2021年12月 3日 (金)

横浜羽沢駅

一昨日の記事で東海道貨物線の羽沢線について触れましたが、東海道貨物線は以下の線路群の総称となっています。
・浜松町~東京貨物ターミナル~浜川崎間 (浜松町~東京貨物ターミナル間は現在、休止中)
・浜川崎~八丁畷間(南武支線)
・鶴見~八丁畷間
・鶴見~横浜羽沢~東戸塚間
・東戸塚~小田原間
また、品川~新鶴見信号場~鶴見(品鶴線)、鶴見~東高島~桜木町(高島線)を含めることもあります。

東海道本線のバイパス線として開設されたこれらの線上に、東京市場駅、汐留駅、横浜羽沢駅、湘南貨物駅、相模貨物駅、西湘貨物駅、入江駅、新興駅、東高島駅、高島駅などの貨物駅が設けられました。しかし、東京市場駅、汐留駅、西湘貨物駅、入江駅、新興駅、高島駅は既に廃止されています。いずれ機会があればこれらの駅跡も訪れてみたく思います。

210910_20211202143101 2021/9/10 上り本線~鶴見方面

210910_20211202143201 2021/9/10 上り本線~東戸塚方面
本線はJR東日本の管轄です。

210910_20211202143401 仕分け線、着発線の線路はかなり剥がされています。

210910_20211202143801 コンテナ群、12ft、20・30ftの大形コンテナ、20ftISO規格海上コンテナを扱ています。

そんな中で横浜羽沢駅は1979年10月1日、鶴見~東戸塚間の貨物線開業と同時に開業しました。それまで保土ヶ谷駅や高島駅で扱っていた横浜市内のコンテナ貨物業務を当駅で扱うことにしました。また1986年10月末まで存在した小荷物輸送(チッキ)のうち東京以北と東京以南間で首都圏を通過する小荷物に関しては中継・仕訳拠点がなかったため、隅田川駅と汐留駅間でトラック輸送されており、それらを扱う駅として開業しました。

Ef66-124-210910-2

Ef66-124-210910-3
EF66124号機牽引の東京ターミナル発相模貨物行の99レが入線していました。

1986年11月1日のダイヤ改正、国鉄最後のダイヤ改正で貨物輸送の大変革が行われ、小荷物輸送は廃止となり、当駅の旅客営業は書類上のみとなりました。1987年4月1日の分割民営化ではJR貨物とJR東日本の駅(共同使用駅)となり、2019年11月30日、相鉄・JR直通線と羽沢横浜国大駅の開業に合わせて1面2線のうちの1線を着発線荷役方式に改良し、コキ26両までの荷役対応が可能となりました。

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村 
鉄道コム

最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。

2021年12月 2日 (木)

羽沢横浜国大駅

2019年11月30日に相鉄・JR直通乗り入れの開始とともに開業した羽沢横浜国大駅は相鉄とJR東日本の共同使用駅ですが、駅自体は相鉄が管轄しているためJRの窓口は無く、長距離乗車券を購入することはできません。

210910_20211201090301

2021/9/10 駅名標は相鉄の様式

210910-2 武蔵小杉・新横浜方面 JR線は外側、東海道貨物線起点の鶴見駅まで8.8km、武蔵小杉駅まで16.6km、東急新横浜線は内側、新横浜まで4.2km

210910_20211201090701

西谷方面 途中まで複線トンネルで、西谷駅付近で上下線が左右に分離 西谷まで2.2km

210910_20211201091301

210910-2_20211201100801

改札口 自動改札機も相鉄仕様

210910_20211201091401 券売機 JR線の切符は路線図に表示されている範囲までしか購入できません。

鶴見駅や鶴見線の国道駅までの運賃は170円と設定されており、運転上の隣駅、武蔵小杉駅までの運賃310円よりはるかに安くなっています。これは以下の運賃計算上の特例に依るためです。
・当駅と横浜駅以遠(保土ケ谷駅または桜木町駅方面)の各駅との相互間を乗車する場合は、鶴見駅 - 武蔵小杉駅間を折り返して乗車することができる。
・当駅と鶴見駅・新子安駅・東神奈川駅または川崎駅以遠(蒲田駅または尻手駅方面)、国道駅以遠(鶴見小野駅方面)もしくは大口駅以遠(菊名駅方面)の各駅との相互間を乗車する場合は、鶴見駅・新子安駅・東神奈川駅 - 横浜駅間と鶴見駅 - 武蔵小杉駅間を折り返して乗車することができる。
・当駅 - 新川崎駅相互間を乗車する場合、武蔵小杉駅 - 新川崎駅間を折り返して乗車することができる。
・横浜市内発着の乗車券で当駅から(または当駅まで)乗車する場合、途中下車をしなければ鶴見駅 - 武蔵小杉駅間を乗車できる。

