2019年4月 9日 (火)

公園保存車両 川崎市電の保存車702号

拙Blogでは以前、定期的に公園などに保存されている鉄道車輛のレポートをしていました。

過去ログを調べると2015年2月7日に世田谷区立世田谷公園に保存されているD51272号機の訪問(2018/6/19の記事)で途切れています。その後、王寺駅そばのD51895号機のレポートをしましたが、今回から訪問順に再開しようと思います。

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最初は川崎市の桜川公園(所在地:川崎区桜本1-14-3)に保存されている川崎市電702号車です。訪問したのは2015年3月1日でした。

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川崎に市電が走っているのを私は見たことはありません。開業したのは太平洋戦争の末期の1944年10月14日で、川崎の軍需工場に通う人々の通勤手段として市電川崎~渡田五丁目間の2.76kmが突貫工事で開業したそうです。労働者の通勤手段としてバス・トラックを最初は考えたそうですが、戦争末期の燃料不足の問題もあり、交通問題懇談会の要請による開業でした。開業はしたものの、すでに米軍機による本土空襲は開始されており、空襲により甚大な被害を被りました。

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戦後、多くの電車が被災した中、2両から復興し、東京都などからの応援車両をもらい受け、路線延長、複線化、新車の投入などの整備が進み、川崎市民や工場通勤客の足として順調に業績を伸ばしました。しかし、東京都電などと同じくモータリゼーションの波に押され、路線が未完成であったことも災いし、川崎鶴見臨港バス川崎市バスとの路線競争に敗れ、経営合理化のため1969年4月1日に全線廃止となりました。

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路線 総延長 市電川崎~塩浜間 6.7km
軌間 1435mm
電化 DC600V 架空電車線方式

路線延長の歴史
1994/10/14 市電川崎~渡田五丁目 2.76km 開業
1945/4/11 渡田五丁目~浜町三丁目 0.66km 延伸
1945/12/6 浜町三丁目~桜本三丁目 1.02km 延伸 桜本三丁目で東急大師線(大東急の時代)と連絡
1946/8/16 市電川崎~省線川崎駅前 0.326km 延伸
1951/3/16 京急大師線桜本~塩浜間乗り入れ
1952/1/1 京急大師線桜本~塩浜間を買収

車両
100形(初代) 新潟交通が購入した1933年日本車輛製造東京支店製の半鋼製車1944年購入
200形    東京都電木造ボギー車1500形 201~205号空襲で被災
130形    箱根登山鉄道小田原市内線木造単車 元は東京市街鉄道1903年から1906年製造1形電車
300形    王子電気軌道~東京都電の半鋼製ボギー車
100形(2代) 東京都電木造単車400形
500形    川崎市電初の新造車1949年日本鉄道自動車製
600形    川崎市電独自設計の車両、200形の台車、主電動機流用車両
700形    600形の改良型、200形の車体更新車

この700形のうち702号がこうして保存されており、4年前に訪問した際は修復直後だったのか外観も非常に綺麗でした。

路線的には川崎駅付近から塩浜までを往復する単純なものでしたが、当時の日本鋼管前以東の区間は三線軌条化され夜間に国鉄の貨物列車が運行されるというユニークな路線(1949年7月16日もしくは8月1日から)で、1954年4月10日からは上下線三線軌条化、入江崎の交換設備の設置等の設備改良で昼間も国鉄貨物が運行されるようになりました(ちょっとここだけ読むとサンディエゴのトローリを思い出しますが)。1964年3月25日に国鉄塩浜操車場が開業すると池上新田~塩浜操車場間の東海道貨物線に路線の一部が転用となり、三線軌条は取りやめ、浜町三丁目~桜橋間に新駅として浜町四丁目が開設されました。さらに1967年8月1日には池上新田~塩浜間2.12kmが全線廃止に先立って廃止となりました。
因みに塩浜操車場の開業で京急大師線の小島新田~塩浜間も休止となり、バス代行となり、1970年には正式廃止となっています。

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2018年5月22日 (火)

京急ファミリーフェスタ2018に行って来ました。

2015年以来、3年ぶりに久里浜の京急久里浜工場・京急ファインテック久里浜事業所で開催された「京急ファミリーフェスタ2018」に行って来ました。

Dsc05685

Panfii 当日配られたパンフレットの内側・会場案内図です。

Dsc05683 2018/5/20 京急久里浜工場

京急久里浜駅からの無料シャトルバスで到着した停留場から工場の門に向かって歩いてゆくと先ごろ引退した2000形(2051編成)の廃車体が見えてきます。1986年2月頃製造され、2018年2月1日に運用を離脱した8連です。

2015年に来たときはこの場所に初代1000形1351と1356が置かれていました。

Dsc05698
Dsc05771 その初代1000形2両は花電車という企画(パンフレット14/15番)で1968年6月21日の相互直通運転開通式で準備された花電車が再現されていました。

Dsc05701
京急久里浜駅から有料の送迎電車が運転されており、車両は二代目1000形033編成でした。

メインの車両撮影コーナーは

Dsc05706 デト17・18形

Dsc05713 2101編成、606編成、1057編成

Dsc05725 1521編成(京急120年の歴史号)、1201編成、821編成

Dsc05726 2011編成 登場時の塗色

でした。

Dsc05738

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工場内では連結器、電動空気圧縮機などの展示

Dsc05793

マルタイの展示

Dsc05789 架線作業車の展示

Dsc05795 京急リムジンバス

Dsc05796 一般用路線バス

などのバス車両も展示され賑わていました。

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2018年3月 3日 (土)

「京急120年の歩み号」を撮影 その2

昨日に続いて「京急120年の歩み号」の話題です。

この4種類の塗装を再現した4両の中で最も印象的だったのは、1521デ51号の再現かと思いました。

51_150524_4 2015/5/24 京急ファインテック

デ51号は上の写真のように久里浜の京急ファインテック構内に保存されており、年に一度の公開の際にはその姿を見ることができますが、

51_150524_2
紅色の塗装、リベットむき出しの鋼板、木製の乗降扉などがあの時代の姿を現していますが

1521_120_180226_22 2018/2/26 東門前

1521_120_180226_5 2018/2/26 京急川崎

1521のラッピングでもその点は良く再現されていると思いました。

1521_120_180226_7
もっともリベットヘッドの大きさやウインドウシール、ヘッダーに関しては多少やり過ぎ感もありますが。

大師線内往復走行に留まらず、是非本線も走って欲しいものです。

1521_120_180226_2 2018/2/26 川崎大師

1473_180226_2 2018/2/26 東門前

ちなみに、この日の日中は1521編成、1505編成、1473編成が運用に就いていました。

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2018年3月 2日 (金)

「京急120年の歩み号」を撮影 その1

京浜急行電鉄の前身大師電気鉄道株式会社が1898年2月25日に設立し、今年は120年になります。

1521_120_180226_21 2018/2/26 東門前
4両それぞれに120年の歴史で活躍した名車輛を模したラッピングぐが施されています。

1521_120_180226_2
車内は京急の歴史一色となっており、4両編成がどの車両を模したかの解説まあります。

それを記念して大師線で活躍する1500形1521編成4両が歴代の塗装を模したラッピングを纏い、2月25日から1年間の予定で走り始めました。

そこで、2月26日月曜日に早速、撮影しました。

1524_120_180226 2018/2/26 川崎大師

京急大師線は日本で初めて標準軌が採用され、電車による運行も関東で最初の路線でした。1899年1月24日に川崎~大師間が開業、11月29日には全線複線化されています。途中、1904年には馬車軌間の1372mmに改軌されましたが、1933年に1435mmに再改軌されました。

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2016年2月28日 (日)

