2021年12月24日 (金)

意外と奥が深い東武 50000系一族 その10 50000型5編成、50070型2編成、50090型2編成の増備

2010年度には50000型5編成(51005F-51009F)、50090型が2編成(51095F、51096F)、そして2011年度には50070型2編成(51076F 、51077F)が増備され、2004年度から開始された50000系一族の製造に終止符が打たれました。2009年度に増備が終了した50050型18編成に対して、50000型9編成、50070型7編成、50090型6編成の計40編成、総勢400両の一族となりました。

50000型に関しては12月15日の記事で掲載してありますので、50090型、50070型に関してのみ載せます。

5109551096 51095F,51096F竣工、営業運転開始、編成構成

50090-51095-1610312016/10/31 池袋

50090-50096-170109 2017/1/9 朝霞台

2011年度に製造された51076F,51077Fでは車内案内表示器がLED表示式から、9050系・20050系以来となる液晶ディスプレイ (LCD) 方式に変更されました。50070型のうち、51071F、51072F以外の編成においても2画面方式のLCDへの交換がなされました。

5107651077 51076F,51077F竣工、営業運転開始、編成構成

50070-51076-160422 2016/4/22 多摩川 2019/3 LCD2画面化改造

50070-51077-170708 2017/7/8 中目黒 2019/6 LCD二画面化改造

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2021年12月23日 (木)

意外と奥が深い東武 50000系一族 その9 50000型2編成、50050型3編成の増備

2009年度はまず7月から8月にかけ50050型の最終ロットとなった3編成(51066F-51068F)が竣工、甲種回送されました。窓・化粧板が50090型に準じたタイプとなり、座席も形が変更され座り心地が改善され、扉には警戒色のライン・開閉サインが付けられました。行き先表示は従来車と同じままでした。
地下鉄乗り入れ機器に関しては51066Fは新製品を搭載、残りの2編成は地上用にコンバートされる30000系2編成の機器を流用しました。

5106651068 竣工・営業運転開始・地下鉄乗り入れ機器関係と編成構成

50000-51066-150530 2015/5/30 小菅

50067-160206 2016/2/6 西新井

51068-120901 2012/9/1 五反野

50050型は18編成となり、30000系2編成と合わせて、本線~半蔵門線~東急田園都市線系統で活躍しますが、2019年頃から30000系2編成を地上線(東上線)に移籍させ、50000型のうち半蔵門線規格に合致する後期編成をコンバートさせることとなり、51008F,51009Fが仲間に加わり、20編成体制で同線で活躍することになりました。

2009年度第4四半期の1月から2月にかけては,51002F以来5年弱のインターバルを経て、50000型2編成(51003F、51004F)が製造されました。詳細や写真は12月15日の記事に掲載した通りです。

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2021年12月22日 (水)

意外と奥が深い東武 50000系一族 その8 50050型5編成、50070型1編成の増備

これまで見てきたように50000系一族は、2004年度から、50000型、50050型、50070型、50090型と年度ごとに用途に応じて、本線、東上線系統に数編成ずつ配置されて来ました。最終的に配置される編成本数の関係から20番飛ばしの番号体系で幸いオーバーフローは生じませんでしたが、2019年度に51008Fと51009Fが本線に移籍し、50050型18本+50000型 2本の体制を見ると、50050ではなく、50030からにしておけば良かったのではないかとも感じる次第です。

2008年度には50070型1編成(51075F)、50050型が5編成(51061F-51065F)が増備されました。

51075 最初に増備されたのは50070型の方で51075編成が8月に竣工、森林公園に配置されました。

変更点は側窓のうち、7人掛け座席部6か所のうち車端寄りの4か所も開閉可能となっていることです。



50070-50075-170121-2 2017/1/21 朝霞台 

5106151065 年が明けてからは51061F~51065Fの5編成が年度末までに甲種回送されています。

地下鉄乗り入れ用機器に関しては51061Fと51062Fは新製品を搭載、残りの編成は地上線にコンバートされた30000系から供出された機器を搭載しました。

50050-50061-170714 2017/7/14 曳舟 2014/4に床材を交換しています。

50050-51062-161202 2016/12/2 春日部 2014/5 床材の交換が行われてます。

50063-150429-22015/4/29 小菅 2014/8 床材が交換されています。

50050-51064-211207 2021/12/7 二子新地 

50065-150429 2015/4/29 小菅 2021/8 前照灯がLED化されました。

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2021年12月21日 (火)

