2021年7月 2日 (金)

2021年春、外房線~内房線を巡る旅 その13 いすみ鉄道車両編  その2 いすみ301

8:25に7Dが出発後、8:46に8Dとして大原駅に到着したのはいすみ300型気動車のいすみ301でした。

開業時から使用されてきたいすみ200型の老朽化に伴う代替として2012年から導入された形式で301,302の2両が在籍しています。2012年2月22日に2両が搬入され、3月28日から運行が開始されました。新潟トランシス18m級軽快気動車NDCです。

Dsc03209
Dsc03211 2021/4/7 8Dとして大原駅に向かういすみ301

Dsc03204 撮影場所は大原踏切

主要諸元
最高速度 95km/h
車両定員 113名(着席43名・立席70名)
自重 31.4t
最大寸法 (長・幅・高) 18,500mm×3,168mm×3,925mm
車体 普通鋼製
台車 動台車:NF01MD形(2軸駆動台車) 従台車:NF01MT形
機関出力 330ps/2100rpm
変速機 日立ニコトランスミッション製TACN33-1629形3要素変速
変速段 変速1段・直結2段自動切替
搭載数 1
制動装置 電気指令式空気ブレーキ、抑速ブレーキ、留置ブレーキ
保安装置 ATS-SN形・デッドマン装置・列車無線装置・ワンマン運転対応

車内は紺のモケットのクロスシート仕様で窓は下段上昇式、バリアフリー対応の洋式トイレも設置されました。

Dsc03214 折り返し9:18発の9Dとして上総中野に向かいます。

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村 
鉄道コム

最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。

2021年7月 1日 (木)

2021年春、外房線~内房線を巡る旅 その12 いすみ鉄道車両編  その1 いすみ351

1988年3月24日、JR東日本木原線を引き継ぎ、いすみ鉄道いすみ線が誕生しました。

第三セクター化にあたり最初に導入されたのは「いすみ100型」でした。これは富士重工業が製造したLE-CarIIシリーズの一形式で、後のリ前降り方式ワンマン化―でした。座席はセミクロスシートでしたが、後にロングシートに改造され形式も「いすみ200型」となり、さらに床を張り替え「いすみ200'型」となりました。7両が導入され、大原~大多喜間をDE10 1666号機に牽引され甲種回送されたときの様子(1988年1月18日)雑誌国鉄時代66,56~57ページに紹介されています。老朽化のため、2018年8月に最後まで残った206が廃車となりこの型式は消滅しました。

Dsc03191

2021/4/7 いすみ351 

大原駅発8:25の7D投入されていたのはいすみ351でした。

いすみ350型は明日の記事で登場するいすみ300型と同じ新潟トランシスが製造したローカル線向け軽快気動車シリーズNDCで18m級の車体に355馬力のコマツ製横形直噴式エンジンを搭載しています。

主要諸元
最高運転速度 95 km/h
車両定員 125名(座席44名)
自重 30.7t
全長 18500 mm
車体長 18000 mm
全幅 3200 mm
車体幅 2800 mm
全高 3925 mm
車体高 3650 mm
車体 鋼製
台車 動台車:NF01MD形(2軸駆動台車)
従台車:NF01MT形
機関 コマツディーゼル製横形直噴式ディーゼル機関SA6D125HE-1形
機関出力 355PS/2100rpm
変速機 日立ニコトランスミッション製TACN22-1629形
変速段 変速1段・直結2段自動切替
搭載数 1基 / 両
制動装置 常用:電気指令式空気ブレーキ
保安:直通予備ブレーキ
抑速:機関・排気ブレーキ
保安装置 ATS-SN形・デッドマン装置・列車無線装置・ワンマン運転対応・運転状況記録装置

Dsc03192

外観は当時の鳥塚社長の提案により、キハ52形風のスタイルとなりました。車内はロングシート・トイレ無しで351が2013年2月1日から、352は2014年2月17日から運行開始されました。

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村 
鉄道コム

最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。

2021年5月27日 (木)