京急ファミリー鉄道フェスタ2015 part10 都営地下鉄5300系

2015年5月24日、久里浜の京急ファインテックで開催された「京急ファミリー鉄道フェスタ2015」、これまで同フェスタで展示された車輌を系列(京急の場合は形列?)ごとに紹介してきました。
京急ファインテックでは、京急の車両のみならず、相互乗り入れしている都営地下鉄浅草線や、横浜シーサイドライン、湘南モノレールなどの車両の整備も行っており、下の写真のように都営5300系の姿もありました。

そこで、今回は私個人としては殆ど縁がなく、写真も殆ど撮っていないのですが、都営地下鉄5300系について触れようと思います。

5300_150524_5
5300_150524
2015/5/24 京急ファインテック
庫内で修理中だった都営地下鉄5300系

そもそも東京には東京地下鉄(東京メトロ)だけでなく都営地下鉄があるのはなぜ?という疑問が沸きます、数年前、猪瀬直樹氏が都副知事の時代に両者の経営統合の話題が論議されました。

東京の地下鉄は東京地下鉄道1927年に浅草~上野間を開業し、1934年には新橋まで延伸しました。一方、東京高速鉄道が渋谷~虎ノ門間を開通させ、1939年1月に新橋まで延伸し、同年9月、両者が直通運転を開始し、今日の銀座線ができあがりました。

1938年、戦時体制下で鉄道やバスの経営統合を促進する陸上交通事業調整法が施行去れ、東京市内の地下鉄は1941年に半官半民で設立された帝都高速度交通営団に運営が移されることになりました。言うなれば国策会社の誕生です。

営団設立時の資本金は6000万円で、国が4000万、東京市が1000万円、東京横浜電鉄(東横)東武鉄道(東武)が各200万円、京成電気軌道(京成)・小田急電鉄(小田急)が各100万円、西武鉄道(西武)、武蔵野鉄道、国鉄共済組合が各50万円を出資しました。

戦後、GHQの「民間出資を排除するように」との要求に従い、1951年帝都高速度営団法改正がなされ、1952年に営団は民間から株式を買い取りました。
そういった経緯から東京の地下鉄は営団が建設するものとされていましたが、インフラ整備を急ぐため東京都は1957年6月の都市交通審議会において地下鉄建設は複数の事業主体で進めるべきと言う答申を出しました。

営団が受けていた第1号線(浅草線)の免許を東京都及び京浜急行が譲り受け、地下鉄事業に参入したのが始まりです。一方、営団は民間資本がなくなった後は国と都が同額ずつを出資し、国と都の出資比率は53.4対46.6になりました。政府は2001年、特殊法人などの整理合理化計画を策定し、営団は完全民営化に向けた第一段階として2004年を目処に特殊会社化することになりました。それが現在の東京メトロです。メトロの存在はメトロ法に規定されていますが、同法の附則第2条で出来るだけ早いメトロ法の廃止と株式の売却が求められています。

利用者にとっては同一事業者、単一の運賃が理想ですが、都営地下鉄はメトロに比べ経営規模が小さく、運賃も高く設定されています。一元化でメトロの運賃に一元化出来るのか、メトロ株を都が購入する出来るだけの資金的余裕があるのか、いろいろと問題があるようです。

5302_160211_2 2016/2/11 八ツ山橋 5302編成

話が大分それてしまいましたが、5300系は1960年の浅草線開業時から活躍していた5000系の置き換えを目的に1991年3月31日に営業運転を開始した車輌です。

8両編成 4M4T 27本 が

1次車・01 - 02編成(1990年度)/日立製作所製
2次車・03 - 06編成(1991年度)/川崎重工業製
3次車・07 - 10編成(1992年度)/日本車輌製造製
4次車・11 - 14編成(1993年度)/日立製作所製
5次車(日本車輌)・15 - 17編成(1994年度)/日本車輌製造製
5次車(近畿車輛)・18 - 21編成(1994年度)/近畿車輛製
6次車・22 - 26編成(1995年度)/日立製作所製
7次車・27編成(1997年度)/近畿車輛製  として製造されました。

GTO素子によるVVVFインバータ制御(1C4M:(三菱電機製T-INV1形、素子容量は4500V・2000A))方式で1時間定格出力165kW(5327編成は180kW)の主電動機を駆動しています。

台車は近畿車輛製の軸コイルばねの前後を筒型積層ゴムブッシュで支持したダイレクトマウント空気ばね台車(電動台車:T-1B (KD302) /付随台車:T-1C (KD302A))を装着しています。直通先の京浜急行電鉄(京急)の車両規定により、ボルスタレス台車は採用していません。昨日の東武の記事でも出てきましたが、ボルスタレス台車に関してはそれぞれの会社で大きく意見が分かれているようです。

ブレーキ装置は回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキで、遅れ込め制御を併用しています。基礎ブレーキ装置は、電動車が片押し式踏面ブレーキ、付随車は片押し式踏面ブレーキ併用ディスクブレーキとなっています。レール塗油装置は5310・5316・5326編成の7号車の京成成田側に取り付けられています。

補助電源装置は135kW出力のDC-DCコンバータ方式であり、電源変換は架線からの直流1,500Vを直流600Vに降圧し、空気圧縮機や冷房装置に供給しています。さらに、この直流600Vを内蔵の静止形インバータ(SIV)で単相交流200Vに変換、また整流装置で直流100Vに変換するシステムとなっています。

冷房装置は冷却能力48.9kW(42,000kcal/h)の集中式を1基搭載しており、制御方式はインバータによる容量可変式を採用し、DCコンバータからの直流600V電源を使用しています。

5302_160211_5edit
編成の構成は

←京急浦賀・西馬込
                          ◇  ◇            ◇  ◇
5300-1    5300-2   5300-3   5300-4   5300-5  5300-6  5300-7  5300-8
  M1c         T1          M1        T2         T3        M2       T4         M2c
VVVF,      DDC       VVVF      CP        CP      VVVF    DDC     VVVF
  BT                                                                                   BT

5次車からスカートの形状が長いものに変更となりました。

現在の運用区間は

都営地下鉄浅草線:押上駅 - 西馬込駅間
京急本線:泉岳寺駅 - 堀ノ内駅間
京急空港線:京急蒲田駅 - 羽田空港国内線ターミナル駅間
京急逗子線:金沢八景駅 - 新逗子駅間
京急久里浜線:堀ノ内駅 - 三崎口駅間
京成押上線:押上駅 - 青砥駅間
京成本線:青砥駅 - 京成成田駅間
北総鉄道北総線:京成高砂駅 - 印旛日本医大駅間  

となっており、最高速度が110km/hであることから、最高速度120km/hで運行ダイヤが設定されている成田スカイアクセス線での運用はありません。
5327編成以外は中高速域の加速が鈍いこともあり、京急線内のダイヤも長めに設定されています。

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2016年2月 9日 (火)

京急ファミリー鉄道フェスタ2015 part9 1000形(2代) その2

2015年5月24日、久里浜の京急ファインテックで開催された「京急ファミリー鉄道フェスタ2015」、今回も1000形(2代)の紹介で、前回の記事では5次車までの紹介でしたので今回は6次車からです。

1000_081_151017 2015/10/17 金沢八景
800形と並んだ1000形2代 第11編成
1000形2代目の6連の新規導入で800形の淘汰が進んでいます。

6次車以降は京急初となる軽量ステンレス製車体となりました。前頭部は普通鋼製で赤く塗装され、側面は赤と白のフィルムが貼付されました。フロントガラスは従来の左右二分割から、運転席前・貫通扉・左右前照灯・種別行先表示器の5分割構成となりました。

