2024年3月12日 (火)

2023年夏と2024年冬の名古屋旅行 その23 豊橋鉄道渥美線に乗車

2024年1月4日、静岡から再び東海道線の各停に乗車し、豊橋を目指しました。

240104_20240311103201 2024/1/4 清水の次は豊橋で途中下車し、豊橋鉄道の新豊橋駅へ

240104_20240311103301 豊橋鉄道渥美線の路線図

豊橋鉄道渥美線はJR在来線豊橋駅の東側に寄り添うようにあり、駅名は「新豊橋」となっています。

渥美線は渥美半島を縦貫する鉄道として計画され、渥美電鉄1924年1月22日に高師~豊島間を開業、3月8日には豊島から神戸まで、4月25日には師団口(後の高師口)から高師間、6月10日には神戸~田原(現在の三河田原)まで開業しました。1925年5月1日には新豊橋(初代)~師団口が、1926年4月10日には三河田原~黒川原間、1927年10月1日には豊橋駅前~新豊橋(初代)間が開業し、10月13日には豊橋駅前と新豊橋(2代)、新豊橋(初代)を花田と改称しました。1940年9月1日名古屋鉄道が渥美電鉄を合併し、同線は渥美線となりました。1944年6月5日、名古屋鉄道が渥美線三河田原 - 黒川原間、および花田駅、高師口駅、町畑駅、空池駅、芦原駅、谷熊駅、天白駅、神戸駅(初代)を休止としました。1954年10月1日、名古屋鉄道が渥美線新豊橋 - 三河田原間を豊橋鉄道へ譲渡しました。

豊橋鉄道は1924年3月17日豊橋電気軌道として設立された会社で、1925年7月24日に市内線を開業、1935年には豊橋循環自動車を合併し、バス事業に参入、1939年9月には名古屋鉄道傘下に入り、1954年7月22日豊橋鉄道株式会社と社名を変更しました。

渥美鉄道の時代から電化はされていましたが、開業以来、直流600Vで1997年7月2日に1500Vに昇圧されました。

2014年8月に名古屋から東海道線を上った際に豊橋鉄道渥美線のホームまでは来てましたが(記事)、乗車するのは今回が初めてです。

2804-140813-3 2014/8/13 新豊橋 1804F ク2804

1800-1808-240104 2024/1/4 新豊橋 1808F モ1808

車両については後日の記事で触れますが、10年前と同様、東急から譲受した7200系を3連化した1800系が活躍しており、カラーリング、花の愛称も同じでした。

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2024年3月11日 (月)

2023年夏と2024年冬の名古屋旅行 その22 静岡鉄道 車両編 A3000形

2016年3月24日のダイヤ改正から1000形を置き換えるために導入され営業運転を開始したのがA3000形です。

形式名は3つのA、すなわち「Activate(活性化させる)」「Amuse(楽しませる)」「Axis(軸)」に由来しているそうです。新静岡方A3000形式,新清水方A3500形式の2両編成、計12本が導入され、内7編成はPassion Red(パッションレッド)、Pretty Pink(プリティピンク) 、Brilliant Orange Yellow(ブリリアントオレンジイエロー)、Fresh Green(フレッシュグリーン) 、Natural Green(ナチュラルグリーン) 、Clear Blue(クリアブルー) 、Elegant Blue(エレガントブルー) 虹の7色に塗り分けられ、残り5編成は無塗色で全面広告車対応となっています。2022年度までに全編成が揃う予定でしたが第11,12編成の製造が遅れ、2023年度中に全編成が揃いました。今年2月3日に3012Fの甲種回送がありました(情報)。

