000形、モータボート、プール、野球場とあり、かなり人気の公園です。

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東武B3形蒸気機関車は国鉄5600形蒸気機関車と準同形機で5600形は1899年から1902年にかけ、Pbt2/4形(後の鉄道院5500形)の改良タイプとしてイギリスのベイヤー・ピーコック社で18両が製造され、日本鉄道に納入されましたが、東武鉄道にはB3形として6両(製造番号5836 - 5841)が納入され、29-34号と付番されました。

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車軸配置4-4-0(2B)の2気筒、飽和式テンダー機関車で動輪直径は1372mm、スティーブンソン式弁装置、ラムズボトム式安全弁を装備していました。最大の特徴はベルギーの技術者A・ベルペヤの開発したベルペヤ火室を持ち、内火室と外火室がほぼ同じ形状で内火室を支えるステイの形状を簡単にでき、缶水(ボイラー水)の循環が良く水垢の付着が少ないという利点がありました。

主要諸元
全長:14,382mm
全高:3,810mm
全幅:2,502mm
軌間:1,067mm
車軸配置:4-4-0(2B)
動輪直径:1,372mm 東武鉄道のB3形は1524㎜
弁装置:スチーブンソン式基本型
シリンダー(直径×行程):406mm×559mm
ボイラー圧力:10.5kg/cm2
火格子面積:1.57m2
全伝熱面積:89.7m2
煙管蒸発伝熱面積:83.4m2
火室蒸発伝熱面積:6.3m2
ボイラー水容量: 2.6m3
小煙管(直径×長サ×数):45mm×3,642mm×164本
機関車運転整備重量:35.58t
機関車空車重量:32.32t
機関車動輪上重量(運転整備時):23.92t
機関車動輪軸重(各軸均等):11.64t
炭水車重量(運転整備時):23.50t
炭水車重量(空車):10.64t
水タンク容量:9.1m3
燃料積載量:3.46t
機関車性能
シリンダ引張力:5,990kg
ブレーキ装置:手ブレーキ、真空ブレーキ

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東武鉄道が購入した6両は貨物列車牽引に使用され、29, 33は、1960年に、321963年に廃車され、残りは1966年末の会沢線、大叶線の蒸気機関車廃止まで使用されました。30は栃木県佐野市葛生町の嘉多山公園に34がこちらに保存されました。これら6両はわが国に輸入された最後の2B形テンダー機関車です。ちなみに1908年に台湾総督府鉄道部向けに70形として4両が導入されています。

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2018年5月28日 (月)

Omaha in Nebraska に来ています その3

Omaha滞在、3日目は昼から教会で結婚式、夕刻からはパーティでした。
ということで、2日目の後半、Durham Museumの様子を今回はレポートします。WEB site URRL: https://durhammuseum.org/
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Dsc06197 2018/5/25  建物外観
ミズーリ川の西岸、オマハのダウンタウンの側にある、かつてのUnion Stationが博物館の建物となっています。
Union Stationはアールデコスタイルの初期に造られた駅舎で1931年に開設されました。乗降客が最も多かったのは第2次世界大戦期で一日に10000人がここを利用したそうです。Durham Museumという名前はこの駅の復興に貢献した慈善事業者のMargre, Charles Durhamにちなんで付けられたそうです。
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建物内部
天井の高い、San DiegoのSanta Fe駅などとも共通する建物です。
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ベンチには木製の人形が置かれており、出札などの事務スペースはギフトショップとなっていますがこういった出札口と客のやりとりも再現されています。
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エントランスから1つ下に降りたところが展示スペースとなっており、かつてあった路面電車1014号
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蒸気機関車1243号
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カブースと呼ばれる緩急車
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さらにはアメリカの鉄道全盛時代に活躍した寝台客車などが展示されていました。
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車内も見学可能でした。
それら以外にアメリカの産業製品、家庭における電化の歴史などを見ることが出来ました。

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2018年5月27日 (日)

