2024年春の名古屋周辺旅行 養老鉄道編 大垣から揖斐へ
遠州鉄道鉄道線(西鹿島線)の旅を楽しんだ後は浜松より東海道本線に乗車、大垣に向かいました。次のターゲットは大垣から養老鉄道養老線の乗車です。桑名駅から大垣駅間は2023年7月の旅(1,2,3,4,5)で乗車しているので、今回は大垣駅から揖斐駅までの14.5kmの区間に乗車しました。 2024/3/15 大垣駅の駅名標 西大垣は桑名方面、室は揖斐方面
養老線は四日市港と敦賀港を結ぶ鉄道として計画され、1897年4月21日に仮免状が交付、1913年7月31日、養老~大垣~池野間が開通しました。桑名~養老、池野~揖斐間は第二期工事として1919年4月27日に開通しています。いわゆる軽便鉄道としての開業でした。東武野田線アーバンパークラインのように大垣でスイッチバックする線形になっているのは1927年から大垣市を中心とした12市町村が西濃鉄道組合を設立、岐阜~大垣の鉄道建設を計画、1928年に西濃電気鉄道から鉄道敷設権を譲り受けました。一方、養老電気鉄道も岐阜~大垣間の鉄道建設を計画、ふたつの計画が統合され、1929年に養老電気鉄道を吸収した伊勢電気鉄道が建設のための準備として揖斐川と長良川に架かる橋(揖斐大橋・長良大橋)を岐阜国道(旧国道21号線、現岐阜県主要県道31号線)との共用として1933年に建設しましたが、伊勢電気鉄道が経営破綻し、新線の建設着手が不可能となり、現在のような形で残りました。戦後、伊勢電気鉄道を買収した近鉄はこれら橋を利用し、大垣と岐阜羽島を結ぶ新線の計画しましたが、岐阜羽島への路線建設は名鉄に免許が下りたため、近鉄の計画も幻となりました。 2024/3/15 大垣駅ホーム
桑名方面は1番線、揖斐方面は2番線と運転分離されており、両方面を直通するタイプの列車はありません。 発車を待つ7700形 7906-7706編成 TQ06編成
元東急7700系で2019年4月27日から営業運転に投入 桑名方面には「緑歌舞伎」の7912-7812-7912 TQ12編成もいました。
大垣駅を出発して最初のそして揖斐までの区間で唯一の交換可能駅、東赤坂駅では600系D06編成復刻ラピッドカー塗装と交換しました。東赤坂という駅名は東海道本線の支線の終点、美濃赤坂のほぼ東に位置しています
大垣を出発して24分で終点、揖斐駅に到着です。
目の前には丘陵が迫り、突然、線路が終わるという感じの終着駅です。養老鉄道は当初、敦賀港まで計画されたそうですが、揖斐から先は国道303号に沿ったルートをとっても大変な難工事になったと思われます。 鮎を模った揖斐駅の駅名標
揖斐駅 駅舎
揖斐駅は養老鉄道の第二期工事で池野~揖斐間が延伸開業した際に終着駅として開業しました。以後、会社の統廃合の歴史とともに歩んできましたが駅名は変化しませんでした。今でこそ単式1面1線のシンプルな駅となっていますが、かつては貨物輸送のため複数の線路がある駅でした。
揖斐川町の中心部は脛永橋で粕川を渡り、さらに揖斐川を渡ったところにあります。2005年3月31日までは名鉄揖斐線が忠節駅から伸びていました。
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