主要諸元

最高運転速度 70 km/h
設計最高速度 90 km/h
起動加速度 2.5 (3.0) km/h/s
減速度(常用) 3.5 km/h/s
減速度(非常) 4.5 km/h/s
編成定員 238(座席78)人
車両定員 119人
車両重量 クモハA3000形 (Mc) 34.3t クハA3500形 (Tc) 29.5t
編成重量 63.8t
全長 18,000 mm
車体長 17,580 mm
全幅 2,742 mm
車体幅 2,740 mm
全高 4,015 mm
車体 軽量ステンレス(sustina)
台車 総合車両製作所製ボルスタ付空気ばね台車
Mc車:TS-840・Tc車:TS-841
主電動機 東洋電機製造製 全閉内扇式かご形三相誘導電動機
主電動機出力 120kW
駆動方式 TD継手式中実軸平行カルダン駆動方式
歯車比 99:14 (7.07)
編成出力 480kW
制御装置 IGBT素子VVVFインバータ制御 (東洋電機製造製)
制動装置 回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ、保安ブレーキ、滑走再粘着制御
保安装置 i-ATS(変調方式MSK、車上パターン制御方式)、静鉄式ATS(点制御速度照査機能付)

車体は総合車両製作所のsustinaと呼ばれる軽量ステンレス車体(前頭部は普通鋼製)で前照灯、尾灯はLEDが採用されています。

A3000-a3006-240104

2024/1/4 車内はオールロングシートです(A3006)。

A3000-a3006-240104-2
運転席 ワンハンドルタイプマスコンは1000形同様です(A3006)。

A3000-a3001-240104 2024/1/4 長沼車庫で休む A3001F 富士山をモチーフにしたクリアブルー塗色で「安心・誠実」をイメージしています。

A3000-a3502-240104 2024/1/4 県総合運動場~古庄間 A3002F いちごをモチーフにしたパッションレッド塗色で「情熱的・活動的」なイメージです。

A3000-a3503-240104 2024/1/4 柚木 A3003F お茶をモチーフにしたナチュラルグリーン塗色で「安全・自然」をイメージしています。

A3000-a3004-240104 2024/1/4 長沼 A3004F みかんをモチーフにしたブリリアントオレンジイエロー塗色で「暖かさ・幸福感」をイメージしています。

A3000-a3505-240104-2 2024/1/4 草薙付近 A3005F 駿河湾をモチーフにしたエレガントブルー塗色で「上品・信頼」をイメージしています。

A3000-a3506-240104-2 2024/1/4 新清水 A3006F この車両は全面広告対応の無塗色車です。同様の無塗色編成はA3010F, A3011F, A3012Fです。

A3007Fは桜エビをモチーフにしたプリティピンク(イメージはかわいい・ロマンティック)、A3008Fは山葵をモチーフにしたフレッシュグリーン(イメージは新しさ・優しさ)となっています。

A3000-a3006-2017240104

静鉄にとっては1000形以来、43年ぶりの新型車両で2017年5月24日には「鉄道友の会」より、第57回ローレル賞が授与されました。

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2024年3月 7日 (木)

2023年夏と2024年冬の名古屋旅行 その21 静岡鉄道 車両編 1000形

静岡鉄道は静鉄グループの中核企業であり、静岡清水線の鉄道路線の経営を担っていますが、静鉄グループは日本平ロープウェイの索道事業、バス・タクシー事業、不動産事業、ホテルなどを展開しており、連結売上高は1,498億4112万円となっています(2022年3月31日現在)。日本の中小私鉄で売り上げが1000億円を越えているのは遠州鉄道1865憶2700万円、大阪市高速電気軌道1614憶円(いずれも2023年3月現在)の3社しかありません。

車両に関しては鷹匠町車庫で製造した車両、さらには日本車輛製、木南車輛製の車両を長らく使用した後、太平洋戦争中に多くの車両が被災した後は東急、近江鉄道、国鉄の車両を譲受して試使用した時期もありました。長沼工場が本格稼働してからは21形、クモハ100形・300形・クモハ350形などが製造され「静鉄形電車」の基本となりました。これらの車両は1986年まで静鉄に在籍し、熊本電気鉄道、日立電鉄、福井鉄道などに譲渡されましたが、譲渡先でも活躍しました。