Omaha in Nebraska に来ています その2

アメリカ合衆国、ネブラスカ州、オマハ滞在記、2日目はメインの行事は教会で挙げる結婚式のリハーサルとそれに続く夜の顔合わせパーティです。
まずネブラスカ州は北をサウスダコタ、東をアイオワ、ミズーリ、南をカンザス、西をコロラド、ワイオミングと接する北アメリカ大陸のほぼ中央部に位置する州で、地形的にはグレートプレーンズに属し、州都はリンカーン(人口25.8万)ですが、人口的には40万人が暮らすオマハが最大の都市です。オマハはネブラスカ州の東端に位置しており、ミズーリ川がアイオワ州との境界になっています。
州の特徴としては50州の中で唯一州議会が一院制をとっていることだそうです。
産業的には広大な農牧地を抱える農業州で牛肉、豚肉、トウモロコシ、大豆の生産では国内トップであり、またアメリカ大陸の中央部であることから古くから鉄道が栄えており、オマハにはユニオン・パシフィック鉄道の本社があります。
オマハは北緯41度で日本では函館とほぼ同じ緯度ですが、気候は大陸性気候で、夏は30℃を越え、冬は氷点下4℃くらいまで下がり、雪はそれ程積もりません。元々、ミズーリ川の渡津のために創設された街で、「西部への玄関口」であり、ユニオン・パシフィック鉄道の起点として発展し、19世紀末頃は1883年にユニオン・ストックヤードが完成したため、全米の精肉業の中心となっていたそうです。
Dsc06107 古風な3階建ての建物が博物館
Dsc06106 建物の横にある表札
そういったオマハの歴史を頭に入れつつ、最初に訪問したのが、ミズーリ川の対岸、アイオワ州西部にある「ユニオンパシフィック鉄道博物館」でした。WEB site URL: http://www.uprrmuseum.org/
Dsc06112 客車列車の最後尾に連結された展望車のレプリカ
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1869年5月19日、オマハからのユニオン・パシフィック鉄道とカリフォルニア・サクラメントからのサザン・パシフィック鉄道が繋がり、大陸横断が鉄道で可能となったときのポスター
内容は階ごとに分かれており、1階が鉄道による開拓の歴史、2階が鉄道を維持するシステムの説明と食堂車、寝台車や飛行機が主流になる前のVIP達と鉄道の風景でした。
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リンカーン大統領専用列車の内部の再現
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現代の列車運行システム
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列車による長距離旅行が盛んだった頃の食堂車の再現
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往年の銀幕スターと鉄道
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1950年代の長距離列車の様子
この博物館はスペースの関係もあり、実車を展示することは難しいので、模型や写真等でアメリカの開拓と鉄道の歴史などを上手に説明していました。
続いて、オマハのUnion Stationを利用したDurham Museumを訪れました。

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2017年11月10日 (金)

貨物鉄道博物館の保存車 1 東武39号蒸気機関車

貨物鉄道博物館に保存されている車両、最初は東武39号機関車として保存されている蒸気機関車です。

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1898年に英国シャープ・スチュアート社で6両が製造され、日本鉄道に納入された官設鉄道5500形の同形機だそうです(製造番号4437)。英国シャープ・スチュアート社の形式ではSSbt2/4形(207-212)と称したそうです。1906年の日本鉄道国有化で官設鉄道に籍を移し、1909年の形式称号規程で5650形(5650-5655)となりました。主に東北、常磐、高崎線で使用され、最後は仙台鉄道局管内の新津に集められました。

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1922年に全機が東武鉄道に譲渡され同社のB4形(35-40)に改番されました。39号機は1966年まで貨物列車の牽引に使用されました。

廃車後、東京都豊島区の昭和鉄道高校で保存されていましたが、校舎改築で移転先を探していたところ、2003年に当館か開館することとなり、こちらで保存されることになりました。

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6両のうち、3両が静態保存されており、37号(旧5652)は千葉県内で個人によって保存、40号(旧5655)は埼玉県南埼玉郡宮代町町役場前に保存されています。

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2017年11月 7日 (火)