車端部4人掛けクロスシートは5人掛けロングシートになりました。

運転台は踏切事故対策と運転操作性を考慮し、700形1次車以来40年ぶりとなる高運転台構造を採用しました。踏切事故対策として、前頭部はアルミ車両よりも1.5倍以上の強度向上がなされました。

主要機器も主制御器・主電動機が日本製となり、予備部品の共通化も考慮し、制御装置・主電動機は1500形VVVF化改造車で実績のあるものが採用されました。

VVVFインバータ装置は日本製の2レベルIPM・PGセンサレスベクトル制御となり、電動機制御は1C4M2群方式に変更されました。8連・東急車輛製は三菱電機製、4連・川崎重工業製は東洋電機製造製のインバータ装置を搭載しました。主電動機は三菱電機製、一時間定格155 kWの誘導電動機MB-5121-A形を搭載しています。

補助電源装置は東芝製の静止形インバータ装置 (INV153-F0) を採用、8両編成・4両編成とも出力は170 kVA となりました。電動空気圧縮機 (CP) は三菱電機製のスクロール式CP(MBU1600-Y形)に変更され、省スペースと軽量化のため関連機器ごとステンレス製の一体箱に収納されました。

集電装置、駆動装置、歯車比、空調装置、ブレーキ制御装置はアルミ車両と同一、台車は3次車以降と同一の円筒案内式TH-2100BM(電動台車)/TH-2100BT(付随台車)を履いています。

赤字は東急車輛、青字は川崎重工 6次車以降は8連が東急、4連が川重 11次車から登場の6連は川重製作となりました。

6次車

←浦賀                                       
デハ1000 デハ1000 サハ1000 デハ1000 デハ1000 サハ1000 デハ1000 デハ1000
   M2uc       M1u          Tu          M1u'       M2s        Ts        M1s         M2sc
SIV/BT     VVVF        CP         VVVF                   CP       VVVF     SIV/BT

                P    P                           P                              P     P          

1073        1074        1075        1076       1077     1078        1079        1080      07/03

7次車

←浦賀                                       
デハ1000 デハ1000 サハ1000 デハ1000 デハ1000 サハ1000 デハ1000 デハ1000
   M2uc       M1u          Tu          M1u'       M2s        Ts        M1s         M2sc

 1081       1082       1083         1084        1085     1086     1087         1088      08/01

  1089        1090      1091         1092        1093     1094     1095         1096      08/02

1000_088_151017 2015/10/17 金沢八景
第11編成 車体がかわり、無塗装になることでイメージがかなり変わりました。

8次車

←浦賀                                       
デハ1000 デハ1000 サハ1000 デハ1000 デハ1000 サハ1000 デハ1000 デハ1000
   M2uc       M1u          Tu          M1u'       M2s        Ts        M1s         M2sc

 1097       1098       1099         1100        1101     1102     1103         1104      08/10

  1105        1106      1107         1108        1109     1110     1111         1112      08/11

  1113        1114      1115         1116        1117     1118     1119         1120      08/12

デハ1000 デハ1000 デハ1000 デハ1000
   M2uc       M1u           M1s         M2sc
SIV/CP/BT  VVVF      VVVF    SIV/CP/BT
        P            P

   1449        1450        1451         1452    08/09
   1453        1454        1455         1456    
08/09

1000_456_100613_2 2010/6/13 八丁畷
4連 第14編成

4連は全車電動車となり、中間に付随車を挿入し、6連化も可能な設計でした。

9次車  仕様は8次車と同じでした。

デハ1000 デハ1000 デハ1000 デハ1000
   M2uc       M1u           M1s         M2sc

1457         1458         1459        1460               09/04
1461         1462         1463        1464
1465         1466         1467        1468
1469         1470         1471        1472
1473         1474         1475        1476               
09/05
1477         1478         1479        1480
1481         1482         1483        1484               
09/06
1485         1486         1487        1488

1000_465_150524 2015/5/24 京急ファインテック
第17編成

1000_473_110508 2011/5/8 八丁畷
第19編成

1000_477_151017 2015/10/17 仲木戸
第20編成

1000_481_151017 2015/10/17 堀之内
第21編成

10次車 バリアフリー設備の充実のため、ドア上部に液晶モニター2画面が設置されました。

←浦賀                                       
デハ1000 デハ1000 サハ1000 デハ1000 デハ1000 サハ1000 デハ1000 デハ1000
   M2uc       M1u          Tu          M1u'       M2s        Ts        M1s         M2sc

 1121       1122       1123         1124        1125     1126     1127         1128     10/05

  1129        1130      1131         1132        1133     1134     1135         1136      10/06

  1137        1138      1139         1140        1141     1142     1143         1144      10/06

1000_128_151017 2015/10/17 京急川崎
第16編成

1000_144_151031 2015/10/31 高砂
成田空港~羽田空港を結ぶ空港連絡特急

デハ1000 デハ1000 デハ1000 デハ1000
   M2uc       M1u           M1s         M2sc

 1489         1490         1491        1492              11/03

1121編成(第16編成)から車内/運転台に他社線で使用する乗務員支援情報(運行情報など)や停車予告機能を有する車上情報管理装置を設置し、運転台計器盤にモニター画面が設けられたため、600形8連とともに成田スカイアクセス線での運転が可能となりました。

11次車 このときから800形の置き換えを目的に、6両編成が製造されました。

←浦賀                                       
デハ1000 デハ1000 サハ1000 デハ1000 デハ1000 サハ1000 デハ1000 デハ1000
   M2uc       M1u          Tu          M1u'       M2s        Ts        M1s         M2sc

 

1145       1146       1147         1148        1149     1150     1151         1152     12/01

6両編成

デハ1000 デハ1000 サハ1000 サハ1000 デハ1000 デハ1000
  M2uc       M1u          Tu           Ts          M1s         M2sc
SIV/CP/BT  VVVF                                VVVF    SIV/CP/BT
                P                                       P       P
  1301      1302         1303       1304        1305        1306      11/04
  1307      1308         1309       1310        1311        1312
  1313      1314         1315       1316        1317        1318      
12/03 

1000_301_151017
2015/10/17 南太田
6連 第1編成

1000_307_150524 2015/5/24 京急ファインテック
第2編成

1000_313_150524 2015/5/24 京急ファインテック
第3編成
 
12次車  車内照明が全車LEDになりました。このときから東急車輛は総合車両製作所になりました。

←浦賀                                       
デハ1000 デハ1000 サハ1000 デハ1000 デハ1000 サハ1000 デハ1000 デハ1000
   M2uc       M1u          Tu          M1u'       M2s        Ts        M1s         M2sc 

1153       1154       1155         1156        1157     1158     1159         1160     12/04

1000_160_151031 2015/10/31 成田湯川
成田スカイアクセス線に乗り入れた第20編成

デハ1000 デハ1000 サハ1000 サハ1000 デハ1000 デハ1000
  M2uc       M1u          Tu           Ts          M1s         M2sc

1319      1320         1321       1322        1323        1324      12/04
1325      1326         1327       1328        1329        1330

13次車 

←浦賀                                       
デハ1000 デハ1000 サハ1000 デハ1000 デハ1000 サハ1000 デハ1000 デハ1000
   M2uc       M1u          Tu          M1u'       M2s        Ts        M1s         M2sc

 

1161       1162       1163         1164        1165     1166     1167         1168     13/08

1000_161_151017 2015/10/17 神奈川新町
第21編成

デハ1000 デハ1000 サハ1000 サハ1000 デハ1000 デハ1000
  M2uc       M1u          Tu           Ts          M1s         M2sc

1331      1332         1333       1334        1335        1336      14/01
1337      1338         1339       1340        1341        1342      14/03