210910-2_20211201100401 駅舎入口

これまで鉄道が通っているのに旅客駅はなかった地域に将来的に3線が乗り入れる駅ができたわけですが、タイミング的にコロナ禍と重なってしまい今年9月に訪問した時点でも駅前は閑散としていました。横浜国立大学の最寄り駅となっており、コロナ禍が沈静化し、東急線との相互乗り入れが開業すれば活気出てくるかもしれません。新たな変異株、オミクロン株に対して我が国の水際防御は果たして有効なのかどうか、結果は終日で判明するでしょう。

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村  鉄道コム

最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。

2021年12月 1日 (水)

武蔵小杉~羽沢横浜国大間 その3 鶴見~羽沢横浜国大間

相鉄・JR直通線、鶴見から先は、1979年10月1日に鶴見駅~横浜羽沢駅(貨物駅)~戸塚駅の東海道貨物線として開業した区間を通ります。通称、羽沢線と言われている区間です。

1966年4月、当時の国鉄理事会にて横浜駅を迂回するルートが決定、同年5月には工事の認可が下り、用地買収が進められましたが、騒音公害など生活環境の悪化を懸念した住民による猛烈な建設反対運動が起こりました。最後は土地収用法なども適用され1979年10月1日のダイヤ改正から貨物列車の運行が開始され、横須賀線と東海道本線の分離は1980年10月1日からになりました。

Dsc06851_20211130152001 2021/11/4 
酷い写真で恐縮ですが鶴見駅付近、手前のポイントは貨物線(品鶴線)から東海道本線(旅客線)への渡り線ポイント 武蔵野線から鎌倉に向かう「ホリデー快速 鎌倉」などはこのポイントで東海道線に転線します。 奥のポイントは高島線の分岐ポイントで、現在はJR貨物の鶴見以東~根岸線桜木町以南、根岸方面の貨物列車や逗子発着の甲種車両輸送列車が通過していますが、かつては新興発着の化学薬品輸送、東高島発着の在日米軍基地「横浜ノース・ドック」専用線発着のジェット燃料輸送、日本製粉専用線発着の小麦輸送、横浜市場発着の鮮魚輸送などがあり、高島駅構内には横浜機関区(旧・高島機関区)があり、同駅で機関車の付け替えや臨港線から集まる貨車の入れ換えを行っていました。

Dsc068542021/11/4

右にカーブすると京浜急行生麦駅付近に生見尾トンネルの入り口が見えてきます。

貨物線用に造られたせいなのか、旅客線のトンネルに較べると照明が暗く感じます。ここから8.8kmは殆どトンネル区間になりますが、地図で見ると横浜線の大口駅北側で同線をオーバクロスする辺りは地上に出ていますが、騒音防止のためシェルターに覆われており、列車内部からだとトンネルが連続しているように見えます。
シェルター部分を過ぎると港北トンネル(4038m)に入り、東急東横線妙蓮寺駅南方、横浜市営地下鉄ブルーライン岸根公園駅北側で交差し、進路を南西にかえ、城郷高校を過ぎたところで地上に出ます。

Dsc06856
やがて第三京浜(E83)の陸橋が見えて来ると羽沢横浜国大駅への分岐信号が見えてきます。北から東海道新幹線、県道13号が接近して来ます。

Dsc06858
手前の左方向分岐は羽沢貨物駅へ、奥の右方向分岐が羽沢横浜国大へ

Dsc06860_20211130163401
再び地下区間へ

Dsc06593
東急線へ伸びる東急新横浜線に外から合流する形で羽沢横浜国大駅に到着します。

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村 
鉄道コム

最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。

2021年11月30日 (火)