三岐鉄道 保存車両 E102蒸機

三岐鉄道三岐線の終点、西藤原駅構内の保存車両、今回は蒸気機関車E102号機について触れます。

E102_170806_3 2017/8/6 西藤原

一見するとアメリカ製の蒸機かと思いますが、1931年大阪の汽車会社で製造された機関車で三岐線の開業にと用意された機関車でした。1954年の全線電化で大阪セメント伊吹工場に移籍となり、セメント列車を牽引や入れ換えに従事しました。2001年の三岐鉄道開業70周年で同線に呼び戻され、展示となりました。

E102_170806_2
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沖田祐作氏の機関車表コンプリート版データによると

1931-7 汽車製造大阪工場 製番1165
1954-2-26廃車
1954-2譲渡 住友大阪セメント伊吹工場
1956ころ? 電化により廃車
工場正門で保存
2001-4移転 西藤原駅

とのことです。

三岐鉄道の開業に際してはE101,E102の2両が準備され、両方とも1C1タイプのタンク機関車でしたが、E101は日立製作所製でした。E101は1955年12月まで在籍し、大鐵車輛工業で整備改造の上、日本レイヨン(現ユニチカ)宇治工場に売却され入れ換え作業に従事し、その後信越化学工業武生工場に移り、S1形に改番されましたが、後年廃車解体となったようです(データはこちらのサイトから)。

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2017年10月15日 (日)

速報版 福岡県を旅行中 2日目

昨年の同じ時期、幡生の下関センターの公開に参加したときは一泊もせず、往復とも夜行高速バスの超ハードスケジュールの旅でしたが、今回は2泊するので、2日目は

1 クルーズトレイン「ななつ星in九州」を撮影する。
2 筑豊本線に導入されたデンチヤを記録する。
3 九州北部に保存されている車両に会いにゆく
をテーマにしました。

まず、クルーズトレイン「ななつ星in九州」ですが、JR九州のWEBサイトを調べるとその紹介のページに運行日、運行時刻が載っています。8月26日から、12月23日まで、そして来年1月6日から2月24日まで土日は1泊2日コースで長崎方面に向かい、9:58に博多を出発のスケジュールです。

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出発の約30分前に博多駅に到着すると既に発車予定の5番線ホームには光沢マルーン塗装に包まれたDF200-700077系7000番台客車7両、さらには黒色塗装のDE10 1753号機が待っていました。

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配置は機関車・客車とも大分車両センターですが、博多出発の際は竹下から牽引されてくるために先頭には黒塗りのDE10 1753号機が牽引役を務め、既に切り離されていました。
各車両の写真も収めました。

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Img_5886 2017/10/14 博多

定刻に汽笛一声を発してマルーンの列車が静々と出発して行きました。

Dsc09789 黒崎の桃園公園のD51244号機

Dsc09826 2017/10/14 黒崎 3009

黒崎では直方に至る筑豊電気鉄道が経営する路線でかつて西鉄北九州線との相互乗り入れも行っていたため、今でも路面電車スタイルの車両が走っています。

Dsc00093 筑前垣生のC11260号機

まるで全検を終えて出場してきた機関車のようにピカピカだったC11260号機
蒸機ドームは丸く、砂箱は角型の変形機、デフレクターは門鉄タイプ。

Dsc00165 遠賀川総合運動公園の78626号機
前照灯の欠落とナンバープレートがレプリカなのが残念

Dsc00116 遠賀川が日本海に注ぐ河口の街 芦屋高浜公園に保存されているD60 61号機
こちらも門鉄デフレクターが似合っています。

Dsc00046 直方市石炭記念館

直方駅から南方へ線路に沿って小高い丘の上に建つかつての石炭産業関係者が会議を持った建物を利用しており、筑豊の石炭採掘、若松までの輸送、八幡官営製鉄の歴史の勉強ができます。保存機は見えているコッペル32号機、そしてC11131号機が保存されており、石炭輸送用貨物車も保存されています。

Dsc00045 2017/10/14 直方 400形 404

手前の線路には筑豊本線、福北ゆたか線、平成筑豊鉄道が走っています。

そして「デンチャ」の話題です

Dsc00061 2017/10/14 直方 充電中?