1000_337_151017 2015/10/17 京急川崎
第7編成

14次車

←浦賀                                       
デハ1000 デハ1000 サハ1000 デハ1000 デハ1000 サハ1000 デハ1000 デハ1000
   M2uc       M1u          Tu          M1u'       M2s        Ts        M1s         M2sc 

 1169       1170       1171         1172        1173     1174     1175         1176     14/06

デハ1000 デハ1000 サハ1000 サハ1000 デハ1000 デハ1000
  M2uc       M1u          Tu           Ts          M1s         M2sc

1343      1344         1345       1346        1347        1348      14/04
1349      1350         1351       1352        1353        1354      14/05  
1355      1356         1357       1358        1359        1360      14/08    

1000_343_151017 2015/10/17 神奈川新町
第8編成

15次車  行先表示LEDが600形や2100形と同じタイプのものになりました。

 

デハ1000 デハ1000 サハ1000 サハ1000 デハ1000 デハ1000
  M2uc       M1u          Tu           Ts          M1s         M2sc

1361      1362         1363       1364        1365        1366      15/04

1000_361_150524_3 2015/5/24 京急ファインテック
第11編成 昨年5月の時点では最新の1361編成が展示されていました。

16次車  主制御器・主電動機が従来の編成と全く異なり、東芝製の永久磁石同期電動機(PMSM)を採用しています。             

デハ1000 デハ1000 サハ1000 サハ1000 デハ1000 デハ1000
  1367      1368         1369       1370        1371        1372      
15/11  

投入          淘汰
1301編成       801編成
1307編成       803編成
1313編成       809編成
1319編成1325編成 2000形4連3編成
1331編成       805編成
1337編成       807編成
1343編成       814編成
1349編成       813編成
1355編成       811編成
1361編成       815編成
1367編成       812編成 

と1000形2代 6連の導入に伴って800形、2000形の淘汰が進められています(データはこちらのサイトを参考に致しました)。

これで京急ファインテックで開かれた『京急ファンフェスタ 2015』のシリーズは終わりです。

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2015年12月10日 (木)

京急ファミリー鉄道フェスタ2015 part9 1000形(2代) その1

2015年5月24日、久里浜の京急ファインテックで開催された「京急ファミリー鉄道フェスタ2015」、今回は1000形(2代)の紹介です。

1000_057_100613 通常塗装時代の1057編成   2010/6/13   八丁畷

デビューは2002年4月15日で、その頃はまだ初代1000形も現役でしたので、新1000形と呼ばれました。700形や初代1000形の置き換え用として、2100形の車体、主要機器をベースとして設計され、快適性の向上、環境への配慮、省エネルギー化、保守の低減を目指した車両です。増備されるにつれ、800形2000形をも置き換えて行きました。

2006年までに製造された車両(1~5次車)はアルミ軽合金車体、ドイツ製主制御器、主電動機を採用しているのに対して、2007年以降に製造された車両はステンレス製車体、日本製主制御器、主電動機搭載車になっています。

車体は都営地下鉄浅草線乗り入れ規格「1号線直通車車両規格」に基づいた、全長18m、片側3扉車で、外観デザインは2100形の三次元曲面を踏襲し、正面向かって左側に非常用スイングプラグドアが設置されました。座席は5次車までは客用扉間ロングシート、車端部クロスシートなのに対して、6次車からは車端部もロングシートとなりました。

8両、6両、4両編成が製造され、8両編成は1001から、6両編成は1301から、4両編成は1401から付番されました。2015年までに8両編成22本(アルミ車9、ステンレス13)、6両編成12本(すべてステンレス)、4両編成23本(アルミ12、ステンレス11)が製造され、京急で最大の340両の所帯となっています。

アルミ車両

主要機器

制御装置はVVVFインバータ制御装置で1/2次車では2100形と同じGTOサイリスタ素子方式、3-5次車ではIGBT素子方式となっています。3次車以降、雨天時の空転対策のためMT比が上げられました。

主電動機はSiemens社製 1TB2010-0GC02系、出力190 kW で1-5次車で互換性を持たせてあります。
SIVは三菱電機製のIGBT素子 (IPM) を使用した静止形インバータ方式で8両編成では150 kVAのNC-EAT150Aを、4両編成では75 kVAのNC-EAT75Aをそれぞれ編成に2台搭載しており、出力電圧は三相交流440 Vです。
CP はドイツ・クノールブレムゼ社製のスクリュー式の装置で、除湿装置、起動装置などを一体形としたものです。8両編成ではSL-22形(吐出量1,600 L/min)、4両編成ではSL-6形(吐出量800 L/min)を編成に各2台搭載しています。

集電装置は東洋電機製造製のPT7117-A形シングルアーム式パンタグラフを搭載しています。

駆動装置は2100形と同一のTD平行カルダン駆動方式で、たわみ板材質を特殊鋼から炭素繊維強化プラスチック (CFRP) へ変更し、継ぎ手カバーを不要として保守の容易化を図りました。

台車
は乗り心地・走行性・保守性の点から乾式ゴム入り円筒案内式のボルスタ付き台車を採用し、車体支持装置は車体直結空気バネ方式です。

冷房装置には三菱電機製の屋根上集中式CU-71H形・能力41.86 kW (36,000 kcal/h) を搭載しています。暖房装置は出庫時に外気気温が摂氏10度以下の際に作動する急速暖房器を備えています。

アルミ車両は8連と4連のみが製造されました。

1000_008_151017 8連第一編成 1001編成  2015/10/17 金沢八景

1000_408_151017 4連第二編成 1405編成 2015/10/17 金沢八景

一次車                                       赤字 東急車輌製造製 青字 川崎重工業製

←浦賀                                       
デハ1000 サハ1000 サハ1000 デハ1000 デハ1000 サハ1000 サハ1000 デハ1000
    Muc       Tpu           Tu           Mu            Ms          Ts        Tps         Msc
VVVF/CP  SIV/BT                   VVVF         VVVF                 SIV/BT   VVVF/CP

   1001      1002       1003         1004          1005       1006      1007       1008   02/2
   1009      1010       1011         1012          1013       1014      1015       1016   02/6
   1017      1018       1019         1020          1021       1022      1023       1024   02/5

デハ1000 サハ1000 サハ1000 デハ1000
  Muc1     Tpu1         Tps1        Msc1
VVVF/CP  SIV/BT   SIV/BT     VVVF/CP
    1401      1402       1403         1404        02/6
    1405      1406       1407         1408   
02/6

8両編成1本と4両編成1本を6両編成2本に組み替えられるような機器構成となっているのが特徴でした。4両編成の付随車浦賀方には編成替え時の増設用パンタグラフの準備工事もなされていました。

1000_033_151031_2 8連 第五編成 1033編成 2015/10/31 京成高砂

1000_416_120_151017 4連 第四編成 1413編成 2015/10/17 京急川崎

二次車

←浦賀                                       
デハ1000 サハ1000 サハ1000 デハ1000 デハ1000 サハ1000 サハ1000 デハ1000
    Muc       Tpu           Tu           Mu            Ms          Ts        Tps         Msc
VVVF/CP  SIV/BT                   VVVF         VVVF                 SIV/BT   VVVF/CP

   1025      1026       1027         1028          1029       1030      1031       1032   03/5
   1033      1034       1035         1036          1037       1038      1039       1040   03/6

デハ1000 サハ1000 サハ1000 デハ1000
  Muc1       T            Tp            Msc1
VVVF/CP    BT        SIV/SIV     VVVF/CP
    1409      1410       1411         1412   03/7
    1413      1414       1415         1416 
03/7