意外と奥が深い東武 50000系一族 その6 50090型 51091編成 ~51094編成

2007年度の第4四半期、すなわち2008年2月から3月にかけては、さらなる新形式として50090型が登場しました。同年6月14日のダイヤ改正で東上線に登場する座定員制列車「TJライナー」用として4編成が製造されました。

51091510942 竣工と営業開始

51091510941 編成構成

近鉄のlL/Cカーのようにクロスシートとロングシートを状況に応じて設定可能なマルチシート(住江工業製)車で掛け幅455mm、シートピッチ1000mmとなっています。

50091-150429-2 2015/4/29 朝霞台

50092-160416-22_20211220152901 2016/4/16 朝霞台 51092Fのフライング東上ラッピング 2015/11~2019/2

50090-50092-190401 2019/4/1 朝霞台 51092Fの池袋・川越アートトレインラッピング

50090-50093-1904012019/4/1 下赤塚

50090-51094-1904012019/4/1 下赤塚

 

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2021年12月20日 (月)

意外と奥が深い東武 50000系一族 その5 50070型 51071編成 ~51074編成

51060Fが2007年1月に竣工した後の同年3月には東上線から有楽町線直通用として、50070型が登場しました。2006年度中に51071F,51072Fの2編成、2007年度に51073F, 51074Fの2編成が竣工しています。

51071510742 50070型の竣工と営業運転

基本的には50050型に準じていますが、
・地下鉄線内の駅のホームドアに対応して先頭車の全長を130mm延長し、20130mmとしました。
・車端部の側窓は車椅子スペース部2か所を除いて、全て開閉可能な下降窓に変更しました。
・両先頭車の床下にはATC/S装置の設置に加え、ATO装置と戸閉制御切換装置を、クハ50070形にはATO送受信装置(トランスポンダ)を搭載し、誘導無線装置はサハ57070形に設置しました。
・行先表示器を50000型・50050型の3色LED式からフルカラーLED式に変更しました。
・地下鉄への直通運転に対応するため、主ハンドルの形状やレイアウトを大幅に変更し、計器盤右側には機器操作箱を新設し、上部には車上CCTV(ホーム監視用モニター画面)を設置しました。

51071510741 編成構成

50000-51071-160423 2016/4/23 多摩川

51072-151212 2015/12/12 朝霞台

50070-50073-170121 2017/1/21 朝霞台 2019/11 案内表示器LCD2画面化改造施工

51074-131006 2013/10/6 多摩川 営業運転開始日に一駅分走行し立ち往生したことがあったそうです。2020/4 案内表示器LCD2画面化改造施工

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2021年12月17日 (金)

意外と奥が深い東武 50000系一族 その4 50050型 51057編成 ~51060編成

東武50000系一族、2006年度は50050型51057Fから51060Fまでと50000型の地下鉄直通バージョンの50070型51071F,51072Fが製造されました。今回の記事では50050型の二次車について触れます。

5105751057 編成構成
2007年度製造のこれら4編成については前年度製造の50050型6編成と変化はありません。

51057510572 地下鉄線乗り入れ用機器に関しては30000系編成の機器を流用しています。

50050-50057-1701132017/1/13 西新井 2013/2に窓開閉化改造、座席モケットを後期車タイプに交換

50050-51058-170506-3
2017/5/6 あざみ野 2013/5 窓開閉化改造、2013/6 座席モケットを後期車タイプに交換

50050-50059-161223
2016/12/23 曳舟 2013/7 窓開閉化改造、2013/10 座席モケットを後期車タイプに交換

51060-150429
2015/4/29 五反野 2013/6 窓開閉化改造 2013/8 座席モケットを後期車タイプに交換

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2021年12月16日 (木)

意外と奥が深い東武 50000系一族 その3 50050型 51051編成 ~51056編成

50000系、50000型51002Fが登場した2005年10月に本線から半蔵門線、東急田園都市線直通用に50050型が登場しました。最初の編成51051Fの営業運転の開始は2006年3月18日でした。

5105151056 50050型の編成構成

2005年度に登場した51051Fから51056Fまでの6編成はそれまで半蔵門線、東急田園都市線直通で活躍していた30000系(6+4両編成)を置き換えるように就役しました。そのため、51051F以外は置き換えられた30000系編成のATC/S装置、乗り入れ用列車無線装置を引き継いでの就役となりました。