正式にはBEC819系で近郊形交流用蓄電池駆動電車。「"D"UAL "EN"ERGY "CHA"RGE TRAIN」の頭文字をとった「DENCHA」の愛称が与えられています。烏山線のEV-E301系(DC版)に続き、交流版で初めて蓄電池走行を可能にした車両で、男鹿線のEV-E801系はこの車両で得られた技術をベースにしています。折尾から先の筑豊本線若松までは無架線区間をパンタを下げて走行します。

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折尾駅に停車中のBEC819系と817系、上方の架線はここで終わっています。
BEC819系は若松まで直通可能です。

最後は遠賀川駅です、ここはかつて日本陸軍芦屋飛行場を接収した進駐軍が建築資材、燃料、ジープ、トラックなどを輸送するために専用線を建設し、芦屋線と呼ばれました。米軍基地の返還とともに1961年に廃止されました。また石炭全盛時代、沿線の中小炭鉱から掘り出される石炭輸送のために室木線がありましたが、1985年バスに置き換えられ廃止されました。

Dsc00157 2017/10/14 改札口等はすべて閉鎖された遠賀川駅舎

そういった歴史のある遠賀川駅ですが今年8月30日、駅構内のたい焼き店付近から出火し、駅舎が全焼しました。

Dsc00183 海老津よりに設置された臨時改札口

(10月15日にアップしたものに10月16日に写真を添え、アップデイトしました。)

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2017年8月 9日 (水)

速報版 愛知/三重の旅 3日目 ナロー、狭軌、標準軌の旅 その3

2017年8月6日、北勢線の後は桑名から近鉄富田に戻り、三岐線に乗車することにしました。

近鉄冨田駅は近鉄名古屋線と三岐線が同じ改札口を使用する共用駅なので、桑名からICカード乗車の場合、一旦出場し、再度一日乗車券で入場ということになります。

103f_140812_3 2014/8/12 近鉄富田
103Fですが、このときは前面窓に車両番号の表示がありません。

104_170806 2017/8/6 近鉄富田
104の表示とサイクルパス(自転車を無料で持ち込めるサービスのこと)
この編成は元クモハ405-クモハ406編成で1991年6月に譲渡されました。

401_i_7806_2 1978/6 練馬 西武時代の同じタイプの401系

3番線ホームには保々行き103編成(元西武401系)が待っていました。北勢線同様、2014年8月にここ近鉄冨田駅で三岐線の車両を撮影していますが、この3年間で前面窓ガラスに車体番号が表示されるようになったようですね。

170806 後部展望

近鉄冨田駅を出発すると、最初の写真のように近鉄名古屋線と少し併走し、やがてJR冨田駅からの貨物専用線と合流します(朝明信号場)。1950年10月30日にここに三岐朝明駅が開業、1970年6月25日、近鉄冨田駅への連絡線が開業、分岐駅となりましたが、1985年3月14日に冨田~三岐朝明間の旅客営業が廃止され、1989年4月1日、駅も廃止、信号場に格下げされました。

803f_170806 803F 大矢知 元西武701系 771F 中間電動車771の妻面にクハ1771の前頭部を接合し、3連化したもので1992年に譲渡されました。

近鉄冨田を11:02に出発、11:18に保々に到着しました。

1801_170806 851F 1995年移籍の789Fでしたが、2013年の脱線事故でクハ1851が大破、部品確保用に購入してあったクハ1238をクハ1881として連結した編成

保々には電車区、機関区、CTCセンターがあります。

Ed45_43_170806
また、日曜日でしたがED45重連牽引の貨物列車も運転されていました。

保々発11:37の西藤原行きで西藤原まで乗車、12:06に到着しました。途中、丹生川から先は俄然、貨物色が濃くなり、丹生川には駅横に貨物博物館があり、月に一度の開館日でした(その様子は別記事で)。