8両編成の機器配置は1次車と同じですが、4両編成はパンタグラフをTp車に2基搭載し、蓄電池とSIVの搭載方式も変更しました。1次車で考慮された編成の組み替えは2次車では考慮されなくなりました。

1000_056_151017 8連 第七編成 1049編成 2015/10/17 南太田

1000_420_110508 4連 第五編成 1417編成 2011/5/8 八丁畷

三次車

←浦賀                                       
デハ1000 サハ1000 デハ1000 デハ1000 デハ1000 デハ1000 サハ1000 デハ1000
    Muc       Tpu           M2u        M1u        M1s        M2s       Tps         Msc
VVVFA/CP SIV/BT VVVFB     VVVFA    VVVFA      VVVFB  SIV/BT  VVVFA/CP

  1041       1042      1043        1044         1045        1046       1047       1048    05/1
  1049       1050      1051        1052         1053        1054       1055       1056    05/3

デハ1000      デハ1000   サハ1000    デハ1000
  Muc1            M2            Tp            Msc1
VVVFA/CP  VVVFB/BT  SIV/SIV/BT  VVVFA/CP
    1417            1418          1419          1420       05/3
    1421            1422          1423          1424     
05/3

三次車では8両編成は6M2T, 4両編成は3M1T へとMT比が上げられたため、ユニットが電動車2両からなるユニットと電動車と付随車からなるユニットの2種類になりました。VVVFAは1C4M制御ですが、VVVFBはVVVFA側から1C8M制御されます。

素子もGTOからIGBTに代わり、冷却方式も強制風冷方式からヒートパイプ自冷方式になりました。主電動機は従来品との互換性を保つため190kWのままとされました。

1000_057_keikyu_yellow_happy_train_ 8連 第八編成 1057編成 2015/5/24 京急ファイテック YELLOW HAPPY TRAIN

1000_433_110508 4連 第九編成 1433編成 2011/5/8 生麦

四次車

←浦賀                                       
デハ1000 サハ1000 デハ1000 デハ1000 デハ1000 デハ1000 サハ1000 デハ1000
    Muc       Tpu           M2u        M1u        M1s        M2s       Tps         Msc
VVVFA/CP SIV/BT VVVFB     VVVFA    VVVFA      VVVFB  SIV/BT  VVVFA/CP

  1057       1058      1059        1060         1061        1062       1063       1064    05/8

デハ1000      デハ1000   サハ1000    デハ1000
  Muc1            M2            Tp            Msc1
VVVFA/CP  VVVFB/BT  SIV/SIV/BT  VVVFA/CP
    1425            1426          1427          1428       05/7
    1429            1430          1431          1432     
05/7
    1433            1434          1435          1436      05/8
    1437            1438          1439          1440      05/8

1000_065_151017 8連 第九編成 1065編成 2015/10/17 金沢八景

1000_441_151017 4連 第11編成 1441編成 2015/10/17 京急川崎

五次車

←浦賀                                       
デハ1000 サハ1000 デハ1000 デハ1000 デハ1000 デハ1000 サハ1000 デハ1000
    Muc       Tpu           M2u        M1u        M1s        M2s       Tps         Msc
VVVFA/CP SIV/BT VVVFB     VVVFA    VVVFA      VVVFB  SIV/BT  VVVFA/CP

  1065       1066      1067        1068         1069        1070       1071       1072    06/10

デハ1000      デハ1000   サハ1000    デハ1000
  Muc1            M2            Tp            Msc1
VVVFA/CP  VVVFB/BT  SIV/SIV/BT  VVVFA/CP
    1441            1442          1443          1444       06/11
    1445            1446          1447          1448     
06/11

ステンレス車両(六次車以降)については次回の記事で。

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2015年11月20日 (金)

京急ファミリー鉄道フェスタ2015 part8 2100形

2015年5月24日、久里浜の京急ファインテックスで開催された京急ファミリー鉄道フェスタ、今回は2100形について触れようと思います。

2100_08_110508 2100形 2101編成 2011/5/8 花月園前

20世紀の終わり頃、テレビ番組ではニュース21、企業名や製品ではレオパレス21、センチュリー21、リーブ21など来る21世紀に向かって21を付けた名前が多く出ました。この2100形の登場も1998年3月28日2000形の後継車との位置づけもあり命名されたのでしょうか。

2100_17_151017 2100形 2117編成 2015/10/17 堀之内

ポリシーは車内居住性の向上、コストダウン、メンテナンス低減などで、主制御器・主電動機、座席や座席表地に日本国外製品を数多く導入した車両でもありました。車体はアルミニウム合金製で、中間車は18,000mm、先頭車は18,170mmの8両編成です。側ドアは2扉で、特急形に分類される車両です。前面デザインは600形をベースに「都会」・「洗練」・「知的」と「スピード感」をイメージした流線型形状となりました。

2100_25_100613 2100形 2125編成 20120/6/13 八丁畷

室内はオールクロスシートで、ドア間は転換クロスシート、車端部は4人掛けボックスシート、先頭車の運転席背面は前向き固定座席となりました。

150524_3 2100形 2133編成 2015/5/24 京急ファインテック
イベントでは二代目 KEIKYU BLUE SKYTRAIN 2133編成が展示されていました。

制御装置はドイツ・シーメンス社製の GTO素子SIBAS32による VVVFインバータ制御を採用し、発車時の電動機およびインバータ装置から発する磁励音が音階に聞こえることが特徴です。

主制御器形式:G1450D1130/560M5-1形(1C4M制御方式、容量1,096 kVA、耐圧4,500 V、電流3,000 A、周波数0 - 163 Hz、質量1,700 kg)

主電動機:1TB2010-0GC02形かご形三相誘導電動機(出力190 kW、端子電圧1,050 V、電流133 A、周波数61 Hz、定格回転数1,800 rpm、最高回転数5,243 rpm、質量550 kg :連続定格値) 1:1というMT比で高速性能と高加速度を両立するため、高出力のかご形三相誘導電動機が用いられています。電動機の京急における制式名称はKHM-2100形です。

台車は車体直結空気バネ方式で、高速走行時の乗り心地の観点から乾式ゴム入りの円筒案内式軸箱方式です。動力台車は「TH-2100M形」、付随台車は「TH-2100T形」。上下振動を減少させ、乗り心地の向上を図る軸バネダンパを設置していましたが、後年に撤去されました。

歯車比は 83:14 (5.93)で、駆動装置はたわみ板式継手方式です。制動方式は回生制動併用電気指令式電磁直通空気制動(応荷重装置、増圧ブレーキ付)となっています。

補助電源装置にはIGBT素子を使用した三菱電機製の150 kVA出力静止形インバータ(NC-WAT150C形)で、本形式より車内の低圧補助回路の電圧を三相交流440Vに上げました。

電動空気圧縮機にはドイツ・クノールブレムゼ社製のスクリュー式(SL-22形、吐出量は1600 L/min)が採用されました。

集電装置は東洋電機製造製のPT7117-A形シングアーム式を使用しており、空調装置は三菱電機製のCU-71G形を使用し、能力は41.8 kW(36,000 kcal/h)としています。

2100_56_151017 2100形 2149編成 2015/10/17 金沢八景

10編成が4次に分かれて製造されました。

1次車 1998年2-3月に落成 21012109
2133
2次車 1998年10-11月に落成 211721252133           東急車輛  川崎重工

3次車 1999年4-5月に落成 214121492157

4次車 2000年10-11月に落成 21652173

2100_57_bs_100613 2100形 2157編成 2010/6/13   八丁畷
更新でKEIKYU BLUE  SKY TRAINの役を降りた2157編成

