当初、1999年度に予定されていた地下鉄半蔵門線の押上延伸、伊勢崎線曳舟駅~押上駅間開業、直通運転の開始に合わせ東武鉄道は既存の10000系を改造した車両を充当する予定でしたが、当時、次世代通勤車両の計画が浮上し、改造費用も掛かることなどから30000系6連・4連を新製することにしました。
アルナ工機、東急車輛製造、富士重工業が製造を担当し、1996年から2003年にかけ、6連・4連15本が竣工しました。ちなみにアルナ工機、富士重工業にとってみればこれが最後の鉄道車両製造となりました。
主要諸元
最高運転速度 100 km/h(東武線)80 km/h(半蔵門線)110 km/h(田園都市線)
設計最高速度 120 km/h
起動加速度 3.3 km/h/s 2.5 km/h/s(10000系列併結時)
減速度(常用) 3.5 km/h/s
減速度(非常) 4.5 km/h/s
編成定員 6両編成:890(座席306)人 4両編成:584(座席198)人
車両定員 先頭車:139(座席48)人 中間車:153(座席54または51)人
自重 29.0 - 37.5 t
編成重量 6両編成:199.0 t 4両編成:134.0 t
全長 20,000 mm
車体幅 2,770 mm
全高 4,045 mm 4,080 mm(パンタグラフ搭載車)
床面高さ 1,150 mm
車体 ステンレス鋼
台車 住友金属工業製モノリンク式ボルスタレス台車 SS138形(TRS-95M形)・SS038形(TRS-95T形)[1]
主電動機 かご形三相誘導電動機 TM-95形
主電動機出力 190 kW
駆動方式 TD継手式中実軸平行カルダン駆動方式
歯車比 99:14 (7.07)
制御方式 IGBT-VVVFインバータ制御
制御装置 日立製作所製 VFI-HR1420B形(1C4M制御)
制動装置 回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ・純電気ブレーキ
保安装置 東武形ATS
乗入れ対応車:東武形ATS・新CS-ATC・ATC-P
東上線転属車:東武形ATS・T-DATC
2012/9/1 小菅
2015/4/25 小菅
2段の電気連結器、上段は122接点の10000系との併結用、下段は37接点の連結用
1997年3月25日のダイヤ改正から営業運転に投入されましたが、2003年3月19日の半蔵門線の押上開業までは伊勢崎線浅草口の地上線運用に投入されていました。2002年度増備車の31611F/31411Fから乗り入れ用機器が搭載され、10連の両先頭、クハ31600形・クハ34400形の床下にATC/S装置の設置や10両編成時の3号車となるモハ32400形に誘導無線アンテナの設置、乗務員室に3社間対応用列車無線送受話器設置や自動放送に乗り入れ先用データの追加などが実施されました。従来車に関しても後日、搭載改造がなされました。当系列は東武鉄道にとって初となるワンハンドルマスコン車であるために乗務員習熟訓練も時間をかけて行われました。また、前照灯がHID式となったことも東武鉄道初でした。
2017/5/6 二子新地 東武の編成が伊勢崎線まで行かず、押上行として運用されているのをよく見ます。
2003年3月19日、伊勢崎線・半蔵門線・田園都市線の相互直通運転が開始されると南栗橋駅~中央林間駅間98.5kmのロングラン運用が開始されました。2004年当時、東武の直通運用編成は15本で東京メトロの25本、東急の31本に較べて少ないため。走行距離の清算の関係から、中央林間~押上の運用に多く入る運用となり、日中の東武線内運用は多くありませんでした。
2010/5/8 館林

2010/5/8 藤岡~静和
2005年には本系列の後継となる直通対応車両として50050系が搬入され、6+4編成の特異性が運用上ネックとなっていた問題があったこと、南栗橋に10両貫通編成対応の入庫環境が整備されたこともあり、30000系は伊勢崎線を離れることになりました。50050系の内、51051F・51061F・51062F・51066Fの直通運転対応機器は新造品ですが、51052F - 51060F・51063F - 51065Fの機器は30000系の機器を転用することとなり、機器を外された編成は伊勢崎線地上線、宇都宮線、日光線などの運用に入りました。
2011年1月に31601F・31401Fが森林公園検修区転属、東上線での営業運転が始まりました。その後、30000系の東上線への転属は続き、2021年9月末の31609F・31409Fの転属で15編成、すべてが東上線に集結しました。

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