2021年春、再び信州へ しなの鉄道と小海線の旅 14 成知公園に保存されている佐久鉄道ガソリンカー キホハニ56

昨日に続き、旧中込学校に隣接する成知公園に保存されている佐久鉄道で活躍したガソリンカー キホハニ56です。

Dsc02916
Dsc02924_20210526205801 2021/4/3 C56101号機と並んで展示されているキホハニ56

Dsc02949 ハの三等席部分

Dsc02950 ニの荷物室部分

Dsc02958 エンジンは1951年にディーゼル化されました。

Dsc02959 エンジンと台車を結ぶプロペラシャフトはありません。

Dsc02947 運転席の様子も見ごとに復元されています。

Dsc02943


Dsc02940

以前にも記述しましたが、佐久鉄道は1915年8月8日に小諸~中込間が開業、同年12月28日には羽黒下まで延伸、1919年3月11日には小海まで延伸しました。長らく、蒸機牽引でしたが、1930年11月12日、ガソリン動力併用認可を受け、同年12月20日から、日本車輛製造本店で製造されたガソリンカーが投入され始めました。案内板にあるように1930年製がキオハニ50形(51~56)、1931年製がキホハニ57形(57/58)でした。
当初は電化の計画もあったそうですが、ガソリンカーによる経費節減効果が大きかったため、電化の計画は破棄されたそうです。

キホハニ56は8両製造、投入されたガソリンカーのうちの1両で、キ(気動車)、ホ(コ、ホ、ナ、オ、マ、ス、カと表記される車体重量で22.5t以上、27.5t未満を意味し)、当時の三等車のハ、荷物車のニを意味しています。いわゆる合造車ですね。

佐久鉄道が国有化された後はキハニ40605となり、改番を経て、キハニ40706に、1942年に廃車・除籍され、1943年三岐鉄道に譲渡され、キハニ6からキハ6となり、1954年には別府鉄道に譲渡され、キハ3となり、1984年の廃線まで在籍しました。その後、1984年に当地に戻り、復元されたとのことです。

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村 
鉄道コム


最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。

2020年8月24日 (月)

小湊鉄道 五井機関区の保存機 その1 小湊鉄道1号機

2017年8月27日、小湊鉄道のキハ5800形の公開イベントが行われ、五井機関区に保存されている同鉄道会社の創業期に活躍し、保存されている蒸気機関車を見学する機会に恵まれました。

170827170827_20200823150301
2017/8/27 五井

機関区には現在の小湊鉄道の主力気動車であるキハ200形気動車14両、JR東日本より譲渡されたキハ40形気動車2両、DB4形ディーゼル機関車1両、ハフ101、デハ101・102、クハ101号客車が所属し、さらに今回からの記事で紹介予定の開業時から1962年まで使用されていた蒸気機関車3両(1号、2号、B104号)、そして1997年まで活躍したキハ5800形が保存されています。

2016年11月18日、機関庫および鍛冶小屋が国の有形文化財に登録答申され、2017年5月2日に正式に登録されました。

Dsc08076 3両の保存蒸機機関車 右から1号、2号、B104号

Dsc08124

Dsc08133

最初は1号機関車です。1924年(大正13年)にアメリカのボールドウィーン社が製造した57776号を輸入したものです。

Dsc07975
Dsc07977
Dsc07979

Dsc07980

形式は六輪連結十輪タンク機関車で最大寸法は全長:9,867mm、全幅:2,717mm、全高:3,352mm、運転整備重量37.93t(空車重量、30.1トン)、最大出力は712馬力、実用最高気圧11.5kg/㎠、汽筒および衝程は381mm×508mm、制動機は手用および蒸気制動機、連結器はマルコ式自動連結機、火床面積は1,480m²、焔管(径×長さ)は44.5mm×2.744m×152本、伝熱面積は65.40m²、水槽容量は3.785m³、燃料櫃容積は2.785m³(これらのデータは同社のWEBサイトから)

