西武鉄道における7000系といえば西武園遊園地の遊戯施設「おとぎ線」をAGTに転換する際に計画された車両に付与される筈だった系列番号で設計図、完成予想図も準備されていましたが、発注直前に8500系に変更となり、さらに1990年に新型特急車両の導入が計画された際にも7000系の系列番号が用意されましたが、1993年の導入時には10000系となり、7000,8000の系列番号は長らく空番となっていました。
2022年5月12日に発表された「2022年3月期 決算実績概況 および『西武グループ中期経営計画(2021~2023年度)』の進捗」で2030年度までに保有する全車両をVVVF化するために他社から中古のVVVF車両を導入することとし、当初は無塗装車体、VVVFインバーター制御車両としていましたが、無塗装という条件は取り下げられ、小田急から8000形(6連7本)、東急から9000系・9020系(4連、計60両)を2029年度までに導入すると発表されました。これが西武鉄道のサステナ車両です。
小田急の8000形は8261x6編成が2024年5月20日に小手指車両基地に甲種回送され、7月1日に武蔵丘車両検修場に入場、改造工事が実施され、2025年1月7日に出場、8000系という系列番号が付与され、8103編成として5月31日から国分寺線で営業運転に就きました。
東急9000系に関しては2025年8月11日の記事で触れていますが東急電鉄初のVVVF制御方式の量産系列、初めてボルスタレス台車を履いた系列で軽量ステンレス鋼製の20m4扉車です。1985年度から1990年度にかけ8連14本、5連1本の計117両が製造され、当初8連は東横線、5連は大井町線に投入されました。晩年はすべて5連化され大井町線に集結しました。
2025年度には9003,9005,9007,9010,9011,9012の6本の編成が東急から西武譲渡されており、
←大井町 クハ9000 デハ9200 デハ9400 デハ9600 クハ9100 溝の口→ から 真ん中のデハ9400を抜き
←西所沢 クハ7000 モハ7900 モハ7200 クハ7100 西武球場前→ の4両 (東急東横線線と西武池袋線の線路の続きからは逆向き)となっています。
9005、9007編成は長津田で改造、それ以外の4編成は武蔵丘で改造を受けています。
8000系の場合と違い、7000系の改造はワンマン運転対応、側方カメラシステム(車載ホームモニタシステム)の搭載、半自動ドア制御の付加、制御装置(VVVFインバータ)、補助電源装置の更新と多岐に渡っています。側方カメラシステム(車載ホームモニタシステム)はJR東日本との技術協力で導入されたシステムでJR東日本では相模線のE131系にも導入されています(情報)。
2017/5/6 二子新地 東急時代の9003編成
9000系の2次車として1987年12月20日に竣工、入籍しています。2025年8月22日に東急テクノシステムに売却となり、除籍されました。
2026/7/13 西武球場前 日中は1編成が振り子運行状態の狭山線
2026年6月27日、狭山線での7000系の営業運転が始まりました。
7000系の車端部の連結器は密着式小形自動連結器で西武の車両としては初の事例、中間部の永久連結器も同様
2026/7/13 西所沢
2026/7/13 7102編成の車号票
9003編成と9011編成は2025年8月に未改造のまま、小手指基地に輸送、武蔵丘車両検修場で改造された筈ですが、車内の表記はこのようになっています。
2026/7/13 車内の様子 7102編成は9000系時代、2017年2月に床修繕を受けています。ドアの半自動SW以外は基本的に東急時代のままです。
9000系の特徴であるこのシートが残されています。
2026/7/13 西所沢

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