51051510562 竣工、営業運転、地下鉄乗り入れ機器の受け渡し

基本的には51002Fに準じていますが、前述のように車体幅が半蔵門線乗り入れ規格に合わせて,2770mmとなり、両先頭車に東武形ATS・新CS-ATC/ATC-Pの機能を1台に集約したATC/S装置を設置し、サハ57050形の床下には半蔵門線用の誘導無線送受信機が設置され、妻面・床下には誘導無線アンテナが設置されました。運転台は、乗り入れ対応として速度計を車内信号対応形に、表示灯に種別表示の追加、3社対応列車無線送受話器の設置やATC/ATS切り換えレバーなどが追加されています。

50000-51051-111104 2011/11/4 東武動物公園 2011/8の全般検査の際に座席モケットが後期車タイプに交換され、2014/7に前照灯がLED化されました。

50000-51050-50052-160625 2016/6/25 五反野 2012/10に窓開の閉化改造が施工され、2013/3には座席モケットが後期車タイプに交換されました。

51053-120901 2012/9/1 五反野 2012/11に座席モケットが後期車タイプに交換され、2014/11には前照灯がLED化されました。


50000-51054-160826 2016/8/26 二子新地 2013/1に窓開閉化改造、2013/2には座席モケットを後期車タイプに交換、2014/7に前照灯LED化

50050-50055-161118 2016/11/18 小菅 2012/11、窓開閉化改造 2013/1、座席モケットを後期車タイプに交換 2014/7 前照灯LED化

50050-51056-161223 2016/12/23 二子新地 2013/3 窓開閉化改造、2013/4 座席モケットを後期車タイプに交換、2014/7 前照灯LED化

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2021年12月15日 (水)

意外と奥が深い東武 50000系一族 その2 50000型 51003編成 ~51009編成

50000系、50000型51001F,51002Fは2005年に営業運転に入りましたが、その後は50050型(18編成)、50070型(5編成)、50090型(4編成)の製造のため,51003F以降の編成の登場は2010年1月、営業運転に入ったのは2010年2月16日からとなりました。

そういった製造時期のブランクを反映したためか、内装、側窓の形態、車体サイズ、CPの形式、計基盤の構成などに2005年製造の2編成とは異なる点が出てきました。

・車内内張りをを高硬度アートテックから光沢仕様・模様入りのメラミン化粧板に変更しました。
・座席モケットをキュービックブルー柄に変更し、座面のバケット化と詰物の見直し、Sばねを採用することで座り心地の改善も図りました。
・側窓はドア間を大形1枚窓から2分割・開閉可能な下降窓に変更し、車端部を固定窓としました。
・屋根上の非常換気装置を省略しました。
・客用ドア戸先部に黄色のマーキング表示を実施しました。
・ドア開閉表示灯の設置とドア横に独立した手すりを設置しました。
・車体幅を2770 mmとしました。
・空気圧縮機を除湿装置一体形のパッケージコンプレッサ(ユニットCP)に変更しました。
・運転台の計器盤右側上部にTE装置スイッチを設置しました。

50000
50000型 編成構成

500002
製造・竣工年月日、営業開始日、現在の所属等データ

50003-120107 2012/1/7 朝霞台

50000-50004-151212 2015/12/12 霞が関

50000-51005-190401 2019/4/1 下赤塚

50006-130818 2013/8/18 中板橋

51007-190401 2019/4/1 朝霞台

50008-130818 2013/8/18 大山

50009-160416-21 2016/4/16 朝霞台

9編成は登場以来、東上線系統で使用されてきましたが、本線で使用されてきた30000系(31606F+31406F・31609F+31409F)の東上線コンバートと入れ替わる形で2019年12月に51008F、2021年8月末には51009Fが南栗橋車両管理区に転出し、本線~半蔵門線~東急田園都市線で活躍するようになりました。

50000-51008-211207 2021/12/7 二子新地

51008Fに関しては私も運転しているところを目撃しましたが,51009Fに関しては12月9日に試運転が行われたようです。

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2021年12月14日 (火)

意外と奥が深い東武 50000系一族 その1 50000型 51001、51002編成

2004年に登場、2005年3月16日から東上線系統で運転を開始した東武50000系電車、東上線用50000型の他、本線(伊勢崎・日光線)から東京メトロ半蔵門線を経由して東急田園都市線に乗り入れる50050型、東上線から東京メトロ有楽町線・副都心線、さらには東急東横線、横浜高速鉄道みなとみらい線に乗り入れる50070型、そして座席定員制列車TJライナー用50090型と細分化されています。
さらに型式間で全長が異なったり、製造年次によって全幅が違ったりしています。また30000系の移籍に対応するかのように50000型の51008編成が本線・半蔵門線乗り入れ系統に移籍していたりもしています。そういった50000系一族について触れようと思います。