Dsc07993 キャブ内も見学できました。

Dsc08127 ナンバーに関しては1号機は炭水車に、2号機は先頭部に表示されていました。

1956年まで活躍しました。

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村  鉄道コム

最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。

2020年7月13日 (月)

2019年8月の岡山・広島・鳥取・兵庫旅行 17 加古川線の旅 粟生からの北条鉄道

現在、加古川線の粟生駅からは北条鉄道北条線と神戸電鉄粟生線が出ています。

Dsc03107

Dsc03096
2019/8/5 粟生駅跨線橋の北条鉄道乗り場表示
Dsc03108
左が北条鉄道、右2線がJR西日本加古川線、さらに右後方に神戸鉄道粟生線のホームがあります。

国鉄北条線は加古川水系の舟運を代替する目的で播州鉄道が建設した路線で1915年3月3日に粟生~北条町(13.6km)が開業しました。前の記事で記述したように播州鉄道は1923年12月21日に全路線と播丹鉄道に譲渡、1943年6月1日に国有化され国鉄北条線となりました。国鉄時代には加古川から北条線に直通する列車も設定されていました。
1974年10月31日限りで貨物運用は廃止され、旅客輸送も廃止の一途を辿りました。1980年の国鉄再建法では第一次特定地方交通線に指定され、1981年9月18日に廃止が承認されました。

兵庫県や地元自治体は鉄道存続を検討し、1984年5月25日に第三セクターへの転換を決定し、同年10月18日北条鉄道株式会社が設立、1985年3月31日限りで国鉄北条線は廃止され、翌日から継承された北条鉄道北条線が開業しました。

Dsc03102

Dsc03100
Dsc03098_20200712112901

車両は開業に合わせ3両のフラワ1985形DC(1985-1~3)が導入されました。富士重工業製ローカル線向けDC LE-CarIIシリーズで2輪軸、ワンマン運転向けの車両でした。同じく播州鉄道が建設し、似たような歴史を辿った三木鉄道ミキ180形も基本構造・性能はほぼ同じでした。
フラワは加西市の兵庫県立フラワーセンターに由来しています。
2000年から後継車フラワ2000形が代替導入され、2009年までに形式消滅しました。

Dsc03099_20200712112901

フラワ2000形はボギー台車のLE-DCシリーズで、(2000-1~3)の3両が導入されました。2両は新製車ですが、-3は三木鉄道のミキ300-104を同鉄道線の廃止後譲渡されたものです。

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村  鉄道コム

最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。

2020年6月30日 (火)

2019年8月の岡山・広島・鳥取・兵庫旅行 14 姫新線 津山~姫路間の旅

柵原ふれあい鉱山公園を満喫した後は美好町が展示運転日に津山まなびの鉄道館まで運行するバスで津山駅まで戻りました。

Dsc02956_20200629144901

Dsc02957_202006291450012019/8/4 吉ヶ原駅前

津山に2泊した後、今夜の宿は姫路に予約してあるため、姫新線で姫路に向かいます。
津山~姫路間営業キロ86.3kmですが、通して走る列車は現在なく、上月行き、佐用行き、若しくは美作江見行きとなっています。

津山1725~2834D~佐用1831/1849~876D~姫路1952 

乗車した列車は上記の接続列車で佐用で18分の接続でした。佐用駅は智頭急行智頭線が接続(クロス)する駅で沿線では最も重要な駅となっています。小学生の頃、母親の実家の萩から東京に向かう際に鳥取から因美線~津山~姫新線~姫路のルートを辿った経験(1989年まで姫新線に走っていた急行「みささ」か)があり、この区間に乗車するのはその時以来となりました。

190803-2_20200629145101 東津山における姫新線(右)と因美線の分岐

姫新線、姫路~東津山間の延伸は姫津線として
1930年9月1日、姫路~余部間6.1kmも開業から始まり、
1931年12月23日には余部駅 - 東觜崎駅間 (11.7km) が延伸開業、
1932年7月11日、東觜崎駅 - 播磨新宮駅間 (4.3km) が延伸開業、
1934年3月24日、播磨新宮駅 - 三日月駅間 (14.5km) が延伸開業、
1934年11月28日姫津西線 東津山駅 - 美作江見駅間 (20.7km) が開業
1935年7月30日、三日月駅 - 佐用駅間 (14.5km) が延伸開業
1936年4月8日、佐用駅 - 美作江見駅間 (9.3km) が延伸開業して、全通となりました。