武蔵小杉~羽沢横浜国大間 その2 武蔵小杉~鶴見間

2019年11月30日に開業したJR・相鉄直通線、武蔵小杉駅から羽沢横浜国大間は距離にして16.6km、所要時間は約18分かかります。

2000年1月27日の運輸政策審議会答申18号において神奈川東部方面線として二俣川~新横浜~大倉山間が位置付けられ、2004年9月に相鉄が西谷~羽沢間に新線を建設し、羽沢駅でのJR相互直通構想が発表されました。2006年には国・鉄道事業者・神奈川県・横浜市間で調整が行われ、整備構想を国が認定、2010年3月25日、起工式が行われました。

線路名称的には武蔵小杉~鶴見間は品鶴線、鶴見~羽沢横浜国大間は東海道貨物線です。品鶴線の開通は昨日の記事に既述したように
>東海道線の客貨分離のため、東海道貨物線として品川~新鶴見操車場~鶴見間17.7kmが1929年8月21日に複線で新設されました。

Dsc06825
2021/11/4 武蔵小杉駅から新川崎方向を見る

ちょうどE257系2000番台NA-04編成の特急「湘南」が接近してきていますが、新鶴見信号場までの複々線(旅客線(横須賀線・湘南新宿ライン)と貨物線)の合流地点です。後方の高架から来る線が新川崎からの旅客線です。

Dsc06834_20211129151501 2021/11/4 
旅客線、貨物線分岐
武蔵小杉を発車した列車は踏切を越えた直後、このポイントで貨物線に入ります。旅客線と貨物線の分岐点であり、直進する旅客線(横須賀線・湘南新宿ライン)は新川崎駅を通り、鶴見駅の西側を通過し、横浜駅に至ります。一方、貨物線は新川崎駅を通過、鶴見駅の東側を通過します。

Dsc06836 2021/11/4
右から合流する線路は武蔵野南線です。

Dsc06569 2021/10/23
新鶴見信号場に停車中のコンテナ貨物列車が見えますが、武蔵小杉発8:29の227Mから見えた貨物列車は宇都宮タ~東京タ行きの4072レで牽引機はEF65 2117号機でした。

Dsc06553 2021/10/23 新小平駅を通過する4072レ

Dsc06841 2021/11/4 新川崎駅横を通過

Dsc06843
2021/11/4 かつての新鶴見操車場の南のはずれを通過、

Dsc06844_20211129154601

並行する旅客線(横須賀線・湘南新宿ライン)は高架となり、南武線尻手駅方面の尻手短絡線が左に分かれて行きます。尻手短絡線は1973年10月1日に開業しました。

Dsc06847_20211129160001 2021/11/4 東海道貨物線との合流

やがて旅客線(横須賀線・湘南新宿ライン)をアンダーパスし、東海道本線をオーバークロスして、海側に抜けると鶴見川橋梁を渡り、東京貨物ターミナル、川崎貨物からの東海道貨物線と合流します。

この先は次回以降になりますが、ここまででも駅間はかなり長く、新川崎駅横、南武線尻手駅に通じる道路との交差付近、鶴見駅付近と新駅が3つくらい造れるのではと感じます。

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村 
鉄道コム

最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。

2021年10月13日 (水)

置換えまであと僅か、相模線205系500番台R1編成に「相模線100周年HM」

相模川の砂利輸送を目的として相模鉄道が茅ケ崎駅から川寒川駅間を1921年9月28日に開業してから今年で100年になります。当初は軽便鉄道でしたが、1924年に会社定款が変更され地方鉄道になりました。1926年4月1日は寒川駅~倉見駅間が延伸開業、7月15日には倉見駅~厚木駅、1931年4月29日、厚木駅~橋本駅間が開業し、全通しました。
太平洋戦争が勃発し、都心が攻撃された場合の東海道~中央~高崎線を結ぶ迂回ルートの確保として相模線は1944年6月1日、国有化され運輸通信省鉄道総局管轄の相模線となりました。
茅ケ崎~橋本間33.3kmの他、かつては寒川駅から川寒川駅までの川寒川支線(0.9km、1931年11月1日に廃止)と寒川駅~西寒川駅までの寒川支線(1.5km、1984年3月31日廃止)が存在しました。