これらの在来形車両を置き換えるべく1973年から投入されたのが1000形電車でした。高抗張力ステンレス鋼を車体に使用した静鉄初のオールステンレス車両でクモハ1000とクハ1500の2両固定編成が1985年にかけ12本投入されました。

主要諸元

最高運転速度 70 km/h
設計最高速度 90 km/h
起動加速度 2.2 km/h/s
減速度(常用) 3.5 km/h/s
減速度(非常) 4.5 km/h/s
編成定員 280(座席96)人
車両定員 140人(座席48)人
車両重量 クモハ1000(Mc)非冷房時:31.7 t 新製冷房車:32.7 t
クハ1500(Tc)非冷房時:23.5 t 新製冷房車:25.7 t
最大寸法 (長・幅・高) 17,840 ×2,744 ×4,110 mm(新製冷房車)
車体 ステンレス鋼
台車 ダイレクトマウント式空気ばね台車 Mc車:TS-812 Tc車:TS-813
主電動機 直流直巻電動機 TDK806/6-G TDK806/6-J
主電動機出力 110 kW(一時間定格)
駆動方式 中空軸平行カルダン駆動方式
歯車比 84:15(5.6)
編成出力 440 kW
定格速度 35.8 km/h
制御装置 抵抗制御・直並列組合せ・弱め界磁 ES769-A-M ES769-A1-M
制動装置 発電ブレーキ併用全電気指令式電磁直通空気ブレーキ、直通予備ブレーキ
保安装置 i-ATS(変調方式MSK、車上パターン制御方式)、静鉄式ATS(点制御速度照査機能付)

東急車輛製造が製造を担当していることもあり、東急7200系とよく似たスタイルとなりました。ワンハンドルマスコン方式が採用されています。1975年からワンマン運転が開始されたため、それに対応する改造も施されました。また1979年以降の新製車は冷房装置搭載となりました。

1000_20240306100801
1000形 編成、竣工、運用終了等データ

2016年から次世代車両としてA3000形電車の導入が進められ、同年3月の1004編成を皮切りに置き換えが開始され、現時点で活躍しているのは1008編成1本となっています。また1009,1012編成が熊本電気鉄道に、1010編成がえちぜん鉄道に譲渡されています。私も2023年12月の熊本旅行で熊本電気鉄道で活躍する元静鉄の1000形を目撃しましたが、写真に記録することは出来ませんでした。

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1000-1001-240104 2024/1/4 長沼

長沼車庫には1001編成のクモハ1001と恐らく1008編成と思われる編成が留置されていました。

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2022年6月22日 (水)

常磐線快速E231系のHM装着や変わった編成札の話題

以前、常磐線快速に使用されているE231系東マト編成(基本10両:101~119(除118)、付属5両:121~139)の中で101編成にE231系登場20周年記念のHMが掲示されている話題がありましたが、今回は101編成も含め、同線で活躍するE231系の話題です。

E231_20220621110701
東マト E231系編成表

常磐線快速(直流区間用)E231系は2001年11月から落成し、2002年3月3日に営業運転を開始、落成当時、最初の2編成(基本、付属)はエメラルドグリーン1色で登場しましたが営業運転開始直前にウグイス色が追加され、現在の帯色となりました。クハの番号で57が欠けているのは2002年12月のダイヤ改正で地下鉄東西線直通運用が削減され、301系編成が1本廃車となり、中央総武緩行線用にB57編成が増備されたためです。マト139編成の落成後、2006年10月11月に京浜東北・根岸線用209系900番台のリタイアに伴う置き換え用として中央総武緩行線から209系500番台3本が浦和電車区に転属、その補充用としてB80~B82編成が追加製造されました。これらにてE231系基本番台の製造は終わりました。
松戸車両センターのE231系に関しては、2014年度までは新製配置の基本17編成、付属19編成体制でしたが、2015年3月のダイヤ改正で上野東京ラインが開業した際に常磐線快速電車が品川まで延長運転されることとなり、2本所要増となり、三鷹センターのE231系が2本転属となりました。ただ、三鷹センターの編成は編成中にサハE230、6扉車を連結していたため、B22編成からサハE231を抜き、それらをB20,B21編成のサハE230と差し替え、マト118,マト119として転属となりました(関連記事)。2020年10月にはマト118編成からサハE231-58、-60が抜かれた8連がMU22編成として京葉車両センターに転属しました(関連記事)。