127-2-111226127-1002-111226
2011/12/26 姫路

JR西日本は姫新線高速化事業として電化の推進と軌道強化がによる高速化を目指しており、後者に関してはPC枕木化、カント改良工事が進められています。車両面でも2009年3月14日のダイヤ改正から100km/h運転が可能なキハ122・127系気動車が投入され、姫路~播磨新宮間では8分、姫路~上月間では18分の運転時間短縮が実現しました。

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村 
鉄道コム

最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。

2020年6月25日 (木)

2019年8月の岡山・広島・鳥取・兵庫旅行 13 棚原ふれあい鉱山公園訪問 その7 カットボディ

柵原ふれあい鉱山公園の保存車両たち、最後は完全な車両ではありませんが、将来の展示公開に向けて整備中と思われるカットボディを2件、紹介いたします。

Dsc02837
2019/8/4 柵原ふれあい鉱山公園

最初はこの湘南2枚窓の車体です。

電車の世界で湘南2枚窓といえば元祖は国鉄クハ86形(1950年登場の2次車86021-から)から始まり、
1951年 東武5700系/京浜急行500形/小田急1700形 
1953年 京王2700形/京成1600形 
1954年 東急5000系/西武501系/阪神3011形/南海11001系/小田急2200形 
1955年 相鉄5000系/名鉄5000系/近鉄800系 
1956年 京急700形 
1957年 長野電鉄2000系/西鉄1000形 
1958年 遠州鉄道30形
1960年 福井鉄道200形
1961年 西武551系/富山地鉄10020形 
1962年 京王3000系/西武601系 
1963年 西武701系 
1969年 西武101系
1979年 西武101N系 
と思いつくままに挙げても30年近くに渡り、そのスタイルを継承した車両が登場していることがわかります。

気動車の世界では
1952年 国鉄 キハ44000形キハ44100形/島原鉄道 キハ4500形
1953年 国鉄 キハ44500形/夕張鉄道キハ250形→鹿島鉄道 キハ714形 同じく水島臨海鉄道→岡山臨港鉄道キハ7000
1954年 国鉄 キハ10000形等/東武 キハ2000形
1957年 加越能鉄道キハ120形→鹿島鉄道 キハ430形
1958年 同和片上鉄道 キハ310形
1960年 大分交通耶馬渓線 キハ600→紀州鉄道キハ600形/茨城交通 ケハ600形

機関車はやはりクハ86の影響なのか
1952年 EF58改良型(35~)
1953年 DD50
1956年 DF90
といった形式が登場しています。

ということでこの車両は赤字で示した岡山臨港鉄道の主力気動車だったキハ7000形だそうです。

1982年9月に撮影された現役当時の写真がこちらにあります。

714-840000 1984年 石岡~石岡南台 鹿島鉄道 714

714-030211 2003/2/11 石岡駅構内 714

岡山臨港鉄道は国鉄宇野線大元駅と岡山港駅を結んでいた鉄道で1951年8月1日に営業を開始し、1984年12月30日に廃止されました。キハ7000形は水島臨海鉄道で国鉄キハ10形が大量導入されるに当り、余剰となり入線しました。同線としては列車本数が削減された末期の主力車両として活躍しました。

夕張鉄道は現在は夕鉄バスとしてバス事業を行っていますがかつては函館本線野幌駅から室蘭本線栗山駅、夕張線鹿ノ谷駅を経て、夕張本町駅までを結ぶ夕張鉄道線を営業していました。キハ250形は北海道初の液体式気動車として導入された型式で1953年に新潟鐵工所製のキハ251が導入され、1956年に座席配置・窓配置の異なるキハ252形キハ252-254が導入されました。1971年11月に旅客輸送が合理化された際にキハ252,253が廃車となり、水島臨海鉄道に譲渡され、1974年4月1日に野幌~栗山間の旅客営業休止でキハ251,254が廃車され、関東鉄道に譲渡されました。251はキハ714形714、キハ254はキハ715形715となりました。