170806_2 保存車両たち 西藤原

伊勢治田は側線が多くある貨物積み出し駅、東藤原はセメント工場が隣接し、まさに稼働中の貨物駅、そして終点の西藤原にもかつて本線で活躍した機関車が展示されていました。

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2016年8月17日 (水)

公園保存蒸機 コッペル製宇和島鉄道1号機 ケ220 宇和島駅前 

このシリーズでは日本の各地の公園等に保存されている車両を見て回っていますが、今回は2014年12月の広島・四国西南部旅行で訪問した宇和島駅前に保存してある宇和島鉄道コッペル1号機です。但し、レプリカだそうですが。

1_141221_2 2014/12/21 宇和島駅前

宇和島鉄道は現在の予土線の前身となった軌間762㎜の軽便鉄道です。

1897年4月に宇和島鉄道株式会社が設立され、1911年に路線免許を取得、1914年に宇和島~近永までが開通し、1923年に吉野生まで延伸しました。当初は蒸気動力でしたが、1931年、ガソリン動力併用認可を受け、ガソリンカーが1両導入されました。1933年8月1日、国有化され宇和島線となり、1941年には全線を1067㎜に改軌、宇和島~高串間の旧線を廃止し、北宇和島~務田間の新線が開業し、北宇和島が起点となりました。1953年、吉野生~江川崎間が開業、昨日の世界の鉄道’75の記事にもありますように、1974年3月1日江川崎~若井間が開業し、全線開業となり、予土線と改称されました。

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私も2014年12月の旅行で全線乗車しましたが、初期に開業した区間は軽便鉄道の面影を留めているのに対して、1974年に開業した区間はまさに近代的路線で両者の大きな違いが面白かったです。

コッペルは正式名称をオーレンシュタイン・ウント・コッペル (Orenstein & Koppel OHG) と言い、1876年4月1日、ベルリンにてベンノ・オーレンシュタインとアルトール・コッペルにより設立された鉄道、エスカレーター、重機等の製造会社(O&K)でした。

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創業当初は蒸気機関車をさかんに製造したため、折しも日本では1910年代に軽便鉄道開業ブームがおこり、同社製の蒸気機関車が大量に輸入されました(参照 コッペル製の蒸気機関車)。

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宇和島鉄道では1913年に3両(宇和島鉄道1~3号機、1922年に1両(5号機)、1924年に1両(6号機)の5両が導入され、1933年の国有化で鉄道省籍のケ220形(ケ220~224)が与えられました。

形態は車軸配置0-6-0型9.6トン級ウェルタンク機関車で固定軸距は1400mmです。炭庫はオリジナルでは運転台前方にありましたが、後に改造され運転台後方に移設されました。宇和島線の改軌後は佐世保鉄道を買収した松浦線に転属となり、世知原支区に配属となり、同線の改軌が完成する1944年6月まで働きました。その後、ケ224号機のみが廃車を免れ、1948年3月からは遠州鉄道を第三の職場として、1956年まで働きました。

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2015年5月28日 (木)

小菅の複々線を走る様々な列車達 プロローグ

首都圏の鉄道は主に環状線の山手線と山手線上の駅をターミナルとして、放射状に伸びる各私鉄路線から構成されており、さらに山手線の内側を結ぶ東京メトロ、都営地下鉄の路線に各私鉄が相互乗り入れしています。

中でも浅草から東武動物公園まで(押上~曳舟間も含む)の東武伊勢崎線は2012年3月17日からの東京スカイツリー開業に合わせて、東武スカイツリーラインという愛称がつけられました。ここを走る列車を眺めていると一体,何社の何形式が走っているのか数え切れないほどの種類があることに驚かされます。

しかし、後述のように東武鉄道は我が国の大手私鉄の中では一番古い創立で、明治期に発足した私鉄として創立以来一度も社名を変更せずに存続している鉄道であり、営業キロ数では関東地方で1位、全国でも近鉄に次いで2位の私鉄(JRを除く)であるにも関わらず、東武伊勢崎線のターミナルは一時、両国になったり、浅草になったり、揺れ動いた様です。