Dsc090922022/5/15 南柏 マト101編成 HMのみならず編成札も登場20周年バージョン 尚、15連で運用されているときは編成の奇数側連結面にはHMは無しでした。

E231-121-220517 2022/5/17 南千住 マト121付属編成 HMはありませんが、

E231-121-220517-3 編成札は20周年バージョン


E231-125-220517-2

E231-125-220517-32022/5/17 上野 マト125編成 こちらはHMのみ「常磐線開業125周年」

撮影したのは1か月以上前なので、現在もこの状態かどうかは分かりませんが。

 

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2022年4月26日 (火)

通勤電車シリーズ 205系 54 武蔵野線205系編成の撤退 part3 2019年度、2020年度に運用離脱した編成

武蔵野線からの205系編成の撤退、2019年度は月に2編成程度のペースで運用離脱が起こり、5月にM35編成、7月から9月にかけM60番台の新製配置編成が続々と運用離脱してゆきました。

2019
2019年度に運用離脱した編成

2020年3月末の時点で残すところは8編成となり、

2020

2020年度に運用離脱した編成

2020年10月19日、最後まで残っていたM20編成が運用離脱し、1991年9月から約30年に渡る205系の活躍に終止符が打たれました。最後に残ったM20編成はクハ205/204-5を先頭とする編成でいみじくも205系量産車のトップナンバーでした。

205-m20-200404_20220425145001 2020/4/4 西国分寺 M20編成

武蔵野線から撤退した205系42編成は2018年前半2018年10月下旬、そして2020年11月下旬までに全車両がジャカルタに譲渡され、ジャカルタ・コタからボゴール方面を結ぶ中央線や、タナアバン、パサールスネン方面の環状線に8両編成で投入されましたが、その後は12両編成に組み換えて運用される車両も出てきているそうです。ジャカルタへの譲渡車両総数は812両とのことで205系の全製造車両数1461両の半分以上がインドネシアで活躍していることになります。メンテナンスや修理部品の補充等はJR東日本が協力しているとのことです。

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2022年4月22日 (金)

通勤電車シリーズ 205系 53 武蔵野線205系編成の撤退 part2 2017年度、2018年度に運用離脱した編成

武蔵野線で活躍した京葉車両センターの205系編成2017年度末に近い2018年2月にM24,M15の2編成の運用離脱から始まりました。3月にはM3編成も離脱し、2017年度の離脱のこれら3編成だけでした。


2017_20220421140701


205-m24-130518 2013/5/18 南流山 武蔵野線205系の中では最初に運用離脱した編成

2018年度になると6月にM29,8月にM36、9月にM13、10月にM7,M26とスローペースで進み、11月にはM9,M12、しばらく空いて2019年3月にM10, M16, M32と運用離脱しました。

2018
2017年度、2018年度に離脱した編成はすべて5000番台VVVFモハの4M4T編成で、原形顔の編成ばかりでした。


武蔵野線の205系編成すべてがインドネシアのジャカルタに譲渡されましたが、当初は埼京線、横浜線、南武線同様に京葉車両センターから総合車両製作所新津事業所までEF81,EF641000等に牽引され配給回送されましたが、2019年12月以降は京葉車両センターから蘇我駅・京葉臨海鉄道千葉貨物駅経由での輸送に変更されました。

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2022年4月21日 (木)

通勤電車シリーズ 205系 52 武蔵野線205系編成の撤退 part1 編成ごとの装備、内装の違い

1991年9月から27年の長きに渡り、武蔵野線で活躍してきた205系も2017年11月1日から後継のE231系が運用開始するにあたり、2018年初頭から運用離脱が始まり、およそ2年間の月日をかけて全編成が撤退、インドネシア首都圏鉄道会社に譲渡されて行きました。今回の記事を含め、これから数回にわたり、編成順に撤退の様子を見て行きます。