キハ252,253は1978年まで水島臨海鉄道でキハ303,304として活躍した後、岡山臨港鉄道に譲渡され、キハ7001,7002として1984年12月31日の同線廃止まで活躍しました。ともに美作市に保存されましたが、2012年2月19日に解体が決定し、キハ7001の車体はカットボディとして柵原ふれあい鉱山公園に保存されることが決まりました。

1958年、キハ252形の増備として片運転台方式のキハ300形(301・302)が増備されました。こちらも湘南顔でした。製造は全て新潟鐵工所でした。キハ300形2両は1968年10月から倉敷市交通局1970年2月から鉄道部門は水島臨海鉄道)に譲渡され、302は踏切事故で1975年4月に廃車となりましたが、301は1978年まで使用され、1979年6月30日からはキハ7003として岡山臨港鉄道で活躍しました。

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村 
鉄道コム

最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。

2020年6月16日 (火)

2019年8月の岡山・広島・鳥取・兵庫旅行 13 棚原ふれあい鉱山公園訪問 その3 保存車両 キハ702

柵原ふれあい鉱山公園の保存車両、気動車編、最後はキハ702です。

Dsc02910 2019/8/4 

この車両は元国鉄キハ07 5で片上鉄道にはキハ07 4,5,8の3両が譲渡されキハ701、702、703となりました。

キハ07形はもともとキハ42000形として昭和初期に鉄道省が開発した形式で、ガソリンカーキハ41000形を基本に大都市近郊輸送向けに車体寸法を拡大し、機関出力を強化したものでした。1935年から62両(42000~42061)が量産され、1937年にはディーゼル機関を搭載した派生形式キハ42500形(初代)も3両(42500~42502)試作されました。製造は川崎車輛、日本車輛製造、新潟鐵工所のほか鉄道省大宮工場も担当しました。これら65両のうち、戦後まで残存した車両について機関をディーゼル機関に換装し、再生改造されたグループと戦後に追加製造されたグループが二代目キハ42500形となりました。戦後は東急車両製造の参加しました。

Dsc02821

前頭部は半円柱の2次曲面で、まだガラスは通常の板ガラスによる6枚窓構成となっています。

Dsc02908 シンプルな台車

製造当時は機械式動力伝達方式のため重連総括制御は不可能で、併結運転では各車両に運転手が乗務し、ブザーの合図で連絡する協調運転方式でした。1940年1月の大阪西成線での脱線火災事故でガソリンカーの危険性が問題となり、戦争による燃料統制もあり、1937年に試作され放置されていたディーゼルエンジンの制式化でDMH17エンジン搭載の黄は42500形(二代目)改造が大宮工場、新小岩工場、長野工場、名古屋工場、多度津工場で43両に対して行われました。1957年、気動車の称号改正でキハ07形に改正されました。

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村  鉄道コム

最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。

2020年6月15日 (月)

2019年8月の岡山・広島・鳥取・兵庫旅行 13 棚原ふれあい鉱山公園訪問 その3 保存車両 キハ312

柵原ふれあい鉱山公園に保存されている気動車、2両目はキハ312です。

Dsc02845 2019/8/4 柵原ふれあい鉱山公園 キハ312  この日はお休みの日でした。

この車両は片上鉄道が1958年に宇都宮車両に発注した車両で基本設計は国鉄キハ41000形に準じていますが、正面2枚窓や張り上げ屋根など外観に相違があります。また乗務員室扉も設置されています。キハ3004、3005と2両が製造されました。宇都宮車両は戦後、中島飛行機が富士産業と改称、1950年の財閥解体から1953年の富士重工発足までの間、存在した会社です。