←浦賀・三崎口・羽田空港                            品川・泉岳寺→
デハ2100 サハ2100 サハ2100 デハ2100 デハ2100 サハ2100 サハ2100 デハ2100
    Muc           T             Tp          Mu          Ms             T              Tp         Msc
VVVF CP      BT            SIV       VVVF       VVVF          BT           SIV     VVVF CP
   2101        2102         2103        2104         2105         2106        2107        2108
  2109        2110         2111        2112         2113         2114        2115        2116

   2173        2174         2175        2176         2177         2178        2179        2180

2157編成2005年6月11日、塗装を青に変更し、KEIKYU BLUE SKY TRAIN 第二編成として営業運転を開始しましたが、2015年3月更新工事のため入場し、代わって2133編成が2代目、KEIKYU BLUE SKY TRAINの役割を担っています。

更新工事では電装品をドイツ・ジーメンス製のものから東洋電機製造製のIGBT素子を使用した2レベルVVVFインバータ制御装置(PGセンサレスベクトル制御・1C4M制御方式)に交換しました。制御装置は従来の周辺機器一体形から制御装置本体、フィルタリアクトル等が個別設置されたものとなっています。主電動機についても東洋電機製造製の1時間定格190 kWのかご形三相誘導電動機に交換されました。

2100_72_151017 2100形 2165編成 2015/10/17 南太田
「カワサキ ハロウィン2015」と「かわさきジャズ2015」をPRするラッピングを施した「Kawasaki Autumn号」

制御装置形式:東洋電機製造製RG6008-A-M形 1C4M制御
主電動機形式:東洋電機製造製TDK6163-A形かご形三相誘導電動機 1時間定格190kW

冷房装置もCU-71H-G2に交換されました。

2100_80_100613 2100形 2173編成 2010/6/13 八丁畷

2扉クロスシート車は都営地下鉄や京成電鉄が乗り入れを認めていないため、京急線内、本線、久里浜線折り返しの快特して専ら運用されています。
(追記)また、2扉クロスシート車なのでラッシュ時の輸送には適さないため、朝のラッシュ時上りの運用は避けて運用されており、2012年時点でのダイヤですが大変参考になるデータがYahooの知恵袋にあるのを見つけました。
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n131116 

このデータによると朝の7:46(603B)から9:04(717B)までの間は2100形の上り本線品川方面運用はありません。

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2015年10月31日 (土)

京急ファミリー鉄道フェスタ2015 part7 3代目600形

2015年5月24日、久里浜の京急ファインテックスで開催された京急ファミリー鉄道フェスタ、今回は3代目600形について触れようと思います。

6031_151017 603F 2015/10/17 金沢八景

登場は1994年4月1500形に次いで、1000形置き換え用の都営地下鉄浅草線乗り入れ車両として製造されました。地下鉄対応車両としては珍しいオールクロスシート車両として開発され、1996年にかけて8両編成8本、4両編成6本の計88両が製造されました。

クロスシートは混雑時の収容力と閑散時の快適性の両立を狙った可動式座席を採用して製造され、京急としては「個の尊重」を打ち出し、利用者の快適性を優先する姿勢を表したかったようです。

6051_150524_2 605F 2015/5/24 京急ファインテック

初期製造車は1500形VVVFインバータ制御車と台車以外同一の機器を採用し、1996年製造車からは編成構成の自由度を高めるために機器構成が大幅に変更され、可動式座席も廃止されました。2005年から車端部を除く座席をロングシート化する工事が行われ、現在は都営地下鉄浅草線経由各線への乗り入れ運用を含む大師線を除く京急各線で運用されています。

6058_151017 605F 2015/10/17 仲木戸

外観

アルミ製車体で、赤い車体に窓回りを白く塗装しています。この形式から前面形状は車掌台側に移動したスイング式のプラグドア、上部に移った前照灯、下部に埋め込まれた尾灯・標識灯、ワイパーカバーの採用、アーマープレート、アンチクライマーの廃止など新しいスタイルとなり、後に登場した2100形・新1000形に引き継がれました。窓寸法を1500形に対して上方に20 mm拡大、車体高さを同じく40 mm拡大しました。

6068_151017 606F KEIKYU BLUE SKY TRAIN  2015/10/24 南太田

ロングシート化改造工事終了の2005年3月14日からこの塗装で活躍しています。

内装

1 - 3次車では運転台と直近のドアの間に運転台側を向いた2人掛け固定座席、ドア間に4人掛けボックス席片側2組、車端部に4人掛ボックスシートが設けられました。4次車ではドア間の座席はボックス席と2人掛け固定座席を1つずつ組み合わせた配置となり、座席数が減少しました。ともにドア付近には運転台からの操作で一斉施錠可能な補助席が設置されています。 内装は寒色系で、天井と壁面は白と薄灰色、床はグレー系、座席は薄青色となっています。

1 - 3次車では両端ドアの車体中央寄に混雑時の収容力確保のため運転台からの操作で2人掛けと1人掛けが転換する可動式座席「ツイングルシート」が採用されました。「ツイングル」とは「ツイン」と「シングル」、さらには「星のきらめき」を意味する「ツインクル」をかけた造語であり、これに関連して、本形式の登場当初は「ツイングル600」の愛称が与えられていました。

補助席と合わせ、1両あたり最大32人の座席定員を変えることができましたが、機構が複雑でコストが高く、収納時の座席数が少ない上、座面のクッションが薄く硬かったため、乗客からの評判は芳しくなかったようです。また可動式座席を可動させる機会が殆どないと判断されたため、4次車では通常の固定座席が採用されました。

6511_100613 4連 651F 2010/6/13 八丁畷

機器関係

主電動機
1 - 3次車:KHM-1700(東洋電機製造製TDK6160A1または三菱電機製MB-5043A
  出力120 kW、端子電圧1,100 V、電流84 A、周波数50 Hz、定格回転数1,455 rpm)
4次車:KHM-600(東洋製TDK6161Aまたは三菱製MB-5070A
  出力180 kW、端子電圧1,100 V、電流121 A、周波数60 Hz、定格回転数1,755 rpm)

駆動装置・歯車比
  KHG-800(東洋製TD282-C-M、たわみ板式継手)、歯車比83:14 (5.93)

主制御器
1 - 3次車:東洋製ATR-H8120-RG-627Bまたは三菱製MAP-128-15V31、GTOサイリスタ素子によるVVVFインバータ制御。1C8M方式。
4次車:東洋製ATR-H4180-RG-656Aまたは三菱製MAP-184-15V61、逆導通GTOサイリスタ素子によるVVVFインバータ制御。1C4M方式。  

6544_100613 654F 4連二組による8連 2010/6/13 八丁畷

台車
TH-600M・T(空気バネ車体直結式、軸梁支持、軸ダンパ付)

集電装置
1 - 3次車:菱形パンタグラフ(東洋製PT-4323S-A-M、M1cとM1に各1基、M1'に2基搭載。)
4次車:シングルアーム式パンタグラフ(東洋製PT-7117-A、Tpに2基搭載。)

補助電源装置
1 - 3次車:東洋ブースター式SIV (SVH-85-461A-M) または三菱チョッパインバータ式SIV (NC-FAT-75A)、75 kVA。偶数号車山側に搭載。
4次車:IGBT-SIV(東洋SVH-170-4009AまたはSVH-85W-4008A、または三菱NC-WAT-150A・B)、150 kVA。Tpの山側に搭載。

空気圧縮機
1 - 3次車:C-1500AL レシプロ式 M2系車、Tu車の海側に搭載。
4次車:C-2000AL レシプロ式 先頭車及びMs車の山側に搭載。

空調装置(製造時)
屋上集中式(東芝製RPU-11009および三菱製CU-71F)。スクロール圧縮機を採用。

1次車 8両編成 1994年3月

M1c     M2     Tu       Ts      M1'      M2'     M1     M2c
601-1 601-2  601-3  601-4  601-5  601-6  601-7  601-8   東急車輌製造 緑字