沿線は1980年代以降、ベッドタウン化されますが、それまでは相模原市が人口20万人、厚木市が8.9万人と少なく、相模川の砂利採掘が禁止された1960年以降は貨物輸送量も少なく、1971年度の営業収支は関東地方の国鉄線では鹿島線の634、木原線の459に次ぐ第3位の赤字線でした。それでも第三セクター化されずに来れたのは厚木市の日産自動車工場製の自動車輸送をまかなうためでした。

首都圏路線として国鉄時代は非電化のまま残され、民営化され1991年3月16日JR東日本のもとで全線電化されました。

Dsc06424 2021/10/11 海老名 9月28日からR1編成に掲出された相模線100周年HM

Dsc06434

Dsc06436

2021/10/11 橋本到着後は八王子方に引き上げ、駅横のの電留線に入線して昼過ぎまで休憩

電化で投入されたのが205系500番台で、R1~R13の4両編成13本が投入され、今年で投入から30年が経ちますが、11月18日からはE131系500番台に置き換えられる予定であることがアナウンスされています。

100-210817
Dsc06428相模線100周年を記念し、9月28日まではぬりえアート展が開催され、9月28日からはR1編成にHMの掲出、さらに車内には沿線の小学生による205系500系のぬりえアートが掲出されています。

武蔵野線で長く活躍した205系も全編成撤退し、残すところは相模線、東北本線・日光線などでの活躍となった205系ですがそれらもE131系への置き換えがアナウンスされています。

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村 
鉄道コム

最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。

2021年10月11日 (月)

中央・総武緩行線 E231系500番台 A511編成、中野電車区100周年 HM も撮影

10月1日記事でレポートした中野電車区100周年のHMを装着したE231系500番台A511編成も撮影しました。

10月4日、新小平から武蔵野線に乗り、A511編成の走行をチェックすると65Bで三鷹に向かっていることが分かり、取り敢えず両国で待ち受けることにしました。実は同日、武蔵野線のE231系基本番台MU22編成の撮影場所も考えていたため、総武線内のどこかでと思ったからでした。

Dsc06308 2021/10/4 駅名標

Dsc06329
東京と千葉を結ぶ鉄道を開業していた総武鉄道が両国橋駅として1904年4月5日に開業しました。総武鉄道は市川駅を起点に1894年7月20日に市川駅~佐倉駅間を開業しており、同年12月9日には本所駅(現在の錦糸町駅)まで延伸しました。本所から両国橋までは既に市街地となっていたため煉瓦造りの橋脚に鉄桁を載せた高架線としての開業なりました。当時、列車のトイレは垂れ流し方式でしたから、本所以西ではトイレの使用は禁止されました。1904年3月29日には亀戸駅が開業、1904年4月5日 には東武亀戸線が開業し、亀戸から両国橋までの乗り入れも開始されました。1907年9月1日には総武鉄道が国有化、1910年3月27日には東武浅草駅(業平橋→とうきょうスカイツリー駅)の営業再開で東武鉄道の乗り入れは終了しました。

総武鉄道には隅田川を越えて西に線路を伸ばす財力は無かったため、両国橋駅が東京の東のターミナルとして機能をしました。

17世紀までは隅田川が武蔵の国と下総の国の境界で隅田川の両岸を両国と称していましたが、東岸を両国というようになり、駅名も1931年10月1日に両国駅と改称されました。当時、房総方面に存在した94駅中では両国駅は乗降客数、収入面でダントツ1位、東京の鉄道駅でも東京、上野、新宿、横浜、新橋に次ぐ第6位の取扱収入でした。しかし、1932年7月1日、御茶ノ水まで総武線が延伸すると両国駅の東京の東のターミナルとしての地位は凋落の一途を辿りました。

Dsc06313 錦糸町方面

その後、外房、内房線の気動車準急の時代には両国駅発着の列車が多く運行されたため、列車ホームの賑わいが復活しました。しかし、1972年7月15日の総武本線複々線化開業では総武快速線の線路は駅の下を通過するものの、ホームは設けられず、新設の183系特急や快速は通過するだけとなりました。1982年11月15日のダイヤ改正では房総方面の急行列車が全廃となり、特急「しおさい」「あやめ」「すいごう」が1日1往復だけ両国駅の列車ホームに発着するようになりましたが、1988年3月13日のダイヤ改正ではそれらも終了となりました。現在は臨時列車の発着のみが行われるホームとなっています。