Dsc02840 残念ながら乗務員室ドアは向かって右側サイドです。

製造当初は機械変速方式のガソリンカーでGMF13エンジンを搭載していましたが、液体変速方式のディーゼルカーになりました。1967年にキハ310形311・312となりました。

Dsc02843 昔懐かし鎧戸が見えます。

キハ311は1985年に廃車となり、菊ヶ峠(国道484号)のドライブインに保存されているそうです(写真はこちら)。キハ312は1991年の鉄道廃止の日まで活躍し、現在も動態保存されています。明日のキハ702を含めて3両のディーゼルカーが保存されていますが、他の2両が美咲町の所有に対して、この車両は片上鉄道保存会のものです。

Dsc02824

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村  鉄道コム

最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。

2020年6月12日 (金)

2019年8月の岡山・広島・鳥取・兵庫旅行 13 棚原ふれあい鉱山公園訪問 その3 保存車両 キハ303

旧片上鉄道の保存車両、機関車は昨日のDD13だけで今回からは気動車編です。最初はキハ300形303です。

Dsc02877 2019/8/4 黄福柵原駅 

Dsc02883
Dsc02884 黄福柵原駅を発車し、吉ヶ原駅に向かう

Dsc02924
Dsc02936 吉ヶ原駅に到着 130mの運転線ですが良く整備された1934年製の旧ガソリンカーが走る姿は見事です。

この車両は1934年2月川崎車輛で機械式ガソリンカーキハ41000形、41071として製造されたもので、1950年にキハ41057、41096,1952年にキハ41071、1959年にキハ05 33の合計4両が入線しました。入線当初はキハ3001-3003・3006になり、1967年にキハ300形301-303・305と改番されました。

キハ303は1936年までに138両が製造されたキハ41000形、さらに試作ディーゼルエンジンを搭載したキハ41500形2両の中でも最後まで現役で活躍した車両です。