602-1 602-2  602-3  602-4  602-5  602-6  602-7  602-8       川崎重工 青字

2次車 8両編成 1995年3月

M1c     M2     Tu       Ts      M1'      M2'     M1     M2c
603-1 603-2  603-3  603-4  603-5  603-6  603-7  603-8   

604-1 604-2  604-3  604-4  604-5  604-6  604-7  604-8     

605-1 605-2  605-3  605-4  605-5  605-6  605-7  605-8      

3次車 8両編成 1995年6月

M1c     M2     Tu       Ts      M1'      M2'     M1     M2c
606-1 606-2  606-3  606-4  606-5  606-6  606-7  606-8   

607-1 607-2  607-3  607-4  607-5  607-6  607-7  607-8

4次車 8両編成 1996年2月
 
Muc     T        Tp1      Mu      Ms      T      Tp1      Msc   
608-1 608-2  608-3  608-4  608-5  608-6  608-7  608-8 

         4両編成  1996年3-5月

Muc    T         Tp2      Msc
651-1 651-2   651-3   651-4      1996/3
652-1 652-1   652-3   652-4      
1996/3
653-1 653-2   653-3   653-4      
1996/3
654-1 654-2   654-3   654-4      
1996/4
655-1 655-2   655-3   655-4      1996/5
656-1 656-2   656-3   656-4      
1996/5

4次車では機器でも記したように大きな設計変更がなされました。

インバータ制御方式が8M/1Cから4M/1C方式になり、MT比を3:1から1:1に、主電動機出力を120 kWから180 kWに変更しました。補助電源装置を75 kVA/2両から150 kVA/4両に変更し、Tp車に搭載しました。4両編成のSIVは冗長性確保のため75 kVA2個の回路構成としました。台車の軸受ダンパは当初、未設置だったが1996年秋以降に設置されました。パンタグラフをシングルアーム形に変更し、Tp車に2台搭載としました。

車内座席配置を変更し、本形式の特徴だったツイングルシートをやめ、扉間は2人掛けシートのみとされ、2組を向き合わせの4人席と単独の2人席となりました。中央扉部分にも折り畳み式補助椅子が設置されました。座席配置変更に伴い窓配置も変更されました。

改造工事、更新工事

本形式は登場後、各種の改造工事を行っていますが、なんと言っても最大の改造は2004年度から開始されたロングシート化改造でした。また更新工事も2009年8月、601編成から開始され、冷房装置を8両編成はCU-71F-G2、4両編成はRPU-11027に交換しました。また、各ドア上部に2台、17インチ液晶ディスプレイ設置(605編成は更新前に施行済み)しました。2014年3月の655編成施工をもって終了しました。

運用

8両編成は主に快特などの優等列車に使用され、都営浅草線、京成線、北総線への乗り入れ運用が中心となっています。京成成田空港線(成田スカイアクセス線)での運行にも対応しており、同線の一般列車であるアクセス特急(京急線内エアポート快特)として成田空港まで乗り入れています。4両編成は専ら自社線内に運用されています。

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2015年10月12日 (月)

京急ファミリー鉄道フェスタ2015 part6 1500形

2015年5月24日、久里浜の京急ファインテックスで開催された京急ファミリー鉄道フェスタ、今回は1500形について触れようと思います。

1713_150524 1500形 オリジナルVVVFの1713編成 2015/5/24 京急ファインテック

1500形は1985年4月1日に営業運転を開始した都営地下鉄浅草線・京成電鉄・北総開発鉄道乗り入れ対応車両で、1993年までに老朽化した初代1000形置き換え用に166両が製造されました。京急車両としては初めてT型ワンハンドルマスコンが採用された車両でもあります。

車体は製造年次によって材質が異なり、1985、6年製は普通鋼製、1988年製以降はアルミ合金製となり、制御方式も当初はインバータ容量の少なさから界磁チョッパ制御を採用、1990年製からVVVFインバータ制御となりました。オールマイティな車輌だけに、その製造、編成替え、改番とかなり複雑な歴史を既に辿っています。

車体外板は赤、窓下に幅150mmの白帯を配し、正面はスイング式プラグドアを採用しました。正面窓回りを一段凹ませ、周囲を黒く塗装し、3枚の窓を一体のようにみせています。前照灯、尾灯は一体ケースに収められました。尾灯はLED式となりました。アンチクライマーを全幅に渡って設置し、京急初となる両開き3扉となりました。車内はオールロングシートとなりました。

1520_100613
1517_100613 1517-1520 編成 2010/6/13 八丁畷 
1986年7月製造の鋼製車体ラスト、界磁チョッパ制御 4両編成、本来は大師線専用ですが、こうして本線を走ることもあるようです。

主要機器

主電動機

界磁チョッパ車
複巻電動機 KHM-1500形 出力100 kW、端子電圧375 V、電流300 A、分巻界磁電流28 A、定格回転数1,460 rpm、定格速度41.2 km/h)

VVVFインバータ制御車
誘導電動機 KHM-1700形 出力120 kW、端子電圧1,100 V、電流84 A、周波数50 Hz、定格回転数1,455 rpm

VVVF改造車
東洋TDK6162-A(出力155 kW、端子電圧1,100 V、電流108 A、周波数55 Hz、定格回転数1,620 rpm または 三菱MB-5121-A(出力155 kW、端子電圧1,100 V、電流110 A、周波数55 Hz、定格回転数1,620 rpm)

駆動装置・歯車比

KHG-800(東洋製TD282-C-M、たわみ板式継手)、1500・1600番台:82:15 (5.47)、1700番台:83:14 (5.93)

主制御器

界磁チョッパ・鋼製車: 東洋製ACRF-H8100-786Aまたは三菱製FCM-108-15MRH、抵抗制御段数は直列12段、並列8段。

界磁チョッパ・アルミ車: 東洋製ACRF-H8100-786B、Cまたは三菱製FCM-108-15MRHA。抵抗制御段数は直列12段、並列9段。

VVVFインバータ制御車: 東洋製ATR-H8120-RG-627A、B(周波数-7 - 173 Hz、容量1,500 kVA、耐圧4,500 V、電流3,000 A、質量1,074 kg)または三菱製MAP-128-15V31(周波数0 - 173 Hz、容量1,919 kVA、耐圧4500 V、電流3000 A、質量1,040 kg) 、GTOサイリスタ素子によるVVVFインバータ制御。

VVVF改造車: 東洋製RG694-A-Mまたは三菱製MAP-138-15V174、IGBTによるVVVFインバータ制御

台車
TH-1500M・T(空気ばね車体直結乾式ゴム入り円筒案内支持方式)

集電装置
東洋製PT-43形菱形パンタグラフ

補助電源装置
偶数号車の山側に搭載。
鋼製車: 三菱GTO-SIV (NC-DAT-75B)、75 kVA
アルミ車: 東洋ブースター式SIV (SVH-85-461A-M) または三菱チョッパインバータ式SIV (NC-FAT-75A)、75 kVA

空気圧縮機
C-1500LまたはC-1500AL レシプロ式 M2系車・Tu車の海側に搭載。

空調装置(製造時)
屋上集中式(三菱CU-71DNまたは東芝RPU-11006)能力36,000 kcal/h (41.9 kW)

製造年次等による変化

1985年3月製造車 
M1c   M2    M1   M2c             赤字は東急車輌製、緑字は川崎重工製
1501 1502 1503 1504
1505 1506
1507 1508
1509 1510 1511 1512