Dsc06310 両国国技館

現在、国技館が建つ場所は国鉄バス東京自動車営業所があった場所でその前は両国貨物駅でした。1984年11月30日に落成、1985年の大相撲1月場所から使用されていますが、当時は千代の富士、北の湖の2横綱時代で、千代の富士は全勝優勝、北の湖は一勝も出来ず引退と世代交代が起こった場所でした。

Dsc06330 江戸東京博物館

江戸、東京の歴史・文化を紹介する都立の博物館で地上部分の高さは62mと消失した江戸城の天守閣とほぼ同じ高さだそうで、小金井公園ないにある江戸東京たてもの園は分館にあたります。

さて本題のA511編成ですが

Dsc06322
Dsc06323
Dsc06324
Dsc06327
予定通りにやって来ました。

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村  鉄道コム

最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。

2021年9月21日 (火)

小名木川に沿って歩く その6 進開橋、嵩上げ護岸の碑と越中島支線橋梁

砂島橋を潜ると進開橋の手前でかつてこの辺が江東ゼロメートル地帯だった頃の水害対策のための護岸の碑が残されています。

Dsc05979 2021/8/31 明治期以降の工業の発展と工場による地下水の汲み上げで地盤が沈下し、天井川状態となり護岸が嵩上げされていった記録です。

Dsc05980
Dsc05981
水門、閘門で荒川、隅田川と隔絶し、小名木川、横十間川などの水位を約1mほど下げ、護岸に使用したコンクリートなどが不要となり、それを再利用し、遊歩道の整備に充てたとのことです。


次に見えて来るのは進開橋です。北側は大島一丁目と四丁目、南側は北砂一丁目と三丁目の境界となっている都道306号線王子千住夢の島線 、通称、明治通りが走っています。かつて明治通りには都電が走っていました。雪廼舎閑人氏の「続都電百景百話」の「100境川の分車庫」の話題では

京葉道路を水神森で右に曲がり、都電専用橋で堅川を、進開橋で小名木川を南に渡って進むと、境川の停留所に来る。38番の電車は、これから小名木川貨物駅に行く引き込み線のガード下をくぐり、汽車製造会社のわきをかすめ洲崎に向かって行く。29番は境川で左折して、一路葛西橋へ。停留所の右手に見えるのが、まるで飛行場の格納庫のようなばか高い屋根の境川分車庫である。

ちなみに錦糸町から水神森を経て、荒川放水路手前の西荒川、さらに東荒川から今井までの区間、そして水神森から洲崎までの区間は城東電軌の路線として開通後、1942年2月に東京市電に編入された区間でした。旧城東電軌の路線の発展に関してはこちらのサイトの情報が大変参考になります。実際に水神森から永代通りまで現在は緑道となっているかつての都電軌道跡を歩いてのレポートは大変興味深いものがあります。

Dsc05982
進開橋の西側に架かる橋は総武本線越中島支線の小名木川橋梁です。1929年3月20日、小名木川の水運を利用した物流の連絡拠点として小名木川駅が北砂二丁目15に開業し、小岩駅との間が開通しました。貨物専用の駅でしたが、5面のコンテナホーム、6本の貨物荷役線、4面の有蓋車用貨物ホーム、6本の貨物荷役線を持つ東京東部の鉄道貨物輸送拠点でした。

Dsc05984_20210920085201
Dsc05986線路は全線単線ですが、鉄橋や用地は複線分確保されていました。

上の記述にも出てきましたが近くには汽車製造東京製作所があり、同所に続く専用線もあり、同所で製造された151系、181系、153系、157系、165系、101系、103系、113系、115系、455系の他、0系新幹線、私鉄・地下鉄公共電車・海外向け車両などの甲種輸送の出発駅でもありました。一方、都営大江戸線の12-000形の木場車庫への搬入の際には甲種輸送の到着駅ともなりました。

1958年11月10日には線路が越中島駅まで延伸しました。同駅は1990年3月10日、京葉線に越中島駅が開業したことで越中島貨物駅と改称されました。かつては東京都港湾局所有の専用線が豊洲、晴海方面に伸びていましたが、1989年2月10日に廃止されました。

貨物輸送形態の変化により、2000年3月11日に小名木川駅での貨物列車の設定は廃止され、駅も同年12月2日に廃止となりました。機能は隅田川貨物駅に移転となりました。跡地の一部は複合商業施設「アリオ北砂」になりました。因みにそばを通る明治通りの交差点名は依然として「小名木川駅前」となっています。