入線に際してディーゼルエンジンへの換装、前照灯の移設、機械式変速機の液体方式化などの改造が施されました。

動態保存されている同系列の気動車としても最古のものです。

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村 
鉄道コム

最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー

クルーズトレイン スポーツ ディーゼル機関車 ディーゼル機関車DD13/DD15 ディーゼル機関車DD16 ディーゼル機関車DD200 ディーゼル機関車DD50 ディーゼル機関車DD51 ディーゼル機関車DD54 ディーゼル機関車DE10/DE11/DE15 ディーゼル機関車DF200 ディーゼル機関車DF50 ニュース ハイブリッド機関車 ハイブリッド気動車 バス モノレール 三セク鉄道 事件・事故 事業用車 催事 地下鉄車両 大相撲 客車 客車12系 客車14系 客車20系 客車24系 客車50系 客車E26系 新交通システム 新幹線0系 新幹線電車 旅客機 旅客機 Airbus A220 旅客機 Airbus A300 旅客機 Airbus A310 旅客機 Airbus A318/A319/A320/A321 旅客機 Airbus A330 旅客機 Airbus A340 旅客機 Airbus A350 旅客機 Airbus A380 旅客機 Boeing 707 旅客機 Boeing 727 旅客機 Boeing 737 旅客機 Boeing 747 旅客機 Boeing 757 旅客機 Boeing 767 旅客機 Boeing 777 旅客機 Boeing 787 旅客機 Douglas DC-10/MD-10 旅客機 Douglas DC-8 旅客機 Douglas DC-9/MD-80 series/MD-90/Boeing 717 旅客機 Lockeed L-1011 Tristar 旅行・地域 日記・コラム・つぶやき 書籍 東京メトロ 東京都営地下鉄 民鉄:京成グループ 民鉄:京浜急行電鉄 民鉄:京王電鉄 民鉄:京阪電気鉄道 民鉄:南海電鉄 民鉄:名古屋鉄道 民鉄:大井川鐵道 民鉄:富士急行 民鉄:小田急電鉄 民鉄:山陽電気鉄道 民鉄:東急電鉄 民鉄:東武鉄道 民鉄:江ノ電 民鉄:相模鉄道 民鉄:西日本鉄道 民鉄:西武鉄道グループ 民鉄:近畿日本鉄道 民鉄:阪急電鉄 民鉄:阪神電気鉄道 気動車 気動車1000形 気動車2000系 気動車キハ100系 気動車キハ110系 気動車キハ11形 気動車キハ120形 気動車キハ126系 気動車キハ141形 気動車キハ150形 気動車キハ181系 気動車キハ183系 気動車キハ185系 気動車キハ187系 気動車キハ189系 気動車キハ201系 気動車キハ20系 気動車キハ25形 気動車キハ261系 気動車キハ281系 気動車キハ283系 気動車キハ32形 気動車キハ35系 気動車キハ40系 気動車キハ45系 気動車キハ56/57/58系 気動車キハ75形 気動車キハ81形 気動車キハ82形 気動車キハ85系 気動車キハE120系 気動車キハE130系 気動車キハE200系 海外の鉄道 特急電車 私鉄 蒸機8620 蒸機9600 蒸機C10 蒸機C11 蒸機C12 蒸機C50 蒸機C51 蒸機C53 蒸機C55 蒸機C56 蒸機C57 蒸機C58 蒸機C59 蒸機C60 蒸機C61 蒸機C62 蒸機D50 蒸機D51 蒸機D52 蒸機D60 蒸機D62 蒸気機関車 貨車・貨物列車 路線について 路面電車 軽便鉄道 近郊形電車 通勤電車 連絡船 鉄道以外の博物館・展示施設 鉄道博物館 鉄道施設 電機ED16 電機ED60/ED61/ED62 電機ED70 電機ED71 電機ED72 電機ED73 電機ED74 電機ED75 電機ED76 電機ED77 電機ED78 電機ED79 電機ED91 電機EF10 電機EF12 電機EF13 電機EF15/EF16 電機EF18 電機EF200 電機EF210 電機EF30 電機EF510 電機EF53/EF56/EF59 電機EF55 電機EF57 電機EF58 電機EF59 電機EF60 電機EF61 電機EF62 電機EF63 電機EF64 電機EF65 電機EF66 電機EF67 電機EF70 電機EF71 電機EF80 電機EF81 電機EH10 電機EH200 電機EH500 電機EH800 電気機関車 電車101系 電車103系 電車105系 電車107系 電車113系 電車115系 電車117系 電車119系 電車121系 電車123系 電車125系 電車143系 電車151/161/181系 電車153系 電車155/159/167系 電車157系 電車165/169系 電車183/189系 電車185系 電車201系 電車203系 電車205系 電車207系 電車209系 電車211系 電車213系 電車215系 電車221系 電車223系 電車225系 電車227系 電車251系 電車253系 電車255系 電車281系 電車285系 電車287系 電車289系 電車301系 電車303系 電車305系 電車311系 電車313系 電車315系 電車323系 電車371系 電車373系 電車381系 電車383系 電車401/403/421/423/415系 電車417系 電車419系 電車451/453/455/471/473/475/457系 電車481/483/485/489系 電車5000系 電車581/583系 電車651系 電車681系 電車683系 電車70/72系 電車7000系 電車701系 電車711系 電車713系 電車715系 電車719系 電車721系 電車731系 電車781系 電車783系 電車785系 電車787系 電車789系 電車8000系 電車80系 電車811系 電車813系 電車817系 電車821系 電車8600系 電車883系 電車885系 電車_旧形国電 電車BEC819系 電車E127系 電車E129系 電車E131系 電車E217系 電車E231系 電車E233系 電車E235系 電車E257系 電車E259系 電車E261系 電車E351系 電車E353系 電車E501系 電車E531系 電車E653系 電車E655系 電車E657系 電車E721系 電車E751系 電車EV-E301系 電車EV-E801系 電車クモハ42 電車クモハ52

カテゴリー

2023年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
フォト
無料ブログはココログ

日本ブログ村

  • 日本ブログ村