昭和初期に京成電気軌道と浅草のり入れで激しく争ったこともあり、1928年の京成電車疑獄事件で漸く、浅草雷門乗り入れを果たしますが、山手線との接続は出来ませんでした。

しかし、1962年に北千住での営団日比谷線乗り入れ、さらに2003年の押上駅を介しての営団半蔵門線乗り入れで、今日のスタイルが築かれました。北千住にフォーカスすれば、常磐線と相互乗り入れしている千代田線もあり、3本の地下鉄がそれぞれ都心に向かって延びるという一大ターミナルになっています。

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小菅駅から荒川放水路の橋梁方面 2015/4/29

私は,西武沿線育ちで、東武伊勢崎線とはこれまで殆ど接点がなく、写真撮影の目的くらいでしか乗車した経験がないのですが、今回のシリーズでは小菅駅周辺を中心にこの区間で撮影した車両を会社ごと、路線ごとに系統的に紹介して行こうと思います。

まず、東武線としての歴史から見て行くと、

1895年4月6日 東武鉄道創立願(東京市本所区から栃木県足利町まで83.7kmの鉄道敷設)を申請

1896年6月22日 仮免状下付

1899年 北千住-久喜間が開業

1910年 浅草(位置的には業平橋、現、とうきょうスカイツリー)-伊勢崎開業

1912年 北千住-西新井間複線化

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B1形 5号機関車 2014/7/16 東武博物館

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B3形 34号 機関車 萩中児童公園 2015/3/1

1898年の開業に際して、B1形10両が製造されました。B3形はB1の改良形として、官設鉄道5600形の準同形機として1914年に6両が製造されました。その後もB4, B5, B6と導入され、1964年頃まで活躍しました。34号機は佐野線でのさよなら運転でも使用されました。

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荒川放水路に架かる3本の鉄橋 2012/9/1
上流から地下鉄千代田線、常磐線、つくばエクスプレス、東武伊勢崎線

1923年7月1日 荒川放水路開削により、鐘ヶ淵-西新井間でルートを変更、北千住-小菅間で荒川を架橋

1924年10月1日 浅草-西新井間電化

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デハ5 展示車両  2014/7/16 東武博物館 

1924年10月1日の浅草-西新井間電化完成で新製された東武初の電車 デハ1形(製造年から大正13年系とも言われるそうです) デハ1-8の8両が日本車輌製造東京支店で製造されました。

1931年5月25日 浅草雷門(現、浅草)ー業平橋(現、とうきょうスカイツリー)間開業、浅草駅を業平橋に改称

1945年10月1日 浅草雷門駅を浅草駅に改称

1962年5月31日 北越谷駅から営団日比谷線人形町駅までの相互直通運転開始

1974年7月2日 北千住-竹の塚間複々線化 関東私鉄初の複々線に

1988年8月9日 竹の塚-草加間複々線化 

1996年7月23日 北千住駅の日比谷線ホーム高架化

1997年3月25日 草加-越谷間複々線化、北千住駅4面7線立体化

2001年3月28日 越谷-北越谷間高架複々線化

2003年3月19日 押上-曳舟間開業(公式には業平橋-曳舟間の複々線化)
      日光線南栗橋・半蔵門線・東急田園都市線中央林間まで相互直通運転開始
2006年3月18日 東京メトロ半蔵門線・東急田園都市線との相互直通運転区間を久喜駅まで延長

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荒川越しに見える東京スカイツリー 2012/9/1 小菅

2012年3月17日 業平橋駅をとうきょうスカイツリー駅に改称、浅草・押上 - 東武動物公園間に「東武スカイツリーライン」の路線愛称を付け、伊勢崎線を含む全路線全駅に駅ナンバリングを導入

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「小菅」というとこの建物を指すこともあるそうですが、ご厄介にはなりたくありませんね。

さて、それでは現在、小菅駅を通る列車の種類と挙げてみましょう。

東武伊勢崎線関係

100系 スペーシア この4月からは日光詣の特別塗装も登場

200系 250系 両系列の区別もなかなか大変

300系 350系 こちらは6両と4両の編成長で区別可能

6050系  東武の車両と野岩鉄道、会津鉄道の車両が存在、かつての急行電車のイメージを今日に伝える貴重な車両

634型 6050系からの改造 観光列車の先がけですね。

1800系 赤白の人寄せパンダ的?