製造時のコンセプトは「人と環境にやさしい次世代車両」でバリアフリー・省エネルギー・メンテナンスフリーを目指し、日立製作所の鉄道車両製作システム「A-train」すなわち、Advanced・Amenity・Ability・AluminumのAによる次世代アルミニウム合金車両システムを採用し。ダブルスキン構造で、摩擦攪拌接合法による溶接を行い、精度の高い仕上がりを図り、連結面は側構体と妻構体の接合部を三角形の断面構造となるようにしました。東武の通勤車でアルミ車体は初めてでした。また日立製作所製の車両は78系7860形以来46年ぶりとなりました。前頭部は普通鋼製の前面パネルをボルト固定で構体と接合しており、この工法は日立製の西武20000系と同様となっています。

50000-51001-170121

2017/1/21 朝霞台 51001 

50000-50001-170109

2017/1/9 朝霞台

51001F: 前面非貫通 ライトケースは車体の下のラインと接しています

主要諸元
最高運転速度 110 km/h
設計最高速度 120 km/h
起動加速度 3.3 km/h/s
減速度(常用) 3.5 km/h/s
減速度(非常) 4.5 km/h/s
全長 20,000 mm
全幅 2,876 mm(50000型3次車以降・50050型・50070型3次車以降は2,846 mm)
車体幅 2,800 mm 2,770 mm(50000型3次車以降・50050型・50070型3次車以降)
全高 4,080 mm(パンタ畳み高さ)
車体高 4,050 mm(冷房装置含み)
車体 アルミニウム合金(A-train)
台車 モノリンク式ボルスタレス台車 SS-167形・SS-067形
主電動機 かご形三相誘導電動機 TM-03形
主電動機出力 165 kW
駆動方式 CFRP製TD継手式平行カルダン
歯車比 98:15=6.53
制御方式 IGBT素子VVVFインバータ制御
制動装置 回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ・全電気ブレーキ
保安装置 50000型(51001F~51007F)・50090型:東武形ATS・T-DATC
50000型(51008F)・50050型:東武形ATS・新CS-ATC・ATC-P
50070型:東武形ATS・T-DATC・新CS-ATC・ATO・ATC-P

車両定員     先頭車  中間車 車椅子スペース付き中間車
51001・51002  139   153      154
51003以降    137   151      152

50000-51002-170121 2017/1/21 川越市

50002-151212 2015/12/12 坂戸

51002F: 非常用貫通扉が設けられ、ライトケースも車体下辺から100mm上に設置されました。

50000型は5101Fから51009Fまで10両編成9本が製造されていますが、51001Fは正面非貫通式で落成、前面窓は大型1枚窓、前灯・尾灯ケースは下部に下げられた形態であるのに対し、51002F以降は50050型同様、非常用貫通扉を助手席側に設置し、乗務員室内に非常脱出用梯子が設置されました。前灯・尾灯ケースも車両床面から100mm高い位置に設置され、顔付が変化しました。以降はこれらが標準となりました。

50001Fと50002Fは車体幅2800mm、それ以降は50050型同様、「営団(現・東京地下鉄)11号線、東急田園都市線、東武伊勢崎線直通車両規格仕様」を満たす、2770mmとなりました。そのため、51003F以降の定員は全てのタイプで51001F,51002Fに較べ、2名減となっています。

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2021年12月 6日 (月)

東武鉄道 70090型 70000系の有料着席サービス用マルチシート車両

東武鉄道では東京メトロ日比谷線乗り入れ用車両として、従来の20000系、20050系、20070系に替わる車両として、東京メトロ13000系とほぼ同一仕様の70000系2017年から2020年にかけ導入しました(関連記事)。製造は東武の車両としては初めて近畿車輛が担当し、7両編成18本、計126両が導入されました。
2019年3月26日、日比谷線直通列車にも有料着席サービスの導入がアナウンスされ、これに対応する車両として東上線に2008年にデビューした50090型に続くマルチシート車両として、70090型と命名され、列車名はTHライナーとなりました。2020年に7両編成6本計42両が投入されました。2020年3月20日から、ロングシート状態で70000系に混じって営業運転が始まり、同年6月6日からクロスシート状態でTHライナーとしての営業運転も開始、久喜~恵比寿・霞が関~久喜間での運転となりました。

70090-77792-201029

70090-71792-201029

2020/10/29 西新井 71792編成

70090-71795-201029-2
70090-77795-201029-2 2020/10/29 西新井 71795編成


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