越中島貨物駅は近くにJR東日本レールセンターがあり、ここからロングレールが各地に配送されています。レールは船から陸揚げされ、センター内でロングレール化され、日曜を除く毎日3往復設定されています。2021年3月のダイヤ改正からJR東日本のレール輸送はキヤ195系となり、JR東日本以外の事業者が購入したレール輸送のみがDE10牽引のチキのスタイルとなりました。

上り列車
工7230D
越中島レールセンター→(入換)→小名木川10:40発→新小岩操10:50着

配9246レ/9294レ DE10牽引
越中島レールセンター→(入換)→小名木川13:42発→新小岩操13:55着
※レール検測時は運休

工7232D
越中島レールセンター→(入換)→小名木川16:10発→新小岩操16:20着

下り列車
工7231D
新小岩操9:23発→小名木川9:33着→(入換)→越中島レールセンター

配9247レ/9295レ DE10牽引
新小岩操12:10発→小名木川12:22着→(入換)→越中島レールセンター

工7273D
新小岩操14:35発→小名木川14:45着→(入換)→越中島レールセンター

※レール検測時は配9295レ/9295レ運休

情報はこちらのサイトを参考にしました。小名木川駅はJR貨物時刻表に記載されている越中島貨物駅のことで、旧小名木川駅より先は入換運転となるため、このように標記しているとのことです。

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村 
鉄道コム

最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。

2021年9月 6日 (月)

秩父鉄道の駅 その9 上長瀞駅と荒川貨物支線

秩父鉄道の駅シリーズ、今回は上長瀞駅です。

210731_20210905093801 2021/7/31 駅名標

9月3日の記事で触れましたが、上武鉄道は1911年9月14日、波久礼駅から、宝登山(現、長瀞)駅を経て、秩父駅(初代秩父駅、後に初代国神駅、最終的に荒川駅)までを開業しました。

このときの路線は宝登山(現、長瀞)駅から荒川の流れに沿って、右へカーブし、現在の秩父本線を潜り、親鼻橋の北側で国道140号とクロスし、現在、ウオーターパーク長瀞がある付近に至るものでした。その先は尾坂を越え、赤平川、尾田蒔、秩父の中心部を目指す計画でしたが、尾坂の地盤は蛇紋岩からなる軟弱地盤地帯となり、路線変更することになりました。

路線変更後は宝登山(現、長瀞)駅を出発後、右手に進路を取り、荒川を渡り、荒川の南側を親鼻、皆野から大宮(現、秩父)駅に至るルートで1914年10月27日に開業しました。これに伴い、従来の秩父駅は国神駅に改称、宝登山駅~国神駅間の旅客営業は廃止されました。現在の上長瀞駅が国神駅(2代)として開業したのは1915年12月29日のことで旅客営業廃止となった従来の路線は貨物支線となり、初代国神駅は荒川駅に再度、改称されました。貨物支線は秩父めいせんの輸送なっどに使用され、荒川駅では船から貨車への貨物の積み替えが行われたようです。しかしその貨物路線も1926年6月19日に廃止となりました。2代目国神駅が上長瀞駅に改称されたのは1928年5月15日のことでした。

7500-7506-210731 2021/7/31 上長瀞駅に停車中の7506F

210731_20210905094301 2021/7/31 ホームは大きくカーブしています

210731_20210905094001 2021/7/31 上長瀞駅を出発すると現在の本線はすぐに荒川を渡ります。

Dsc01624 2016/8/5 荒川橋梁 ライン下りの船から

Dsc01638_20210905094201
新線は延長167mのプレートガーター橋で荒川を渡ります。高さは川面から20mあり、橋脚は下部3段が煉瓦積み、最上段はコンクリート製となっています。建設当初は4段とも煉瓦積みだったようです。

5000-5203-210731-2 2021/7/31 荒川の対岸から 5003F

100-210731-2 ヲキフ100形をラストに秩父本線を上る貨物列車

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村  鉄道コム

最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。

2021年9月 3日 (金)