10000系 10030系/50番台 10080系 マイナーチェンジでイメージが大きく変わりました。

8000系  いにしえの主力車両、営業運転ではないものの亀戸線と大師線の車両交換で午後1時頃、2両編成が通過するそうです。 

東京メトロ日比谷線関係

(東武)

20000系 20050系 20070系
 側扉の枚数の変化

(メトロ)

03系 こちらも編成によって側扉の枚数が変化

東京メトロ半蔵門線関係

(東武)

30000系 

50050系 下二桁の数字をいじるのが東武の昔からの流儀

(メトロ)

8000系

08系   6編成のマイナーグループですが、こんな系列があったことも最近知りました。

(東急)

8500系

5000系二代目

以上かと思います。

日比谷線用の20000系03系に代わる形式500系新型特急の導入がすでに発表されており、東急8500系もあまり先は長くないと思われ、風景の変化とともに時代時代ごとに走る車両も変わって行きますので、きちっと記録することは大切でありますので、今回記事として纏めることにしました。

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2015年2月 1日 (日)

公園保存蒸機 K2形 134号 津田沼1丁目公園

全国の公園保存蒸機を観て歩くシリーズ、今回は昨年5月10日の千葉方面ツアーの最後に新京成新津田沼で観た元日本陸軍鉄道連隊のK2形 134号機です。

K2_134_140510_13
K2 134号機 2014/5/10 津田沼1丁目公園

陸軍省は鉄道連隊で使用する野戦軽便鉄道用機関車として、1901年からA/B形双号機関車193組386両をドイツのOrensteim & Koppel-Arthur Koppel A.-G.に発注しました。ただ、このタイプは勾配区間の取り扱いなどに難があったため、一両の牽引力増大と曲線通過性能の維持を図った5軸の強力機として、E1-E251921年に、E101-E1061925年に発注しました。その増備車として1942年から1944年にかけて、川崎車輌で製造されたのが試作機のK1形と量産形のK2形です。製造両数は47両だったそうですが、戦地に送られたのは10両ほどという記録もあるそうです。

K2_134_140510_113
軸配列0-10-0(E)形600mm軌間用のサイドタンク機で、1890年に開発されたクリン-リントナー式の動軸誘導機構を採用しています。

満州駐留の鉄道連隊各部隊に配備された大半の機関車は戦後現地に放棄されましたが、戦時中に国内の軽便鉄道に払い下げられた機関車は戦後もしばらく活躍しました。このK2 134は西武鉄道に払い下げられユネスコ村で活躍し、その後静態保存されていましたが、1990年のユネスコ村の閉園で鉄道連隊ゆかりの地、津田沼に移設されたとのことです。

K2_134_140510_14
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E10などと同じく、5軸の動輪のうち、中央の第3動輪にはフランジがありません。

<クリン-リントナー式の動軸誘導機構>
Wikipediaの記載そのままですが、
第1・5動軸を中空軸とし、その中に中央部に特殊な球状の歯を切った中実軸を通して中空軸の内側に刻まれた歯と中実軸側の歯を噛み合わせることで、中空軸による首振り動作を許容しつつ、5動軸全てについて単純な連結棒(サイドロッド)による動力伝達を可能とする機構で、
さらに第1・5動軸の左右の各動輪それぞれの直近を2頂点とし、中空軸を1辺とする三角形のサブフレームを取り付け、その重心位置で台枠と首振り・スライド可能なピンを用いて結合し、それぞれの残る1頂点同士を関節によって連結することで首振りの範囲を制限する、一種のラジアル機構も備えていたそうです。

K2_134_140510_18
機関車後部のデザインは極めてシンプルです。

K2_134_140510_1
案内板も整備されています。

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