東急電鉄 2020系
田園都市線から東京メトロ半蔵門線に乗り入れ、東武伊勢崎・日光線を走る東急の新形式として2018年3月28日から営業運転を開始したのが2020系です。2020という系列番号は2020年に開催予定だった東京オリンピック・パラリンピック、2022年が東急創業100年を迎えることに因んでいるそうです。なお、大井町線向けの6020系、目黒線向けの3020系も2020系グループに属します。
2020/10/29 西新井 2123F
曲線的デザインの監修は東急線沿線の商業施設のデザインなどを手がけている 丹青社が担当、 沿線の街や駅との親和性を高め、利用者に親しみを持ってもらうとともに、「これまでにない新しさを感じていただけるような外観、車内空間」を目指しており、コンセプトカラーに「INCUBATION WHITE」(美しい時代へ孵化していく色)を使用しました。車体は総合車両製作所のステンレス車のブランドsustinaで、レーザー溶接が積極的に活用され水密性に優れたものとなっています。前面はERP製で黒をメインにインキューベーション・ホワイトに田園都市線のラインカラーの緑が入っています。
10両編成5M5TでSiC炭化ケイ素素子のVVVFインバーターを各電動車に1台搭載しています。JR東日本のE235系をベースにしており、製造は総合車両製作所横浜事業所と総合車両製作所新津事業所が担当、新津事業所での製造は東急電鉄の車両としては初となりました。
主要諸元
設計最高速度 120 km/h
起動加速度 3.3 km/h/s
減速度(常用) 4.0 km/h/s
減速度(非常) 4.5 km/h/s
全長 先頭車:20,470 mm 中間車:20,000 mm
全幅 2,826 mm(側灯幅)
車体幅 2,788 mm
全高 4,046 mm
車体高 3,620 mm
床面高さ 1,130 mm
車体 軽量ステンレス(sustina)
台車 軸梁式ボルスタレス台車 TS-1041(動台車) TS-1042・TS-1042A(付随台車)
固定軸距 2,100 mm
主電動機 かご形三相誘導電動機 全閉外扇形 TKM-18(東芝形式SEA-446)
主電動機出力 140 kW
駆動方式 WNドライブ
歯車比 99:14 (7.07)
制御方式 MOSFET-VVVF(フルSiC)
制御装置 三菱電機製 MAP-144-15V317
制動装置 回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ (HRDA-2) 全電気ブレーキ
保安装置 ATC-P(東武形ATS内臓)
2021/12/7 二子新地 2029F
現時点で2121Fから2148Fまで10両編成28本が製造されています。このうち、2126Fと2127Fの3号車、2326,2327は6020系のデハ6321、6322からの編入車です。2121Fから2129Fまでは4,5,8号車のドア間が7人掛けでしたが、2130F以降の編成は6人掛けとなり、ドア横のスペースが広がりました。
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