秩父鉄道の駅 その8 長瀞駅

秩父鉄道の駅シリーズ、今回は長瀞駅です。

100425_20210902070701
100425_20210902070702 2010/4/25 駅名標と「天下の勝地」という表示

昨日の記事にあるように長瀞町の中心ではありませんが、長瀞観光の拠点である宝登山、宝登山神社、そして長瀞渓谷(岩畳)の最寄り駅となっており、1997年から始まった関東の駅百選の第一回選定駅(26駅)になっています。

開業は1911年9月14日で宝登山駅として開業しました。長瀞駅に改称されたのは1923年7月7日でした。単式ホーム+島式2面3線の地上駅です。

1002-100425-copy 2010/4/25 往年の塗装を纏った1000系1002F

210806-2_20210902071101

210806_202109020711012021/8/6 現在の線路に並行する旧線路跡

長瀞駅から上長瀞方面の線路は延伸の過程で軟弱地盤の蛇紋岩帯に入るため、付け替えられています。

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村 
鉄道コム

最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。

2021年8月30日 (月)

秩父鉄道の駅 その4 上熊谷駅

秩父鉄道の駅シリーズ、今回は上熊谷駅です。

100515 2010/5/15 駅名標 ホームの幅の関係から駅名標の写し込みに十分な余裕が無かったのを憶えています。

1901年に上武鉄道が熊谷駅~寄居駅間を開業した際にはこの駅はなく、1933年4月1日、秩父鉄道の鎌倉町駅として開業しました。しかし、同年7月1日には駅名が現在の上熊谷に改称されました。熊谷市でも熊谷駅や上熊谷駅周辺は星川、弥生、宮前、筑波、銀座、桜木、末広と多くの町名が存在する特徴的な地名の地域です。

1205-100515 2010/5/15 上熊谷 1000系 1005F

1943年12月5日には東武熊谷線が開業し、当駅も共同使用駅であったため、現在は単式ホームですが、当時は島式ホームとして運用していた関係(共同使用駅)から、ホームと駅舎が構内踏切で繋がる構造となっています。前回の記事にあるように東武熊谷線は1983年6月1日を以って廃止され、熊谷線ホーム部分はフェンスで閉鎖されました。

100515_20210829074501 熊谷方面

100515_20210829074502高崎方面

駅横にはJR高崎線が併走しているため、秩父鉄道の列車のみならず、JR高崎線の列車、貨物列車なども撮影できるポイントです。2010年当時は手前の東武熊谷線の線路が残っていました。

185-om01-100515

2010/5/15 上熊谷 185系200番台 特急「あかぎ」OM01編成

211-c10-100515

2010/5/15 上熊谷 211系3000番台C10編成

E231-k41-100515 2010/5/15 上熊谷 E231系1000番台 K-41編成

Eh2008-100515
2092-100515 2010/5/15 秋田貨物ターミナルから羽越線、信越線、上越線、高崎線、山手貨物線、武蔵野線経由で東京ターミナルに向かう2092レ