1986年7月製造車
M1c   M2    M1   M2c
1513 1514 1515 1516
1517 1518 1519 1520

この20両、5編成は普通鋼製で前面が丸みを帯びた形態、当初は戸袋窓がありました。またSIVと回生ブレーキ使用時の離線対策として浦賀よりから3号車にはパンタが2基搭載されていました。

1988年1月製造車
M1c   M2    M1   M2c              4両編成は続番で
1521 1522 1523 1524

M1c    M2   M1'   M2'   M1  M2c     6両編成は1600番台に区分されました。    
1601 1602 1603 1604 1605 1606
1607 1608 1609 1610 1611 1612

車体材質がアルミ合金製に、車体幅が若干広がるものの、壁厚の増加で車内幅は若干縮小しました。戸袋窓は廃止されため窓幅が若干拡大しました。雨樋は側板と一体に、車側灯がLEDになり、前面窓ガラス上部の青色ボカシの幅が拡大し、貫通路扉窓にもぼかしが入りました。

1988年6・7月製造車
M1c   M2    M1   M2c
1525 1526 1527 1528
1529 1530 1531 1532

M1c    M2   M1'   M2'   M1'   M2'   M1  M2c
1613 1614 1621 1622 1615 1616 1617 1618   
8両編成は6両編成の続番ですが、浦賀より3,4、両目は1619編成の中間車となる予定で符番されました。

1989年3月製造車
M1c   M2    M1   M2c
1533 1534 1535 1536

  M1c    M2     Tu    Ts      M1'    M2'     M1     M2c
(1613) (1614) 1901 1902 (1615) (1616) (1617) (1618)   
1619   1620  1903 1904 (1621) (1622)  1623   1624 
1625   1626  1905 1906  1627   1628   1629   1630    

1613 編成を6M2T化して、8両編成に、さらに1613編成の1621 1622 を利用して新たに6M2T編成化するためにサハ1900形を含めた車両が増備されました。

1989年6月・7月製造車
  M1c    M2     Tu    Ts    M1'     M2'     M1     M2c
(1601) (1602) 1907 1908 (1603) (1604) (1605) (1606)
(1607) (1608) 1909 1910 (1609) (1610) (1611) (1612)
1631   1632  1911 1912  1633   1634   1635   1636
1637   1638  1913 1914  1639   1640   1641   1642 
これまで製造された6両編成に組み込まれるサハ1900形と新たな6M2T編成2本が製造され、6M2T編成は7本となり、1989年7月9日のダイヤ改正で都営線・京成線乗り入れに充当されました。

1990年2月・3月製造車
M1c   M2    M1   M2c
1537 1538 1539 1540
1541 1541 1543 1544
1545 1546 1547 1548

1991年2月製造車
M1c   M2    M1   M2c
1549 1550 1551 1552
M1c   M2    Tu    Ts    M1'   M2'    M1   M2c
1643  1644 1915 1916 1645 1646 1647 1648
1649  1650 1917 1918 1651 1652 1653 1654

京急初のVVVFインバータ制御方式となり、電動車は1700番台となりました。付随車は1900番台の続番となりました。前面に排障器が設置されイメージが変わりました。

1990年8月製造車
M1c   M2   Tu    Ts    M1'   M2'   M1   M2c
1701 1702 1919 1920 1703 1704 1705 1706
VVVF車として量産先行車で、時期的にも1643、1649編成に先だって製造され、登場後はしばらく営業運転には投入されませんでした。

1992年2月製造車
M1c   M2   Tu    Ts    M1'   M2'   M1   M2c
1707 1708 1921 1922 1709 1710 1711 1712
1713 1714 1923 1924 1715 1716 1717 1718
VVVF車の量産車

1992年2月製造車
M1c   M2     Tu     Ts     M1'   M2'   M1   M2c
1719 1720 (1907) (1908) 1721 1722 1723 1724   1601編成6連化
1725 1726 (1909) (1910) 1727 1728 1729 1730   1607編成6連化 
1731 1732 (1913) (1914) 1733 1734 1735 1736   1637編成6連化
1500形の最終増備車で、界磁チョッパ車の6M2T編成からサハ1900形を抜き取って8両編成となりました。本来は界磁チョッパ7編成ともこの方式で行く予定でしたがその後の増備は600形に移行したため、今回限りとなりました。

製造過程で車体の材質が変わったり、編成両数や制御方式が変わって番台が変わったり、さらにサハ車を組み替えたりとかなり複雑な歴史があることが分かりました。番号の符番方式も編成全体で通し番号になっている点などユニークと感じます。

改造工事

上記のサハ組換えで6連化された1600形編成のうち、1601編成に1607編成の3・4両目の中間車デハを組み込んで8連化し、1607編成は4連になりました。1637編成は唯一の6両編成となりました。その後も更新工事に関連して、複雑な編成組換えが起こって行きます。

更新工事

鋼製車は寿命を30-35年、アルミ車は45-50年と位置づけ内装、機器の更新時期を経年15年で更新工事を設定しており、2001年度より、鋼製車、2002年度からアルミ車の更新工事が開始されており、界磁チョッパ車の更新工事は2008年に終了、VVVF車の更新工事は2009年に終了しました。更新工事で全先頭車にスカートが設置されました。鋼製車の戸袋窓は閉鎖されました。更新時にエアコンはRPU-11016に換装された編成があります。

1536_100613_2
1533_100613 1533-1536 編成 2010/6/13 八丁畷 
1533編成4連に1631編成の中間車1635-1634を組み込み6連化した編成、組み込まれたデハは非電装化の上、サハ1933-1934に改番

VVVFインバータ制御化改造

界磁チョッパ8両編成(6M2T)と4両編成(4M)の組換えを実施し、6両編成2本(6M・4M2T)に組み替え、さらに4M2T編成は加速性能維持のためIGBT-VVVF化改造することになりました。

1529_120901 1529-1532 編成     2012/9/1 横浜

こちらも1613編成の中間車1616,1617を組み込み6連化した編成、組み込まれたデハはサハ1931, 1932に改番。

こういった組替えで
1529, 1533, 1537, 1545, 1549, 1607の4両編成が6連化
1601, 1607, 1613, 1619, 1625, 1631, 1643, 1649編成が8連から6連化されました。
1637編成は6Mから4M2Tになりました。

改番

2013年9月、1637-1642が1585-1588に改番 
2013年12月、1601-1604 が1561-1564に改番 
さらに 
1649-1652 > 1593- 1596
1643-1646 > 1589- 1592
1607-1610 > 1565-1568
1613-1616 > 1569-1572

1619-1622 > 1573-1576, 1631-1634 > 1581-1584, 1637-1640 > 1585-1588

廃車

2012年9月24日に追浜~京急田浦間で発生した崖崩れに1701編成が乗り上げ、浦和より4両が大破し、同編成は1500形初の廃車となりました。8両のうち1両は金沢検車区の脱線事故復旧訓練施設にて使用されているそうです。最新のVVVFシリーズの8連量産先行編成がこういった形で逝ってしまったのも残念ですね。

現在の編成

4連は7編成 鋼製車とアルミ車 鋼製車は大師線専用(増圧ブレーキ工事未施行) 
1501, 1505, 1509, 1513, 1517, 1521, 1525
6連は15編成 普通/エアポート急行
1529, 1533, 1537, 1541, 1545, 1549, 1561, 1565, 1569, 1573, 1581, 1585, 1589, 1593, 1625
8連は5編成 都営1号線直通 SH快特 H特急
1707, 1713, 1719, 1725, 1731

それにしてもこの1500形シリーズ、日本の私鉄電車の中でもダントツに複雑な電車ではないかというのが今回の感想です。

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