謹賀新年 2024年は初っ端からとんでもないことが連発する年となってしまいました。
皆様、明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願いいたします。
タイトルにもあるように、元日の午後4時10分、石川県鳳珠郡穴水町の北東42㎞、深さ16㎞を震央とするM7.6の地震(令和6年能登半島地震)が発生し、石川県羽咋郡志賀町で震度7が観測され、建物の倒壊などで1月3日午後2時半の時点で石川県内だけで62名の死者、28名の重傷者、203名の軽傷者が出ています。また住宅家屋の被害は新潟、富山、石川、福井、岐阜、大阪、兵庫で149棟の全壊、21棟の半壊、6棟の床上浸水、5棟の床下浸水、90棟の一部破損となっています。津波は当初は大津波の襲来が予想されましたが、輪島港で1.2m以上、金沢市で90㎝でした。被災地全体で3万人を超える人々が避難生活を余儀なくされている状況ですが、高速道路、一般道路も陥没や土砂崩れなどで寸断され物資の供給が絶たれています。
そして1月2日午後5時47分頃、新千歳空港発、羽田空港行き、日本航空516便(JL516)A350XWB-941(JA13XJ)が羽田空港RWY34R(C滑走路、木更津側から)に着陸直後、能登半島地震の救援のため、新潟空港に物資を輸送中だった海上保安庁デ・ハビランド・カナダDHC-8-Q300(MA722、羽田航空基地所属)みずなぎ1号(JA722A)と滑走路上で接触、炎上する事故が起きました。JL518便には乗員12名、乗客367名が搭乗していましたが、衝突後約1000m滑走し、前脚が擱座するように停止後、脱出用シューターを展開し、搭乗者全員が無事緊急脱出に成功し、打撲等で14名の負傷者は出ましたが犠牲者は出ませんでした。この間、約18分とのことでした。一方、海保機の方は6名の搭乗員のうち、機長は脱出し、助かりましたが、副機長以下5名は死亡しました。
2024年1月2日 JL516便のFlight Data (Fkightradar24から)
同機は新千歳空港のGate12を16:15にアウトし、16:27にRWY19Rから離陸、16:50に巡航高度40000ftに達し、17:12分頃、降下を開始し、17:47にRWY34Rに着陸しました。
2023/5/12 HND JA13XJ cn538 2021年11月デリバリー
JA13XJはAirbus A350XWBとして最初の全損事故機となってしまいました。
2017/9/9 HND JA722A cn656
同機は2011年3月11日の東日本大震災による津波で仙台空港にて被災しましたが、2012年3月29日に修復され復帰していました。仙台空港で被災した航空機としては唯一復帰した機体でした。
私もこの事故に関しては前日の能登半島地震のNHKニュースを見ている途中で、羽田空港で火災が発生しているとの画面に切り替わり、消火活動が行われ、その後、日航機が着陸直後に火を噴き、炎上としたことを知り、さらに海保機との衝突によるものだと知り、何でこんなことになったのがと驚いた次第です。
RWY上での衝突事故であり、日航機は管制官の着陸承認を得て、着陸態勢に入っており、事故直前の視程が30㎞あったとしてもRWY上に海保機を見つけても着陸復航(ゴーアラウンド)する時間的余裕が無かったこと、一方で海保機は管制官の承認なしに滑走路に進入してしまったらしいことを考えると、非は海保機側にあるように思えます。また衝突の瞬間の映像は定点カメラなどで捉えられていますが、衝突直後の日航機の破損状況などが緊急脱出を行える状況程度の破損状況であったことも。日航機側の乗員乗客には幸いしたと思えます。
1月3日夕刻時点での報道では海保機の機長は管制官の承認を得て、滑走路に進入したと証言しているようです(管制官は誘導路の停止位置で停止を指示したと証言しています)。今後の事故調査で衝突時の両機の体制、管制官の証言と海保機も証言、どちらが本当なのか、海保機から回収されたBlackBoxの録音データ、管制塔の交信記録データの解析から明らかにされることを期待します。
最後まで読んで戴きありがとうございます。
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