まずは、撤退が始まる前の編成ごとの装備などの違いについて見て行こうと思います。

武蔵野線で活躍した編成は撤退開始時点で、大きく6M2T編成と4M4T編成の2つのグループに分けられました。前者は新製配置されたステンレス・メルヒェン顔のM62~M65編成と2015年3月のダイヤ改正に向けて南武線から転入したM51,M52編成でした。新製配置編成にはM61編成も含まれていましたが、山手線205系大転配の際の電動車ユニット数の関係からM61編成は解体、モハユニットはVVVF化され、M32編成とM35編成のそれぞれ一部となりました。

M62~M65編成は最後までVVVF化されることなく武蔵野線で活躍した編成ですが、外扇型(轟音タイプ)と内扇型(静粛タイプ)の電動車のモーターMT61の切り替わりの時期に製造されたこともあり、モハの車番ごとにモーターのファンの取り付け方式が違っており、騒音が違うのも特徴でした。下の表で赤字で表示したモハには内扇型が搭載されていました。
M51,M52編成は南武線時代にシングルアームタイプのPS33形パンタグラフに換装された状態で転入したため、PS21タイプの武蔵野線205系にあって、異彩を放っていました。

4M4T編成は5000番台に改番されたVVVF制御方式の編成ですが、M1~M36編成までの36編成のうち、M1,M2, M15, M35, M36以外は8両編成の大半が山手線からの転属車で構成されています(一部サハは埼京線からも)。山手線205系、11両編成には3組のモハユニットが含まれていましたが、MGは2号車と8号車のモハ204にDM106(190kVA)が搭載されていましたが、5号車には搭載されていませんでした。武蔵野線8両編成では3号車と7号車のモハ204に補助電源装置を搭載する関係から、元ヤテ(トウ)5号車が武蔵野線編成に組み込まれる場合は7号車に組み込まれるようにして、組み込まれた元5号車には新たにSIV:SC66B(210kVA)を搭載するようにしました。こうして3号車がMG,7号車がSIVとなっている編成が青字で示された編成となっています。

205_20220420170301

元ヤテ(トウ)編成由来の若番クハ205/204の運転席側の乗務員扉と客用扉の間には屋根に上る際の足掛けが設置されていました。これは写真をチェックしてみると、量産先行車、量産車のクハ205/204-48まで設置されており、-49以降はありませんでした。

205-m8-070908
2007/9/8 西浦和 M8編成(クハ204-6)足掛けあり

205-m11-060211
2006/2/11 府中本町 M11編成(クハ204-7)足掛けあり

205-m7-090215

2009/2/15 府中本町 M7編成(クハ205-48)足掛けあり

205-m9-070908

2007/9/8 北朝霞 M9編成(クハ205-49)足掛けなし
205-m10-0612172006/12/17 府中本町 M10編成(クハ205-50) 足掛けなし

一方、新製配置されたクハを先頭とするM35(同-145)、M62~M65(同-146~-149)では乗務員室ドア下部の取っ手がありません。

205-m62-110703 2011/7/3 北浦和~与野 M62編成 乗務員室ドア下部の取っ手がありません。

武蔵野線には西国分寺~新小平、新小平~新秋津間に長大トンネルがあり、車内には非常灯が設置されていましたが、新製配置された編成では非常灯が妻面に埋め込み式でしたが、転属車では後付けのため飛び出していました。また非常用ドアコックも新製配置車ではドアのすぐ上に設置されていました。

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2022年4月20日 (水)

通勤電車シリーズ 205系 51 富士急行への譲渡 part4 6702編成 

富士山麓電気鉄道、6000系(6700系)の6702Fは元ハエ81編成のクハ205-3001を除く3両です。昨日の6701F同様、モハ205-3001のクハ205連結側の妻面をカットし、クハ205-3001の運転台部分を接合し、3連化しています。