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村 
鉄道コム

最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー

クルーズトレイン スポーツ ディーゼル機関車 ディーゼル機関車DD13/DD15 ディーゼル機関車DD16 ディーゼル機関車DD50 ディーゼル機関車DD51 ディーゼル機関車DD54 ディーゼル機関車DE10/DE11/DE15 ディーゼル機関車DF200 ディーゼル機関車DF50 ニュース ハイブリッド機関車 ハイブリッド気動車 バス モノレール 三セク鉄道 事件・事故 事業用車 催事 地下鉄車両 大相撲 客車 客車12系 客車14系 客車20系 客車24系 客車50系 客車E26系 新交通システム 新幹線0系 新幹線電車 旅客機 旅客機 Airbus A220 旅客機 Airbus A300 旅客機 Airbus A310 旅客機 Airbus A318/A319/A320/A321 旅客機 Airbus A330 旅客機 Airbus A340 旅客機 Airbus A350 旅客機 Airbus A380 旅客機 Boeing 707 旅客機 Boeing 727 旅客機 Boeing 737 旅客機 Boeing 747 旅客機 Boeing 757 旅客機 Boeing 767 旅客機 Boeing 777 旅客機 Boeing 787 旅客機 Douglas DC-10/MD-10 旅客機 Douglas DC-8 旅客機 Douglas DC-9/MD-80 series/MD-90/Boeing 717 旅客機 Lockeed L-1011 Tristar 旅行・地域 日記・コラム・つぶやき 書籍 東京メトロ 東京都営地下鉄 民鉄:京成グループ 民鉄:京浜急行電鉄 民鉄:京王電鉄 民鉄:京阪電気鉄道 民鉄:南海電鉄 民鉄:名古屋鉄道 民鉄:大井川鐵道 民鉄:小田急電鉄 民鉄:山陽電気鉄道 民鉄:東急電鉄 民鉄:東武鉄道 民鉄:江ノ電 民鉄:相模鉄道 民鉄:西日本鉄道 民鉄:西武鉄道グループ 民鉄:近畿日本鉄道 民鉄:阪急電鉄 民鉄:阪神電気鉄道 気動車 気動車1000形 気動車2000系 気動車キハ100系 気動車キハ110系 気動車キハ11形 気動車キハ120形 気動車キハ126系 気動車キハ141形 気動車キハ150形 気動車キハ181系 気動車キハ183系 気動車キハ185系 気動車キハ187系 気動車キハ189系 気動車キハ201系 気動車キハ20系 気動車キハ25形 気動車キハ261系 気動車キハ281系 気動車キハ283系 気動車キハ32形 気動車キハ35系 気動車キハ40系 気動車キハ45系 気動車キハ56/57/58系 気動車キハ75形 気動車キハ81形 気動車キハ82形 気動車キハ85系 気動車キハE120系 気動車キハE130系 気動車キハE200系 海外の鉄道 特急電車 私鉄 蒸機8620 蒸機9600 蒸機C10 蒸機C11 蒸機C12 蒸機C50 蒸機C51 蒸機C53 蒸機C55 蒸機C56 蒸機C57 蒸機C58 蒸機C59 蒸機C60 蒸機C61 蒸機C62 蒸機D50 蒸機D51 蒸機D52 蒸機D60 蒸機D62 蒸気機関車 貨車・貨物列車 路線について 路面電車 軽便鉄道 近郊形電車 通勤電車 連絡船 鉄道以外の博物館・展示施設 鉄道博物館 鉄道施設 電機ED16 電機ED60/ED61/ED62 電機ED70 電機ED71 電機ED72 電機ED73 電機ED74 電機ED75 電機ED76 電機ED77 電機ED78 電機ED79 電機ED91 電機EF10 電機EF12 電機EF13 電機EF15/EF16 電機EF18 電機EF200 電機EF210 電機EF30 電機EF510 電機EF53/EF56/EF59 電機EF55 電機EF57 電機EF58 電機EF59 電機EF60 電機EF61 電機EF62 電機EF63 電機EF64 電機EF65 電機EF66 電機EF67 電機EF70 電機EF71 電機EF80 電機EF81 電機EH10 電機EH200 電機EH500 電機EH800 電気機関車 電車101系 電車103系 電車105系 電車107系 電車113系 電車115系 電車117系 電車119系 電車121系 電車123系 電車125系 電車143系 電車151/161/181系 電車153系 電車155/159/167系 電車157系 電車165/169系 電車183/189系 電車185系 電車201系 電車203系 電車205系 電車207系 電車209系 電車211系 電車213系 電車215系 電車221系 電車223系 電車225系 電車227系 電車251系 電車253系 電車255系 電車281系 電車285系 電車301系 電車303系 電車305系 電車313系 電車323系 電車371系 電車373系 電車381系 電車383系 電車401/403/421/423/415系 電車417系 電車419系 電車451/453/455/471/473/475/457系 電車481/483/485/489系 電車5000系 電車581/583系 電車651系 電車681系 電車683系 電車70/72系 電車7000系 電車701系 電車711系 電車713系 電車715系 電車719系 電車721系 電車731系 電車781系 電車783系 電車785系 電車789系 電車8000系 電車80系 電車811系 電車813系 電車817系 電車8600系 電車883系 電車_旧形国電 電車BEC819系 電車E127系 電車E129系 電車E131系 電車E217系 電車E231系 電車E233系 電車E235系 電車E257系 電車E259系 電車E261系 電車E351系 電車E353系 電車E501系 電車E531系 電車E653系 電車E655系 電車E657系 電車E721系 電車E751系 電車EV-E301系 電車EV-E801系 電車クモハ42 電車クモハ52

カテゴリー

2022年1月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
フォト
無料ブログはココログ

日本ブログ村

  • 日本ブログ村