現在はNARUTO×BORUTO 富士 木ノ葉隠れの里号となっており、赤、青、茶、ピンクの派手なラッピングとなっています。


Dsc08651 2022/4/16 三つ峠での交換

Dsc08714
2022/4/16 大月に到着する6702F

Dsc08718 大月到着後

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2022年4月19日 (火)

通勤電車シリーズ 205系 50 富士急行への譲渡 part3 6701編成 

八高線・川越線用に使用されていた205系3000番台のうち、ハエ85編成とハエ81編成が3連化され、2019年に富士急行(現、富士山麓電気鉄道)に譲渡され、6000系6700番台(6700系)になりました。

6700

今回は2019年6月22日に営業運転を開始した元ハエ85編成の一部である、6701Fについて触れます。

Dsc08668
Dsc08667 2022/4/16 大月 6701F 富士山側からクモハ6701+モハ6801+クハ6751です。

Dsc08645 運転台は205系中間車に運転台取り付け改造をしたときのスタイルが維持されており、これまでの同社の6000系、6500系とは異なり、ワンハンドル・マスコン・ブレーキシステムとなっています。

Dsc08673 3連化に際して、モハ205-3005のクハ205-3005との連結妻面をカットし、クハ205-3005の運転台部分を接合したはずですが、車体を眺めてもそのような工事痕は見つけられません。唯一それらしき跡が見えるのは屋根の樋から出て、側面上に入っているケーブルくらいでしょうか。
富士急行株式会社の鉄道部門がこの4月から富士山麓電気鉄道株式会社として分社化されたのをアナウンスするHMが両先頭車に掲示されており、デザインも異なっています。そしてこの編成は「富士急行線開業90周年記念車両」とされており、車内では

Dsc08646 昔懐かしい写真が展示され、

Dsc08655 「思い出ギャラリートレイン」となっています。

Dsc08643 最近、新幹線などで殺傷事件が発生していることなどからSOSボタンの設置を知らせるステッカーはよく眼にしますが、抗ウイルスコーティング施工済みのステッカーは初めて眼にしました。

Dsc08677 富士山麓電気鉄道には205系の量産先行車、量産車、そして運転台改造車が揃っているのですから、もしもまだ205系を導入する余地があるのでしたら、京葉線~東北・日光線と活躍したメルヒェン顔の先頭車も揃えたら宜しいのではと思いますが。

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2022年4月18日 (月)

通勤電車シリーズ 205系 49 富士急行への譲渡 part2 6502編成 トーマスランド20周年記念号

205系の富士急行(言、富士山麓電気鉄道)への譲渡に関し、4月16日土曜日に久しぶりに現地を訪れ、活躍中の編成を見てきました。富士急行線訪問は2016年11月以来となります。

Dsc08556
2022/4/16 富士山 211系3000番台 N304編成、富士山駅でスイッチバックし、河口湖方面に向かいます。

新小平発6:48、西国分寺乗り換えで高尾まで行くと高尾発7:24の1455Mに2分の接続で乗車出来ます。211系の3連+3連の運行で後ろ3両は大月止まり、前の3両が河口湖まで行きます。富士山には9:07に到着しました。

Dsc08554
富士山駅では河口湖方面から大月に向かう6500系6502編成と交換になりました。
この編成は4月14日の記事で紹介した元ハエ28の一部で、2018年3月21日から運行開始し、トーマスランド20周年記念のラッピングを纏っています。

Dsc08601 10:45 大月からの河口湖行きで富士山駅に到着する6502F

Dsc08604 折しも、河口湖駅で長めの休憩を取った211系N304編成 高尾行きとの交換になりました。

VVVF制御方式の時代に1980年代、民営化される前の国鉄技術陣が開発した界磁添加励磁制御方式を採用した系列同士がこうやって交換する風景があと何年見ることができるのかとも感じました。

Dsc08684 大月駅に到着する6502F

Dsc08692
Dsc08705 大月駅を出発

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